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恋人の写真
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美咲が搬送されたログハウスは大規模な宿泊施設となっていた。一階はフランクフルトのいい匂いがする軽食レストラン、SAJ公認スキー・スノーボード教室の窓口、新雪を吹き飛ばして滑るスノーボーダーの壁紙が目を引くスポーツ用品店などがあり、スキー、スノーボード客が引っ切り無しに出入りした。中地下一階へ下りると、女性用トイレに行列が出来ていて、それを横目に筐体ゲームやUFОキャッチャーなど置かれたゲームコーナーを抜けると、その奥にやっと救護室の入口があった。わたくしがメディカルスクリーンから顔を出すと、美咲はベッドに座って女性看護師と談笑していた。
「打ち身程度で、骨にも異常なしだってさ」
振り返ると、待合のスツールに羽深が足を組んでいた。
「その様子だと、結構迷ったでしょ。分かりづらいんだよね、ここ」
大きなマグカップに口をつけた。
「怪我人はここまで歩くんですか?」
わたくしはメディカルスクリーンから離れた。
「ほら、そこの玄関とゲレンデが繋がっているんだよ。案内の幟を立ててあるし、パンフレットにもちゃんと場所が載っている。でもさ、みんな本館の受付に行っちゃって、今の君みたい遠回りして来ちゃうんだよね」
羽深が指を差したガラス張りのドアを見た。雪を踏み固めた階段が見えるという事は、ゲレンデからこのドアは見えない。確かに分かりづらい。
「問診の結果、精密検査は必要ないって若い医師は判断したんだけどさ。夜になって急に具合が悪くなるって事もあるから、そうしたらすぐに救急外来に行ってね」
「わかりました」
もう一度美咲の背中を見た。茶髪の看護師と二人で携帯電話の画面を見ていた。立ち位置的に看護師とわたくしは目が合った。
「スキー場での衝突事故は後を絶たない。特にこんな悪天候では対応しきれない時がある。スノーボーダーの出現で事故は二倍になった。だから小学生にはヘルメットと脊髄パットの着用を義務づけている。医師の話だと美咲ちゃんとぶつかった相手も相当負傷しているって言っていたから、ずっとここで待っているんだけど、パークのキッカーで足を捻挫した若い男しか来なかったね。美咲ちゃんとぶつかった相手って、本当に女性だったの?」
男二人には膝を打ちそうな待合だったが、わたくしは羽深と肩を並べて座った。
「黒髪が長くて目の鋭い女でした。あっという間にどこかへ消えてしまった。全く非常識な奴だ」
羽深はもう一口珈琲を飲んだ。どうしても特徴的な口髭に目が行ってしまう。
「視界が悪いと普通怖くなって滑走速度を落とすものだが、どうしたんだろうね」
「信じられないスピードでしたよ。それでも相手の女はすぐに起き上がって自分が落とした所持品を拾い集めていた」
「レールやボックスをやっている奴らかな。もしかしたらプロテクターを着用していたのかも知れない」
わたくしは救護室の飾りっ気のない室内を見回した。パトロール用ザックやバスケットストレッチャー、遭難救助時に雪に突き刺してあたりを探るゾンデ棒などがビニール袋に被されて設えてあった。
「こんな所、初めて来たって感じだね。珍しいかい?」
「ええ、まあ」
頭を掻きながらあちこち見回していると、石膏ボードの壁に画鋲で吊るされたキャビネサイズの集合写真に目が留まった。赤いスキーウェアを着た一〇名程のインストラクターが、肩を組み合い色々なピースサインを出している。わたくしはスツールから腰を浮けて、インストラクターの面々を確認していった。羽深や貝沼の姿もあり、今にも笑い声が聞こえそうな楽しげな表情だった。ログハウスの正面玄関の手すりに腰掛けた美咲の笑顔もあった。
