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第二章
〜始まる楽器作り〜
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ドスッ! っと俺の上に全員が落ちてきた。
全員無事に一応ドワーフの国に戻ることが出来たようだった。
「無事に戻ってくれたな……とりあえず皆どいてくれ……」
周りを見渡すと,見覚えのあるボロボロの家だった。
「この家……ダマール達に頼んで建て直してもらうか」
「ここはどこなの?」
「ドワーフの国だよ」
「ドワーフの国とエルフの里が繋がってるっていうの?」
「一応そうだな」
「この世界で最も仲が悪いと言われてる種族のエルフとドワーフが,まさか繋がってるなんて面白いこともあるのね」
ミミが宙をフラフラと飛びながら話す。
「昔居た有名な冒険者が勝手に繋げたからみたいだから、お互いの交流はないと思うけどね。まあそんな事より、ダマール達に会いに行くか」
「そうじゃの。行こうぞ行こうぞ!」
俺達はダマールの居る工房へと向かった。
「そんなに時間が経っている訳じゃないのに何だが久しぶりな感じがするな」
「な~におっさん臭い事言ってんだよカナデ! ダマールのおっさんの所早く行こうぜ」
ロイが駆け出して行く。
「おーい!! ダマールのおっさーん!! 帰って来たぞ!!」
鍛冶屋に到着し,勢いよくドアを叩くロイ。
「なんだ? うるせぇ~な! おおおおお! カナデ達じゃねえか」
「ダマール帰って来たよ」
「とりあえず中に入れ」
俺達はダマールの鍛冶屋へと入る。
トットとチッチにも挨拶を済ませる。
「カナデが帰って来たって事は手に入ったという事だよな?」
「ああ勿論だよ! クロエ出してくれるか?」
「ほいよ」
クロエはアイテムボックスから世界樹の巨大な枝を取り出す。
「これが……世界樹……とんでもねぇな」
「ダマール達には世界樹を使って色々と作ってもらいたい」
「とんでもねぇ仕事になりそうだ。とりあえず飯でも食いながら話そうか」
二階へと上がってキッチンにあるテーブルに座ってるとトットとチッチが沢山食事を用意してくれた。
並べられた食事と酒を前にして,俺の仲間達は全く我慢出来ないので早速頂く事に。
ダマールがキツそうな酒を飲み干し,ドンッ! とテーブルにグラスを叩きつける。
「それで? カナデの考えと構想を聞かせてくれ」
俺はダマールにどういった物を作りたいという事を具体的に話していく。
紙の代わりに木の板にデザインなどを書き込み,出来上がるまでにどういった過程を経るのか,この世界で代用出来るものがあるかなど話を煮詰めていく。
ただ形を真似て作るのではなく,何故こういった形なのか? という細かい事まで俺は説明した。綺麗な音を出す為だけに作られる楽器を細かく説明する。
「あ?? カナデの楽器に使われてる木ってのはそんな事してるのか?」
「ああ。本当なら五年~十年,自然乾燥させてからやっと作り始めるんだ。そうやって何十年と掛けて作ったりしてるんだよ」
「そんな待つことなんで出来ねぇ~な! そうだろ?」
「魔法を使えばどうにかなるんじゃないのか?」
「かも……しれないな,ゴードンはどうやって作ったのか……」
「それにしてもカナデ,また仲間が増えてやがるな」
「ミミって名前で妖精族なんだってさ」
「へぇ~妖精族なんて初めて見たぞ」
ダマールがミミの事をツンツンと突っついた。
「ちょっとおっさん! あちきの事をそんな気安く触らないで頂戴」
「生意気だなおい! かっかっか! また面白い奴を仲間にしたな」
「どんどん騒がしくなっていくよ」
