プルートーの胤裔

ゆさひろみ

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潜窟の狼煙

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 わたくしは、火災から逃げ惑う人波に逆らって、ネットカフェの廊下を走った。炎の中でも視認性の高いと言う緑色、その誘導灯の明かりの下に、ひらりと白い光りが閃いた。先程の不審な女が非常用出口のドアを開けたのだ。避難している店舗利用客は、近くの誘導灯には目もくれず、ネットカフェの入口ゲートへと向かって走っている。人は本能的に来た道を引き返すらしい。
 わたくしは誘導灯の下へ走って、非常用出口のレバーハンドルを下げた。遮炎性能のある扉の向こうは、屋内非常階段の階段室となっていた。見張りの刑事が立っていると言う話だったが、予備電源を備えた照明は、無人の階段を照らしていた。火災ベルの音が階段に反響してやたら頭に響いた。
 わたくしは、上り階段にうっすらと漂う、灰色の煙の動きに目を上げた。
『もしかしたら、君の強い正義感から、何とか犯人を捕まえようとするかも知れない』
『相手は無類の殺し屋だ。君みたいなずぶの素人など、ひとたまりもない』
 敷島の昨夜の言葉が、わたくしの肩に手を置くように、次々に思い出された。彼の忠告は尤もだと思う。石動の話や、美咲の話、それからあずさの話を総合すると、晦冥会の暗殺者である不知火忍、彼女はわたくしの想像を遥かに凌駕する危険人物だ。警察署内に侵入してターゲットを暗殺するなど、これはもう被害者は成す術がない。もしも彼女に命を狙われる事があるならば、我々は一体どこへ逃げれば良いのだろうか。
 そこへ来てわたくしは今、この火事場の混乱に紛れて不知火の行方を追っている。それは彼女の素顔を知るわたくしにのみ、与えられた使命なのだとしても、決して正気な判断とは思えない。
『木原にしても、今回の江口にしても、つまり彼らは犯人の存在を知っていて、犯人に接近し過ぎた結果、あっさりと殺されている』
 強い正義感、そこから一人出発して、勢い走り出してしまったわたくしは、やはり木原や江口らと同じように、あっさりと不知火の手に掛かってしまうのだろうか。
『何て形容したらいいものか、とにかく史上最強の晦冥会の暗殺者『バイフー』と君は、何の因果か不思議に引き寄せあっている気がする』
 そう身震いする一方で、しかしわたしだけはどうしてか、不知火は手出しして来ないのではないかと言う、裏付けの無い期待が働いていた。本当に裏付けは無く、これだけアブノーマルな事態に直面したわたくしの脳が、一部の回路で麻痺を起こしてしまっているのかも知れない。
 手摺りに手を置いて、二階の様子を窺っていると、階下から扉の閉まる音が聞こえた。
「?」
 わたくしよりも先に、非常用出口の扉を開けた不審な女が、階下の扉を開けたものと思われる。上か下か、逡巡していたわたくしの足は、迷わず階段を下り始めた。
 火炎や煙の侵入を防ぐ避難通路だけあって、施設内に充満した煙は、うっすらと照明の上を漂う程度だった。しかし、不思議と不快な臭いは感じない。この煙に毒性はないのだろうか。
 階段を下りきった所で、非常階段は最下層となっていた。中地下となったリノリウムの床に靴底を下して、左手にある緑色のピクトグラムの標識を見上げた。屋外へと通じる避難口の扉がある一方、その反対、右手の壁伝いには、『立入禁止』と書かれた扉もあった。通常であれば、避難者は非常口から屋外へと避難して行くはずだ。しかしこの時わたくしは、どうしてか先程の扉の音は、右手の扉の閉まる音ではなかったかと、妙に勘が働いた。右へ左へ顔を動かしてから、結局わたくしは自分の直感を信じた。中央に鍵穴のあるドアノブを握って、ゆっくりと右へ回すと、空錠の外れる音がして、立入禁止の扉は難なく開かれた。
 と、ちょうどその時、携帯電話の着信音が階段室に響き渡った。トレンチコートのポケットからスマートフォンを取り出して、着信画面の発信先の名前を確認すると、『アルプホルン』と言う文字と、固定電話の電話番号が表示されていた。わたくしの頭に少し怒った美咲の顔が浮かんだ。
