勘違いとすれ違い

夢兎

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期待

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彼女とのご飯当日
僕はいつもあまり付けないワックスや香水などをつけ
彼女を迎えにいった。
「お待たせ!!まった?」
「ううん、今着いたところ」
彼女が気を遣っていることはわかった
だって僕がついたときにはもういたのが見えていたから
そんなこんなで合流した2人は事前に予約していたご飯屋さんへ行くことになった
「すごくここ雰囲気いいよね」
彼女の一言を聞いて僕は安堵した。
恋愛においてデートの場所選びはとても重要である。
料理に関してもかなり気に入ってくれていた
ここは何回かきたことがあるらしく
「懐かしいなぁ」と連呼された
さっきのことは訂正だ。
一度来たとこに連れていくことは言語道断だと私は思う。
「それで?諦めたのは聞いたけど次のいい人は見つかった?」
突然彼女の方から切り出された僕は少し戸惑った。
「あーまぁいい人はいるよ?」
少し照れを隠しながら話をする。
「えーどんな人?」
君だよ・・・そんなこと言えず
「まぁ君も知ってる人だよ」
「え!職場の人とか?」
彼女が目を輝かせながら僕に話をしてくる。
いっそ君だよと伝えた方がいいのかなと思うくらいだ
「そういう君はいい人とかいないの?」
「いるよ」
その言葉に期待してしまった僕がいた。。。
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