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久慈篤の話
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自室から食堂へと向かう途中、階段を下りた先にある談話室に、二人の宿泊客を見かけた。
一人は小柄な男性で、窓の前で携帯電話を手にしていた。もう一人はその男の娘のようで、ソファーの左端に座って漫画本を開いていた。彼らが、現在このペンションに宿泊している三組の客の内の一組、久慈親子である事は間違いなさそうだった。
『宿泊者とコミュニケーションをとってくれ。何でも良い、とにかく話しかけて会話をしてくれ』
敷島の三つのお願いを思い出した。
「分かったよ」
わたくしは咳払いを一つして、娘とは反対側のソファーに腰を下した。この悪天候によって暇を持て余した体で、吹き抜けの天井を大きく見上げた。娘は漫画本のページを捲りながら、ちらりとこちらへ目を上げて、急に現れたわたくしの存在を強く意識した。
「それでは明後日の午後には出社しますから、具体的な数字はその時にでも。ええ、第二会議室を予約しておきます。いえいえ、とんでもない、吹雪いて吹雪いてバカンスどころではありませんので。はい、では失礼します」
久慈は電話を切って、胸ポケットから手帳を取り出すと、慣れた手付きでペンを走らせた。
「?」
彼はメモを取る中で、知らぬ間に現れたわたくしの存在に気が付いた。
「おはようございます。よく吹雪きますねえ」
わたくしは人懐っこい笑顔を作って、組んだ足に両手を置いた。久慈は手帳を胸ポケットに収めて、困り顔に笑顔を作った。
「ああ、全くです。今日こそは、と思って晴れ間を期待していたんですけど、とにかくこの風でしょう、リフトも満足には動いていないらしいですよ。昨日のひどいコンディションもあって、この通り、娘の理穂は外へ出たがらなくて」
セミロングをストレートボブにした娘は、内気で読書ばかりしていそうな雰囲気ではあったが、日本人らしい控え目の目鼻立ちは、異性から密かに人気がありそうなほど整っていた。
「ほら理穂、挨拶をしなさい」
父からそっと促されて、理穂は有るか無きかの会釈を見せた。それから急に激しく首を振って、言葉にならない甲高い声を発した。その様子が普通ではない事に、わたくしはこの時初めて気が付いた。
「申し遅れました、私は宗村と言います。余り胸を張って言える程の仕事はしていませんが、普段は東京でフリーライターをやっている者です」
「フリーライター?」
「はい」
久慈は手でパソコンを打つ真似をした。
「では、今回はここの記事でもお書きになるんですか?」
「いえいえ。今回はここのオーナーに呼ばれて、私はやって来ただけの事です。私の仕事の特徴として、舞い込む仕事の量がいつも不安定というのがありまして、ちょうどペンを置ける日が続いたものですから、今回はここのオーナーである岸本の誘いを受けた、という訳です。岸本とは、学生時代からの古い友人なんですよ」
わたくしが席を右に移動すると、久慈は空いたスペース、わたくしの左側に腰を下した。
「へえ。宗村さんと岸本さんは、そういうご関係でしたか。そうですか。私もここへは何度か泊まらせてもらっていて、岸本さんとは数年来の付合いがあるんです。彼のフランス料理の数々は、東京に住んでいても中々味わえないものばかりです。地元で採れる野菜、穀物を中心とした食材を使って、脂質と砂糖、塩味を抑え、動物性たんぱく質を控えるという『ナチュナリテ』をいち早く取り入れていた一人でもあります」
ソファーの席順は、左から理穂、間を置いて、わたくし、父親と言った並び順になった。
「へえ。あいつ、そんなに凄いんですか」
わたくしは背中をソファーに預け、大きく腕を組んだ。
「はい。特に最近の岸本さんは、フランス料理の常識を超えるような、何て言うんでしょうか、肩の力が抜けた面白い料理、例えばフランスの家庭料理のキッシュ、タルト生地の上に生クリームや卵を流し込んで、そこに入れる野菜がとにかく地元で取れる野菜を何でも入れてしまう、後はチーズを乗せて焼く、これが意外に美味しいんですよ。今では本場フランスでも、深刻な人手不足で、85%は冷凍食品やレトルトを使用しているという話です。私の母なんかは、本場のフランス料理を楽しみにパリを訪れて、ふいと入った店のフレンチの味気無さに、怒って帰って来たくらいです。そう言う意味では岸本さんは、こんな異国の地方の片隅で、本場のフランス料理の精神を、一人でずっと守っていると言えるでしょう。ですから私は、この地を訪れる際は、岸本さんの他へは泊まらなくなってしまいました」
