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がっこうにいこう!
108話「ネーミングセンス」
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新聞部の子に案内された場所は校長室だった。
中には来客用のテーブルに向かい合ったフカフカのソファー、その奥に大きな木製の事務机とゆったりとした革張りの椅子、壁際には観葉植物と空っぽのガラス張りの棚が並んでいる。
そして事務机の傍には、俺よりも少し大きい子供のマネキンが一体。
「そこのマネキンに着せた服が、私たち全員に反映されるらしいの。」
「なるほど・・・・・・それで制服ね。」
「という訳で、すぐに着せてくれる?」
「いや、すぐにって言っても、先ずは服を用意しないと・・・・・・。」
「とりあえず、今着てるので構わないわ。学校の制服でしょ、それ?」
「え、ちょ・・・・・・私が裸になっちゃうんだけど!?」
「あなたなら別に恥ずかしくないでしょ?」
男なんだし。と視線で語りかけてくる。
「あ、あのっ・・・・・・! わたしは平気・・・・・・だいじょうぶ、だからっ。」
図書館の子が、平気でも大丈夫でもなさそうな声を上げる。
「はぁ・・・・・・確かにその子を裸のままで放っておけないか・・・・・・。」
幸い、俺の着ている制服は少し大きめなので、目の前のマネキンなら丁度良いくらいのサイズだろう。
まずは上着とブラウスを脱いでマネキンに着せてみる。
うむ、見立て通りピッタリだな。
「きゃあああっ! し、下も早く!」
「ん? 何を叫んで・・・・・・。」
声のする方へ目線を向ける。
・・・・・・・・・・・・なるほど、確かにマネキンの服が反映されるらしい。
幽霊少女たちは、みな一様にマネキンと同じ格好になっている。
上だけ制服を着て、下が裸の状態に。
「み、見てないで早く着せてよ、ヘンタイ!」
「へいへい、分かりましたよ。」
スカートも脱ぎ、マネキンに履かせる。
これで完璧だ。
「終わったよ。・・・・・・うん、ちゃんと反映されてるね。」
「・・・・・・・・・・・・下着も!」
「・・・・・・流石に勘弁してください。」
やめよう、幼女虐待。
「ひ、姫騎士様! 良ければ私の服を・・・・・・。」
服を脱ごうとするリタを、手で制して止める。
「いや、それより戻って着替えを取ってきてくれる? あと、ソフィアも呼んできて。」
「ソフィアさんを、ですか?」
「この子たち用の服を何着か買って来てもらおうかと思って。」
「そういう事ですね、分かりました。」
「リコはお姉ちゃんのお手伝い。できる?」
「うん!」
「あ~・・・・・・あと、ミアには見つからないように。」
「・・・・・・? はい、分かりました。」
戻って行く二人を見送ると、俺と幽霊娘たちだけになる。
無人の校舎で幽霊七人に囲まれるとか、字面だけ見たら鳥肌ものだな。
「あの・・・・・・良いの? 服、買ってもらって・・・・・・。」
すっかり萎らしくなってしまった新聞部の子が尋ねてくる。
「一着だけじゃ寂しいでしょ? みんな女の子なんだし。」
「でも、こっちの世界での生活とか・・・・・・大変なんじゃ。」
「まぁ、こっちの方が良い生活送れてるし・・・・・・そこは気にしないで。それに、子供を助けるのはオトナの義務ってやつだよ。」
「・・・・・・・・・・・・うん、ありがと。・・・・・・そ、それと、さっきは色々言って・・・・・・ごめんなさい。」
「子供でしょ!」みたいなツッコミを期待していたのだが、妙に素直で拍子抜けしてしまう。
様子を窺っていたギャルっぽい子が、ニヤニヤしながら新聞部の子にそっと後ろから迫り、抱き着いた。
「もしかしてぇ~・・・・・・、おじさんの事、好きになっちゃった?」
「そ、そんなことっ・・・・・・! うぅ~・・・・・・い、いいから離れてよ!」
「真っ赤になっちゃって、かわいい~♪」
「う、うるさいっ!」
三人寄らなくても姦しいな・・・・・・。
また騒がしくなる前に、まずアレを済ませてしまおう。
「えーっとさ、これからも長い付き合いになると思うし、とりあえず自己紹介・・・・・・しない?」
俺の言葉にピタリと声が止み、静まり返る。
「あ、あれ、何かマズいこと言った・・・・・・?」
「そ、そうじゃなくて、その・・・・・・名前、思い出せないの。」
「皆そうなの?」
沈んだ表情で頷く。
