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真実の愛は存在しない
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アンナが私にしたことは、醜聞として瞬く間に社交界に広まった。
なにせ立派な殺人未遂だ。それと引き換えに、婚約者を助けたエドヴァルドを讃える声が大きくなる。
しかし、アンナが捕縛されることはなかった。
実際にアンナが突き落とした瞬間を見た人間はおらず、リリアーナ・ミュラーの虚言の可能性もある、というのがその理由だ。
ただし、この話は陛下の耳にも届くところとなり、エリックは王太子という立場を剥奪された。
「どうしてです、父上!」
とエリックはわめいていたが、
「お前のなしたことが、一人の人間の命を奪うところだったのだ。その意味をよく考えろ」
と陛下に答えられ、取りつく島もなかった。
しかし、まだエドヴァルドが王太子になったわけではない。
血筋を尊ぶエリック派の貴族も根強く存在しており、彼らからの圧力でこの国の王太子候補は二人となっていた。
「リリィ、用意はいいか」
「ええ、もちろんです、エド」
そうしてある冬晴れの日。どちらが王太子にふさわしいか、国民や貴族の見守る前で、口頭試問が行われることになった。
礼服を着こなしたエドヴァルドが、私の手を取る。
私たちは手を繋いだまま、会場となる宮殿前の広場に姿を現した。
広場には木製の大きな舞台が設けられていて、その周りには人々が詰めかけている。壇上の私の元にも熱気が届いてきた。
「では、これより、王太子定めの式を始める」
舞台の上、宮殿から持ち出した豪奢な椅子に座った陛下が重々しく宣言した。その前にエリックとエドヴァルドが跪き、試問に答えるのだった。私とアンナは、二人を囲む貴族の中に立ち混ざる恰好だ。
陛下の隣に立つ宰相が、次々に問いを繰り出していく。歴史や言語、数学、外交といった知識問題で、エドヴァルドはスラスラと答えていく。一方、エリックはしどろもどろだ。こういうとき、私が隣にいれば助け舟を出せたのだが、そうはいかない。
でもそんなことはどうでもいい。
恐らく、知識なんかで王太子は決まらない。
宰相からの問題が尽きた頃、陛下が椅子に座り直して口を開いた。
「それでは最後に、余から一つ質問しよう」
空気が一気に緊張を帯びる。これまでやいやい言いながら観戦していた人々が、一様に口をつぐんだ。
「これから先、お前たちと共に歩んでくれるのは、親ではなく伴侶だ。それぞれの婚約者に、告げる言葉はあるか」
思いもよらぬ問いに、人々の間にかすかなざわめきが波立つ。横に立つアンナが、思わずというように私を見上げ、「どういうことっ」と小さく叫んだ。だけど私にだってわけが分からない。
返事が早いのはエリックで、ガバッと顔を上げると、
「アンナほど素晴らしい女性はおりません! 純粋で、優しく、天真爛漫で、彼女がいるだけで心が満たされるのです!」
などと熱弁を振るい始めた。おお、真実の愛かも。アンナが両手で頬を押さえ、「まぁ、エリックさま。そんなに褒められては恥ずかしいですっ」ともじもじする。うんうん、良い感じではないか。
けれど、私はなんとなく二人の様子に興味を持てなかった。エリックの向こうで跪き、じっと地面に視線を落とすエドヴァルドの横顔を見つめる。
彼は一体、何を言うのだろう。
エリックの熱弁が終わる。広場には静寂が満ちる。
その場にいる全員の注目を集めて、しかしエドヴァルドは眉一つ動かさなかった。
冷たい風が吹いて、彼の髪をなぶっていく。
そうしてエドヴァルドはおもむろに顔を上げ、立ち上がり、玉座に座る陛下を無視して、歩き出した。明らかに私を見つめて。
いつかの婚約破棄の晩のように、エドヴァルドの前で人垣が割れる。まっすぐに、迷いなく、彼は私の前に立つ。
「リリィ。……リリアーナ・ミュラー」
紡がれる声は静かだった。
「俺は真実の愛なんて信じていない。俺がリリィに与えられるのは喪失だけだ。お前の欲しがるものは全て奪う。そうしなくては、リリィは俺を顧みないだろう?」
