魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第九章【セントラル】

9-49 砂の王室

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―――現実時間で6時間後。
魔剣士は陣の世界を経て氷山帝国へと戻ると、準備を終えていたセージより新たなゲート用の陣を渡されると、そこから砂国へ向けて更に陣の世界へと飛び込んだ。セージの言っていた通りで、今までの陣の世界とは異なっており、"外の匂い"がない中で、わずかな感覚を頼りに出口を探した。

魔剣士「……こっちか!?」

意識を集中させ、砂国の出口を必死に探す。
セージの予想していたのは現実時間で24時間の見込みだったが、実際はアサシンの風化に近い技を用いることで"現実時間で6時間"という驚異的な速さで砂国へと到着したのである。
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―――砂国、テイルの部屋。
丁度、テイルは近隣の各国と会談を終えたところで、また、外回りも多いために、灼けた肌をいたわろうと服を脱いだところだった。

テイル「…」

だが、テイルは知らない。今、彼女の前の机の上に乗せられた"陣の生成紙"はヴァイクの計らいで襲撃を受けた際に利用できるよう準備をしていたものだったというのに、それがまさか"ゲート"になるなどと予想出来るはずもなく。

テイル「……あれ?」

全てを脱ぎ終え、薄く灼けた肌も彼女の美貌として誰もが羨むような姿恰好を露わにした時、陣は勢いよく輝き出す。あまりの光に目が眩み、一瞬視界を閉じて目を開いた次の瞬間には、何故かそこに魔剣士が立っていて……。

魔剣士「お、おっとっと……。やっと着いたぜ!!」

元気よくポーズを決める魔剣士。ところが、目の前には裸のテイル。勿論、テイルは魔剣士であると認識が遅れる。

魔剣士「……テイルの部屋か?んあ、つーかお前…裸…」
テイル「え…」
魔剣士「ほ、ほう……」

下から上まで舐めるようにして視界を動かすが――…。

テイル「つ……」
魔剣士「つ?」
テイル「旋風――――ッ!!!」
魔剣士「ぬぉおああっ!!?」

ようやく気が付いたテイルは、久方ぶりに旋風を魔剣士に放つ。しかし、魔剣士はその足を顔面に受ける前に素手で受け止める。

魔剣士「おっと、あぶねぇじゃねえかっ!!」
テイル「ちょっ…!きゃああーっ!!」
魔剣士「うお、ちょっと落ち着け!!俺だ俺、魔剣士だ!覚えてないのか!!」
テイル「分かってるわよ、だから足を…私は服を…!見えてるからぁっ!!」
魔剣士「……あぁ、足あげて掴んでるからな。どれどれ…」
テイル「覗くな、馬鹿ァッ!!」

受け止められた右足を軸に、左足を勢いよく顔面へと叩きつける。その衝撃で地面へと倒し、太ももで首を絞めた。

テイル「うぅぅぅっ、な、何をさせるのよ馬鹿ァッ!!」
魔剣士「お…ぐぇっ……!」
テイル「っていうか何っ!どうして、どこから現れたの!!」
魔剣士「陣の中…つか、マジで絞まってるってお前……!」
テイル「このまま気絶して、全部忘れてよぉ!もおぉぉっ!!」
魔剣士「ぐっ…、こ、この……!」

このままでは不味いと思い、魔剣士は手を太ももの中に入れてこじ開けようとするが、触れたところが洒落にならない。

テイル「……ひゃあうっ!!」
魔剣士「へっ」
テイル「ど、どこに手を…!入れてるのよぉ、馬鹿ぁぁっ!!」
魔剣士「ぬあっ!?」

視界がグルリと回転し、そのまま床へと"脳天"から叩きつけられた。男性一人を持ち上げる脚力さながら、その威力はすさまじく、魔剣士は頭を打ち付け、痛みにのたうちまわり床を転がった。

テイル「フンッ!」

その間に慌てて服を着ると、ソファに腰を下ろして「魔剣士!」と名前を呼んだ。

魔剣士「い、いででぇ…!お前な、これは常人だったら死んでるぞ……」
テイル「……強いんだからいいでしょ。それより、どうして、どうやって、なんでこの部屋に現れたの!」
魔剣士「くっそ、全然よくねぇよ…。ちょっと理由があって陣を媒介にして移動できる技術があってな。それで、戦争についての話をしにきたんだよ」
テイル「戦争…!」