一人だけではないのなら、まぁ、何か意味がある、もしくはあったのだろう。
「なら、新しい名前を付けちゃえばいいんじゃない?」
「だったら・・・・・・あなたが付けて。」
「私で良いの?」
「自分で付けるのは抵抗あるし、他の子に責任を負わせたくないし、だから、その・・・・・・あなたが良い・・・・・・です。」
「じゃー次はアタシね♪」
それを皮切りに、他の子たちもその後ろへ並び出す。
結局全員分か・・・・・・。
確かにこれからずっと自分で使う名前を決めろと言われても、ペットの名前みたいに気軽に・・・・・・とはいかないしな。
「分かったよ、順番にね。」
そう言って最初の子に目線を向ける。
「君は新聞部だし・・・・・・文はどうかな?」
「あや・・・・・・・・・・・・。」
「あ、あれ・・・・・・ダメ?」
「思ったよりマトモでビックリした。」
「えっ、酷くない!?」
「ぷふっ・・・・・・ごめんなさい。あの、もう一回呼んで・・・・・・ください。」
改めて言われるとすげぇ恥ずかしいぞ、コレ・・・・・・。
「え、ええっと・・・・・・あ、文?」
「・・・・・・はい!」
「はいはーい、後ろがつかえてるからイチャイチャするのは後にしてね~、アヤっぺ♪」
「い、イチャイチャなんかしてないっ!」
アヤはグイグイと背中を押され、脇へ追いやられる。
さて、お次は――
「可愛い名前を付けてね、おじさん♪」
「か、可愛い・・・・・・? ええっと・・・・・・心愛、みたいな?」
「・・・・・・そう言うのはいーから。」
所謂な系統はダメらしい。
てか怖い。
「じゃ、じゃあ・・・・・・愛らしいで愛、は?」
「マナかぁ・・・・・・うん、可愛いかも♪ ありがと~♪」
そう言いながら俺に抱き着こうとしたところを、後ろから伸びてきた髪の毛に巻き付かれ、脇へ放り投げられた。
「いったぁ~い! もっとイチャイチャしたかったのにぃ~!」
「イチャイチャするのは後・・・・・・。」
次はスク水ちゃんの番だ。
まぁ、今はマネキンに着せた制服になっているが――
「――って、あれ!? スク水に戻ってる!?」
マネキンの方へ目を向けて確認してみるが、ちゃんと制服は着たままだ。
脱げてしまった訳ではないらしい。
「こっちの方が好きそうだったから・・・・・・ダメ?」
「ダメじゃないけど・・・・・・どうやったの?」
「うーん・・・・・・なんかできた?」
本人も分かっていないらしい。
まぁ、服と言っても幽体の一部なのだから、コントロール出来ても不思議ではない。
現に、髪の毛も自分の意思で操れているようだし、俺の魔力操作に近いものがあるだろう。
だとすれば、他の子も練習すれば出来るようになるかもしれない。制服はデフォルト状態という感じかな。
もしかしたら、俺も魔力で自分の服を作ったり出来るかも? ・・・・・・いや、集中が途切れたら大変な事になりそうだな・・・・・・止めとこう。
「それって、他の格好も出来たりする?」
「ちょっとまって・・・・・・むぅー・・・・・・。」
目を瞑り、唸り始めると、それに合わせて長い髪もわさわさと蠢きだす。
カッとスク水ちゃんが目を見開くと、スク水は消失し、そこには無防備な肌色が広がっていた。
「しっぱい・・・・・・ごめん。」
「ここここここっちこそゴメン! も、元に戻せる!?」
「だいじょうぶ・・・・・・ほい。」
間の抜けた掛け声で、消失していたスク水が瞬時に現れる。
「水着はかんたん。」
そう言って競泳タイプからビキニ系のものにまで切り替えて見せる。
布面積が極小のとか紐みたいのまで混ざってたが・・・・・・見なかった事にしよう。
「水の中にずっと居たからかな? でも、練習すればきっと普通の服でも出来るようになるよ。」
「うん・・・・・・ありがと。」
「で、えっと・・・・・・名前だね。水に縁があるみたいだし・・・・・・渚、なんてどうかな? やっぱり水系は嫌かな?」
「ううん・・・・・・キレイな名前、好き。」
「じゃあナギサちゃんはおわりっ! 次はワタシをお願いね、おにいさんっ!」
頭を支えながら次の子が前に出てくる。
この子は体育館に居た子だ。
「ワタシにも出来たんだよ、ホラ!」
片手でヒラリとスカートをたくし上げて見せてくる。
本来そこには肌色が露わになっている筈だが、紺色の布地でしっかりと守られていた。
「わっ、ちょ・・・・・・・・・・・・ブルマ?」
「うん、まだこれだけしか出来ないけど。」
「これだけ出来れば上出来だよ。他の場所もすぐじゃない?」
「えへへっ、ありがと!」