「もしもし」
『ああ良かった。宗村さんですね?』
 電話の声は、わたくしの期待した声とは別人だった。
『もしもし? 宗村さん? あたしです、あずさです』
 わたくしは意外な顔をして、携帯電話を持ち替えた。
「なんだあずさか。どうした、何かあったのか?」
 携帯電話で通話しながら、わたくしは扉の向こうにある平土間のホールへ出た。そこは、宴会やディナーショーなどが出来そうな、小ざっぱりした多目的ホールだった。
『宗村さん、今、どこにいるんですか? どこかへ出ているんですか?』
 あずさは心細そうな声だった。
「うん? ああ、いま俺は警察に連行されて、スキー場近くのネットカフェ『ターザンロープ』にいる。バイフーがネットカフェの回線を使用して、不正アクセスを繰り返している、そこを現行犯で押さえようと、警察は躍起になっているんだ。つまり俺はその捜査協力者として、警察に首根っこを掴まれている状態だ」
 天井近い窓の高さから考えて、このホールもやはり中地下のようで、消火活動の行われているだろう地上の喧噪は、ここまで届かないようだった。
『そうだったんですか。そうとも知らずにあたし、ペンションの内から外から、宗村さんの事を探し回っちゃいました。宗村さんは車で来ていないのに、どうしてか靴だけなくって』
 トラバーチン模様の天井ボードから、フラッグシップのモニタースピーカーがぶら下がっていた。右手奥には、緞帳やバトンやスクリーンなど吊物が並んだ舞台まであった。これから使う予定があるのか、既に閉鎖をしてしまったのか、今では不用品置き場の倉庫と化していた。
「何か、あったのか?」
 わたくしは携帯電話を片手に、ありとあらゆる故障品を見て歩いた。ポリ袋を被せた綿菓子メーカー、口の開いた食洗機、ブラウン管型モニター、対流式石油ストーブ、コクピット筐体ゲーム機などが、八千体の始皇帝陵兵馬俑のように整列していた。
「ん? どうした、何か、あったんだろう?」
 あずさは手で受話器を覆うような小声になった。
『はい。あの、実はすごく言い難いんですけど、つい先程、美咲さんがペンションから出て行ってしまったんです』
「なに」
 パネルカーペットを踏むわたくしの足が止まった。
『何かとても思い詰めた顔をして、スノーボードのウェアを着て、とにかく車に乗ってどこかへ行ってしまったんです。あたし、美咲さんの背中から必死に呼び掛けたんですけど、美咲さん、全然振り返ってくれなくて、そのまま』
「まずいな」
『決して美咲を一人にしないでくれ。彼女は自尊心が強く、勝気で頑固な性格の持ち主だが、探偵としてはまだ半人前、バイフーの方が一枚も二枚も上手だ』
 ひょっとして敷島は、わたくしと美咲の離れ離れになってしまう未来を最初から予見していたのではないか? だからわたくしに対して、事前に注意を呼びかけていたのではないか? それをわたくしは、ことごとく守る事が出来なかった。
『あたしとの約束なんて、始めからどうでも良かったんです。それなのにわたしは、ほんとバカみたい』
 美咲は右手を振り上げたまま、ぼろぼろと大粒の涙を落としていた。
『宗村さん?』
 考え事をして見上げていた高い窓に、うっすらと煙の層が動いていた。店舗のあちこちで火の手が上がっているのだから、当然と言えば当然の景色だったのだが、しかしわたくしは、煙の流れて来る方向に違和感を覚えた。
『宗村さん? もしもし?』
 左手にある珪藻土の壁から、煙は天井へ向かって這うように流れて来ている。その光景は明らかな違和感としてわたくしの目に映った。そしてわたくしの足は、自然と壁の方向へ動き出した。
 ラシャが破れたビリヤード台を回り込んで、セパレート型の卓球台を横へ移動させ、何とか壁際までの通路を確保した。
『もしもし宗村さん?』
 小型冷蔵庫くらいの大きさの壁の一部が、手前に四角く浮き上がっている、それが縦縞の壁模様で保護色となっていた。そして、その壁の隙間からは、今なお煙が漏れ続け、壁を伝って天井へ流れている。
「あずさ、すまんが電話を切らせてもらう。また後で電話を掛け直すから、いいな?」
『え? ちょっと宗村さん!』