久慈は小柄な男で、しかも手足が驚く程に短く、浅く腰を掛けなければ床に足が届かない程だった。
「あの、失礼ですが」
「ああ、申し遅れました、私は久慈です」
そう言って、胸ポケットから名刺入れを取り出して、その内の一枚をわたくしの方へ向けて差し出した。
「すいません、私は、今回持って来てなくて、頂戴致します」
名刺の名前は久慈篤とあり、会社名は某製薬株式会社、部署は育薬本部の開発第一部で、役職は係長となっていた。
「私も一応は東京でして、八王子の製薬会社に勤務しています。ただ今新製品の開発が山場でしてね、先程の通り、休暇中でも電話が鳴りっぱなしです」
美咲の話では、彼は四年前、妻を癌で亡くしているとの事だったが。
「薬の開発、ですか。すごいですね。免疫治療薬とかですか」
「いやいや、先発医薬品の特許が切れた後、成分や規格が同じで治療学的に同等のものを開発、臨床試験しています。所謂ジェネリックってやつですね。まあ毎年この時期になると、娘を連れてこの地へ泊りがけで遊びに来るのを恒例にしていますから、今は家庭優先で仕事を抜けさせてもらっています。これでも私は若い頃、公益財団法人のスキー連盟に所属していまして、全日本スキー選手権で入賞をしていたんです。何とか理穂にもアルペンスキーの世界を知って欲しくて、無理に連れ回しているという訳です」
久慈は小さく笑って、首の後ろに手を置いた。歳は五〇を行ってそうだが、童顔で声が若く、時には四〇前後に見える時もある。
「では、娘さんも相当な腕前なんですか?」
漫画本に目を落としている娘だったが、耳だけは我々に向けているようだった。
「いえいえ。今はスノーボードをやっている方が楽しいらしくて、時代ですよね。それでも午前中は、私に気を使ってスキーを滑るんですが、午後にはたまらずスノーボードに履き替えていますよ」
それからも世間話は続き、話はやがて江口サダユキの自殺の話題になった。
「とても驚きました。江口さんはテレビで観てよく知っていましたからね。娘もテレビにかじり付いて報道番組を見ていました」
体操着の膝の上に開いていた漫画本を閉じて、娘は激しく首を振った。その彼女の様子は、久慈の口からは中々説明されなかった。
「昨日は警察から事情聴取がありましたね」
わたくしは腰を浮けて、ガラス製の卓上灰皿を引き寄せた。それを見て久慈は、小脇のナイロンツイルのショルダーバッグから、女性的なメンソール煙草を取り出した。製薬会社に勤めていながら、彼が喫煙者である事にわたくしは小さな戸惑いを覚えた。
「そうですか、宗村さんたちも事情聴取を受けましたか。私は特に答えに困るような事はなかったんですけど、ちょうど江口さんが亡くなった頃、私たちは彼の死亡したリフトの近くのゲレンデレストランで、遅めの昼食を取っていましたから、警察の方は少々我々に興味を持ちましてね。その時に何か気が付いた事はなかったか、色々質問はされました」
久慈はわたくしの煙草に火を点けて、さっと自分の煙草にも火を点けた。我々は肩を寄せ合うような格好になって、なるべく娘の方角へ副流煙が行かないよう気を使った。
「『樹氷』ですよね? 実は俺もそこで昼食を取っていました。偶然にも久慈さんをお見かけしまた」
久慈は煙草を吸いながら、目を大きくした。
「そうでしたか。でしたら、我々にはアリバイがあった訳ですね」
「アリバイ?」
わたくしは天井に向かって煙を吐いた。
「はい。警察の方々は、江口さんの突然の自殺の背景に、不審な点や事件性がないかも視野に入れていましたから、そう言った質問も受けました」
理穂は漫画本を閉じて、マガジンラックの前まで移動すると、人差し指を使って別の漫画本を選び始めた。
「そうですか。アリバイですか。他には何か、別の事を聞かれませんでしたか?」
「と言いますと?」
久慈は灰皿に煙草の灰を落として、眉を上げた。
「信仰宗教とか」
「ああ! そうでした。江口さんの自殺の件と、我々の信仰宗教が、どういった関係にあるのか、私はその後もずっと不思議に思っていました。とりあえず私は、仏教とだけ答えておきました」
「仏教」
晦冥会という宗教団体は、広義の意味では仏教に属するのだろうか。
「はい。海外出張、特にイスラム圏へ出張する際には、何かあってもとりあえず私は仏教と答えておくんです。そうすると、特に大きな問題は発生しませんからね。その癖が出ました」
「なるほど」
海外では無宗教は理解されないと聞いた事がある。
「警察による事情聴取なんて、私も娘も初めての経験ですからね。特に理穂にとっては、刑事なんか間近に見た事さえありませんから、まあひどく緊張してしまって。彼らは無駄な緊張をほぐそうと、にこにこと笑顔で接してくれましたけど、刑事ってのはどうしても凄みがありますでしょう? ですからこの子はかえって強張ってしまって。そう言うのもあって、私はあの事を言うのをつい忘れてしまって」