やたら物騒な言葉に、周囲がざわめく。私は気にならなかった。こちらに注がれる眼差しがやけに真剣だからかもしれない。他の人間など目に入らないとでも言うように、私だけに瞳が据えられている。
何より私はこの人から何かを奪われた覚えはなかった。むしろ与えられた方が多い。
だって婚約破棄された私を助けたのも、湖に落ちた私を救い上げたのも、全部エドヴァルドではないか。
私は凛とエドヴァルドを見上げる。
「……奪うとは、どうやってです」
「そうだな、例えば」
エドヴァルドが苦く笑った。それから真顔に戻り、サッと身を翻したかと思うと、懐に手を突っ込む。そこから取り出した帳簿のようなものを、エリックに突きつけた。
「エリック・グランドリス。お前はずいぶん裏賭博に入れ込んでいたな。だが、公費を使うのはいただけない」
エドヴァルドの声はよく響く。真っ青になって飛び上がったのはエリックだ。
「な……なあっ⁉︎ それは今関係ないだろう⁉︎」
「大有りだ。俺はリリィの欲しがるものを奪うと決めているからな」
「はあ⁉︎」
「それに、アンナ・マロウ以前に、何人かの女性に手を出しているな。子を孕んだ娘もいるらしい。その手切金も公費から出すつもりか?」
「い、いや僕は……」
血の気の失せた顔でエリックが口ごもる。否定すればいいのに、あれでは本当ですと叫んでいるようなものだ。アンナがエリックを睨めつけて「どういうこと?」と凄んだ。今まで彼女の顔には見たことのない、悪魔のような形相だった。
「ふむ、エドヴァルド、見せてみろ」
陛下が興味深そうにエドヴァルドを手招く。エドヴァルドが宝物でも捧げるように、折目正しく帳簿を差し出す。
ざわめきの中、私はうっそり微笑んだ。
あれは私が、エリックの不正の証拠としてずっと持っていたものだった。効果的な公開の機会に恵まれず、ずっと手元で温めて腐らせていたのを、エドヴァルドに託したのだ。
貴族だけでなく民も集まる場で、エリックの悪行を明らかにし、危機に陥れることが私たちの目的だった。
陛下と宰相が額を付き合わせて、険しい面持ちで帳簿をめくる。
やがてパタンと帳簿を閉じると、厳然と告げた。
「ここには一人、王太子にはふさわしくない者がいるようだ」
ひぃ、とエリックが尻もちをつく。それからずりずりと壇上を這うと、陛下の足元に縋りついた。
「父上、誤解です! 僕は何も悪いことはしていません!」
「亡き正妃の子だからと言って、余はお前に甘すぎたな」
ゆっくり首を横に振り、国王は勢いよく腰を上げてエドヴァルドの手を取った。
「エドヴァルド、お前を王太子とする!」
ワァッと歓声が上がる。人々が拳を突き上げ、「エドヴァルド王太子に万歳!」とかなんとか叫んでいる。そりゃそうだ。そもそもエリックは国民からはすこぶるウケが悪かった。
それで——アンナとエリックはどうしているだろう?
もうこの際、エリックが王太子になれなかったのは良しとしよう。むしろそれこそが最大の障害ではないか? 約束された王族の地位を失い、それでも貫くのが真実の愛ではないか!
期待に胸を高鳴らせて辺りを見回す。
けれど、私の目に映ったのは、惨めに舞台の隅で泣きわめくエリックと、彼に一瞥もくれずに立ち去るアンナの背中だった。
「アンナ!」
人々の歓声を突き抜けて、エリックの絶叫が耳に届く。
「待ってくれアンナ! アンナ! 愛してるんだ! 僕には君だけなんだよ!」
どれだけエリックが叫んでも、アンナは振り返らない。すぐにその背は人混みに紛れて見えなくなった。
その背が人混みに紛れて見えなくなる寸前、彼女は兵士に腕を掴まれた。「なによ!」と抵抗するアンナを、兵士たちは無慈悲に引きずっていく。これから彼女は裁判にかけられ、しかるべき処分を受けるだろう。
エリックの嗚咽が歓声にかき消されていく。
——ああ、そうなのか。
立ち尽くす私の隣に、誰かが寄り添った。ふわりとした温もりが肩にかかる。ほどよい重み。私の顔を周囲から隠すように、胸元に頭を抱えこまれる。
「リリィ、今は王太子妃だ。できるか?」
エドヴァルドの低い声が耳朶に触れる。周りには笑顔、笑顔、笑顔。浴びせられるのは寿ぎの言葉。こんな場所に、悲しみなんて似合わない。