目の色が変わる。遠い大地の話ではあるが、戦いが始まったことはテイルの耳にもしっかりと届いていた。

魔剣士「やっぱり知っていたか」
テイル「勿論よ。セージさんから、もしかすると出番があるかもしれないっていうこともヴァイクが聞いていたから」
魔剣士「ヴァイクって、お前の側近のか」
テイル「えぇ。今は砂国の独自の民間兵士と砂国兵団を率いているから、本当に大変な仕事をやってもらってる……」
魔剣士「……お前だって一緒みてぇなもんじゃねぇか。一国の女王になってそれを受け入れて、お前だって大変だろうに」
テイル「それは労ってくれているってことでいいの?」
魔剣士「どうにでも取れよ」
テイル「あははっ、有難う。それで、戦争について何かあったの?」
魔剣士「うむ…、それについてなんだがな……」
テイル「うん」

魔剣士は砂国を去ってからのことを全て話した。今回の戦いになってしまった理由や、ブリレイのこと、自分がどうして陣から現れたのか。もちろん、彼女がそうなってしまうであろうことも。

テイル「―――白姫ちゃんが、女王に?」
魔剣士「そうだ。だから、お前の直筆サインが欲しい」

彼女は、白姫が女王になるということを信じられないといった様子だった。

魔剣士「いつかはなることだったろ。それがたまたま、早まっただけだ」
テイル「白姫ちゃんはそれを受け入れたの?」
魔剣士「……正直、まだ不安でしかないと思う。無理やり納得させたってことに近いだろうが、納得はしているはずだ」
テイル「そっか。白姫ちゃんが分かってるんだったら、それでいいと思うけど……」
魔剣士「だからそれを認めるサインが欲しいんだ」
テイル「なるほどね……」

有名な国家である二つの国の代表サイン。それを欲する理由は納得した。

テイル「分かった。すぐに準備するから」
魔剣士「おぉ、助かるぜ!」
テイル「……でも陣の中にこれを持っていけるの?」
魔剣士「理由は分からんが、俺が意識した存在は魔法化の概念が通用するらしいんだ」
テイル「ふーん、不思議ね」
魔剣士「元々はこの世の万物が魔法から生み出されてたりしてな、ハハハッ」

冗談で言ったつもりだろうが、割と理に適っていることに二人は気づかず「そんなわけないか、ないでしょ」と笑い合った。

魔剣士「ンで、どんくらいかかる?」
テイル「すぐに書けるわよ。ペンも紙もあるし、ちょっとだけ待ってて」
魔剣士「分かった」
テイル「女王を認める印となると、王家の承諾印も必要もあったほうがいいだろうから、それはえーと……」

彼女が準備を進める間、魔剣士はきょろきょろと部屋を見渡す。
ちょっと会ってなかった間にテイルはずいぶんと大人びた気がするし、この部屋も甘い香りがして"女性の部屋"という感じがした。
セントラル王城でも思ったことだったが、どうにも部屋が豪華すぎると落ち着かない。

テイル「……ちょっと、ジロジロ見ないでよ」

ジト目で魔剣士を睨む。

魔剣士「あぁ、いや…。随分とお前も大人びたっつーか、部屋も豪華で落ち着かないっつーかな」
テイル「……えっ、私?」
魔剣士「うんむ、ちょっと見ない間に女王の尊厳みてーなの感じるぜ」
テイル「褒めてるの…かな」
魔剣士「当たり前だろ。てか、突然現れた俺を受け入れるお前もお前だし、女王としての仕事も全うしてるみたいだし、スゲーと思うぜ」
テイル「魔剣士たちと旅してた時は色々なことがあったし、経験が嫌なほうに活きてるのかも」
魔剣士「嫌ってな」
テイル「…ま、感謝はしてるけどな!」

わざと低い声で、誰かの真似をしたように笑いながら言う。

魔剣士「……誰の真似だそれは」
テイル「誰でしょう!」
魔剣士「お前な…、俺を怒らせるとどうなるか……」
テイル「えっ」

魔剣士は両手を伸ばして軽く運動したあと、指先を一本一本巧みに"わきわき"と動かしてテイルへゆっくりと近づいていく。

テイル「ちょっ!」
魔剣士「ククク、俺が本気になれば……」
テイル「両手動かしながら、こ…こっちくんなぁっ!」

近くにあった鉄の小さい置物を掴むと、魔剣士目がけて思い切り投げつける。目に見えて飛んでくる凶器に対し、魔剣士は悠々とそれを回避するが。

ヴァイク「……テイル様、先ほどの悲鳴はッ!!」

"ガチャリ!"
魔剣士が現れた時の悲鳴を聞きつけ、一歩遅く現れたヴァイクが登場。同時に、置物はヴァイクの顔面へと直撃す――…。

ヴァイク「…がぁっ!!?」

たかが鉄、されど鉄、いち戦士であるテイルの投げた勢いは相当なもので、ただの投擲も大いなる武器になる。顔面に受けたヴァイクはその場で一回転し、床へと叩きつけられたのだった。

