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がっこうにいこう!
8話「何でも言う事聞くって言ったよね?」
・・・・・・コンコン。
フラムが加わってから数日、またもや部屋にノックの音が響いた。
部屋でだべっていた俺達は一瞬顔を見合わせるが、すぐに俺が応対に出る。
ガチャリと扉を開けると、予想通り受付のお姉さん。
その隣りにはエメラルド色の髪を束ね、目がキリリとした女の子。
ヒノカと同じ13歳くらいに見える。
「おはようございます。こちらはリーフさん。今日からこの部屋に入寮されます。」
これでこの部屋は六人揃う事になる。
俺は最後のメンバーに挨拶した。
「こんにちは、私はアリューシャです。よろしくお願いします。」
彼女も俺と同じ様に丁寧に挨拶を返す。
「こ、こんにちは。ご紹介にあずかりました、リーフです。よろしくお願いします。」
受付のお姉さんはそれを見届けると足早に去っていった。
入学式も近いので忙しいのだろう。
受付のお姉さんを見送って、彼女を部屋へと通した。
それぞれの自己紹介を終えたあと、リーフが俺を示して問いかける。
「え・・・・・・と、この子は誰かのご家族?」
それに答えるフィー。
「・・・・・・わたしの妹。」
「言い難いのだけど・・・・・・、この寮は学院生以外は立ち入り禁止よ?」
その言葉に堪え切れず笑いだすヒノカ。
「フフフ・・・・・・、いや悪い。そうは見えないだろうがアリスは学院生だ。」
「そ、そんな・・・・・・嘘よ。本当なら学生証を持っているはずよね!?」
仕方ないので学生証を取り出して見せる。
「私のものと色が違うわ、偽物なんでしょう!?」
「いや・・・・・・、それはギルド証も兼ねているからだ、私のも同じ色だぞ?」
そう言ってヒノカも学生証を見せる。
「そん、な・・・・・・。」
リーフは愕然としてその場にへたり込んでしまった。
「お、おい、どうしたんだ? 大丈夫か?」
慌てて駆け寄るヒノカ。
「・・・・・・あなたは、何も思わないの?」
リーフの問いに困惑するヒノカ。
「すまぬ、何が言いたいのか分からんのだが・・・・・・?」
「こんな子供のお守りをしながらこの学院の授業についていけると思ってるの!? 課外授業では魔物と戦ったりする事もあるのよ!? こんな小さい子を抱えていたら無理に決まってるじゃない!」
一気にまくし立てられヒノカは一瞬言い返そうとするが、リーフの目に溜まった涙に気圧されてしまう。
「わ、私は村の中で少し頭が良かっただけで・・・・・・村の皆が期待してくれて、お父さんやお母さん・・・・・・皆が苦しい生活の中からお金を出してくれて・・・・・・ここに勉強しに来たの! 遊びに来たわけでも、子守に来たわけでもないの!」
適当に大学に行っていた俺には耳に痛い科白だ。
部屋の中はしんと静まり返っている。
その静寂を破ったのは俺の笑い声だ。
「プッ・・・・・・ククク・・・・・・。」
リーフに睨まれる。
「何が可笑しいの・・・・・・!?」
「いや、ごめんなさい。確かに貴女の言う通りで、久しぶりに普通の意見が聞けたなと思って。」
俺の言葉に今度はヒノカが口を尖らせる。
「私が異常だと言われている気がするのだが・・・・・・。」
「まぁ・・・・・・正真正銘六歳児だし、子守って言われれば否定できないよ。」
「むぅ・・・・・・確かに、そうだな。ふむ、それなら試合でもしてみればいい。」
試合、という言葉にリーフが反応する。
「試合? こんな小さい子を相手に・・・・・・?」
「ああ、私はアリスの強さを知っているが、リーフはそれを知らない。分かるには戦ってみるのが一番だろう? アリスもそれで構わないか?」
ヒノカの提案に乗る事にする。
「いいけど・・・・・・試合ってどうするの?」
「闘術試合形式でいいだろう。武器・魔法何でもありで相手に参ったと言わせるか、気絶させれば勝ちだ。」
「うん、分かった。」
リーフがヒノカに向かって問う。
「勝てばどうなるのかしら?」
ヒノカが答える前に俺が答える。
「ここは定番に負けた方が何でも言う事を聞く、で。」
