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第二章
〜奏が奏でる本気の演奏〜
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ガラガラガラ,ガラガラガラ。
馬車が走る音だけが木霊する。
「なあカナデ~暇すぎるのじゃ」
「しょうがないだろ? 俺だって暇だよ。することないしな~」
「なあミミ! 妖精族の里って遠いのか?」
「ここからだと結構かかるわね。まだ着かないわよ」
「ゲッ! そんなかかるんかよ。オイラ暇すぎて死んじゃうぜ! どうせなら魔物でも襲ってきたら面白いのに……」
「襲って来るわけないじゃない。クロエの魔力が凄すぎて魔物なんて近寄って来ないわよ!」
「じゃあ安全に旅が出来てるのはクロエのおかげなのか」
「そういう事じゃ! もっと余を褒めても良いのじゃぞ」
ドワーフの国を出てから,何もなくただ道を進むだけで退屈の極みだった。
逆に言うとこんなに静かな時を過ごしたのはこっちの世界に来てから初めてかもしれないと俺は思った。
「退屈じゃ! 退屈じゃ! 退屈じゃ! カナデ何か弾いてくれい!」
「しょうがないな。乗り物にはやっぱりBGMが必要だよな」
ヴァイオリンを取り出し演奏を始める。
「♫♪~♫♫♪♫♪」
「やはりカナデの音楽には不思議な力があるのじゃ。魔法でもないのに不思議じゃ」
クラシックを聴かせると病気の治りが早いとか,食材が美味しくなるとかそういった摩訶不思議な事も起こるのが音楽の力ってやつなのかもしれない。
「妖精のあちきを満足させるなんて大したものよ! カナデは!」
よくもまあ生意気で食いしん坊ばっかりが仲間に集まったものだと俺は考えていた。
それでもふと気付くと俺の演奏を気に入ってくれて音楽を愛してくれている。
音楽を一番楽しんでいるのは,俺ではなく仲間達なのかもしれないと俺は思っていた。
「この近くに水の気配がするわよ!」
ミミの声に俺達は馬車と止める。馬車をアイテムボックスに仕舞い,水源を探す。
林の中に入り,少し進むと綺麗な川が流れていた。
「今日はここで野営するか」
「賛成じゃ」
俺達は野営の準備を始める。
俺はテントを張り,ロイとライムは焚き火に使う木を探しに行く。
クロエは川に電撃を落として魚を失神させ,取り放題で大漁だった。
ミミはと言うと,俺のことをずっと邪魔して楽しそうにしていた。
日が暮れ,俺達は焚き火を囲ってライムが作った料理を堪能する。
いつものようにクロエは酒を呑んで酔っぱらい,ロイはハムスターのように口の中に大量に食べ物を押し込んで食している。
ミミは手の平サイズなのに何処にその食べ物が入っていくんだと思うほどによく食べる。
俺はそんな光景が微笑ましかった。
ライムの食事を食べ終え,談笑をしている時に俺は立ち上がった。
「どうしたのじゃカナデ!!」
「たまには本気でヴァイオリンを弾いてみようと思ってさ」
「本気って……今まで本気じゃなかったのかよ!」
「いや,本気だけど。そういう意味合いじゃないんだよな」
「カナデが本気とはな……聴いてみたいのじゃ」
「じゃあちょっと待ってろ」
俺はヴァイオリンを構えて集中する。
焚き火の灯りと音,月明かりに照らされた自然の中で俺は奏でる。
「♪~♫~♫~♫~~♫~♫♪~」
ウジェーヌ・イザイ作曲『無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番』
音楽は音を楽しむモノかもしれないが,音で感動させたり,はたまた度肝を抜いたりする事も出来る。そしてこの曲は,どちらかというと度肝を抜く演奏だ。
ヴァイオリンの演奏の中で,演奏するのが難しいとされる楽曲は数多くあるが,世界で一番難しい曲こそ,この無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番だと俺は思う。
何故難しいのか? 理由は色々ある。
一つは技術的な観点で難しいという事。
つまりはテクニックがなければ弾くことすら難しいから難しいという事。
確かに難しい!
だがヴァイオリンのソロと言われる楽曲のほとんどは,ピアノの伴奏ありきの楽曲が多い。ソロと言ってもピアノの音も同時にあるのだ。
だから素人からしたら些細なミスは気付かない事も多いし,スルーする事が出来る。
だがイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは名前の通り無伴奏。本当にヴァイオリンだけで演奏をする。失敗すればモロに分かるし聴衆に伝わってしまう。
だからこそこの曲は,ヴァイオリニストという存在と価値をド正面から試されてしまう一曲でもあるのだ。
それだけならまだいいが,この楽曲は楽譜通りに完璧に弾いたとしても何故か良い演奏にならない。
何故だろうか??
