101人目の勇者様！

第二章 キクラゲに命をかけて

第三話 キクラゲの秘密

次の日の朝、僧侶に起こしてもらえてテンションがいい俺。
飯を食べてから出発する。

まあ結論からするとすぐバテた。
「あーもう！勇者様はもっと体力つけろ！」魔法使いが怒りながら叫ぶ。
「何だよー。これでも進歩したんだぞ？」
「どこがよ！」
「20分も歩けたじゃないか」
「ぶち殺されてぇか」
「すいませんでしたぁぁぁぁ」

まあそんな感じで進んでいくとコウモリっぽいモンスターに出会った。と思った瞬間魔法使いが炎の玉を放ち、モンスターを倒した。
「え？」と戦士は口を開けたまま停止する。
「これでも私は魔法使いよ？火くらいは放てるわよ」
ドヤ顔＋自慢はウザいと思ったが俺も焼き殺されるのは嫌だったのでとりあえずすごいねーって言っといた。

そのまま進んでいくと、村が見えてきた。
「何故か予想の5倍の時間がかかっているので今日はここに泊まりましょう」と僧侶が言った。
「なんでそんなに予想より遅いんだろうな」
「完全にあなたのせいです」

村に入ると大量のキクラゲ屋があった。まずいと思ったが時すでに遅し。奇声女(魔法)は奇声を発しながらキクラゲを買い漁り始めた。
彼女の声が、村に響き渡った。
「キクラゲェェェェー！」

宿屋でチェックインを済まし部屋に入ろうとした時、偶然目に入った張り紙に、とても大事なことが書いてあった。
「な、何だと！！」
その声を聞きつけ仲間が駆けつける
「これを見てみろよ」
「なになに、『キクラゲは、倒木などに発生するキノコの一種である』…？」
「「「キノコ!?」」」
そうだ、キクラゲがキノコだったなんて初耳だ。食感的にあれは海藻類かと思っていた。

驚き、疲れたのか部屋に入って一分もしないうちにみんな寝てしまった。俺も…もう眠い…