やはりこういう展開になれば必須だろう。
一回やってみたかったんだ。
訝しげな顔で問い返すリーフ。
「私は構わないけれど、貴女・・・・・・本当にそれでいいの?」
それに簡潔に答える。
「いいよ。」
試合をけしかけた本人は随分と楽しそうだ。
「・・・・・・ふむ、何が定番かは知らんが面白そうだな、それでいこう。」
*****
全員で寮の外に出て、いつも訓練で使っている開けた場所に集まる。
俺とリーフは10メートルほど離れて対峙し、その中央には審判であるヒノカ。
「形式はさっき言った通り、審判は私が行う。危険だと判断すれば私が止めに入る。二人とも、それでいいか?」
「うん、大丈夫。」
「問題ないわ。」
ヒノカの数メートル後ろにはフィーとニーナとフラムがお菓子を食べながら見学している。
リーフはこちらに掌を向けて構え、油断なく窺う。
俺は特に構える事もなく普通に立っているが、触手達は既にリーフを取り囲み、蠢いている。
「・・・・・・では、始め!!」
開始の合図と同時にリーフが魔法を唱えた。
「≪水弾≫!!」
それを読んでいた俺はリーフの掌に収束する魔力を触手で散らしてやる。
魔法は発動しない。
これがこの世界の”魔法”の弱点だ。
まぁ、発動する前に潰す必要があるので、相手が動き回ったりしていれば難しいが。
「魔法が・・・・・・っ、どうして・・・・・・!?」
驚愕で一瞬固まった隙に触手で両手足を縛りあげた。
「な、なに・・・・・・!? 体が・・・・・・っ!」
「えっと・・・・・・降参する?」
「し、しないわよ!」
触手を動かし、リーフを逆さに吊り上げる。
「きゃっ!?」
当然スカートは重力に逆らえず、リーフの下着が露わになる。
「な、何するのよ! この・・・・・・≪火弾≫!!」
縛られた手で器用に掌をこちらへ向けて魔法を放つ。
だが、それも先程と同じ様にかき消す。
「≪風切≫! ・・・・・・≪火嵐≫!!」
次々に繰り出される魔法を発動前に潰していく。
「っ・・・・・・どうして魔法が使えないの!?」
あまり連発されても面倒なのでキッチリと手を縛る。
「まだ降参しない?」
「・・・・・・しないわ!」
キッとこちらを睨みつけてくる。
「じゃあちょっと酷い目にあってもらうね、・・・・・・フヒヒ。」
そう・・・・・・エロ同人みたいに!
触手の制御に集中する。
リーフの腕を拘束する触手から細い触手を生やし、リーフの腕を伝って服の隙間から中へ侵入させていく。
「ひっ・・・・・・、嫌・・・・・・なに・・・・・・?」
身体を何かが這う感触に嫌悪の声をあげるリーフ、だがそんなものは無視。
服で見えないがあたりを付けてグリグリと突いたり、撫でたりして攻め立てる。
リーフは身を捩って抵抗するが、ガッチリと拘束しているので意味を成していない。
「こん・・・・・・っなの、全然・・・・・・っ痛くないんだから・・・・・・っ! ・・・・・・ひゃんっ!?」
どうやら弱点にヒットしたらしい、そこを重点的に攻撃を加えていく。
「ぁ・・・・・・んっ・・・・・・くっ・・・・・・ぅ・・・・・・っ。」
顔を赤くしながら歯を食いしばり、必死に拘束を解こうと抵抗を強めるリーフ。
当然無駄な抵抗だ。
その隙に足を拘束する触手を動かし、気付かれないよう足を少し開かせる。
新たに触手を生やし、膝、太ももと這わせるとようやく気付いたようだ。
「んんっ・・・・・・! あ・・・・・・ンっ、だ・・・・・・め・・・・・・っ! そこ・・・・・・はっ!」
上半身への攻撃も続けているので、抗う声は息も絶え絶えになっている。
触手を更に進ませ、下着の中へと潜り込ませる。
「――――――――ッッ!!! い・・・・・・やっ!! ・・・・・・んっ! ぁ・・・・・・っ!」
どこにこんな力があったのかと思う程に抵抗を強めるリーフだが、俺も拘束している触手の制御を疎かにはしていない。
潜り込ませた触手を動かし、じっくりと弄っていく。
「やだ・・・・・・んっ、やだ・・・・・・やだっ・・・・・・やだやだやだ! や、んん・・・・・・っっ!!!」