「さて、それじゃあ名前・・・・・・の前に首を治そうか。」
「出来るのっ!?」
「多分ね。治癒魔法を掛けるからしっかり頭を支えてて。」
魔力を集中させた指先で、首の切断箇所をゆっくりとなぞっていく。
首を一週させると切断線は綺麗さっぱり無くなった。
「動かしてみて。」
「すごいっ! ちゃんと動く!」
「よし、今度は自分で首を取ってみよう。」
「え・・・・・・ええっ!? そ、そんなの出来ないよ!」
「大丈夫。さっきまでの感覚を思い出しながら、ゆっくり持ち上げてみて。」
「う、うん・・・・・・。」
両手で頭を上の方へ持ち上げると、幽体が少しだけ伸び、プツンと切れた。
「ど、どうしよう・・・・・・ホントに、取れちゃった・・・・・・。」
「なら、次は自分の力でくっつけてみようか。」
「ワタシ、魔法なんて使えないよ・・・・・・。」
「あれは少しお手伝いしただけだから。今なら自分の力だけで出来るよ。やってみて?」
「うん・・・・・・。」
持ち上げていた頭をゆっくりと降ろしていく。
すると、幽体同士が磁石のように引き合い、ピタリとくっついた。
どこかのロボット少女みたいになってしまったな。
「・・・・・・できた。・・・・・・どうして!? 今までくっつかなかったのに!」
「だって、くっつく筈が無いって、思ってたでしょ? まぁ、それが人間の感覚なんだから仕方ないけど。」
元が人間なんだしな、無理もない。
「そっか・・・・・・ワタシもう、人間じゃ・・・・・・ないんだ。」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃ――」
プチッ。
彼女が自らの腕をゆっくりと千切るように切り離した。
ゾクリと背筋に冷たいものが走る。
「ちょ、そんな自棄にならなくても――」
ピタッと切り離した腕をくっつける。
「すごいよ、これ! コレなら手品もバッチリだよね?」
「――へ? あぁ・・・・・・うん、そうだね。」
ソレはもう手品では無いのでは・・・・・・。
まぁ、本人が楽しそうだし、良いか。
それにしても、さすが子供というべきか、飲み込みが早い。
この分なら他の子たちも、すぐにコントロール出来るようになりそうだ。
「それじゃあ、名前を考えようか。」
「お願い、おにいさんっ!」
・・・・・・・・・・・・頭にブルマしか浮かんでこねぇ。
他に何か・・・・・・そういや、バスケをしてたんだっけ?
「・・・・・・・・・・・・明、なんてどうかな?」
「アキラ・・・・・・? どうして?」
「君はほら・・・・・・ボーイッシュで中性的な魅力が素敵な女の子だから、名前もそんな感じが良いかなーって。」
「す、素敵・・・・・・?」
耳まで赤くして黙り込んでしまった少女に問いかける。
「えっと・・・・・・どうかな?」
「あ、あり・・・・・・がと。」
・・・・・・バスケ漫画の名台詞から取ったという事は墓まで持って行こう。
「次は君かな?」
「お・・・・・・おねがいします。」
アキラの後ろの子に声を掛けると、鎖を引き摺りながらおずおずと前に出てくる。
図書館の子だ。
制服はきちんと反映されているが、首に繋がれた鎖は何故か残っている。
「その鎖どうしたの?」
「あの・・・・・・消え、なくて・・・・・・。」
「自分で出してるんじゃないんだよね?」
「・・・・・・はい。」
「ふむ・・・・・・。」
この鎖はおそらく、印象が強く残っているため、彼女が無意識のうちに作り出してしまっているものだろう。
俺が魔力を使って破壊する事は可能だが、あの鎖だって彼女の一部。
彼女自身にどんなダメージを与える事になるか分かったもんじゃない。
それに、この子の心の傷をどうにかしなければ、また新しい鎖が作られる可能性もある。
「ごめん。それは私じゃ無理かも。キミ自身の力で何とかしないと。」
「そんなの、どうしたら・・・・・・。」
「そうだねぇ・・・・・・。先ずはここで、楽しい思い出をたくさん作ろうか。」
「それで・・・・・・いいの?」
「うん。そうすれば消せるようになると思う。」
「ほ、ほんと・・・・・・?」
「あとは、ナギサやアキラみたいに幽体を操れるように練習ね。」
「が、がんばり・・・・・・ます。」
「それじゃあ、君の名前だけど――」
コクン、と目の前の少女がちいさく息を呑む。
「――幸、はどうかな? これからたくさん幸せになれるように。」
「・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・は、はい・・・・・・。」