情感,感情を徹底的に乗せないとこの曲は拙い演奏に聞こえてしまうのだ。
感情が演奏に影響? 馬鹿な事を言ってると思うだろうか?
しかし,確実に影響する。
イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番を弾くプロは,ほとんど居ない。
何故ならどれだけ他の演奏が素晴らしかったとしてもこの曲だけはチープに聞こえてしまうからだ。
素人が聞いてもあれ? なんか下手くそ! と感じてしまう程難解な曲なのだ。
かくいう俺も何度も挑戦してきた曲だが納得出来たことは一度もない。
俺は難解であるこの曲を皆の前で本気で挑む。
全身全霊で今までこの世界で経験してきた全てを乗せて俺は演奏をする。
無伴奏ヴァイオリンソナタは第六番まであるが,イザイは一晩でその殆ど
を書き上げたという。
作曲者自身もこの楽曲を勢い,ノリ,感情に乗せて書き上げたのだと思う。
だからこそ,感情的にそして勢いで演奏する事がこの曲を上手く演奏するのに必要な要素なんだと俺は思う。
俺は演奏を弾き終えた。
何も考えず集中し,夢中になっていた。
「はあ,はあ」
息切れを起こすほど集中していた。
俺は皆を見たが,皆は全く微動だにしていなかった。
「ど,ど,どうだった?」
いつもならはしゃぐクロエも何故かポカーンとした表情で俺を見ていた。
「で!? 聞いてみてどうだったの!?」
「「「…………」」」
「え!? なんで黙ったままなんだ?」
「ロイ,お主なんで泣いておるのじゃ?」
ロイは自分の顔に触れる。
「あれ? 何でだろう? 分からない……別に悲しい訳でもないのに」
「そっか……ありがとう」
今の俺にとっては嬉しい反応だった。
俺は,自分の演奏が成長していることを実感した。
「明日も早いし,俺はもう寝るぞ」
テントに一足先に入り俺は眠りについた。
馬車が走る音だけが木霊する。
「なあカナデ~暇すぎるのじゃ」
「しょうがないだろ? 俺だって暇だよ。することないしな~」
「なあミミ! 妖精族の里って遠いのか?」
「ここからだと結構かかるわね。まだ着かないわよ」
「ゲッ! そんなかかるんかよ。オイラ暇すぎて死んじゃうぜ! どうせなら魔物でも襲ってきたら面白いのに……」
「襲って来るわけないじゃない。クロエの魔力が凄すぎて魔物なんて近寄って来ないわよ!」
「じゃあ安全に旅が出来てるのはクロエのおかげなのか」
「そういう事じゃ! もっと余を褒めても良いのじゃぞ」
ドワーフの国を出てから,何もなくただ道を進むだけで退屈の極みだった。
逆に言うとこんなに静かな時を過ごしたのはこっちの世界に来てから初めてかもしれないと俺は思った。
「退屈じゃ! 退屈じゃ! 退屈じゃ! カナデ何か弾いてくれい!」
「しょうがないな。乗り物にはやっぱりBGMが必要だよな」
ヴァイオリンを取り出し演奏を始める。
「♫♪~♫♫♪♫♪」
「やはりカナデの音楽には不思議な力があるのじゃ。魔法でもないのに不思議じゃ」
クラシックを聴かせると病気の治りが早いとか,食材が美味しくなるとかそういった摩訶不思議な事も起こるのが音楽の力ってやつなのかもしれない。
「妖精のあちきを満足させるなんて大したものよ! カナデは!」
よくもまあ生意気で食いしん坊ばっかりが仲間に集まったものだと俺は考えていた。
それでもふと気付くと俺の演奏を気に入ってくれて音楽を愛してくれている。
音楽を一番楽しんでいるのは,俺ではなく仲間達なのかもしれないと俺は思っていた。
「この近くに水の気配がするわよ!」
ミミの声に俺達は馬車と止める。馬車をアイテムボックスに仕舞い,水源を探す。
林の中に入り,少し進むと綺麗な川が流れていた。
「今日はここで野営するか」
「賛成じゃ」
俺達は野営の準備を始める。
俺はテントを張り,ロイとライムは焚き火に使う木を探しに行く。
クロエは川に電撃を落として魚を失神させ,取り放題で大漁だった。
ミミはと言うと,俺のことをずっと邪魔して楽しそうにしていた。
日が暮れ,俺達は焚き火を囲ってライムが作った料理を堪能する。
いつものようにクロエは酒を呑んで酔っぱらい,ロイはハムスターのように口の中に大量に食べ物を押し込んで食している。