ビクリと一際大きく身体を跳ねるリーフ。
コアを発見。
更に細い触手を生やし、到達場所に総攻撃を行う。
「やああっ・・・・・・!! あ・・・・・・っ! ぁ・・・・・・! はぁ・・・・・・っ! ん・・・・・・っ!」
トロリと溢れ出した蜜が、リーフの下着に跡を残す。
細い触手を増やして蜜を絡め、滑りを良くしていく。
滑りが良くなった触手で擦るスピードを上げる。
「ゃあ・・・・・・っ・・・・・・だめっ・・・・・・死ん、じゃ・・・・・・あんっ・・・・・・やめっ・・・・・・降・・・・・・んぐっ!」
触手を口に突っ込みそれ以上の言葉を続けさせない。
絶望の表情を向けるリーフに笑顔で答え、スパートを掛ける。
「んっ・・・・・・ぐっ・・・・・・んっ、んんっ・・・・・・んんんんん~~~~~~~っ!!」
大きく身体を痙攣させ気をやってしまったリーフを休まず攻めていく。
「・・・・・・ん・・・・・・んふっ・・・・・・!? ん~~!!」
終わらない攻撃に髪を振り乱して悶えるリーフ。
「んっんっふっんっ・・・・・・んんんんんん!! ―――――ッ!! ―――ッ!!」
連続で身体を跳ねさせるリーフを更に容赦なく攻め立てる。
俺の魔力はまだ尽きそうにはない。
リーフへのお仕置きはまだまだ続くのだった。
*****
「ぁ・・・・・・ふぁ・・・・・・ぁん・・・・・・っ・・・・・・。」
たっぷりとリーフを可愛がり、ぐったりとしたところで口を塞いでいた触手を抜いた。
「どう? 降参する?」
緩やかに触手を動かしつつリーフに確認する。
「ぁ・・・・・・っん・・・・・・こ、こう・・・・・・っ・・・・・・さ、んする・・・・・・から・・・・・・っ・・・・・・やぁ・・・・・・っめ・・・・・・てっ。」
「じゃあこれで最後ね。」
緩やかにしていた触手の動きを激しくする。
「あっ・・・・・・や・・・・・・っ・・・・・・はぁっ・・・・・・だめ、ダメ・・・・・・やめっ・・・・・・んっ・・・・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・やっ・・・・・・んんん~~~~~~っ!!」
くてっとなったリーフを地面にそっと横たえる。
色々と酷い事になっているので、魔力を操って≪洗浄≫と同様の処理を施してやった。
審判であるヒノカの方を振り返ると顔を赤くして呆然としている。
「勝ったよ?」
「あ、ああ・・・・・・、そうだな。勝負はアリスの勝ちだ。」
ヒノカはリーフに駆け寄り様子を看る。
「大丈夫・・・・・・なのか?」
「怪我はさせてないから問題ないはずだよ、ただ・・・・・・ちょっと疲れてるだろうけど。」
「まけ・・・・・・たのね・・・・・・。」
「ああ。」
「・・・・・・そう。」
ヒノカの答えを聞くとリーフはそのまま気を失ってしまった。
それを見届けた俺はふぅと一息吐くと同時にぐらりと身体が傾き、膝をつく。
「「「アリス!?」」」
フィーとニーナとフラムも駆け寄り、心配そうに俺を囲む。
「ちょっと魔力を使い過ぎただけだから大丈夫。」
何しろ数十本の触手の生成・維持と制御だ、消費魔力も膨大だっただろう。
だが得られたものも大きい。
触手プレイが可能だということが分かったのだから。
流石に身内では試せなかったしな・・・・・・。
フィーの手を取り立ち上がる。
俺が大丈夫そうだと分かり、ほっと胸を撫で下ろす三人。
「もう、びっくりさせないでよー!」
「ア、リス・・・・・・大丈・・・・・・夫?」
「・・・・・・心配、させないで。」
「うん、ごめんね。」
立ち上がった俺はリーフの傍へ行き、容体を確認する。
怪我もしてないし、問題無さそうだな。
まぁ、他の問題は色々とありそうだが・・・・・・、服は剥いてないし挿入もしてない紳士的陵辱だったから大丈夫だろ、うん。
触手プレイは消費魔力が欠点だな。
今後の課題は大量の触手運用の効率化ってところか。
倒れている戦果を見て心の中でポツリと呟いた。
「しかし、これがエロ同人の力・・・・・・か。」
「エロドウジンとは・・・・・・何だ?」
あっやべえ、口に出てた!? しかも聞かれてた!?