「泣かないの、サチちゃん♪ おじさんが困っちゃうよ♪」
マナが泣きじゃくるサチを抱き締めるようにして連れていく。
去り際に俺へのウィンクも忘れない。
「次は――」
「あたしでし!」
「・・・・・・つくもちゃんはつくもちゃんじゃないの?」
「それはあたしの名前じゃないでし!」
・・・・・・確かに、”個体名”というよりは”種族名”の方が近いか。
「んー、それじゃあ・・・・・・百、はどうかな?」
「モモ・・・・・・?」
「あー、ほら。転生して九十九神から一歩進化したって事で。」
「おおっ、よく分かんないけどなんかカッコイイでし!」
神様から魔物なったんだから、大降格なんだが・・・・・・まぁ、モノは言いようだな。
本人は満足げだし、これでいいだろう。
「さて、最後は君だね。」
「よろしくお願いします。」
キッチリと頭を下げたのは、開かずの教室で助けた子だ。
物腰が落ち着いており、他の子たちよりも少し大人な印象を受ける。
委員長とか風紀委員とか、学園モノならそんなアダ名で呼ばれるだろう。
「また迷惑をかけて、すみません。」
「私が好きでやってるんだし、そんなに畏まらないで。」
「あの、それで・・・・・・私たち、ここに住んでも良いでしょうか?」
「え・・・・・・どういう事?」
「ここはあなたの物になったと聞いて・・・・・・。」
「あぁ、そんな事か。追い出したりなんてしないし、好きにしてくれていいよ。別に明け渡したって構わないし。」
「そ、そこまでしなくてもいいですっ。さっきの言葉だけで・・・・・・嬉しいです。」
「そっか・・・・・・じゃあ逆に質問。ここを学校として使うつもりだったんだけど、どうかな? 構わない?」
「そーなんでしか!? やったでし!」
モモが小躍りして喜ぶ様を見て、目の前の少女がくすくすと顔を綻ばせる。
「他の皆も賛成みたいです、私も。・・・・・・けど、怖がられたりしないですか?」
「最初はビックリされるだろうけど、大丈夫じゃないかな? 彼等にとっちゃ、私の方が怖いだろうし。」
「あなたが・・・・・・怖い?」
「ま、まぁ・・・・・・色々あったから。そ、それより君の名前!」
「は、はい!」
「律、はどうかな? しっかり者みたいだし。」
「嬉しい・・・・・・です。綺麗な名前で。」
「なら、決まりだね。これで全員・・・・・・かな?」
一人一人顔を見ていく。
・・・・・・うん、大丈夫だ。
そう思った矢先にアヤが口を開く。
「いいえ、まだよ。」
「あれ・・・・・・誰かまだの子いる?」
「違うわ。あなたの名前・・・・・・まだ教えてもらってない。」
「あぁ、そっちか・・・・・・。私の名前はアリューシャ。親しい人からはアリスって呼ばれてるよ。」
「姫騎士様、じゃないの?」
「それは勘弁して下さい。」
アヤが顎に手を添えて小さく唸る。
「んー・・・・・・なんか、しっくり来ないわね。」
「ええっ、なんで!?」
「だって、外見と中身が全然一致しないもの。」
「アヤからはどんな風に見えてるの?」
「外国の小さくて可愛い女の子・・・・・・って感じ。」
「それじゃあ中身は・・・・・・?」
「外見とは全く異質な何かが感じ取れる、くらい。マナが”おじさん”と呼んでるのを聞いて、”なるほど”と思ったわ。」
「ふむ・・・・・・マナはどうして私の中身が男だと思ったの?」
話を振られたマナが首を傾げながら答える。
「う~ん・・・・・・何となく?」
「・・・・・・何となくでおじさん呼ばわりしたわけ?」
「でも間違ってないでしょ?」
「う・・・・・・それは、そうだけど。ア、アキラはどうなのかな?」
「ワ、ワタシも、その・・・・・・何となく。」
「ならどうして顔が赤くなってるのかな~、アッキーは♪」
「そ、それは・・・・・・っ。」
「いやいや、無理して言わなくていいから。マナもあまりいじめないように。」
「はぁ~い♪」
何にせよ、中身が100%分かるという訳では無いらしい。
「まぁとにかく、私の事は外見に合わせて呼んでくれると嬉しいかな。」
「分かったよ、ア・リ・スちゃん♪」
強引に話をまとめたところで、扉を叩く音が響いてピタリと会話が止まる。
「どうぞ。」
扉を開くと、服を抱えたリコとソフィア、そして――
「姫騎士様・・・・・・ごめんなさい。」
――リタの後ろから、目をハート色に染めたミアが襲い掛かってきた。
「旦那さまーーっ!」