 あずさとの通話を切って、ポケットに携帯電話を入れると、邪魔な演説台を両手で押し退けて、壁際に一人分のスペースを作った。そして、壁から浮いている隙間の左側に、指の爪を立てて手前へ引いた。明らかに蝶番の回転によって、壁の一部は手前へ開きかけた。それと同時に、壁の向こうに溜まっていた灰色の煙が、大量にこちらへ吐き出された。わたくしは右腕を折って、鼻に前腕を押し付けると、後ろ足を一歩下げて煙を避けた。
「壁の中にこんなに煙が溜まるものか? 壁の中、いや、これは壁の中じゃない、中に何かがあるんだ」
 近くに重ねてあった中古の絵画を両手に持って、団扇で煙を煽ぐ要領で、壁の向こうに籠もった煙を全て吐き出させた。それからわたくしは、ゆっくりと壁の扉の中へ顔を入れた。
「なんだ? これは」
 珪藻土の壁の縦縞模様によって、視覚的にカモフラージュされた扉の向こうは、写真現像用の暗室のような空間になっていた。しかしそれは暗室とは言い難く、どちらかと言えば、天幕の内部に頭を入れた感じに近かった。組立式のパイプの骨組みに、キャンバス地の屋根を張った、イベント会場などで見るごく一般的な仮設テント。側方はぐるりと三方幕が張られている。幅は一間、奥行き二間と通常よりも小型なタイプだ。
 携帯電話のLEDライトを照らして、天幕の内部の様子を探った。あれだけの煙が充満していただけあって、当然幕内に人影はなかった。右手に折り畳み式の会議机が置かれ、その上にノートPCとインクジェットプリンタが配置されて、暗闇に電源のパイロットランプが光っていた。LANケーブルやら電源コードが乱雑に絡み合い、幕の外へと繋がっている。どうやらこの配線の僅かな隙間から、煙が内側へ侵入しているようだった。わたくしは左前腕の服の袖で鼻を覆い、右手で携帯電話のライトを翳して、更に天幕の内部を見て回った。
「これは」
 右奥の鉄パイプに紐を掛けて、両手一杯くらいのコルクボードが吊ってあった。そこへA観光スキーリゾートのゲレンデマップが、全て開いた状態でピンで留めてある。雄大な雪山のイラストに、ロープウェイやゲレンデレストランなど、各施設が記されたゲレンデマップに、赤い印がマジックペンで書かれていた。それは、マップ右上のジャイアントコースから大きく山岳地帯へ入った、コース外の山中に×印が記されたものだった。更に、その印へ向かうルートのようなものまで、点線で書き加えられていた。
「何なんだこの地図は。この×印、ここに何かがあるのか?」
 コルクボードには他にも、DSCサイズの写真がピンで留めてあり、その写真は一枚につき一人の人物が、物陰から撮影されたように写っていた。そして、その人物は見覚えのある顔ぶればかりだった。
「これはみんな、岸本のペンションの関係者だ」
 岸本、高田、江口サダユキ、久慈親子、羽田と大島、そしてわたくしと美咲。他にもう一人、見た事のない若い男の写真などが、無造作にピンで留められていた。江口と見知らぬ男、それから高田の写真には、赤マジックでバツ印が殴り書きされていた。
「死んだ人間に印をつけている?」
 次に一番奥のスペースへライトを向けると、マミー型の寝袋とLEDランタン、登山用のリュックなどが、きちんと整理されて置かれていた。わたくしのアウトドア用品の知識は乏しいが、寝袋は女性用のサイズに思えた。背中を振り返って、壁の入口へ顔を戻すと、天幕に入って左手にキューブボックスが置かれ、その上に写真立てと菊灯が置かれていた。わたくしは写真立てを手にして、いぶかしく眉を寄せた。
「これは、確か晦冥会の統主」
 その写真に写った人物とは、あずさの不破一族の証であるロケットペンダントの中にあった、不破昂佑のエマーユと同じ写真だった。そして、同じように飾られていたのは、どうしてかあずさの写真だった。
「ここは、昨日から不正アクセスが行われていた部屋に違いない。頭上のネットカフェの回線を、床下のこのPCに繋ぎ込んでいるんだ。しかもここは、四週間前の天道の心中事件から、どうかして生き残った不知火忍が、長らく潜伏していた隠し部屋だ。今までの彼女の犯罪は全て、立入禁止のホールの壁の中で行われていたんだ」
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