私は歯を食いしばって、無理やり笑顔をしぼりだした。
「……ええもちろん。そういうのって、得意です」
泣くにはまだ早い。
なにせ立派な殺人未遂だ。それと引き換えに、婚約者を助けたエドヴァルドを讃える声が大きくなる。
しかし、アンナが捕縛されることはなかった。
実際にアンナが突き落とした瞬間を見た人間はおらず、リリアーナ・ミュラーの虚言の可能性もある、というのがその理由だ。
ただし、この話は陛下の耳にも届くところとなり、エリックは王太子という立場を剥奪された。
「どうしてです、父上!」
とエリックはわめいていたが、
「お前のなしたことが、一人の人間の命を奪うところだったのだ。その意味をよく考えろ」
と陛下に答えられ、取りつく島もなかった。
しかし、まだエドヴァルドが王太子になったわけではない。
血筋を尊ぶエリック派の貴族も根強く存在しており、彼らからの圧力でこの国の王太子候補は二人となっていた。
「リリィ、用意はいいか」
「ええ、もちろんです、エド」
そうしてある冬晴れの日。どちらが王太子にふさわしいか、国民や貴族の見守る前で、口頭試問が行われることになった。
礼服を着こなしたエドヴァルドが、私の手を取る。
私たちは手を繋いだまま、会場となる宮殿前の広場に姿を現した。
広場には木製の大きな舞台が設けられていて、その周りには人々が詰めかけている。壇上の私の元にも熱気が届いてきた。
「では、これより、王太子定めの式を始める」
舞台の上、宮殿から持ち出した豪奢な椅子に座った陛下が重々しく宣言した。その前にエリックとエドヴァルドが跪き、試問に答えるのだった。私とアンナは、二人を囲む貴族の中に立ち混ざる恰好だ。
陛下の隣に立つ宰相が、次々に問いを繰り出していく。歴史や言語、数学、外交といった知識問題で、エドヴァルドはスラスラと答えていく。一方、エリックはしどろもどろだ。こういうとき、私が隣にいれば助け舟を出せたのだが、そうはいかない。
でもそんなことはどうでもいい。
恐らく、知識なんかで王太子は決まらない。
宰相からの問題が尽きた頃、陛下が椅子に座り直して口を開いた。
「それでは最後に、余から一つ質問しよう」
空気が一気に緊張を帯びる。これまでやいやい言いながら観戦していた人々が、一様に口をつぐんだ。
「これから先、お前たちと共に歩んでくれるのは、親ではなく伴侶だ。それぞれの婚約者に、告げる言葉はあるか」
思いもよらぬ問いに、人々の間にかすかなざわめきが波立つ。横に立つアンナが、思わずというように私を見上げ、「どういうことっ」と小さく叫んだ。だけど私にだってわけが分からない。
返事が早いのはエリックで、ガバッと顔を上げると、
「アンナほど素晴らしい女性はおりません! 純粋で、優しく、天真爛漫で、彼女がいるだけで心が満たされるのです!」
などと熱弁を振るい始めた。おお、真実の愛かも。アンナが両手で頬を押さえ、「まぁ、エリックさま。そんなに褒められては恥ずかしいですっ」ともじもじする。うんうん、良い感じではないか。
けれど、私はなんとなく二人の様子に興味を持てなかった。エリックの向こうで跪き、じっと地面に視線を落とすエドヴァルドの横顔を見つめる。
彼は一体、何を言うのだろう。
エリックの熱弁が終わる。広場には静寂が満ちる。
その場にいる全員の注目を集めて、しかしエドヴァルドは眉一つ動かさなかった。
冷たい風が吹いて、彼の髪をなぶっていく。
そうしてエドヴァルドはおもむろに顔を上げ、立ち上がり、玉座に座る陛下を無視して、歩き出した。明らかに私を見つめて。
いつかの婚約破棄の晩のように、エドヴァルドの前で人垣が割れる。まっすぐに、迷いなく、彼は私の前に立つ。
「リリィ。……リリアーナ・ミュラー」
紡がれる声は静かだった。
「俺は真実の愛なんて信じていない。俺がリリィに与えられるのは喪失だけだ。お前の欲しがるものは全て奪う。そうしなくては、リリィは俺を顧みないだろう?」
やたら物騒な言葉に、周囲がざわめく。私は気にならなかった。こちらに注がれる眼差しがやけに真剣だからかもしれない。他の人間など目に入らないとでも言うように、私だけに瞳が据えられている。