「わっ、ちょっ・・・・・・んっ、やっ・・・・・・ひゃぅ! キ、キスマークをつけるんじゃないっ!」
ああもう・・・・・・どうにでもしてくれ。
中には来客用のテーブルに向かい合ったフカフカのソファー、その奥に大きな木製の事務机とゆったりとした革張りの椅子、壁際には観葉植物と空っぽのガラス張りの棚が並んでいる。
そして事務机の傍には、俺よりも少し大きい子供のマネキンが一体。
「そこのマネキンに着せた服が、私たち全員に反映されるらしいの。」
「なるほど・・・・・・それで制服ね。」
「という訳で、すぐに着せてくれる?」
「いや、すぐにって言っても、先ずは服を用意しないと・・・・・・。」
「とりあえず、今着てるので構わないわ。学校の制服でしょ、それ?」
「え、ちょ・・・・・・私が裸になっちゃうんだけど!?」
「あなたなら別に恥ずかしくないでしょ?」
男なんだし。と視線で語りかけてくる。
「あ、あのっ・・・・・・! わたしは平気・・・・・・だいじょうぶ、だからっ。」
図書館の子が、平気でも大丈夫でもなさそうな声を上げる。
「はぁ・・・・・・確かにその子を裸のままで放っておけないか・・・・・・。」
幸い、俺の着ている制服は少し大きめなので、目の前のマネキンなら丁度良いくらいのサイズだろう。
まずは上着とブラウスを脱いでマネキンに着せてみる。
うむ、見立て通りピッタリだな。
「きゃあああっ! し、下も早く!」
「ん? 何を叫んで・・・・・・。」
声のする方へ目線を向ける。
・・・・・・・・・・・・なるほど、確かにマネキンの服が反映されるらしい。
幽霊少女たちは、みな一様にマネキンと同じ格好になっている。
上だけ制服を着て、下が裸の状態に。
「み、見てないで早く着せてよ、ヘンタイ!」
「へいへい、分かりましたよ。」
スカートも脱ぎ、マネキンに履かせる。
これで完璧だ。
「終わったよ。・・・・・・うん、ちゃんと反映されてるね。」
「・・・・・・・・・・・・下着も!」
「・・・・・・流石に勘弁してください。」
やめよう、幼女虐待。
「ひ、姫騎士様! 良ければ私の服を・・・・・・。」
服を脱ごうとするリタを、手で制して止める。
「いや、それより戻って着替えを取ってきてくれる? あと、ソフィアも呼んできて。」
「ソフィアさんを、ですか?」
「この子たち用の服を何着か買って来てもらおうかと思って。」
「そういう事ですね、分かりました。」
「リコはお姉ちゃんのお手伝い。できる?」
「うん!」
「あ~・・・・・・あと、ミアには見つからないように。」
「・・・・・・? はい、分かりました。」
戻って行く二人を見送ると、俺と幽霊娘たちだけになる。
無人の校舎で幽霊七人に囲まれるとか、字面だけ見たら鳥肌ものだな。
「あの・・・・・・良いの? 服、買ってもらって・・・・・・。」
すっかり萎らしくなってしまった新聞部の子が尋ねてくる。
「一着だけじゃ寂しいでしょ? みんな女の子なんだし。」
「でも、こっちの世界での生活とか・・・・・・大変なんじゃ。」
「まぁ、こっちの方が良い生活送れてるし・・・・・・そこは気にしないで。それに、子供を助けるのはオトナの義務ってやつだよ。」
「・・・・・・・・・・・・うん、ありがと。・・・・・・そ、それと、さっきは色々言って・・・・・・ごめんなさい。」
「子供でしょ!」みたいなツッコミを期待していたのだが、妙に素直で拍子抜けしてしまう。
様子を窺っていたギャルっぽい子が、ニヤニヤしながら新聞部の子にそっと後ろから迫り、抱き着いた。
「もしかしてぇ~・・・・・・、おじさんの事、好きになっちゃった?」
「そ、そんなことっ・・・・・・! うぅ~・・・・・・い、いいから離れてよ!」
「真っ赤になっちゃって、かわいい~♪」
「う、うるさいっ!」
三人寄らなくても姦しいな・・・・・・。
また騒がしくなる前に、まずアレを済ませてしまおう。
「えーっとさ、これからも長い付き合いになると思うし、とりあえず自己紹介・・・・・・しない?」
俺の言葉にピタリと声が止み、静まり返る。
「あ、あれ、何かマズいこと言った・・・・・・?」
「そ、そうじゃなくて、その・・・・・・名前、思い出せないの。」
「皆そうなの?」
沈んだ表情で頷く。
一人だけではないのなら、まぁ、何か意味がある、もしくはあったのだろう。
「なら、新しい名前を付けちゃえばいいんじゃない?」
「だったら・・・・・・あなたが付けて。」
「私で良いの?」
