魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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特章【6章までの冒険譚】

白姫短編冒険譚 予告

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―――覚えている。
私が「この世界」を認識できた頃。もっとも古い、初めての「夢」を見たのは一冊の絵本に書かれた「世界」を知ったことだった。

(わぁぁ…♪)

鮮明に覚えている、広大な海のイラストに美しい砂浜。黄金に輝く太陽。
そこに書かれる言葉はただ一つ。"すべてがきらめく"という言葉。
幼いなりに、私にとってはそれがどれほど素晴らしく、どれほど綺麗な言葉なのか、どんな存在なのかを考えることが日々の楽しみだったりもした。

(海かぁ…どんなんだろうなぁ……)

何も知らない幼い女の子が夢を見たのは「大自然」。普通なら笑われるかもしれないけど、私にとっては本当に"夢に見るほど"の"夢"だった。

―――普通なら、ありえないかもしれないけど。
私は自然を、そんな世界を、本当の意味での世界ということを知ることすら許されない存在だったから。

―――何でかって…気になるよね。
だってね。私が知ってる自然は、壁に囲まれたお庭で見た小さなお花だけだった。

―――どうして。
簡単なこと。私は、大事に育てられてきたから。
世界の覇権を握ってるとか、良く分からないけど…そんな王都の王城にいる王様、それが私のお父様。
だからなのかな、大事に大事に育てられてきて、私は塀に、兵に、弊に囲まれていた。
でも、欲は抑えられなくて。

「……もっと、色々知りたいのに」

だけど、そんなことは許されるわけがない。
外へ出ることも、世界を知ることも、決して許されることはなかった。
あっ、でもね!
本当にたまに、兵士長が私のことを「お庭」に連れ出してくれたり、外で売ってるものを買ってきてくれたりもしたけれど。実は、海を知るきっかけになった絵本も兵士長が買ってきてくれたんだけど…♪

―――でも。

我がままかもしれないけど、本当はそんなものじゃ満足できなくなってっいって。本気で何もかも知りたくなっていって。
そんなことは許されるわけがないって分かってたし、そのうち「夢」は「夢」だと諦めるようになってった。
それで、15歳の誕生日を迎えてからしばらくして。

夢を夢と諦めた、やっと諦められたのかなって思った頃。

―――彼が、現れた。
彼は、お父様に、国に復讐がしたいと言って…私を誘拐した。

彼の名前は、「魔剣士」と言った。

そして、私の夢は、私の全てが始まって……。

最初は迷いの森。初めてアカノミが自然に生るものだって知った。

次は道中村、怪我をして魔剣士に怒られた。猛竜騎士さんとも出会ったのはその時。

何よりも魔剣士との深い思い出になった、大きな港。
夜に出会ったブレイダーさんが怖く思えて、猛竜騎士さんにも怒られて、魔剣士が抱きしめてくれて凄く温かかった……。

港から海を渡って、大森林にたどり着いた。凄く大変だったけど、魔法を覚えることもできて。

やがて、森の中を歩き続けてたどり着いたのはエルフさんたちが多く棲む隠れ里っていう場所だった。
そこでね、猛竜騎士さんの古い仲間だった"ウィッチさん"と出会ったんだ♪

だけど、いつも幸せな終わりだと思っていたのは幻想で、冒険っていう言葉が、存在が、命が尊いものなんだって分かるのに時間はいらなかった。
ウィッチさんとの別れで、涙が枯れるくらい泣いて、寂しくて……。
それなのに、ウィッチさんのことを大好きだった猛竜騎士さんはやっぱり強くて、もう明日に目を向けていた。
魔剣士はウィッチさんに新しい"ちから"をもらったとか言ってたけど、それがね、夜空に浮かぶ星のように黄金に輝いて凄く綺麗で!

みんなそれぞれ成長してるんだなって、私自身、まだまだ足りない部分もあるけど分かってきた…つもり!たぶん!

そして、これからのこと。

私たちは、グリーンズノース・ポートから……
次の目的地――「北方大地」の「氷山帝国」へと向って――……!

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…………
……



【第七章「氷山帝国編」 予告!】

闇魔法を会得した魔剣士、精神共に成長をする白姫、驕りと愛する者を失い新たな旅路へと赴く猛竜騎士。

魔法研究連合がある「氷山帝国」で、魔剣士はそのチカラの本質を知ることとなる。

そして、その途中で。

再び、彼と対峙する。
再び、波乱は起きる。
再び、物語は大きく動く。
第七章「氷山帝国」編、近日公開!

…………
……


(大変お待たせいたしました。10月前半中、遅くても10月中で…"再会"予定です!)
(よろしくお願いいたします)


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