ミミは手の平サイズなのに何処にその食べ物が入っていくんだと思うほどによく食べる。
俺はそんな光景が微笑ましかった。
ライムの食事を食べ終え,談笑をしている時に俺は立ち上がった。
「どうしたのじゃカナデ!!」
「たまには本気でヴァイオリンを弾いてみようと思ってさ」
「本気って……今まで本気じゃなかったのかよ!」
「いや,本気だけど。そういう意味合いじゃないんだよな」
「カナデが本気とはな……聴いてみたいのじゃ」
「じゃあちょっと待ってろ」
俺はヴァイオリンを構えて集中する。
焚き火の灯りと音,月明かりに照らされた自然の中で俺は奏でる。
「♪~♫~♫~♫~~♫~♫♪~」
ウジェーヌ・イザイ作曲『無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番』
音楽は音を楽しむモノかもしれないが,音で感動させたり,はたまた度肝を抜いたりする事も出来る。そしてこの曲は,どちらかというと度肝を抜く演奏だ。
ヴァイオリンの演奏の中で,演奏するのが難しいとされる楽曲は数多くあるが,世界で一番難しい曲こそ,この無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番だと俺は思う。
何故難しいのか? 理由は色々ある。
一つは技術的な観点で難しいという事。
つまりはテクニックがなければ弾くことすら難しいから難しいという事。
確かに難しい!
だがヴァイオリンのソロと言われる楽曲のほとんどは,ピアノの伴奏ありきの楽曲が多い。ソロと言ってもピアノの音も同時にあるのだ。
だから素人からしたら些細なミスは気付かない事も多いし,スルーする事が出来る。
だがイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは名前の通り無伴奏。本当にヴァイオリンだけで演奏をする。失敗すればモロに分かるし聴衆に伝わってしまう。
だからこそこの曲は,ヴァイオリニストという存在と価値をド正面から試されてしまう一曲でもあるのだ。
それだけならまだいいが,この楽曲は楽譜通りに完璧に弾いたとしても何故か良い演奏にならない。
何故だろうか??
情感,感情を徹底的に乗せないとこの曲は拙い演奏に聞こえてしまうのだ。
感情が演奏に影響? 馬鹿な事を言ってると思うだろうか?
しかし,確実に影響する。
イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第五番を弾くプロは,ほとんど居ない。
何故ならどれだけ他の演奏が素晴らしかったとしてもこの曲だけはチープに聞こえてしまうからだ。
素人が聞いてもあれ? なんか下手くそ! と感じてしまう程難解な曲なのだ。
かくいう俺も何度も挑戦してきた曲だが納得出来たことは一度もない。
俺は難解であるこの曲を皆の前で本気で挑む。
全身全霊で今までこの世界で経験してきた全てを乗せて俺は演奏をする。
無伴奏ヴァイオリンソナタは第六番まであるが,イザイは一晩でその殆ど
を書き上げたという。
作曲者自身もこの楽曲を勢い,ノリ,感情に乗せて書き上げたのだと思う。
だからこそ,感情的にそして勢いで演奏する事がこの曲を上手く演奏するのに必要な要素なんだと俺は思う。
俺は演奏を弾き終えた。
何も考えず集中し,夢中になっていた。
「はあ,はあ」
息切れを起こすほど集中していた。
俺は皆を見たが,皆は全く微動だにしていなかった。
「ど,ど,どうだった?」
いつもならはしゃぐクロエも何故かポカーンとした表情で俺を見ていた。
「で!? 聞いてみてどうだったの!?」
「「「…………」」」
「え!? なんで黙ったままなんだ?」
「ロイ,お主なんで泣いておるのじゃ?」
ロイは自分の顔に触れる。
「あれ? 何でだろう? 分からない……別に悲しい訳でもないのに」
「そっか……ありがとう」
今の俺にとっては嬉しい反応だった。
俺は,自分の演奏が成長していることを実感した。
「明日も早いし,俺はもう寝るぞ」
テントに一足先に入り俺は眠りについた。
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