「自分で付けるのは抵抗あるし、他の子に責任を負わせたくないし、だから、その・・・・・・あなたが良い・・・・・・です。」
「じゃー次はアタシね♪」
それを皮切りに、他の子たちもその後ろへ並び出す。
結局全員分か・・・・・・。
確かにこれからずっと自分で使う名前を決めろと言われても、ペットの名前みたいに気軽に・・・・・・とはいかないしな。
「分かったよ、順番にね。」
そう言って最初の子に目線を向ける。
「君は新聞部だし・・・・・・文はどうかな?」
「あや・・・・・・・・・・・・。」
「あ、あれ・・・・・・ダメ?」
「思ったよりマトモでビックリした。」
「えっ、酷くない!?」
「ぷふっ・・・・・・ごめんなさい。あの、もう一回呼んで・・・・・・ください。」
改めて言われるとすげぇ恥ずかしいぞ、コレ・・・・・・。
「え、ええっと・・・・・・あ、文?」
「・・・・・・はい!」
「はいはーい、後ろがつかえてるからイチャイチャするのは後にしてね~、アヤっぺ♪」
「い、イチャイチャなんかしてないっ!」
アヤはグイグイと背中を押され、脇へ追いやられる。
さて、お次は――
「可愛い名前を付けてね、おじさん♪」
「か、可愛い・・・・・・? ええっと・・・・・・心愛、みたいな?」
「・・・・・・そう言うのはいーから。」
所謂な系統はダメらしい。
てか怖い。
「じゃ、じゃあ・・・・・・愛らしいで愛、は?」
「マナかぁ・・・・・・うん、可愛いかも♪ ありがと~♪」
そう言いながら俺に抱き着こうとしたところを、後ろから伸びてきた髪の毛に巻き付かれ、脇へ放り投げられた。
「いったぁ~い! もっとイチャイチャしたかったのにぃ~!」
「イチャイチャするのは後・・・・・・。」
次はスク水ちゃんの番だ。
まぁ、今はマネキンに着せた制服になっているが――
「――って、あれ!? スク水に戻ってる!?」
マネキンの方へ目を向けて確認してみるが、ちゃんと制服は着たままだ。
脱げてしまった訳ではないらしい。
「こっちの方が好きそうだったから・・・・・・ダメ?」
「ダメじゃないけど・・・・・・どうやったの?」
「うーん・・・・・・なんかできた?」
本人も分かっていないらしい。
まぁ、服と言っても幽体の一部なのだから、コントロール出来ても不思議ではない。
現に、髪の毛も自分の意思で操れているようだし、俺の魔力操作に近いものがあるだろう。
だとすれば、他の子も練習すれば出来るようになるかもしれない。制服はデフォルト状態という感じかな。
もしかしたら、俺も魔力で自分の服を作ったり出来るかも? ・・・・・・いや、集中が途切れたら大変な事になりそうだな・・・・・・止めとこう。
「それって、他の格好も出来たりする?」
「ちょっとまって・・・・・・むぅー・・・・・・。」
目を瞑り、唸り始めると、それに合わせて長い髪もわさわさと蠢きだす。
カッとスク水ちゃんが目を見開くと、スク水は消失し、そこには無防備な肌色が広がっていた。
「しっぱい・・・・・・ごめん。」
「ここここここっちこそゴメン! も、元に戻せる!?」
「だいじょうぶ・・・・・・ほい。」
間の抜けた掛け声で、消失していたスク水が瞬時に現れる。
「水着はかんたん。」
そう言って競泳タイプからビキニ系のものにまで切り替えて見せる。
布面積が極小のとか紐みたいのまで混ざってたが・・・・・・見なかった事にしよう。
「水の中にずっと居たからかな? でも、練習すればきっと普通の服でも出来るようになるよ。」
「うん・・・・・・ありがと。」
「で、えっと・・・・・・名前だね。水に縁があるみたいだし・・・・・・渚、なんてどうかな? やっぱり水系は嫌かな?」
「ううん・・・・・・キレイな名前、好き。」
「じゃあナギサちゃんはおわりっ! 次はワタシをお願いね、おにいさんっ!」
頭を支えながら次の子が前に出てくる。
この子は体育館に居た子だ。
「ワタシにも出来たんだよ、ホラ!」
片手でヒラリとスカートをたくし上げて見せてくる。
本来そこには肌色が露わになっている筈だが、紺色の布地でしっかりと守られていた。
「わっ、ちょ・・・・・・・・・・・・ブルマ?」
「うん、まだこれだけしか出来ないけど。」
「これだけ出来れば上出来だよ。他の場所もすぐじゃない?」
「えへへっ、ありがと!」
「さて、それじゃあ名前・・・・・・の前に首を治そうか。」
「出来るのっ!?」
「多分ね。治癒魔法を掛けるからしっかり頭を支えてて。」
魔力を集中させた指先で、首の切断箇所をゆっくりとなぞっていく。
