魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第八章【東方大地】

8-28 囚われた過去、決着の末

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魔剣士「まだ抗う…のか……!」
アサシン「俺は死ねない、死ぬことは許されない」

魔剣士は察する。彼は今、全ての意味でアサシンに飲みこまれたのだ。
―――遅かったのか。

魔剣士「アサシン…!お前はもう、この世にいてはいけない存在だと分からないのか!」
アサシン「俺は、俺であるために…そのために……」
魔剣士「お前の時代は終わったんだ!」
アサシン「俺が生きる理由……」
魔剣士「だからッ!!」
アサシン「違う、俺は復讐のために全てを―――…!」

ダメージを受け、項垂れていたアサシンの目に生気が戻る。掴んでいた剣を払い、グンと立ち上がった。

魔剣士「うぉっ!」
アサシン「ガキが…、俺を見下したような目で見ることを止めろ」
魔剣士「アサシンッ!」
アサシン「俺が生きる理由を邪魔立てするな」

本来のアサシンに意識が完全に乗っ取られたとしたら、精神世界のような"戦い方を知らない"存在ではない。
今まで生きてきた技術の全てを持ち合わせた、最強最悪の相手。一瞬の時間も置くべきではなかった。

アサシン「俺の前から消えろ」
魔剣士「…ッ!」

片腕を伸ばし、狙撃の態度を取る。

魔剣士(不味い、先に構えを!)

威力の高い狙撃の連打を繰り返されることになれば、先の戦いと同じ結果は目に見えている。

魔剣士(どうすれば……!)

考えてる暇もなし。アサシンの腕は込められた風の魔力に淡く輝く。

魔剣士(まずっ……!)

吹き飛ばされる!そう思った魔剣士は、両腕をクロスに描き、防御の構えを取った。
―――しかし。

"…ボシュッ……!"

情けない音がしたばかりで、彼から暴風の狙撃が発することはなかった。

アサシン「何?」
魔剣士「……おろ?」
アサシン「う…ぐっ……!?」
魔剣士「な、なんだ……?」

急に声を上げるアサシン。また頭を抱えたかと思うと、そのまま膝を崩す。そして、独り言のようにブツブツと何かを呟き始めた。

「何故…、邪魔をする……」

「…」

「お前はこの能力を使い…、やりたいことをやってきたはずだ……」

「…」

「何を言う…。それはお前との混沌たる意識で、俺が全てではなかったのは、お前も知っているだろう……」

「…」

「違うものか…。今までのツケの分、返してもらう……」

「…」

「今さらだろうとは思わないか……」

「…」

「やめ…ろ……」

アサシンはひたすら頭を抑え、見えない誰かと会話を続ける。
いや、恐らくは彼自身の中に眠っている本当の意識と人格が目覚め始めているのだろう。

アサシン「うっ…!がはっ……!?」

―――そして。

アサシン「…………ここ、は…王室…ですね…」

唐突に、しかし完全に、彼の口調と雰囲気が変わったのだった。

アサシン「"魔剣士"さん…でしたね……」
魔剣士「……ア、アサシンじゃないのか?」
アサシン「その名で生きてきた限り、僕はもうアサシンの名は捨てられません……」
魔剣士「だけど中身は違う…ようだな……」
アサシン「えぇ、ですが時間もない…!今…、中で…アサシン…様が…暴れているッ…!」
魔剣士「!」
アサシン「でも、一言謝りたかったのです…!ご迷惑を…かけました……!」
魔剣士「お、おう……」
魔剣士(コイツが、本物のアサシンを看取った若い団員なのか……)

あまりの腰の低さに、困惑する。

アサシン「ま、魔剣士…さん……!」
魔剣士「なんだ…?」

アサシン「わ、分かっています…!僕はもう、生きていちゃいけない存在……!」
アサシン「あの魔法を受けてから……いつ死ねるのか、生きることが怖くもなっていた……っ」
アサシン「だけど、アサシン様との人格がせめぎ合って、強気になっていて…!だ、だけど……!」

彼の本来の人格と、アサシンの人格が混ざり合って出来た"今のアサシン"という男。その意識は"第三の人格"のようなものだったのだろうか。

アサシン「僕は人間のまま、維持をします……!」
魔剣士「ん…」
アサシン「魔法化の影響もありますが、同じ闇魔法使い同士、全身を持って僕を…僕のことを殺してくださいッ!!」
魔剣士「!」
アサシン「早くしないと、アサシンの人格が戻る!!お願い…しますっ!!」