あまり元の世界の言葉などは使わないようにしていたが、疲れの所為か無意識に溢してしまったようだ。
今みたいに説明に困るからな・・・・・・。
「あ~、うん。え~~っと~、邪教みたいな・・・・・・もの・・・・・・かな?」
「邪教だと・・・・・・!?」
「あ、え~っと~・・・・・・ちょっと本で読んだのを練習したことがあってね! 私が邪教徒とかじゃないよ!?」
「ちょっと本で読んで練習・・・・・・? そんな事が可能なのか? だが・・・・・・ということは、アリスは邪神の力を借りた魔法が使えるということなのか?」
「あ、え・・・・・・? ああ・・・・・・、うん・・・・・・そうなる・・・・・・のかな?」
「そんな魔法・・・・・・大丈夫なのか? 本当に何とも無いのか?」
火の玉を飛ばしたりするよりよっぽど安全だと思う。
「ああ・・・・・・、うん、大丈夫。今回使ったのは・・・・・・え~~っと~・・・・・・魔力消費が少し多いけど、相手を怪我させずに屈服させる的な? アレだから、うん。大丈夫だよ。」
「そんな事が出来るのか・・・・・・? いや、だが実際・・・・・・。これが邪神エロドウジンの力なのか?」
「あ、ぁ~~・・・・・・うん。」
「なるほどな、とにかく二人とも大事無いようで何よりだ、とりあえず部屋に戻るとしよう。」
そう言ってヒノカはリーフを抱え上げた。
「そ、そうだね! 私も疲れちゃったよ!」
何か取り返しのつかない事をしてしまった気がするが気のせいだろう、うん、気のせいだ。
*****
リーフの様子を看ていたヒノカが声を上げる。
「リーフが目を覚ましたぞ。」
その声に全員がリーフの元へと集まった。
ヒノカがリーフへと声を掛ける。
「大丈夫か? 問題は無いか?」
「ええ・・・・・・問題ないわ。・・・・・・迷惑を掛けたわね。」
そう答えるリーフは萎らしく、最初の威勢はない。
それからしばらく重い沈黙が続いた。
「・・・・・・学院を辞めるわ。」
「な、何を言ってるんだ、そんな事しなくても・・・・・・。」
「最初に決めたでしょう?」
「いや、何でも言う事を聞くというのは決めたが・・・・・・。」
「私が勝てば辞めさせるつもりだったもの・・・・・・当然よ。」
「そ、それは・・・・・・。うーん・・・・・・おい、アリス・・・・・・!」
何とかしろとヒノカが訴える。
「え~っと・・・・・・じゃあまたあの魔法の練習台になってもらっていい?」
「~~~~~~~ッ!」
顔を真っ赤にして俯いてしまうリーフ、ちょっとからかい過ぎたか。
「あはは・・・・・・冗談だよ、冗談。」
俺はリーフの隣へ移動して座る。
「何でも言う事聞くんだよね?」
手を堅く握ったままコクリと頷くリーフ。
そっとその手を握るとピクリと反応する。
「じゃあ私たちと仲良くして欲しいな。」
「・・・・・・何よそれ。」
「そのままの意味だけど?」
「どうして・・・・・・私を追い出さないの?」
「最初からそんなつもりなかったんだけど・・・・・・。」
「私は・・・・・・そのつもりだったわ。」
「うん、でも勝ったのは私だし。」
「な、なに・・・・・・よ、何なのよ! そんなの・・・・・・わたしっ・・・・・・馬鹿みたい、じゃない!」
リーフの頬をポロポロと雫が伝っていく。
そこにフィーの一言が追い打ちをかける。
「・・・・・・相手のつよさを見抜けずにいどんで負けるのはただのバカ。」
それは何時だったか、ルーナさんに剣を教わっている時に聞いた内容だ。
でもそれを今言いますか!?
「ちょおおおっお姉ちゃんっ!!」
慌ててフィーの口を塞ぐが、「ふんす」と鼻息の荒いフィーは言ってやったとばかりに満足気だ。
まぁでも、俺のために怒ってくれてるんだろうな。
なにせ、俺のお姉ちゃんなのだ。
それからしばらくリーフは涙を流し続けた。
*****
全員が夕食の席に着き、さあ食べようか、というところでリーフが立ち上がった。
「あ、あの・・・・・・皆さん!」
視線がリーフに集まる。
「今日は・・・・・・その・・・・・・ご迷惑をお掛けしてごめんなさい。アリスさん、あなたにも酷い事を言いました、ごめんなさい。」
どこか吹っ切れたような顔。
お風呂に漬かって身も心もサッパリとしたようだ。
勧めて良かった。
「あー・・・・・・、私も酷い事をしちゃってごめんなさい。」
ペコリと頭を下げる。
「い、いや、あれは試合中の出来事だし・・・・・・その、できれば・・・・・・忘れて欲しいのだけれど。」
思い出してしまったのか、顔を真っ赤にして俯いてしまう。
いや忘れないよ? あんな素晴らしいイベント。
「そ、それとフィーさんもありがとう。」
「・・・・・・???」
「お姉ちゃん何かしたっけ・・・・・・?」
「私の事をバカだと叱ってくれました。」
「い、いや・・・・・・何もそこまで・・・・・・。」