何より私はこの人から何かを奪われた覚えはなかった。むしろ与えられた方が多い。
だって婚約破棄された私を助けたのも、湖に落ちた私を救い上げたのも、全部エドヴァルドではないか。
私は凛とエドヴァルドを見上げる。
「……奪うとは、どうやってです」
「そうだな、例えば」
エドヴァルドが苦く笑った。それから真顔に戻り、サッと身を翻したかと思うと、懐に手を突っ込む。そこから取り出した帳簿のようなものを、エリックに突きつけた。
「エリック・グランドリス。お前はずいぶん裏賭博に入れ込んでいたな。だが、公費を使うのはいただけない」
エドヴァルドの声はよく響く。真っ青になって飛び上がったのはエリックだ。
「な……なあっ⁉︎ それは今関係ないだろう⁉︎」
「大有りだ。俺はリリィの欲しがるものを奪うと決めているからな」
「はあ⁉︎」
「それに、アンナ・マロウ以前に、何人かの女性に手を出しているな。子を孕んだ娘もいるらしい。その手切金も公費から出すつもりか?」
「い、いや僕は……」
血の気の失せた顔でエリックが口ごもる。否定すればいいのに、あれでは本当ですと叫んでいるようなものだ。アンナがエリックを睨めつけて「どういうこと?」と凄んだ。今まで彼女の顔には見たことのない、悪魔のような形相だった。
「ふむ、エドヴァルド、見せてみろ」
陛下が興味深そうにエドヴァルドを手招く。エドヴァルドが宝物でも捧げるように、折目正しく帳簿を差し出す。
ざわめきの中、私はうっそり微笑んだ。
あれは私が、エリックの不正の証拠としてずっと持っていたものだった。効果的な公開の機会に恵まれず、ずっと手元で温めて腐らせていたのを、エドヴァルドに託したのだ。
貴族だけでなく民も集まる場で、エリックの悪行を明らかにし、危機に陥れることが私たちの目的だった。
陛下と宰相が額を付き合わせて、険しい面持ちで帳簿をめくる。
やがてパタンと帳簿を閉じると、厳然と告げた。
「ここには一人、王太子にはふさわしくない者がいるようだ」
ひぃ、とエリックが尻もちをつく。それからずりずりと壇上を這うと、陛下の足元に縋りついた。
「父上、誤解です! 僕は何も悪いことはしていません!」
「亡き正妃の子だからと言って、余はお前に甘すぎたな」
ゆっくり首を横に振り、国王は勢いよく腰を上げてエドヴァルドの手を取った。
「エドヴァルド、お前を王太子とする!」
ワァッと歓声が上がる。人々が拳を突き上げ、「エドヴァルド王太子に万歳!」とかなんとか叫んでいる。そりゃそうだ。そもそもエリックは国民からはすこぶるウケが悪かった。
それで——アンナとエリックはどうしているだろう?
もうこの際、エリックが王太子になれなかったのは良しとしよう。むしろそれこそが最大の障害ではないか? 約束された王族の地位を失い、それでも貫くのが真実の愛ではないか!
期待に胸を高鳴らせて辺りを見回す。
けれど、私の目に映ったのは、惨めに舞台の隅で泣きわめくエリックと、彼に一瞥もくれずに立ち去るアンナの背中だった。
「アンナ!」
人々の歓声を突き抜けて、エリックの絶叫が耳に届く。
「待ってくれアンナ! アンナ! 愛してるんだ! 僕には君だけなんだよ!」
どれだけエリックが叫んでも、アンナは振り返らない。すぐにその背は人混みに紛れて見えなくなった。
その背が人混みに紛れて見えなくなる寸前、彼女は兵士に腕を掴まれた。「なによ!」と抵抗するアンナを、兵士たちは無慈悲に引きずっていく。これから彼女は裁判にかけられ、しかるべき処分を受けるだろう。
エリックの嗚咽が歓声にかき消されていく。
——ああ、そうなのか。
立ち尽くす私の隣に、誰かが寄り添った。ふわりとした温もりが肩にかかる。ほどよい重み。私の顔を周囲から隠すように、胸元に頭を抱えこまれる。
「リリィ、今は王太子妃だ。できるか?」
エドヴァルドの低い声が耳朶に触れる。周りには笑顔、笑顔、笑顔。浴びせられるのは寿ぎの言葉。こんな場所に、悲しみなんて似合わない。
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