アサシンは両手を拡げ、眼をギュっとつぶり、魔剣士に懇願した。
だが、そのさ中でも意識の戦いは続く。

「や…め……ろ……」
アサシン「……止めない。止めれません、アサシン様ッ!」
「こう…かい……を……」
アサシン「しない!僕も貴方も、この時代に生きてはいけない存在だから!」

入り混じった想いが交差し、アサシンは苦痛に顔を歪ませる。
この時代まで生きてきた、諸悪の根源たる闇の王が、潰える瞬間はもう近い。

アサシン「魔剣士さんッ!!」
魔剣士「お、おうっ!?」
アサシン「早く、僕が抑えている間に…!早く、早くしてくださいっ!」
魔剣士「良いのか……」
アサシン「何を考えている…暇が……!あるのです…かっ……!」
魔剣士「お前は、アサシンの心に打ち勝って、本来の人格に戻れるんじゃないのか。死んで終わりで良いのか…!」
アサシン「!」
魔剣士「お前の罪は重い。死んで逃げるのか…?」
アサシン「そ、そんなの卑怯だって…分かってます…!だけど、僕にはもう、彼を抑える力が…ないんです……!!」

身体を震わせ、限界が近いことを訴える。その様子から、彼がもうアサシンを抑えられなくなっていることがよく分かった。

魔剣士「……分かった」

改めて剣を握り締め、火炎化した身体から更なるエネルギーを発した。強烈な火炎と魔力で、辺りがグニャリと歪む。

魔剣士「闇閻の王、アサシン……」

アサシン「…ッ!」

魔剣士「全ての悲しみを今、ここで断つために………!」

アサシン「ま…けん……し……!」

魔剣士「この世から……!!」

アサシン「ま…、魔剣士ィィィッ!!」

自我が崩壊したアサシンは、魔剣士へと襲い掛かる。

しかし、それよりも早く。

魔剣士「消えろォォォォッッ!!!!!」

魔力の横一直線に振った斬撃が、アサシンの身中を捉えた。切り傷から黄金が溢れ、アサシンは痛みに悶える。

アサシン「ぐっ…!?ぐぉぉああっ!!!!」

だが、まだ終わらない。

魔剣士「あっ…!ああぁァァッ!!!」

連撃。脳天から振り下ろされる、第二の斬撃。
アサシンの身体に十字"クロス"を描かれ、裂傷は激しく光り、煌きがキラキラと音を立てて輝いた。

アサシン「が…はっ…………!!」
魔剣士「これで…!これで、終わりだァァァッ!!」

三度の剣撃は、心臓目掛けて放たれた"突"撃。胸中を貫いた一撃のあと、全ての念を込め―――。

魔剣士「燃えろっ……!」

小さく呟いた瞬間、突き刺さった剣から紅蓮の火炎がアサシンの身体を飲みこむ。赤と黄金に輝く炎が"ゴォォッ!"と熱音をあげて燃え上がった。

アサシン「ぐっ、ぐぉっ…!ぬぅぅああああっ!!!」
魔剣士「アサシン、燃えろォォォッ!!」
アサシン「俺は死なない、死ねない、まだこの世で生きねばならない理由がある!!」
魔剣士「消えろって…言ってんだよォォォオッ!!」

"グンッ!!"
更なる魔力を込めると、赤き金色の炎は一層に強まった。アサシンはそれでも耐え抜こうと必死になったが、内から"本心"が抑えられたことにより、徐々に身体が崩れていく。

アサシン「がぁぁあああっ!!」
アサシン「……ぐっ、ぐがぁぁあぁぁあああああっ!!!!」

悲痛な叫び声、叫喚、絶叫。
なまじ耐えることが出来たのは最悪なことで、ただ彼自身が"死ぬ"ということに、痛みと哀しみを生む時間が長引いただけであった。
やがて、アサシンはそれが人であったものかどうか認識できないほどに身体が崩れ、"肉体"は完全に失われる。

「…」

いよいよ、果てなかった死闘に終焉が訪れる時。二つの意識が重なり合った混沌は、それがアサシンなのか、若き団員なのかも分からなかったが、ひっそりと最期に魔剣士へと語りかけた。

