魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第一章【出会い】

1-5 冒険の始まり

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 そして 南方の草原 】

タッタッタッタッ……!
タッタッタッ……タッ…………

ズザザザァ……!
白姫「はぁ…はぁ……っ」ハァハァ
魔剣士「…うし、上手く兵士はまいたようだな」キョロキョロ
白姫「はぁっ……!」
魔剣士「…おいおい、大丈夫かよ」
白姫「だ、大丈夫…!これくらい……」
魔剣士「…普段運動もしてなかったからな。これだけでも疲れるだろ」
白姫「…っ」ハァハァ

魔剣士「とりあえず、もう追ってくるやつは見えねぇな」
魔剣士「…少し、腰を下ろして休んでいいぞ」
…ストンッ
白姫「はぁ…はぁ~っ…!」
白姫「こ、こんなに走ったの…初めて……っ!」ハァハァ

魔剣士「大丈夫か?」
白姫「うんっ…!なんか…すっごく気持ちいいっ……!」ハァッ!
魔剣士「…」

白姫「緑が多くて、広くて…!お日様が凄く輝いてるっ…。」
白姫「今、私…すっごく充実してる気がする……!」

魔剣士「まだ王国領地の原っぱだぞ?」
魔剣士「こんなもんで満足してたら、他の場所に行ったら気絶するんじゃねーのか」ハハハ

白姫「えへへっ、そうかもしれないっ!」
白姫「でも、魔剣士はこれより凄い景色を知ってるの~?」

魔剣士「むっ…」

白姫「外に飛び出したことがないのは、私と一緒だったんでしょ?」
白姫「私より感動して、魔剣士が気絶しちゃう気がするんだけどな~…」チラッ

魔剣士「…」
魔剣士「ははっ…。そうかもな……」

白姫「えへへっ!それで、これからどこへ向かうの?」
魔剣士「ん~…」
白姫「…」ワクワク
魔剣士「…南方へ逃げてきたし、このまま南へ下るか」
白姫「南には何があるの?」
魔剣士「…何って、村とか町とか山とか…じゃないのか」
白姫「え~、普通だね……」
魔剣士「普通て」

白姫「うーん…」
白姫「南かぁ……。昔、本で読んだ気がするなぁ……」

魔剣士「本で…何を読んだんだ?」

白姫「…」
白姫「…」
白姫「……あっ、そうだっ!思い出した、海っ!海を見てみたい!」

魔剣士「へっ…」

白姫「南のリゾートってところに、おっきな砂浜と、おっきな海で、すっごく綺麗な場所があるんだって!」
白姫「だから、海を見てみたいっ!」

魔剣士「…おっきな海って、海はでかいだろ普通」

白姫「…そうなの?」

魔剣士「…そうなの」

白姫「…ふーん」
白姫「……とにかく、海を見たいっ!海に行ってみたいな♪」

魔剣士「海っつーと、南側に港があったな…。」
魔剣士「確か、市場商人のおっちゃんが魚を仕入れる時に行ってるとか言ってたし……」

白姫「!」
魔剣士「…王国の南側の道を真っ直ぐ行けば着くっつってたな…。」
白姫「…ってことは、海に行けるのっ!?」
魔剣士「確証はねえが、確かデッケー港があるっつってたから、海もあるはず…」
魔剣士「白姫の言うリゾートってのはどこだか分からないが、海だけなら見れるはずだぞ」

白姫「や、やったぁ~っ!!」
白姫「じゃあ行こうよ、海に向かって出発しよっ!」ピョンッ!