「美咲」
今とはまるで別人のようなはしゃぎきったピースサインを突き出していた。その腕を組んでいる男性を見て、わたくしはハッと息を飲んだ。それは赤いウェアを着たわたくしの姿だった。いや、それはわたくしではなくわたくしと同じ顔立ちをした男性だった。
「宗村さん、だったよね? 本当に美咲ちゃんと付き合っているの?」
羽深は一息に珈琲を飲み干した。
『高田さんの前では宗村さんは私立探偵を通して下さい。でも他の人の前ではわたしの恋人ですから』
人差し指を立てた美咲の顔が浮かんだ。
「ええ、まあ」
「ふうん。どういうつもりだろうね、こういうのって。宗村さんは、美咲ちゃんから聞いているの? 二年前の事故こと」
わたくしは写真から離れてスツールに戻った。
「聞いています」
羽深は、ロッカー脇の山積みにされた段ボールの中から缶珈琲を一本取った。
「そう。だったら、美咲ちゃんの婚約者だった太古秀勝と君がそっくりだってのも、勿論知っているわけだよね?」
缶の底の賞味期限を確認してから、「飲む?」と缶珈琲を手渡した。
「ええ、今この写真を見て知りました」
わたくしは集合写真を目で差した。
「ああそれね。ちょうど二年前の写真だよ。ゲレンデの点検が終わった朝早くにここの正面玄関で撮ったんだ。あの年は関西から新人がどっと入ってね、研修最終日に記念にみんなで撮ったんだ」
羽深は奥の流しでマグカップを洗い始めた。
「美咲と腕を組んでいる男が、太古秀勝?」
「そう。太古は美咲ちゃんの婚約者であり、刑事だった」
「刑事?」
わたくしは缶珈琲のタブを開けて一口飲んだ。甘ったるくてわたくしが苦手とする珈琲飲料だった。
「腕利きだった、て話さ。今に大手柄をあげて警視庁捜査一課に推薦されるんだって、酒の席で拳を振り上げていたよ」
美咲の婚約者は刑事だった。そして、その彼の死後美咲は敷島探偵グループに入社した。何か因果関係があるのだろうか。
「まあ俺に言わせればあいつはただのスノボバカだったけどね。週末になれば美咲ちゃんを連れて一日中ずっとゲレンデにいたね。仕事の俺たちだってあんなに滑らないよ。その写真ではインストラクターのウェアを着ているけどさ。SAJのロゴ入りで本当はダメなんだけど、あんまりにここに入り浸るもんだから貝ちゃんがあげたんだ。ちょっと手伝ってもらった事もあったしね」
羽深はマグカップの水気を切って、左手のガラス戸棚に逆さにして置いた。
「じゃあ、美咲はよくここに来ていたんですね」
「ほら、あの北ちゃんって看護師だって古くからの顔見知りだ」
その時羽深の携帯電話が鳴った。彼はストラップの紐を引っ張って、胸ポケットから小型の衛星携帯電話を取り出した。着信者の名前を見ると「おっ」と声を漏らした。
「もしもし貝ちゃん? どうそっちは? え? なに? ダメ? そっかあ。じゃあ……。え? ウソでしょう? 本当に?」
見ればメディカルスクリーンの横から美咲が顔を出ていた。わたくしと目が合って、彼女は照れたように頭を下げた。
「とにかく俺もそっちへ行くよ。リフト動いてる? そりゃそうだよね。みんな出払っているからツアラーを出すよ」
電話を切った羽深は、赤いウェアに袖を通して壁掛けのキーボックスからスノーモービルの鍵を取った。すぐにまた携帯電話が鳴った。
「ああどうしたの? ブルーシート二枚とオレンジのストレッチャー? あと刑事二人も乗せるの? ニーラツーかあ、あんなの引っ張って大丈夫かなあ。昨日から調子悪いんだよツアラーさあ。ええ? わかったよ」
羽深は壁に固定されたバスケットストレッチャーに手を掛けた。