「いえ、あのままだとずっと気付かなかったかも知れません、だから、ありがとう。」
その言葉には皮肉でも何でもなく、感謝の念だけが込められていた。
ただ単に賢いってだけじゃないみたいだな・・・・・・。
だからこそ村の人も送り出したんだろう。
「それから、皆さん。」
リーフは居住まいを正し、頭を下げる。
「これから私と仲良くしてください。よろしくお願いします。」
一番にニーナが答えた。
「よーーっし、折角メンバーも揃ったんだし乾杯しよう!」
ニーナが皆のコップにジュースを注いでいく。
「ふむ、そうだな。それから、これから仲良くするんだ。敬称も敬語もいらない、そうだろうアリス?」
「うん、皆そうだからね。」
「ぁ・・・・・・うん!」
ここで全員にジュースを注ぎ終えたニーナが口を開く。
「では、リーフから挨拶があります!」
「・・・・・・ぇ? ・・・・・・え!? あ・・・・・・あの、・・・・・・皆、これからよろしく! ・・・・・・おねがいします。」
「はい、かんぱーーい!」
楽しい夜の時間は更けていく。
これは明日も昼起きになりそうだ。
フラムが加わってから数日、またもや部屋にノックの音が響いた。
部屋でだべっていた俺達は一瞬顔を見合わせるが、すぐに俺が応対に出る。
ガチャリと扉を開けると、予想通り受付のお姉さん。
その隣りにはエメラルド色の髪を束ね、目がキリリとした女の子。
ヒノカと同じ13歳くらいに見える。
「おはようございます。こちらはリーフさん。今日からこの部屋に入寮されます。」
これでこの部屋は六人揃う事になる。
俺は最後のメンバーに挨拶した。
「こんにちは、私はアリューシャです。よろしくお願いします。」
彼女も俺と同じ様に丁寧に挨拶を返す。
「こ、こんにちは。ご紹介にあずかりました、リーフです。よろしくお願いします。」
受付のお姉さんはそれを見届けると足早に去っていった。
入学式も近いので忙しいのだろう。
受付のお姉さんを見送って、彼女を部屋へと通した。
それぞれの自己紹介を終えたあと、リーフが俺を示して問いかける。
「え・・・・・・と、この子は誰かのご家族?」
それに答えるフィー。
「・・・・・・わたしの妹。」
「言い難いのだけど・・・・・・、この寮は学院生以外は立ち入り禁止よ?」
その言葉に堪え切れず笑いだすヒノカ。
「フフフ・・・・・・、いや悪い。そうは見えないだろうがアリスは学院生だ。」
「そ、そんな・・・・・・嘘よ。本当なら学生証を持っているはずよね!?」
仕方ないので学生証を取り出して見せる。
「私のものと色が違うわ、偽物なんでしょう!?」
「いや・・・・・・、それはギルド証も兼ねているからだ、私のも同じ色だぞ?」
そう言ってヒノカも学生証を見せる。
「そん、な・・・・・・。」
リーフは愕然としてその場にへたり込んでしまった。
「お、おい、どうしたんだ? 大丈夫か?」
慌てて駆け寄るヒノカ。
「・・・・・・あなたは、何も思わないの?」
リーフの問いに困惑するヒノカ。
「すまぬ、何が言いたいのか分からんのだが・・・・・・?」
「こんな子供のお守りをしながらこの学院の授業についていけると思ってるの!? 課外授業では魔物と戦ったりする事もあるのよ!? こんな小さい子を抱えていたら無理に決まってるじゃない!」
一気にまくし立てられヒノカは一瞬言い返そうとするが、リーフの目に溜まった涙に気圧されてしまう。
「わ、私は村の中で少し頭が良かっただけで・・・・・・村の皆が期待してくれて、お父さんやお母さん・・・・・・皆が苦しい生活の中からお金を出してくれて・・・・・・ここに勉強しに来たの! 遊びに来たわけでも、子守に来たわけでもないの!」
適当に大学に行っていた俺には耳に痛い科白だ。
部屋の中はしんと静まり返っている。
その静寂を破ったのは俺の笑い声だ。
「プッ・・・・・・ククク・・・・・・。」
リーフに睨まれる。
「何が可笑しいの・・・・・・!?」
「いや、ごめんなさい。確かに貴女の言う通りで、久しぶりに普通の意見が聞けたなと思って。」
俺の言葉に今度はヒノカが口を尖らせる。
「私が異常だと言われている気がするのだが・・・・・・。」
「まぁ・・・・・・正真正銘六歳児だし、子守って言われれば否定できないよ。」
「むぅ・・・・・・確かに、そうだな。ふむ、それなら試合でもしてみればいい。」
試合、という言葉にリーフが反応する。
「試合? こんな小さい子を相手に・・・・・・?」
「ああ、私はアリスの強さを知っているが、リーフはそれを知らない。分かるには戦ってみるのが一番だろう? アリスもそれで構わないか?」
ヒノカの提案に乗る事にする。
「いいけど・・・・・・試合ってどうするの?」
「闘術試合形式でいいだろう。武器・魔法何でもありで相手に参ったと言わせるか、気絶させれば勝ちだ。」