魔剣士(よく動く姫様だな…。こいつ、今日の夜とか明日に筋肉痛で死ぬのも知らず……)ククク
魔剣士(…)
魔剣士(……ん?)
魔剣士(待てよ、夜?泊まる…ところ……)
魔剣士(……やっべ、勢いに任せて出てきたから金の心配とかしてなかった…!)ダラダラ

白姫「…どうかしたの?」
魔剣士「お、おい白姫…」
白姫「なに?」
魔剣士「お前さ、金とか持ってるか……?」
白姫「金って、お金?」
魔剣士「あぁ…」
白姫「ううん、何も持ってないけど…?」キョトン

魔剣士「…っ!」
魔剣士(……って、よく見たら、白姫の格好はネグリジェってやつじゃねえのか!?)
魔剣士(靴も底の薄いサンダルみたいなもんだし、もろに疲労を受けちまう…)
魔剣士(ば、バカ野郎!勢いに任せ過ぎた、これじゃ出発も何もねぇ……!)

白姫「……魔剣士、顔色悪いけど大丈夫?」

魔剣士「だ、大丈夫じゃねぇよ…!」
魔剣士「戻るわけにもいかねえし、ど、どうするか……」

白姫「…?」

魔剣士(…クソッ!次の町まで一回行くか?)
魔剣士(だが、距離もわからないし、行ったところで金はねぇし服は買えねぇ……)
魔剣士(ま、不味い、不味い。不味い不味い不味い!ど、どうすればー……)


…ガサガサッ…


魔剣士「ん…!」ハッ

白姫「うん…?」


…ザザザッ…


魔剣士「…足音。まさか兵士か、身体を低くしろ姫ッ!」バッ!
白姫「わっ…!」ドサッ!
魔剣士「…っ」
白姫「…?」
魔剣士「…」ジィッ…
白姫「…」ジー…


ザザザザッ……
盗賊「…」ニタニタ
タタタタッ……!!


魔剣士「…ッ!?」ハッ!
白姫「んっ、今のはうちの兵士じゃなかったよーな……」
魔剣士「あ、あの野郎ッ!!」バッ!!!
白姫「ま、魔剣士っ!?」

魔剣士「ちょっと待っててくれ、白姫っ!」
魔剣士「あの野郎、本気で燃やしてやるっ!!」チャキッ!

白姫「んっ、うん………?」

……………
……



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 少しして… 】

盗賊「」ボロッ

魔剣士「…殺される前に、弁解はあるかこの野郎」ピクピク
白姫「い、一体この人がどうしたの?」
魔剣士「昨日言ってた、成り行きってのはコイツのせいなんだよ…」ギリギリッ
白姫「あ、あぁ……!」

盗賊「成り行きもクソもあるか、お前自身でやったのには違いねぇだろうが……」
盗賊「へ、へへっ…。しかしツイてねぇな俺も……」
盗賊「見事に縛り上げられちまった……」

魔剣士「…」ピクピク

盗賊「へへっ…」
盗賊「隣のが姫様か…。俺がいなくても、一人で全部上手くやっちまったんだなぁ……」ヘヘ

魔剣士「おかげ様でな、お姫様と楽しい旅に出ることになったよ!!」
盗賊「そ、そりゃあ良かったじゃねえか…」
魔剣士「てめぇな……」
…グイッ!
盗賊「げほっ…!へ、へへっ…勘弁してくれよ……」
魔剣士「昨日、俺から離れてどこ行ってやがった!」

盗賊「ま、まぁ今更だし教えてやるよ…。」
盗賊「お前に言ったのは、最初から最後まで全部嘘で……」

魔剣士「…」

盗賊「俺の目的は…、お前に兵士たちを追わせて、城の宝物庫で物色することだったんだよ…」ヘヘッ
魔剣士「…」イラッ
盗賊「へへっ……」
魔剣士「ヘラヘラと、本気で殺すぞお前……」チャキンッ
盗賊「そ、それは困るねぇ…。俺もまだ死にたくねぇしよぉ……」
魔剣士「…っ」イライラ…

盗賊「だ、だったら昨日の報酬の一部やるからよぉ…」
盗賊「見逃してくれてもいいんじゃねぇかぁ…?」ヘヘ

魔剣士「報酬の一部だ…?」

盗賊「お、俺の腰の袋に、宝物庫にあった金貨が入ってるからよぉ…」
盗賊「それで見逃してくれよ…な?」
盗賊「手持ちはそれだけで、あとは王都内の隠れ家に隠して……」

魔剣士「……金貨だと?」ハッ

盗賊「いいだろ、それで許してくれよ…。なぁ……?」

魔剣士「…全部貰うぞ」バッ!
ゴソゴソッ…!