首を一週させると切断線は綺麗さっぱり無くなった。
「動かしてみて。」
「すごいっ! ちゃんと動く!」
「よし、今度は自分で首を取ってみよう。」
「え・・・・・・ええっ!? そ、そんなの出来ないよ!」
「大丈夫。さっきまでの感覚を思い出しながら、ゆっくり持ち上げてみて。」
「う、うん・・・・・・。」
両手で頭を上の方へ持ち上げると、幽体が少しだけ伸び、プツンと切れた。
「ど、どうしよう・・・・・・ホントに、取れちゃった・・・・・・。」
「なら、次は自分の力でくっつけてみようか。」
「ワタシ、魔法なんて使えないよ・・・・・・。」
「あれは少しお手伝いしただけだから。今なら自分の力だけで出来るよ。やってみて?」
「うん・・・・・・。」
持ち上げていた頭をゆっくりと降ろしていく。
すると、幽体同士が磁石のように引き合い、ピタリとくっついた。
どこかのロボット少女みたいになってしまったな。
「・・・・・・できた。・・・・・・どうして!? 今までくっつかなかったのに!」
「だって、くっつく筈が無いって、思ってたでしょ? まぁ、それが人間の感覚なんだから仕方ないけど。」
元が人間なんだしな、無理もない。
「そっか・・・・・・ワタシもう、人間じゃ・・・・・・ないんだ。」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃ――」
プチッ。
彼女が自らの腕をゆっくりと千切るように切り離した。
ゾクリと背筋に冷たいものが走る。
「ちょ、そんな自棄にならなくても――」
ピタッと切り離した腕をくっつける。
「すごいよ、これ! コレなら手品もバッチリだよね?」
「――へ? あぁ・・・・・・うん、そうだね。」
ソレはもう手品では無いのでは・・・・・・。
まぁ、本人が楽しそうだし、良いか。
それにしても、さすが子供というべきか、飲み込みが早い。
この分なら他の子たちも、すぐにコントロール出来るようになりそうだ。
「それじゃあ、名前を考えようか。」
「お願い、おにいさんっ!」
・・・・・・・・・・・・頭にブルマしか浮かんでこねぇ。
他に何か・・・・・・そういや、バスケをしてたんだっけ?
「・・・・・・・・・・・・明、なんてどうかな?」
「アキラ・・・・・・? どうして?」
「君はほら・・・・・・ボーイッシュで中性的な魅力が素敵な女の子だから、名前もそんな感じが良いかなーって。」
「す、素敵・・・・・・?」
耳まで赤くして黙り込んでしまった少女に問いかける。
「えっと・・・・・・どうかな?」
「あ、あり・・・・・・がと。」
・・・・・・バスケ漫画の名台詞から取ったという事は墓まで持って行こう。
「次は君かな?」
「お・・・・・・おねがいします。」
アキラの後ろの子に声を掛けると、鎖を引き摺りながらおずおずと前に出てくる。
図書館の子だ。
制服はきちんと反映されているが、首に繋がれた鎖は何故か残っている。
「その鎖どうしたの?」
「あの・・・・・・消え、なくて・・・・・・。」
「自分で出してるんじゃないんだよね?」
「・・・・・・はい。」
「ふむ・・・・・・。」
この鎖はおそらく、印象が強く残っているため、彼女が無意識のうちに作り出してしまっているものだろう。
俺が魔力を使って破壊する事は可能だが、あの鎖だって彼女の一部。
彼女自身にどんなダメージを与える事になるか分かったもんじゃない。
それに、この子の心の傷をどうにかしなければ、また新しい鎖が作られる可能性もある。
「ごめん。それは私じゃ無理かも。キミ自身の力で何とかしないと。」
「そんなの、どうしたら・・・・・・。」
「そうだねぇ・・・・・・。先ずはここで、楽しい思い出をたくさん作ろうか。」
「それで・・・・・・いいの?」
「うん。そうすれば消せるようになると思う。」
「ほ、ほんと・・・・・・?」
「あとは、ナギサやアキラみたいに幽体を操れるように練習ね。」
「が、がんばり・・・・・・ます。」
「それじゃあ、君の名前だけど――」
コクン、と目の前の少女がちいさく息を呑む。
「――幸、はどうかな? これからたくさん幸せになれるように。」
「・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・は、はい・・・・・・。」
「泣かないの、サチちゃん♪ おじさんが困っちゃうよ♪」
マナが泣きじゃくるサチを抱き締めるようにして連れていく。
去り際に俺へのウィンクも忘れない。