テイル「あっ!」
魔剣士「う、うぉ……!」
テイル「わ…、私のせいじゃないからね!?」
魔剣士「いやお前のせいだから」

………


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――5分後。
さすが砂国の民だけあって、超威力の一撃を受けたあとも折れた鼻を自らヒーリングし、既に魔剣士を見て"久しぶりですなぁ!"と笑っていた。

魔剣士「お、おう……」
ヴァイク「久しぶりですな、魔剣士殿!お元気でしたか!」
魔剣士「まぁな、つーか夜なんだからちょっとくらい静かにしても……」
ヴァイク「いいんですよ、砂国の民は朝夜こそ問わず強き者でありますから!」
魔剣士「いやいや、関係ないだろ」

モリモリとした肉体に、日焼けした肌が嫌に隆々と見えて、比較的涼しいはずの砂国の夜も暑く思える。

魔剣士「コイツをどうにかしてくれ、テイル」
テイル「はぁ…。ま、とりあえず書いたから……」

ヴァイクは放っておき、一先ずサインと印を捺した用紙を丁寧に包んで魔剣士へと渡した。

魔剣士「お、ありがとよ!」
テイル「しっかり届けてよね」
魔剣士「当たり前だ」
テイル「…それで、もう行っちゃうの?」
魔剣士「ん、あぁ…まぁ早いほうがいいだろうしな……」

一旦、氷山帝国を経由してセントラルに戻らねばならないし、出来る限り早いほうがいいだろう。

テイル「そっか。色々大変みたいだし、泊まっていったらって思ったんだけど……」
魔剣士「大変っちゃ大変だが、実際の行動時間は1時間も経ってねーんだよな」
テイル「えっ、どういうこと?」
魔剣士「陣の世界と、現実の時間でかなり速度が違うんだよ。陣の世界に1時間もいたら現実で数日経っちまうんだよ」
テイル「……ちょっと待って、それじゃ魔剣士が陣の世界に閉じ込められたりしたら!それに陣の世界を往復することを続けたのなら…!」
魔剣士「一回それで、2、3時間いただけで1週間以上が経過してたことがあってなぁ……」

テイルは心配そうに、魔剣士へと近づく。

テイル「そ、そうじゃなくて…。魔剣士が数日もいたのなら、現実じゃ数年も経ってるかもしれないってことでしょ!?」
魔剣士「……そうだな」
テイル「もし…、もしそうなったら!」
魔剣士「なぁに優秀な仲間がいるんだから、そうはならねーよ。実際にこうやって移動も安全にしてるしな」
テイル「だとしても、陣の世界で魔剣士の身体に影響がないとは言い切れないし……!」
魔剣士「……俺は不死身の魔剣士様だぜ。ククク、お前がそこまで心配してくれるってのは有り難い話だがな?」
テイル「茶化さないでよ!」
魔剣士「おっ、おうっ?」

急に本気でぶつかり出したテイルに、少し驚く。

テイル「世界の為っていって、自分がどうなるかもわからないのに……!」
魔剣士「……それはお前だって同じだろ。国のために人生、命を捧げているんだろ?」
テイル「あっ…!」
魔剣士「俺は世界の為に命を捧げる。白姫の為もあるが、勿論、お前がこの国を立派に出来る様、世界を平和に導くために戦うんだ」
テイル「ま、魔剣士……」
魔剣士「世界の為も、国の為も、お前と一緒の志に違いはねーよ。お前が俺の立場なら、迷わず行動するだろ?」
テイル「う、うん……。そう、だね……」
魔剣士「ハハハッ、そうだろそうだろ!じゃ、俺は行くぜ。近いうちにまた遊びに来るからよ、また全裸でいてくれよ!?」
テイル「……馬鹿ッ!!!」

先ほどのことを思い出したテイルは顔を赤くする。魔剣士は笑いながら「またな!」と言いつつ陣へ魔力を込めると、光と共に消えて行った。

テイル「き、消えちゃった…。魔剣士め……」
ヴァイク「……破天荒な男ですな。ですが、それも気持ちよく見えてしまうから不思議な男ですよ」
テイル「会った時から自由で、だけどどっか優しくて。…でも、急に現れたと思ったらすぐに消えるなんて、勝手すぎる!」
ヴァイク「ハハ、テイル様は魔剣士様をお好きなのですね」
テイル「……バッ、誰があんな奴!!」
ヴァイク「ハハハハッ!私はこれで失礼いたします。また何かあれば、お呼び下さい」

ヴァイクは一礼すると、部屋から出て行った。
あっという間な出来事にテイルは「うー」と唸ったと思えば、魔剣士の馬鹿!と連呼した後、陣を自分のベッドの傍へ大事そうに置いたのだった。

…………
……

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