「カナデ……今回の仕事だが,簡単に作る事は難しいと思ってる。どれだけ早くても三ヶ月はかかるだろう」
「三ヶ月じゃと!? 結構長くないか??」
「いや,もし三ヶ月で作れるならとんでもないスピードだよ。早く作って欲しいって訳じゃないんだダマール。良い物を作ってくれ」
「分かった任せろ」
「それでも三ヶ月かぁ。カナデその間どうするのじゃ!?」
「妖精族の里に行ってみたいんだが,皆はどう? 興味ない?」
「@#$%&^」
「@%#$%^&」
「ミミもロイも何言ってるのかわかんねーよ」
「余は別にどこでも良いのじゃ」
「あちきは前にも言ったけど,里から抜け出した身だから,あちきが居るからって簡単に里に受け入れてくれる訳じゃないわよ?」
「それでいいよ。それにロイ,妖精飯って興味あるだろ?」
ロイはその言葉にビクッと反応した。
「めちゃくちゃある!」
「そうしたら決まりだな。ダマールは俺達が旅しているその間に楽器の事は頼んだよ。話も一段落着いたし,食事の続きを楽しむか」
「そうじゃそうじゃ! 酒呑むぞ」
食事を楽しみ,俺達はダマールの鍛冶屋に三日程お世話になった。
その間俺は,ダマールに俺の知る限りの楽器の全てを伝えた。
俺はヴァイオリンやピアノだけじゃなく,ヴィオラやチェロなどの弦楽器,管楽器なども同時に作ってもらうことにした。トランペットなどの管楽器に関してはダマールによるとそこまで難しい事ではないという事だった。
やはり弦楽器の方が圧倒的に作るのが難しいようだ。それでもピアノを作れた種族のドワーフを信じて,ダマールを信じて任せる事にした。
ダマールに伝えられるだけの知識を教えた俺は,妖精族の里へと目指す事に。
「じゃあダマール楽器作り頼んだよ!」
「任せろ,カナデが驚くものを作ってやるよ」
「楽しみにしてるよ。じゃあ俺達は行くよ」
「ああ気をつけてな」
「「またね~」」
「トットとチッチもまたな!」
「さあ! 目指すは妖精族の里だ!」
全員無事に一応ドワーフの国に戻ることが出来たようだった。
「無事に戻ってくれたな……とりあえず皆どいてくれ……」
周りを見渡すと,見覚えのあるボロボロの家だった。
「この家……ダマール達に頼んで建て直してもらうか」
「ここはどこなの?」
「ドワーフの国だよ」
「ドワーフの国とエルフの里が繋がってるっていうの?」
「一応そうだな」
「この世界で最も仲が悪いと言われてる種族のエルフとドワーフが,まさか繋がってるなんて面白いこともあるのね」
ミミが宙をフラフラと飛びながら話す。
「昔居た有名な冒険者が勝手に繋げたからみたいだから、お互いの交流はないと思うけどね。まあそんな事より、ダマール達に会いに行くか」
「そうじゃの。行こうぞ行こうぞ!」
俺達はダマールの居る工房へと向かった。
「そんなに時間が経っている訳じゃないのに何だが久しぶりな感じがするな」
「な~におっさん臭い事言ってんだよカナデ! ダマールのおっさんの所早く行こうぜ」
ロイが駆け出して行く。
「おーい!! ダマールのおっさーん!! 帰って来たぞ!!」
鍛冶屋に到着し,勢いよくドアを叩くロイ。
「なんだ? うるせぇ~な! おおおおお! カナデ達じゃねえか」
「ダマール帰って来たよ」
「とりあえず中に入れ」
俺達はダマールの鍛冶屋へと入る。
トットとチッチにも挨拶を済ませる。
「カナデが帰って来たって事は手に入ったという事だよな?」
「ああ勿論だよ! クロエ出してくれるか?」
「ほいよ」
クロエはアイテムボックスから世界樹の巨大な枝を取り出す。
「これが……世界樹……とんでもねぇな」
「ダマール達には世界樹を使って色々と作ってもらいたい」
「とんでもねぇ仕事になりそうだ。とりあえず飯でも食いながら話そうか」