「羽さん、重症は何名ですか? いまベッドは一つしか空いてないですけど」
看護師が美咲の肩に顎を乗せた。
「ベッドなんかいらないよ。何たって第二リフト降り場で自殺死体が見つかったんだからさ。パトロール中の貝ちゃんが急行しているでしょう? 今の電話がそれなんだけどさ。聞いて驚くなよ? 自殺したって言うのは、あのお笑い芸人の江口サダユキなんだって」
「打ち身程度で、骨にも異常なしだってさ」
振り返ると、待合のスツールに羽深が足を組んでいた。
「その様子だと、結構迷ったでしょ。分かりづらいんだよね、ここ」
大きなマグカップに口をつけた。
「怪我人はここまで歩くんですか?」
わたくしはメディカルスクリーンから離れた。
「ほら、そこの玄関とゲレンデが繋がっているんだよ。案内の幟を立ててあるし、パンフレットにもちゃんと場所が載っている。でもさ、みんな本館の受付に行っちゃって、今の君みたい遠回りして来ちゃうんだよね」
羽深が指を差したガラス張りのドアを見た。雪を踏み固めた階段が見えるという事は、ゲレンデからこのドアは見えない。確かに分かりづらい。
「問診の結果、精密検査は必要ないって若い医師は判断したんだけどさ。夜になって急に具合が悪くなるって事もあるから、そうしたらすぐに救急外来に行ってね」
「わかりました」
もう一度美咲の背中を見た。茶髪の看護師と二人で携帯電話の画面を見ていた。立ち位置的に看護師とわたくしは目が合った。
「スキー場での衝突事故は後を絶たない。特にこんな悪天候では対応しきれない時がある。スノーボーダーの出現で事故は二倍になった。だから小学生にはヘルメットと脊髄パットの着用を義務づけている。医師の話だと美咲ちゃんとぶつかった相手も相当負傷しているって言っていたから、ずっとここで待っているんだけど、パークのキッカーで足を捻挫した若い男しか来なかったね。美咲ちゃんとぶつかった相手って、本当に女性だったの?」
男二人には膝を打ちそうな待合だったが、わたくしは羽深と肩を並べて座った。
「黒髪が長くて目の鋭い女でした。あっという間にどこかへ消えてしまった。全く非常識な奴だ」
羽深はもう一口珈琲を飲んだ。どうしても特徴的な口髭に目が行ってしまう。
「視界が悪いと普通怖くなって滑走速度を落とすものだが、どうしたんだろうね」
「信じられないスピードでしたよ。それでも相手の女はすぐに起き上がって自分が落とした所持品を拾い集めていた」
「レールやボックスをやっている奴らかな。もしかしたらプロテクターを着用していたのかも知れない」
わたくしは救護室の飾りっ気のない室内を見回した。パトロール用ザックやバスケットストレッチャー、遭難救助時に雪に突き刺してあたりを探るゾンデ棒などがビニール袋に被されて設えてあった。
「こんな所、初めて来たって感じだね。珍しいかい?」
「ええ、まあ」
頭を掻きながらあちこち見回していると、石膏ボードの壁に画鋲で吊るされたキャビネサイズの集合写真に目が留まった。赤いスキーウェアを着た一〇名程のインストラクターが、肩を組み合い色々なピースサインを出している。わたくしはスツールから腰を浮けて、インストラクターの面々を確認していった。羽深や貝沼の姿もあり、今にも笑い声が聞こえそうな楽しげな表情だった。ログハウスの正面玄関の手すりに腰掛けた美咲の笑顔もあった。
「美咲」
今とはまるで別人のようなはしゃぎきったピースサインを突き出していた。その腕を組んでいる男性を見て、わたくしはハッと息を飲んだ。それは赤いウェアを着たわたくしの姿だった。いや、それはわたくしではなくわたくしと同じ顔立ちをした男性だった。
「宗村さん、だったよね? 本当に美咲ちゃんと付き合っているの?」
羽深は一息に珈琲を飲み干した。
