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糖度8*ハイスペック彼氏
5
むぅー。
お見通し過ぎて感じ悪い。
だいたい何で私ばっかり、雑用を押し付けられるんだろう。
企画開発部にはなかなか新人さんは入らないから、私と綾美は年齢では若い方だけどさ・・・日下部さんは私を自分の良い様に使い過ぎでしょ?
業務命令だから配るけれど、同期だからって、上司だからって都合良すぎ。
私は配布する前にパラパラとページを巡ると2ページに副社長就任のニュース、3ページ目には私のインタビューが掲載されていた。
スーツ姿の有澄・・・やっぱりカッコイイ。
私のインタビューは見たくないけれど、帰ってから有澄と一緒に見よう。
「ありがと。ゆかり、可愛く撮れてるね」
一人一人のデスクに回り、綾美にも配布する。
「それに…副社長、会社員にしとくの勿体ないな~。アイドルとかモデルでも通用するよね」
綾美にも有澄をいずれは紹介しようと思っていたが、仕事の件もあったし、中々紹介出来ないままだった。
名前は教えたが、顔を見たのは初めて。
ニヤニヤしながら私を見る綾美は、本当はもっと何かを言いたそう。
日下部さんのデスクまで話が聞こえたのか、
「秋葉、さっさと配って仕事しろ」
と言われて睨みつけられた。
日下部さんの声が響くと職場は静かになり、それぞれの私語も中断された。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
有澄は外から帰って来たばかりで冷えきった唇のまま、私に"ただいま"のキスをする。
「ねぇねぇ、見た?有澄のインタビュー」
「見たよ。…あんまりさ、自分のは見たくなかったけどね」
私はすかさず社内報を持ち出し、有澄が掲載されているページを広げて見せる。
私も自分のページは見たくないけれど、有澄のインタビューは何度も読み返した。
「隣のページにゆかりも載っててビックリしたよ。可愛く撮れてるね」
有澄のコートをハンガーにかけながら、2度目のキス。
「こんなに可愛くて、仕事も出来るのに職場恋愛した事ないなんて…。皆がゆかりの魅力に気づく前で良かった!」
「有…澄、コートがシワになっちゃうよ」
ぎゅうぅっとコートごと抱きしめられて、身動きが取れない。
「それから…副社長の件、仕事の件、ずっと黙っててごめんね。掲示板に辞令が貼り出されるまでは言えなくて…」
「うん、ビックリしたけど…会社でも考えあっての事だから今は冷静に考えられるよ。それより…」
今の流れで日下部さんとの関係を掘り返しても良いかな?
ごめん、有澄。
日下部さんとの関係の方が気になって仕方ない。
踏み込んで聞いてしまっても良いのかどうか迷う。
迷うけれど・・・真実を知りたい気持ちもある。
「もしかして、お兄ちゃんの事?」
私はコクリと頷き、有澄の顔を見上げる。
「お風呂に一緒に入る?」
「やだ、入らない」
「交換条件」
ハンガー付きのコートを私の手から奪いベッドに投げ捨ててから、強引に私の手を繋ぎ、お風呂場に移動する。
「日下部さんね、女子社員にモテるけど…誰とも本気で付き合った事がないみたい。私にとってもお兄ちゃんみたいなものだよ。保護者よりもガミガミうるさいし!仕事は的確で誰よりも熱心だけど…
Sの本領発揮するし、でも、時々優しい一面もあるよ」
「ふぅん…そう。ゆかりは日下部さんの事は良く分かってる様な口ぶりだね」
つい言葉を並べてしまったが、有澄には不機嫌になる要素だった様だ。
日下部さんの話をするのは止めておけば良かった。
有澄だって、突然の事に戸惑っていたはずだから・・・。
「あ、りと。今はや、だ…!」
後ろから首すじにキスをして、私の身体に触れる。
「日下部さんは知らないでしょ?ゆかりのこんな表情。日下部さんに勝ってるところと言えば、普段とは違うゆかりを独占してるところかな?」
「お風呂上がりたい…!有澄、ご飯食べてないでしょ?だか、ら…」
「今更お預けなんて無理!それに俺の事よりも日下部さんの事の方が良く知ってる様な口ぶりのゆかりは気に入らない。
ゆかりがSの方が好みなら、酷くしてあげる」
有澄は嫌だと言っても止めてくれなくて、行為はエスカレートするばかり。
相良さんが言っていた似た者同士なところは、すぐ拗ねてムキになる部分と優しさとサドスティックな部分の裏表があるところかもしれないと思った。
要するに・・・表は王子様で裏はSな有澄、表はSで裏は紳士的な日下部さんと言う事だと思う。
有澄と日下部さんのプライベートな部分は知りたいけれど、成り行きに任せよう。
有澄に日下部さんの話をすると、必ず拗ねて、自分に振り返って来るから。
「…あり、っと。何かのぼせたかも…」
頭がクラクラして、身体がダルい。
「ごめん。反省します…」
ヤキモチ妬きの彼氏を持つと大変です。
最近、何となく分かって来ました───・・・・・・
お見通し過ぎて感じ悪い。
だいたい何で私ばっかり、雑用を押し付けられるんだろう。
企画開発部にはなかなか新人さんは入らないから、私と綾美は年齢では若い方だけどさ・・・日下部さんは私を自分の良い様に使い過ぎでしょ?