「魔剣士……、若き使い手……」

魔剣士「…何だ」

「よく…僕を、俺を……殺してくれたな……」

魔剣士「てめェはこの世にいらない存在だ。素直に消えろや」

「俺が、僕が死んだあと…、盗賊団は統率を無くす……。どうするつもりだ……?」

魔剣士「テイルがいる。砂の英雄の意志は、記憶とともに彼女に受け継がれている」

「ククッ…!あんな小娘に……、きっと…出来るはずさ…。無理かもしれないがな……」

魔剣士「……出来るさ。俺だって、絶対に勝てないと思ったお前を越えたんだ」

「……なるほどな、一理ある…」

魔剣士「理屈じゃねぇ。やるんだよ、やるしかねぇんだよ」

「その欲、見事な…もの…だ……」

魔剣士「欲は叶えるモンだ。そこは、お前に共感してやるよ」

「ぼく…おれは…しぬ…ことが……い……」

魔剣士「願いは、叶ったか」

「あり…が……」

魔剣士「良かったな」

「と……」

魔剣士「…」

「…」

まるで消し炭のようにしか見えない、小さな塊は、完全に生気を失った。それからは一切しゃべることもなく、ただただ沈黙するばかり。

魔剣士「王子も、闇の王も、全員…登場人物はクソったれじゃねぇかよ…………」
魔剣士「どんなに栄光があっても、最期は…こんなんだ……」

砂の決戦。短いようで、長かった戦い。
ここに、魔剣士へ勝利の軍配があがったのだった。

猛竜騎士「……魔剣士」
魔剣士「完全に終わったぜ、オッサン」
猛竜騎士「よく、倒してくれたな…。本当にもう、俺はただの足手まといでしかないと実感させられたよ」
魔剣士「何言ってんだ。アンタがいなかったらこんな流れにはならなかっただろ。勝てなかったよ」
猛竜騎士「ククッ、俺に媚でも売ってるのか?」
魔剣士「そんくらいしないと、泣いちゃうかもしれねぇだろ、オッサン」
猛竜騎士「おい」
魔剣士「ぷっ…ククッ……!」
猛竜騎士「フッ…」
魔剣士「ハハッ、ハハハハッ!!」
猛竜騎士「ハハハハッ!!」

二人は笑い合った。何度も死にかけ、覚悟した緊張が一気に解れ、ふと、恥ずかしげもなく涙が伝う。

猛竜騎士「魔剣士、ところでお前は……」
魔剣士「ん?」
猛竜騎士「そのフォルムは解除が出来ないのか?」
魔剣士「あ……」

魔剣士の身体は、今も"ゴォゴォ"と音を上げて火炎化の状態を維持したままだった。

魔剣士「どうやって解除すりゃいいんだ……」
猛竜騎士「何…?」
魔剣士「イメージで何とかなるのかね…」
猛竜騎士「アサシンも人間と暴風化を繰り返していたな。イメージで動くんじゃないか?」
魔剣士「やってみるか……」

両目を瞑り、暗闇となった視界の中、人間のイメージを作る。
火炎となった自分ではなく、剣を握り、冒険服を着用し、温かい血が流れる、ただの人間―――…。

"プシュンッ……!"

何かが切れたような音。すると。

猛竜騎士「ま、魔剣士!」
魔剣士「……お?」
猛竜騎士「戻った…ぞ……!」
魔剣士「お…、おぉぉっ!!?」

魔剣士の肉体は、燃え滾る火炎から脱し、いつもの姿へと戻っていた。
やはり、普通の魔法と同じように"イメージ"による切替えが可能らしい。

魔剣士「……そうか。イメージってことは全身じゃなくとも、片腕だけとか…部位での魔法化も出来るようになるっつーことかもな」

何度か試したい気持ちになるが、今はそうもいかなかった。
この爆音を聞きつけた盗賊団の人間たちが集まってくる気配もあり、二人は一度、白姫とテイルを抱えて休める場所を探さねばならない。

魔剣士「……っと、あれ?」

しかし、その前に。猛竜騎士との会話で気づかなかったが、アサシンの遺体だった"消し炭"がいつの間にか消失していたことに知る。
魔力の残り香を感じ、逃げたわけではなく"消失"したのだとは分かったが、代わりに、そこに小さいペンダントが落ちていた。

魔剣士「……なんじゃこりゃ」

"ちゃりっ…"
銀色のペンダントを持ち上げる。

魔剣士「まぁ…良いか……」

アサシンの形見だろうか。だが、考えている暇はなく、押し寄せる盗賊団の気配に、魔剣士は慌ててそれをポケットにしまうと、それぞれ白姫とテイルを抱え、壊れた王室の壁から飛び降りて逃げて行った。

魔剣士(……っ)

何とかアサシンに勝利した末、火炎化を解除し、生き延びることが出来た魔剣士。
しかし、どうにもあの言葉が脳裏をよぎる。
"若いままの、解けない呪い"
"死ねない身体"
ウィッチとの別れ際、彼女が濁した言葉。魔剣士の頭にこびりつき、太陽を遮る雲のように、モヤモヤした気持ちが離れなくなったことは、誰にも言うことはなかった。

…………
……
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