盗賊「お、おいそりゃねぇぜ!一部っつっただろ!?」
魔剣士「うるせぇ」
ゴソゴソゴソッ……チャリンッ!キラキラッ
盗賊「うぉぉい、マジかよっ!」
魔剣士「…確かにいただいた。どーも」フン
盗賊「冗談だろ……!俺の努力が……!」
魔剣士「あとはこのままココで放置する。運がよけりゃ、俺らを追ってきた兵士かどっかの商人に見つかるだろ」
盗賊「お、おいおいおいっ!死んじまうよ!魔物だっているんだぞ!?」
魔剣士「あぁそうだ。あと靴と上着、服も全部よこしてもらおうか」グイッ
シュルッ、パサッ…
盗賊「ちょ、ちょいちょいちょいっ!?」
バサッ、バサバサッ……!!
盗賊「ぬおおぉぉっ!?」
盗賊「や、やめれ!追剥かよ、オイッ!!!」

白姫「わっ、わぁ……!」

魔剣士「……おっと」
魔剣士「姫様にゃ目に毒だから、ちょっと目隠しな」バッ

白姫「あっ…!」

……………
……



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

魔剣士「…っしゃ」
魔剣士「白姫には、さすがに汚い盗人の服は着せるわけにはいかねぇし…」
魔剣士「俺の服と、紐をキツめにした俺の靴で…丁度いいか?」

白姫「うんっ、少し大きいけど丁度いいかな…!」パサッ

魔剣士「俺は不本意だが、この盗人の服を着る。きたねぇなぁ……」
盗賊「ふ、不本意なら返さねぇか!!寒いだろうが!!」
魔剣士「うるせっ」ビュッ
…ゴツッ!!…
盗賊「」ドサッ
 
魔剣士「…ま、誰かに見つけて貰って助けてもらうこったな。」
魔剣士「だけど、お前のおかげで金も服の問題も解決したぜ、ありがとさん」ニヤッ

白姫「倒しちゃった…」
魔剣士「……とりあえず、姫様。俺らは追われてる身だし、さっさと出発しようか」
白姫「こ、この人をほっといて大丈夫なのかなぁ……?」

盗賊「」チーン

魔剣士「いいのいいの、こういう奴は悪運が強いって昔から決まってるから」
白姫「そっか~…」
魔剣士「それより出発するぞ。次の町までどれくらい歩くか、よく分からないからな…」
白姫「とにかく歩けば着くんじゃないかなー?」
魔剣士「ら、楽観的な……」
白姫「楽しみだよね~♪」
魔剣士「そりゃ何より…。んじゃ、出発すっか……」
ザッ…、ザッザッザッ……

白姫「ふんふ~ん♪」
魔剣士「……鼻唄かよ。なんかさ、出会った時にも思ったが…白姫って姫らしくねぇよな」
白姫「むっ、どーいうこと」
魔剣士「箱入り……じゃなくて、大事に育てられたって割に、なんか…姫様っぽくねぇな」
白姫「…おてんばって言いたいの」ジトッ 
魔剣士「本当のことだろ?」
白姫「はぁ…。兵士長も、小声でそう言ってたの知ってるし…おてんば姫なんだろうなぁ…」
魔剣士「元気なのはいいことだとは思うけどな」
 
白姫「でも私ってば、王室マナーとかそこまで学んでるわけじゃなかったし…」
白姫「結局、こうやって家出してるんだから…姫らしくないって言われるのは仕方ないのかなぁ…」