「うん、分かった。」
リーフがヒノカに向かって問う。
「勝てばどうなるのかしら?」
ヒノカが答える前に俺が答える。
「ここは定番に負けた方が何でも言う事を聞く、で。」
やはりこういう展開になれば必須だろう。
一回やってみたかったんだ。
訝しげな顔で問い返すリーフ。
「私は構わないけれど、貴女・・・・・・本当にそれでいいの?」
それに簡潔に答える。
「いいよ。」
試合をけしかけた本人は随分と楽しそうだ。
「・・・・・・ふむ、何が定番かは知らんが面白そうだな、それでいこう。」
*****
全員で寮の外に出て、いつも訓練で使っている開けた場所に集まる。
俺とリーフは10メートルほど離れて対峙し、その中央には審判であるヒノカ。
「形式はさっき言った通り、審判は私が行う。危険だと判断すれば私が止めに入る。二人とも、それでいいか?」
「うん、大丈夫。」
「問題ないわ。」
ヒノカの数メートル後ろにはフィーとニーナとフラムがお菓子を食べながら見学している。
リーフはこちらに掌を向けて構え、油断なく窺う。
俺は特に構える事もなく普通に立っているが、触手達は既にリーフを取り囲み、蠢いている。
「・・・・・・では、始め!!」
開始の合図と同時にリーフが魔法を唱えた。
「≪水弾≫!!」
それを読んでいた俺はリーフの掌に収束する魔力を触手で散らしてやる。
魔法は発動しない。
これがこの世界の”魔法”の弱点だ。
まぁ、発動する前に潰す必要があるので、相手が動き回ったりしていれば難しいが。
「魔法が・・・・・・っ、どうして・・・・・・!?」
驚愕で一瞬固まった隙に触手で両手足を縛りあげた。
「な、なに・・・・・・!? 体が・・・・・・っ!」
「えっと・・・・・・降参する?」
「し、しないわよ!」
触手を動かし、リーフを逆さに吊り上げる。
「きゃっ!?」
当然スカートは重力に逆らえず、リーフの下着が露わになる。
「な、何するのよ! この・・・・・・≪火弾≫!!」
縛られた手で器用に掌をこちらへ向けて魔法を放つ。
だが、それも先程と同じ様にかき消す。
「≪風切≫! ・・・・・・≪火嵐≫!!」
次々に繰り出される魔法を発動前に潰していく。
「っ・・・・・・どうして魔法が使えないの!?」
あまり連発されても面倒なのでキッチリと手を縛る。
「まだ降参しない?」
「・・・・・・しないわ!」
キッとこちらを睨みつけてくる。
「じゃあちょっと酷い目にあってもらうね、・・・・・・フヒヒ。」
そう・・・・・・エロ同人みたいに!
触手の制御に集中する。
リーフの腕を拘束する触手から細い触手を生やし、リーフの腕を伝って服の隙間から中へ侵入させていく。
「ひっ・・・・・・、嫌・・・・・・なに・・・・・・?」
身体を何かが這う感触に嫌悪の声をあげるリーフ、だがそんなものは無視。
服で見えないがあたりを付けてグリグリと突いたり、撫でたりして攻め立てる。
リーフは身を捩って抵抗するが、ガッチリと拘束しているので意味を成していない。
「こん・・・・・・っなの、全然・・・・・・っ痛くないんだから・・・・・・っ! ・・・・・・ひゃんっ!?」
どうやら弱点にヒットしたらしい、そこを重点的に攻撃を加えていく。
「ぁ・・・・・・んっ・・・・・・くっ・・・・・・ぅ・・・・・・っ。」
顔を赤くしながら歯を食いしばり、必死に拘束を解こうと抵抗を強めるリーフ。
当然無駄な抵抗だ。
その隙に足を拘束する触手を動かし、気付かれないよう足を少し開かせる。
新たに触手を生やし、膝、太ももと這わせるとようやく気付いたようだ。
「んんっ・・・・・・! あ・・・・・・ンっ、だ・・・・・・め・・・・・・っ! そこ・・・・・・はっ!」
上半身への攻撃も続けているので、抗う声は息も絶え絶えになっている。
触手を更に進ませ、下着の中へと潜り込ませる。
「――――――――ッッ!!! い・・・・・・やっ!! ・・・・・・んっ! ぁ・・・・・・っ!」
どこにこんな力があったのかと思う程に抵抗を強めるリーフだが、俺も拘束している触手の制御を疎かにはしていない。
潜り込ませた触手を動かし、じっくりと弄っていく。
「やだ・・・・・・んっ、やだ・・・・・・やだっ・・・・・・やだやだやだ! や、んん・・・・・・っっ!!!」
ビクリと一際大きく身体を跳ねるリーフ。
コアを発見。
更に細い触手を生やし、到達場所に総攻撃を行う。
「やああっ・・・・・・!! あ・・・・・・っ! ぁ・・・・・・! はぁ・・・・・・っ! ん・・・・・・っ!」
トロリと溢れ出した蜜が、リーフの下着に跡を残す。
細い触手を増やして蜜を絡め、滑りを良くしていく。
滑りが良くなった触手で擦るスピードを上げる。
「ゃあ・・・・・・っ・・・・・・だめっ・・・・・・死ん、じゃ・・・・・・あんっ・・・・・・やめっ・・・・・・降・・・・・・んぐっ!」