業務命令だから配るけれど、同期だからって、上司だからって都合良すぎ。
私は配布する前にパラパラとページを巡ると2ページに副社長就任のニュース、3ページ目には私のインタビューが掲載されていた。
スーツ姿の有澄・・・やっぱりカッコイイ。
私のインタビューは見たくないけれど、帰ってから有澄と一緒に見よう。
「ありがと。ゆかり、可愛く撮れてるね」
一人一人のデスクに回り、綾美にも配布する。
「それに…副社長、会社員にしとくの勿体ないな~。アイドルとかモデルでも通用するよね」
綾美にも有澄をいずれは紹介しようと思っていたが、仕事の件もあったし、中々紹介出来ないままだった。
名前は教えたが、顔を見たのは初めて。
ニヤニヤしながら私を見る綾美は、本当はもっと何かを言いたそう。
日下部さんのデスクまで話が聞こえたのか、
「秋葉、さっさと配って仕事しろ」
と言われて睨みつけられた。
日下部さんの声が響くと職場は静かになり、それぞれの私語も中断された。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
有澄は外から帰って来たばかりで冷えきった唇のまま、私に"ただいま"のキスをする。
「ねぇねぇ、見た?有澄のインタビュー」
「見たよ。…あんまりさ、自分のは見たくなかったけどね」
私はすかさず社内報を持ち出し、有澄が掲載されているページを広げて見せる。
私も自分のページは見たくないけれど、有澄のインタビューは何度も読み返した。
「隣のページにゆかりも載っててビックリしたよ。可愛く撮れてるね」
有澄のコートをハンガーにかけながら、2度目のキス。
「こんなに可愛くて、仕事も出来るのに職場恋愛した事ないなんて…。皆がゆかりの魅力に気づく前で良かった!」
「有…澄、コートがシワになっちゃうよ」
ぎゅうぅっとコートごと抱きしめられて、身動きが取れない。
「それから…副社長の件、仕事の件、ずっと黙っててごめんね。掲示板に辞令が貼り出されるまでは言えなくて…」
「うん、ビックリしたけど…会社でも考えあっての事だから今は冷静に考えられるよ。それより…」
今の流れで日下部さんとの関係を掘り返しても良いかな?
ごめん、有澄。
日下部さんとの関係の方が気になって仕方ない。
踏み込んで聞いてしまっても良いのかどうか迷う。
迷うけれど・・・真実を知りたい気持ちもある。
「もしかして、お兄ちゃんの事?」
私はコクリと頷き、有澄の顔を見上げる。
「お風呂に一緒に入る?」
「やだ、入らない」
「交換条件」
ハンガー付きのコートを私の手から奪いベッドに投げ捨ててから、強引に私の手を繋ぎ、お風呂場に移動する。
「日下部さんね、女子社員にモテるけど…誰とも本気で付き合った事がないみたい。私にとってもお兄ちゃんみたいなものだよ。保護者よりもガミガミうるさいし!仕事は的確で誰よりも熱心だけど…
Sの本領発揮するし、でも、時々優しい一面もあるよ」
「ふぅん…そう。ゆかりは日下部さんの事は良く分かってる様な口ぶりだね」
つい言葉を並べてしまったが、有澄には不機嫌になる要素だった様だ。
日下部さんの話をするのは止めておけば良かった。
有澄だって、突然の事に戸惑っていたはずだから・・・。
「あ、りと。今はや、だ…!」
後ろから首すじにキスをして、私の身体に触れる。
「日下部さんは知らないでしょ?ゆかりのこんな表情。日下部さんに勝ってるところと言えば、普段とは違うゆかりを独占してるところかな?」
「お風呂上がりたい…!有澄、ご飯食べてないでしょ?だか、ら…」
「今更お預けなんて無理!それに俺の事よりも日下部さんの事の方が良く知ってる様な口ぶりのゆかりは気に入らない。
ゆかりがSの方が好みなら、酷くしてあげる」
有澄は嫌だと言っても止めてくれなくて、行為はエスカレートするばかり。
相良さんが言っていた似た者同士なところは、すぐ拗ねてムキになる部分と優しさとサドスティックな部分の裏表があるところかもしれないと思った。
要するに・・・表は王子様で裏はSな有澄、表はSで裏は紳士的な日下部さんと言う事だと思う。
有澄と日下部さんのプライベートな部分は知りたいけれど、成り行きに任せよう。
有澄に日下部さんの話をすると、必ず拗ねて、自分に振り返って来るから。
「…あり、っと。何かのぼせたかも…」
頭がクラクラして、身体がダルい。
「ごめん。反省します…」
ヤキモチ妬きの彼氏を持つと大変です。
最近、何となく分かって来ました───・・・・・・
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