『高田さんの前では宗村さんは私立探偵を通して下さい。でも他の人の前ではわたしの恋人ですから』
人差し指を立てた美咲の顔が浮かんだ。
「ええ、まあ」
「ふうん。どういうつもりだろうね、こういうのって。宗村さんは、美咲ちゃんから聞いているの? 二年前の事故こと」
わたくしは写真から離れてスツールに戻った。
「聞いています」
羽深は、ロッカー脇の山積みにされた段ボールの中から缶珈琲を一本取った。
「そう。だったら、美咲ちゃんの婚約者だった太古秀勝と君がそっくりだってのも、勿論知っているわけだよね?」
缶の底の賞味期限を確認してから、「飲む?」と缶珈琲を手渡した。
「ええ、今この写真を見て知りました」
わたくしは集合写真を目で差した。
「ああそれね。ちょうど二年前の写真だよ。ゲレンデの点検が終わった朝早くにここの正面玄関で撮ったんだ。あの年は関西から新人がどっと入ってね、研修最終日に記念にみんなで撮ったんだ」
羽深は奥の流しでマグカップを洗い始めた。
「美咲と腕を組んでいる男が、太古秀勝?」
「そう。太古は美咲ちゃんの婚約者であり、刑事だった」
「刑事?」
わたくしは缶珈琲のタブを開けて一口飲んだ。甘ったるくてわたくしが苦手とする珈琲飲料だった。
「腕利きだった、て話さ。今に大手柄をあげて警視庁捜査一課に推薦されるんだって、酒の席で拳を振り上げていたよ」
美咲の婚約者は刑事だった。そして、その彼の死後美咲は敷島探偵グループに入社した。何か因果関係があるのだろうか。
「まあ俺に言わせればあいつはただのスノボバカだったけどね。週末になれば美咲ちゃんを連れて一日中ずっとゲレンデにいたね。仕事の俺たちだってあんなに滑らないよ。その写真ではインストラクターのウェアを着ているけどさ。SAJのロゴ入りで本当はダメなんだけど、あんまりにここに入り浸るもんだから貝ちゃんがあげたんだ。ちょっと手伝ってもらった事もあったしね」
羽深はマグカップの水気を切って、左手のガラス戸棚に逆さにして置いた。
「じゃあ、美咲はよくここに来ていたんですね」
「ほら、あの北ちゃんって看護師だって古くからの顔見知りだ」
その時羽深の携帯電話が鳴った。彼はストラップの紐を引っ張って、胸ポケットから小型の衛星携帯電話を取り出した。着信者の名前を見ると「おっ」と声を漏らした。
「もしもし貝ちゃん? どうそっちは? え? なに? ダメ? そっかあ。じゃあ……。え? ウソでしょう? 本当に?」
見ればメディカルスクリーンの横から美咲が顔を出ていた。わたくしと目が合って、彼女は照れたように頭を下げた。
「とにかく俺もそっちへ行くよ。リフト動いてる? そりゃそうだよね。みんな出払っているからツアラーを出すよ」
電話を切った羽深は、赤いウェアに袖を通して壁掛けのキーボックスからスノーモービルの鍵を取った。すぐにまた携帯電話が鳴った。
「ああどうしたの? ブルーシート二枚とオレンジのストレッチャー? あと刑事二人も乗せるの? ニーラツーかあ、あんなの引っ張って大丈夫かなあ。昨日から調子悪いんだよツアラーさあ。ええ? わかったよ」
羽深は壁に固定されたバスケットストレッチャーに手を掛けた。
「羽さん、重症は何名ですか? いまベッドは一つしか空いてないですけど」
看護師が美咲の肩に顎を乗せた。
「ベッドなんかいらないよ。何たって第二リフト降り場で自殺死体が見つかったんだからさ。パトロール中の貝ちゃんが急行しているでしょう? 今の電話がそれなんだけどさ。聞いて驚くなよ? 自殺したって言うのは、あのお笑い芸人の江口サダユキなんだって」
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