触手を口に突っ込みそれ以上の言葉を続けさせない。
絶望の表情を向けるリーフに笑顔で答え、スパートを掛ける。
「んっ・・・・・・ぐっ・・・・・・んっ、んんっ・・・・・・んんんんん~~~~~~~っ!!」
大きく身体を痙攣させ気をやってしまったリーフを休まず攻めていく。
「・・・・・・ん・・・・・・んふっ・・・・・・!? ん~~!!」
終わらない攻撃に髪を振り乱して悶えるリーフ。
「んっんっふっんっ・・・・・・んんんんんん!! ―――――ッ!! ―――ッ!!」
連続で身体を跳ねさせるリーフを更に容赦なく攻め立てる。
俺の魔力はまだ尽きそうにはない。
リーフへのお仕置きはまだまだ続くのだった。
*****
「ぁ・・・・・・ふぁ・・・・・・ぁん・・・・・・っ・・・・・・。」
たっぷりとリーフを可愛がり、ぐったりとしたところで口を塞いでいた触手を抜いた。
「どう? 降参する?」
緩やかに触手を動かしつつリーフに確認する。
「ぁ・・・・・・っん・・・・・・こ、こう・・・・・・っ・・・・・・さ、んする・・・・・・から・・・・・・っ・・・・・・やぁ・・・・・・っめ・・・・・・てっ。」
「じゃあこれで最後ね。」
緩やかにしていた触手の動きを激しくする。
「あっ・・・・・・や・・・・・・っ・・・・・・はぁっ・・・・・・だめ、ダメ・・・・・・やめっ・・・・・・んっ・・・・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・やっ・・・・・・んんん~~~~~~っ!!」
くてっとなったリーフを地面にそっと横たえる。
色々と酷い事になっているので、魔力を操って≪洗浄≫と同様の処理を施してやった。
審判であるヒノカの方を振り返ると顔を赤くして呆然としている。
「勝ったよ?」
「あ、ああ・・・・・・、そうだな。勝負はアリスの勝ちだ。」
ヒノカはリーフに駆け寄り様子を看る。
「大丈夫・・・・・・なのか?」
「怪我はさせてないから問題ないはずだよ、ただ・・・・・・ちょっと疲れてるだろうけど。」
「まけ・・・・・・たのね・・・・・・。」
「ああ。」
「・・・・・・そう。」
ヒノカの答えを聞くとリーフはそのまま気を失ってしまった。
それを見届けた俺はふぅと一息吐くと同時にぐらりと身体が傾き、膝をつく。
「「「アリス!?」」」
フィーとニーナとフラムも駆け寄り、心配そうに俺を囲む。
「ちょっと魔力を使い過ぎただけだから大丈夫。」
何しろ数十本の触手の生成・維持と制御だ、消費魔力も膨大だっただろう。
だが得られたものも大きい。
触手プレイが可能だということが分かったのだから。
流石に身内では試せなかったしな・・・・・・。
フィーの手を取り立ち上がる。
俺が大丈夫そうだと分かり、ほっと胸を撫で下ろす三人。
「もう、びっくりさせないでよー!」
「ア、リス・・・・・・大丈・・・・・・夫?」
「・・・・・・心配、させないで。」
「うん、ごめんね。」
立ち上がった俺はリーフの傍へ行き、容体を確認する。
怪我もしてないし、問題無さそうだな。
まぁ、他の問題は色々とありそうだが・・・・・・、服は剥いてないし挿入もしてない紳士的陵辱だったから大丈夫だろ、うん。
触手プレイは消費魔力が欠点だな。
今後の課題は大量の触手運用の効率化ってところか。
倒れている戦果を見て心の中でポツリと呟いた。
「しかし、これがエロ同人の力・・・・・・か。」
「エロドウジンとは・・・・・・何だ?」
あっやべえ、口に出てた!? しかも聞かれてた!?
あまり元の世界の言葉などは使わないようにしていたが、疲れの所為か無意識に溢してしまったようだ。
今みたいに説明に困るからな・・・・・・。
「あ~、うん。え~~っと~、邪教みたいな・・・・・・もの・・・・・・かな?」
「邪教だと・・・・・・!?」
「あ、え~っと~・・・・・・ちょっと本で読んだのを練習したことがあってね! 私が邪教徒とかじゃないよ!?」
「ちょっと本で読んで練習・・・・・・? そんな事が可能なのか? だが・・・・・・ということは、アリスは邪神の力を借りた魔法が使えるということなのか?」
「あ、え・・・・・・? ああ・・・・・・、うん・・・・・・そうなる・・・・・・のかな?」
「そんな魔法・・・・・・大丈夫なのか? 本当に何とも無いのか?」
火の玉を飛ばしたりするよりよっぽど安全だと思う。
「ああ・・・・・・、うん、大丈夫。今回使ったのは・・・・・・え~~っと~・・・・・・魔力消費が少し多いけど、相手を怪我させずに屈服させる的な? アレだから、うん。大丈夫だよ。」
「そんな事が出来るのか・・・・・・? いや、だが実際・・・・・・。これが邪神エロドウジンの力なのか?」
「あ、ぁ~~・・・・・・うん。」