「あの事?」
一人は小柄な男性で、窓の前で携帯電話を手にしていた。もう一人はその男の娘のようで、ソファーの左端に座って漫画本を開いていた。彼らが、現在このペンションに宿泊している三組の客の内の一組、久慈親子である事は間違いなさそうだった。
『宿泊者とコミュニケーションをとってくれ。何でも良い、とにかく話しかけて会話をしてくれ』
敷島の三つのお願いを思い出した。
「分かったよ」
わたくしは咳払いを一つして、娘とは反対側のソファーに腰を下した。この悪天候によって暇を持て余した体で、吹き抜けの天井を大きく見上げた。娘は漫画本のページを捲りながら、ちらりとこちらへ目を上げて、急に現れたわたくしの存在を強く意識した。
「それでは明後日の午後には出社しますから、具体的な数字はその時にでも。ええ、第二会議室を予約しておきます。いえいえ、とんでもない、吹雪いて吹雪いてバカンスどころではありませんので。はい、では失礼します」
久慈は電話を切って、胸ポケットから手帳を取り出すと、慣れた手付きでペンを走らせた。
「?」
彼はメモを取る中で、知らぬ間に現れたわたくしの存在に気が付いた。
「おはようございます。よく吹雪きますねえ」
わたくしは人懐っこい笑顔を作って、組んだ足に両手を置いた。久慈は手帳を胸ポケットに収めて、困り顔に笑顔を作った。
「ああ、全くです。今日こそは、と思って晴れ間を期待していたんですけど、とにかくこの風でしょう、リフトも満足には動いていないらしいですよ。昨日のひどいコンディションもあって、この通り、娘の理穂は外へ出たがらなくて」
セミロングをストレートボブにした娘は、内気で読書ばかりしていそうな雰囲気ではあったが、日本人らしい控え目の目鼻立ちは、異性から密かに人気がありそうなほど整っていた。
「ほら理穂、挨拶をしなさい」
父からそっと促されて、理穂は有るか無きかの会釈を見せた。それから急に激しく首を振って、言葉にならない甲高い声を発した。その様子が普通ではない事に、わたくしはこの時初めて気が付いた。
「申し遅れました、私は宗村と言います。余り胸を張って言える程の仕事はしていませんが、普段は東京でフリーライターをやっている者です」
「フリーライター?」
「はい」
久慈は手でパソコンを打つ真似をした。
「では、今回はここの記事でもお書きになるんですか?」
「いえいえ。今回はここのオーナーに呼ばれて、私はやって来ただけの事です。私の仕事の特徴として、舞い込む仕事の量がいつも不安定というのがありまして、ちょうどペンを置ける日が続いたものですから、今回はここのオーナーである岸本の誘いを受けた、という訳です。岸本とは、学生時代からの古い友人なんですよ」
わたくしが席を右に移動すると、久慈は空いたスペース、わたくしの左側に腰を下した。
「へえ。宗村さんと岸本さんは、そういうご関係でしたか。そうですか。私もここへは何度か泊まらせてもらっていて、岸本さんとは数年来の付合いがあるんです。彼のフランス料理の数々は、東京に住んでいても中々味わえないものばかりです。地元で採れる野菜、穀物を中心とした食材を使って、脂質と砂糖、塩味を抑え、動物性たんぱく質を控えるという『ナチュナリテ』をいち早く取り入れていた一人でもあります」
ソファーの席順は、左から理穂、間を置いて、わたくし、父親と言った並び順になった。
「へえ。あいつ、そんなに凄いんですか」
わたくしは背中をソファーに預け、大きく腕を組んだ。
「はい。特に最近の岸本さんは、フランス料理の常識を超えるような、何て言うんでしょうか、肩の力が抜けた面白い料理、例えばフランスの家庭料理のキッシュ、タルト生地の上に生クリームや卵を流し込んで、そこに入れる野菜がとにかく地元で取れる野菜を何でも入れてしまう、後はチーズを乗せて焼く、これが意外に美味しいんですよ。今では本場フランスでも、深刻な人手不足で、85%は冷凍食品やレトルトを使用しているという話です。私の母なんかは、本場のフランス料理を楽しみにパリを訪れて、ふいと入った店のフレンチの味気無さに、怒って帰って来たくらいです。そう言う意味では岸本さんは、こんな異国の地方の片隅で、本場のフランス料理の精神を、一人でずっと守っていると言えるでしょう。ですから私は、この地を訪れる際は、岸本さんの他へは泊まらなくなってしまいました」
久慈は小柄な男で、しかも手足が驚く程に短く、浅く腰を掛けなければ床に足が届かない程だった。
「あの、失礼ですが」
「ああ、申し遅れました、私は久慈です」
そう言って、胸ポケットから名刺入れを取り出して、その内の一枚をわたくしの方へ向けて差し出した。