二階へと上がってキッチンにあるテーブルに座ってるとトットとチッチが沢山食事を用意してくれた。
並べられた食事と酒を前にして,俺の仲間達は全く我慢出来ないので早速頂く事に。
ダマールがキツそうな酒を飲み干し,ドンッ! とテーブルにグラスを叩きつける。
「それで? カナデの考えと構想を聞かせてくれ」
俺はダマールにどういった物を作りたいという事を具体的に話していく。
紙の代わりに木の板にデザインなどを書き込み,出来上がるまでにどういった過程を経るのか,この世界で代用出来るものがあるかなど話を煮詰めていく。
ただ形を真似て作るのではなく,何故こういった形なのか? という細かい事まで俺は説明した。綺麗な音を出す為だけに作られる楽器を細かく説明する。
「あ?? カナデの楽器に使われてる木ってのはそんな事してるのか?」
「ああ。本当なら五年~十年,自然乾燥させてからやっと作り始めるんだ。そうやって何十年と掛けて作ったりしてるんだよ」
「そんな待つことなんで出来ねぇ~な! そうだろ?」
「魔法を使えばどうにかなるんじゃないのか?」
「かも……しれないな,ゴードンはどうやって作ったのか……」
「それにしてもカナデ,また仲間が増えてやがるな」
「ミミって名前で妖精族なんだってさ」
「へぇ~妖精族なんて初めて見たぞ」
ダマールがミミの事をツンツンと突っついた。
「ちょっとおっさん! あちきの事をそんな気安く触らないで頂戴」
「生意気だなおい! かっかっか! また面白い奴を仲間にしたな」
「どんどん騒がしくなっていくよ」
「カナデ……今回の仕事だが,簡単に作る事は難しいと思ってる。どれだけ早くても三ヶ月はかかるだろう」
「三ヶ月じゃと!? 結構長くないか??」
「いや,もし三ヶ月で作れるならとんでもないスピードだよ。早く作って欲しいって訳じゃないんだダマール。良い物を作ってくれ」
「分かった任せろ」
「それでも三ヶ月かぁ。カナデその間どうするのじゃ!?」
「妖精族の里に行ってみたいんだが,皆はどう? 興味ない?」
「@#$%&^」
「@%#$%^&」
「ミミもロイも何言ってるのかわかんねーよ」
「余は別にどこでも良いのじゃ」
「あちきは前にも言ったけど,里から抜け出した身だから,あちきが居るからって簡単に里に受け入れてくれる訳じゃないわよ?」
「それでいいよ。それにロイ,妖精飯って興味あるだろ?」
ロイはその言葉にビクッと反応した。
「めちゃくちゃある!」
「そうしたら決まりだな。ダマールは俺達が旅しているその間に楽器の事は頼んだよ。話も一段落着いたし,食事の続きを楽しむか」
「そうじゃそうじゃ! 酒呑むぞ」
食事を楽しみ,俺達はダマールの鍛冶屋に三日程お世話になった。
その間俺は,ダマールに俺の知る限りの楽器の全てを伝えた。
俺はヴァイオリンやピアノだけじゃなく,ヴィオラやチェロなどの弦楽器,管楽器なども同時に作ってもらうことにした。トランペットなどの管楽器に関してはダマールによるとそこまで難しい事ではないという事だった。
やはり弦楽器の方が圧倒的に作るのが難しいようだ。それでもピアノを作れた種族のドワーフを信じて,ダマールを信じて任せる事にした。
ダマールに伝えられるだけの知識を教えた俺は,妖精族の里へと目指す事に。
「じゃあダマール楽器作り頼んだよ!」
「任せろ,カナデが驚くものを作ってやるよ」
「楽しみにしてるよ。じゃあ俺達は行くよ」
「ああ気をつけてな」
「「またね~」」
「トットとチッチもまたな!」
「さあ! 目指すは妖精族の里だ!」
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