「なるほどな、とにかく二人とも大事無いようで何よりだ、とりあえず部屋に戻るとしよう。」
そう言ってヒノカはリーフを抱え上げた。
「そ、そうだね! 私も疲れちゃったよ!」
何か取り返しのつかない事をしてしまった気がするが気のせいだろう、うん、気のせいだ。
*****
リーフの様子を看ていたヒノカが声を上げる。
「リーフが目を覚ましたぞ。」
その声に全員がリーフの元へと集まった。
ヒノカがリーフへと声を掛ける。
「大丈夫か? 問題は無いか?」
「ええ・・・・・・問題ないわ。・・・・・・迷惑を掛けたわね。」
そう答えるリーフは萎らしく、最初の威勢はない。
それからしばらく重い沈黙が続いた。
「・・・・・・学院を辞めるわ。」
「な、何を言ってるんだ、そんな事しなくても・・・・・・。」
「最初に決めたでしょう?」
「いや、何でも言う事を聞くというのは決めたが・・・・・・。」
「私が勝てば辞めさせるつもりだったもの・・・・・・当然よ。」
「そ、それは・・・・・・。うーん・・・・・・おい、アリス・・・・・・!」
何とかしろとヒノカが訴える。
「え~っと・・・・・・じゃあまたあの魔法の練習台になってもらっていい?」
「~~~~~~~ッ!」
顔を真っ赤にして俯いてしまうリーフ、ちょっとからかい過ぎたか。
「あはは・・・・・・冗談だよ、冗談。」
俺はリーフの隣へ移動して座る。
「何でも言う事聞くんだよね?」
手を堅く握ったままコクリと頷くリーフ。
そっとその手を握るとピクリと反応する。
「じゃあ私たちと仲良くして欲しいな。」
「・・・・・・何よそれ。」
「そのままの意味だけど?」
「どうして・・・・・・私を追い出さないの?」
「最初からそんなつもりなかったんだけど・・・・・・。」
「私は・・・・・・そのつもりだったわ。」
「うん、でも勝ったのは私だし。」
「な、なに・・・・・・よ、何なのよ! そんなの・・・・・・わたしっ・・・・・・馬鹿みたい、じゃない!」
リーフの頬をポロポロと雫が伝っていく。
そこにフィーの一言が追い打ちをかける。
「・・・・・・相手のつよさを見抜けずにいどんで負けるのはただのバカ。」
それは何時だったか、ルーナさんに剣を教わっている時に聞いた内容だ。
でもそれを今言いますか!?
「ちょおおおっお姉ちゃんっ!!」
慌ててフィーの口を塞ぐが、「ふんす」と鼻息の荒いフィーは言ってやったとばかりに満足気だ。
まぁでも、俺のために怒ってくれてるんだろうな。
なにせ、俺のお姉ちゃんなのだ。
それからしばらくリーフは涙を流し続けた。
*****
全員が夕食の席に着き、さあ食べようか、というところでリーフが立ち上がった。
「あ、あの・・・・・・皆さん!」
視線がリーフに集まる。
「今日は・・・・・・その・・・・・・ご迷惑をお掛けしてごめんなさい。アリスさん、あなたにも酷い事を言いました、ごめんなさい。」
どこか吹っ切れたような顔。
お風呂に漬かって身も心もサッパリとしたようだ。
勧めて良かった。
「あー・・・・・・、私も酷い事をしちゃってごめんなさい。」
ペコリと頭を下げる。
「い、いや、あれは試合中の出来事だし・・・・・・その、できれば・・・・・・忘れて欲しいのだけれど。」
思い出してしまったのか、顔を真っ赤にして俯いてしまう。
いや忘れないよ? あんな素晴らしいイベント。
「そ、それとフィーさんもありがとう。」
「・・・・・・???」
「お姉ちゃん何かしたっけ・・・・・・?」
「私の事をバカだと叱ってくれました。」
「い、いや・・・・・・何もそこまで・・・・・・。」
「いえ、あのままだとずっと気付かなかったかも知れません、だから、ありがとう。」
その言葉には皮肉でも何でもなく、感謝の念だけが込められていた。
ただ単に賢いってだけじゃないみたいだな・・・・・・。
だからこそ村の人も送り出したんだろう。
「それから、皆さん。」
リーフは居住まいを正し、頭を下げる。
「これから私と仲良くしてください。よろしくお願いします。」
一番にニーナが答えた。
「よーーっし、折角メンバーも揃ったんだし乾杯しよう!」
ニーナが皆のコップにジュースを注いでいく。
「ふむ、そうだな。それから、これから仲良くするんだ。敬称も敬語もいらない、そうだろうアリス?」
「うん、皆そうだからね。」
「ぁ・・・・・・うん!」
ここで全員にジュースを注ぎ終えたニーナが口を開く。
「では、リーフから挨拶があります!」
「・・・・・・ぇ? ・・・・・・え!? あ・・・・・・あの、・・・・・・皆、これからよろしく! ・・・・・・おねがいします。」
「はい、かんぱーーい!」
楽しい夜の時間は更けていく。
これは明日も昼起きになりそうだ。
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