「すいません、私は、今回持って来てなくて、頂戴致します」
名刺の名前は久慈篤とあり、会社名は某製薬株式会社、部署は育薬本部の開発第一部で、役職は係長となっていた。
「私も一応は東京でして、八王子の製薬会社に勤務しています。ただ今新製品の開発が山場でしてね、先程の通り、休暇中でも電話が鳴りっぱなしです」
美咲の話では、彼は四年前、妻を癌で亡くしているとの事だったが。
「薬の開発、ですか。すごいですね。免疫治療薬とかですか」
「いやいや、先発医薬品の特許が切れた後、成分や規格が同じで治療学的に同等のものを開発、臨床試験しています。所謂ジェネリックってやつですね。まあ毎年この時期になると、娘を連れてこの地へ泊りがけで遊びに来るのを恒例にしていますから、今は家庭優先で仕事を抜けさせてもらっています。これでも私は若い頃、公益財団法人のスキー連盟に所属していまして、全日本スキー選手権で入賞をしていたんです。何とか理穂にもアルペンスキーの世界を知って欲しくて、無理に連れ回しているという訳です」
久慈は小さく笑って、首の後ろに手を置いた。歳は五〇を行ってそうだが、童顔で声が若く、時には四〇前後に見える時もある。
「では、娘さんも相当な腕前なんですか?」
漫画本に目を落としている娘だったが、耳だけは我々に向けているようだった。
「いえいえ。今はスノーボードをやっている方が楽しいらしくて、時代ですよね。それでも午前中は、私に気を使ってスキーを滑るんですが、午後にはたまらずスノーボードに履き替えていますよ」
それからも世間話は続き、話はやがて江口サダユキの自殺の話題になった。
「とても驚きました。江口さんはテレビで観てよく知っていましたからね。娘もテレビにかじり付いて報道番組を見ていました」
体操着の膝の上に開いていた漫画本を閉じて、娘は激しく首を振った。その彼女の様子は、久慈の口からは中々説明されなかった。
「昨日は警察から事情聴取がありましたね」
わたくしは腰を浮けて、ガラス製の卓上灰皿を引き寄せた。それを見て久慈は、小脇のナイロンツイルのショルダーバッグから、女性的なメンソール煙草を取り出した。製薬会社に勤めていながら、彼が喫煙者である事にわたくしは小さな戸惑いを覚えた。
「そうですか、宗村さんたちも事情聴取を受けましたか。私は特に答えに困るような事はなかったんですけど、ちょうど江口さんが亡くなった頃、私たちは彼の死亡したリフトの近くのゲレンデレストランで、遅めの昼食を取っていましたから、警察の方は少々我々に興味を持ちましてね。その時に何か気が付いた事はなかったか、色々質問はされました」
久慈はわたくしの煙草に火を点けて、さっと自分の煙草にも火を点けた。我々は肩を寄せ合うような格好になって、なるべく娘の方角へ副流煙が行かないよう気を使った。
「『樹氷』ですよね? 実は俺もそこで昼食を取っていました。偶然にも久慈さんをお見かけしまた」
久慈は煙草を吸いながら、目を大きくした。
「そうでしたか。でしたら、我々にはアリバイがあった訳ですね」
「アリバイ?」
わたくしは天井に向かって煙を吐いた。
「はい。警察の方々は、江口さんの突然の自殺の背景に、不審な点や事件性がないかも視野に入れていましたから、そう言った質問も受けました」
理穂は漫画本を閉じて、マガジンラックの前まで移動すると、人差し指を使って別の漫画本を選び始めた。
「そうですか。アリバイですか。他には何か、別の事を聞かれませんでしたか?」
「と言いますと?」
久慈は灰皿に煙草の灰を落として、眉を上げた。
「信仰宗教とか」
「ああ! そうでした。江口さんの自殺の件と、我々の信仰宗教が、どういった関係にあるのか、私はその後もずっと不思議に思っていました。とりあえず私は、仏教とだけ答えておきました」
「仏教」
晦冥会という宗教団体は、広義の意味では仏教に属するのだろうか。
「はい。海外出張、特にイスラム圏へ出張する際には、何かあってもとりあえず私は仏教と答えておくんです。そうすると、特に大きな問題は発生しませんからね。その癖が出ました」
「なるほど」
海外では無宗教は理解されないと聞いた事がある。
「警察による事情聴取なんて、私も娘も初めての経験ですからね。特に理穂にとっては、刑事なんか間近に見た事さえありませんから、まあひどく緊張してしまって。彼らは無駄な緊張をほぐそうと、にこにこと笑顔で接してくれましたけど、刑事ってのはどうしても凄みがありますでしょう? ですからこの子はかえって強張ってしまって。そう言うのもあって、私はあの事を言うのをつい忘れてしまって」
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