魔剣士「…俺としては絡みやすいけどな」
白姫「えへへっ、それなら良かった」ニコッ
魔剣士「…」
白姫「…そういえば、魔剣士はいくつなの?」
魔剣士「いくつって何が」
白姫「歳だよっ」
魔剣士「あぁ…。17か…18だったか。そのへんだ」
白姫「自分の歳…分からないの?」
魔剣士「誕生日を祝う人もいなかったし、生まれた日ですら、親が死んでから忘れちまったよ。」ヘッ
白姫「…!」

魔剣士(ま、まぁ…忘れちまってるわけじゃないが、なんつうか、忘れてありたいっていうか…)

白姫「…なら、今日を誕生日にしないっ!?」

魔剣士「はい?」

白姫「忘れてるなら、今日が18の誕生日ってことでっ!うん、そうしようよっ!」
魔剣士「…何でよ」
白姫「私が今、そう決めたからっ!」
魔剣士「…おいおい、さすがにそれは勝手すぎ」

白姫「私にとっても、今日は記念日だし、私は今日のことを絶対に忘れない!」 
白姫「私が忘れなければ、魔剣士の誕生日も一緒ってことで来年も祝えるでしょっ!」

魔剣士「…!」

白姫「魔剣士はあの時、私の従者になるって言ったんだから、そこは従ってもらうからねっ!」

魔剣士「…」
魔剣士「……はぁ」
魔剣士「そう言われたらどうしようもねぇだろ、勝手にしてくれ……」

白姫「…うんっ!」
白姫「じゃあ、どうしようかな……」キョロキョロ

魔剣士「あん?」

白姫「えーと…」
タッタッタッ……

魔剣士「お、おいどこへ……」

白姫「…」ゴソゴソ

魔剣士「白姫…?地面に座って何を……」

白姫「…ちょっと待ってて!」

魔剣士「へ、へい……」

白姫「…」ゴソゴソ
白姫「…」
白姫「……よしっ、できたっ!」ピカー

魔剣士「ん…」

白姫「う、うーん…。ちょっと変になっちゃったかな……」

魔剣士「何が…」

白姫「…ま、いっか」
トコトコ…スッ
魔剣士「…んじゃこりゃ」
白姫「…花の王冠っ!」
白姫「これはね、私が小さい頃、お城の庭園でよく作ってたんだ~」

魔剣士「…これがどうしたんだ」

白姫「誕生日プレゼントっ!」

魔剣士「……はい?」

白姫「せっかく今日が誕生日になったのに、プレゼントの一つもなかったら寂しいかなって思って」
魔剣士「だ、だからって…俺にプレゼントを?」
白姫「うんっ」
魔剣士「…!」
白姫「…いらない?」
魔剣士「い、いや…違くて……」
白姫「…じゃあ貰ってくれる?」
魔剣士「お…おう……」
白姫「…えへへ、良かった」

魔剣士「…」
魔剣士「誕生日…プレゼント……か……」

白姫「…むぅ、不満そうだね」
魔剣士「あ、いや!不満じゃねぇよ、そ、その……」
白姫「ん~?」
魔剣士「……どーもな」
白姫「…うん、どういたしましてっ!」ニコッ~

魔剣士「…」
魔剣士(……なんだよ、この姫様)
魔剣士(馬鹿じゃねぇのか、知り合った見ず知らずの男を従者にして……)
魔剣士(誕生日も勝手に決めて、プレゼントだって……?)

白姫「…」ニコニコ


……ピッ、ピィィィィッ!!!!


魔剣士「っ!」
白姫「!」


ピィィィッ!!!
兵士たち「いたぞ、いたぞぉぉぉっ!!」
兵士たち「騎兵は前へ出て、囲むんだぁぁっ!!」


魔剣士「いっ!?馬、騎兵まで出てきやがったのか!」
白姫「だ、大丈夫っ!?」
魔剣士「……任せとけって」ニカッ
白姫「…うんっ。従者よ、全てを任せたぞ~!なんてっ!」
魔剣士「へいへい!」
白姫「大冒険に、出発~~っ!!」

…………
……



 
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