「次は――」
「あたしでし!」
「・・・・・・つくもちゃんはつくもちゃんじゃないの?」
「それはあたしの名前じゃないでし!」
・・・・・・確かに、”個体名”というよりは”種族名”の方が近いか。
「んー、それじゃあ・・・・・・百、はどうかな?」
「モモ・・・・・・?」
「あー、ほら。転生して九十九神から一歩進化したって事で。」
「おおっ、よく分かんないけどなんかカッコイイでし!」
神様から魔物なったんだから、大降格なんだが・・・・・・まぁ、モノは言いようだな。
本人は満足げだし、これでいいだろう。
「さて、最後は君だね。」
「よろしくお願いします。」
キッチリと頭を下げたのは、開かずの教室で助けた子だ。
物腰が落ち着いており、他の子たちよりも少し大人な印象を受ける。
委員長とか風紀委員とか、学園モノならそんなアダ名で呼ばれるだろう。
「また迷惑をかけて、すみません。」
「私が好きでやってるんだし、そんなに畏まらないで。」
「あの、それで・・・・・・私たち、ここに住んでも良いでしょうか?」
「え・・・・・・どういう事?」
「ここはあなたの物になったと聞いて・・・・・・。」
「あぁ、そんな事か。追い出したりなんてしないし、好きにしてくれていいよ。別に明け渡したって構わないし。」
「そ、そこまでしなくてもいいですっ。さっきの言葉だけで・・・・・・嬉しいです。」
「そっか・・・・・・じゃあ逆に質問。ここを学校として使うつもりだったんだけど、どうかな? 構わない?」
「そーなんでしか!? やったでし!」
モモが小躍りして喜ぶ様を見て、目の前の少女がくすくすと顔を綻ばせる。
「他の皆も賛成みたいです、私も。・・・・・・けど、怖がられたりしないですか?」
「最初はビックリされるだろうけど、大丈夫じゃないかな? 彼等にとっちゃ、私の方が怖いだろうし。」
「あなたが・・・・・・怖い?」
「ま、まぁ・・・・・・色々あったから。そ、それより君の名前!」
「は、はい!」
「律、はどうかな? しっかり者みたいだし。」
「嬉しい・・・・・・です。綺麗な名前で。」
「なら、決まりだね。これで全員・・・・・・かな?」
一人一人顔を見ていく。
・・・・・・うん、大丈夫だ。
そう思った矢先にアヤが口を開く。
「いいえ、まだよ。」
「あれ・・・・・・誰かまだの子いる?」
「違うわ。あなたの名前・・・・・・まだ教えてもらってない。」
「あぁ、そっちか・・・・・・。私の名前はアリューシャ。親しい人からはアリスって呼ばれてるよ。」
「姫騎士様、じゃないの?」
「それは勘弁して下さい。」
アヤが顎に手を添えて小さく唸る。
「んー・・・・・・なんか、しっくり来ないわね。」
「ええっ、なんで!?」
「だって、外見と中身が全然一致しないもの。」
「アヤからはどんな風に見えてるの?」
「外国の小さくて可愛い女の子・・・・・・って感じ。」
「それじゃあ中身は・・・・・・?」
「外見とは全く異質な何かが感じ取れる、くらい。マナが”おじさん”と呼んでるのを聞いて、”なるほど”と思ったわ。」
「ふむ・・・・・・マナはどうして私の中身が男だと思ったの?」
話を振られたマナが首を傾げながら答える。
「う~ん・・・・・・何となく?」
「・・・・・・何となくでおじさん呼ばわりしたわけ?」
「でも間違ってないでしょ?」
「う・・・・・・それは、そうだけど。ア、アキラはどうなのかな?」
「ワ、ワタシも、その・・・・・・何となく。」
「ならどうして顔が赤くなってるのかな~、アッキーは♪」
「そ、それは・・・・・・っ。」
「いやいや、無理して言わなくていいから。マナもあまりいじめないように。」
「はぁ~い♪」
何にせよ、中身が100%分かるという訳では無いらしい。
「まぁとにかく、私の事は外見に合わせて呼んでくれると嬉しいかな。」
「分かったよ、ア・リ・スちゃん♪」
強引に話をまとめたところで、扉を叩く音が響いてピタリと会話が止まる。
「どうぞ。」
扉を開くと、服を抱えたリコとソフィア、そして――
「姫騎士様・・・・・・ごめんなさい。」
――リタの後ろから、目をハート色に染めたミアが襲い掛かってきた。
「旦那さまーーっ!」
「わっ、ちょっ・・・・・・んっ、やっ・・・・・・ひゃぅ! キ、キスマークをつけるんじゃないっ!」
ああもう・・・・・・どうにでもしてくれ。
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