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第四章 花のお姉さん
(34)花のお姉さん その3-1
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ちょうど日を跨いだ時間くらいになり、店内が静かになっていく。和歌子と雄哉がそわそわしてスマホを取り出し、時間を気にしだす。
「あ、終電の時間、逃しちゃいました」
「うん、どこか泊っていくか」
雄哉がスマホで近くのホテルを検索しようとしているのを、優菜が制する。
「ん、そこは心配ないよぉ。ね」
優菜は愛子と真奈美を見る。
「うん、遅い時間になるだろうから、わたしと真奈美さんでお布団の準備はしておいたんだ。最後誰がどこに寝るかまでは決めてなかったけど、お布団だけは準備してあるよ」
「帰ることになったとしても、孝さんが車用意する準備もできてるよ。あとは、遠方組の選択に任せるわー」
真奈美は優菜と雄哉、和歌子の方を見ながら言う。
「んー、お泊りしたいのは山々なんだけど、さっきお兄ちゃんからメール来てて、良く分かんないんだけど、帰ってこい。だって。何だろうね」
優菜がスマホをみて、首をかしげながら再度メールを確認する。
「じゃ、わたしたちも、今日は帰ります。お姉さまのお布団で寝たいのは山々なんですが……。また日を改めておじゃまさせてもらいます」
和歌子は愛子と真奈美に向かって言う。
「うん。わたしたちは、いつでもお布団用意して待ってるよ」
「じゃ、孝さん、車、お願いね」
「分かったよ。じゃ、真奈美、駐車場までの案内よろしく」
孝は車を用意しに、先に席を立って一行に手を振りながら店を出る。
「あ、そうそう。きょうのお食事代も大丈夫だから」
「取材費で落ちるってやつですね。何かいつも申し訳ないような……」
克也が頭をかいて真奈美に頭を下げる。
「いいのよぅー。私たちがそうしたいんだし、ちゃーんと、お返し、もらってるから」
真奈美はいつものようにニコニコしながら克也に言った。
店を出ると、真奈美が雄哉と和歌子、優菜を連れて孝の車へ案内をする。克也と愛子、そして綾女が四人を見送る形になった。
「じゃぁ詳しいこと決まったらまた連絡するから」
「はい。来週末も、楽しみにしています」
「またねっ」
遠方組を見送ると、綾女が克也と愛子に向かって言う。
「さてっ、どう? 私と、もう少し話していかない?」
克也と愛子は顔を見合わせてから頷き合う。
「せっかくですし、もう少し」
愛子が笑って綾女に答える。
「じゃ、うちにおいでよ。今日はタクミもいないし。ちょっとさみしいなって思ってたとこだから」
「はい。では、おじゃまさせてもらいます」
それから三人は綾女の住むマンションの方向へと歩き出した。
「あ、終電の時間、逃しちゃいました」
「うん、どこか泊っていくか」
雄哉がスマホで近くのホテルを検索しようとしているのを、優菜が制する。
「ん、そこは心配ないよぉ。ね」
優菜は愛子と真奈美を見る。
「うん、遅い時間になるだろうから、わたしと真奈美さんでお布団の準備はしておいたんだ。最後誰がどこに寝るかまでは決めてなかったけど、お布団だけは準備してあるよ」
「帰ることになったとしても、孝さんが車用意する準備もできてるよ。あとは、遠方組の選択に任せるわー」
真奈美は優菜と雄哉、和歌子の方を見ながら言う。
「んー、お泊りしたいのは山々なんだけど、さっきお兄ちゃんからメール来てて、良く分かんないんだけど、帰ってこい。だって。何だろうね」
優菜がスマホをみて、首をかしげながら再度メールを確認する。
「じゃ、わたしたちも、今日は帰ります。お姉さまのお布団で寝たいのは山々なんですが……。また日を改めておじゃまさせてもらいます」
和歌子は愛子と真奈美に向かって言う。
「うん。わたしたちは、いつでもお布団用意して待ってるよ」
「じゃ、孝さん、車、お願いね」
「分かったよ。じゃ、真奈美、駐車場までの案内よろしく」
孝は車を用意しに、先に席を立って一行に手を振りながら店を出る。
「あ、そうそう。きょうのお食事代も大丈夫だから」
「取材費で落ちるってやつですね。何かいつも申し訳ないような……」
克也が頭をかいて真奈美に頭を下げる。
「いいのよぅー。私たちがそうしたいんだし、ちゃーんと、お返し、もらってるから」
真奈美はいつものようにニコニコしながら克也に言った。
店を出ると、真奈美が雄哉と和歌子、優菜を連れて孝の車へ案内をする。克也と愛子、そして綾女が四人を見送る形になった。
「じゃぁ詳しいこと決まったらまた連絡するから」
「はい。来週末も、楽しみにしています」
「またねっ」
遠方組を見送ると、綾女が克也と愛子に向かって言う。
「さてっ、どう? 私と、もう少し話していかない?」
克也と愛子は顔を見合わせてから頷き合う。
「せっかくですし、もう少し」
愛子が笑って綾女に答える。
「じゃ、うちにおいでよ。今日はタクミもいないし。ちょっとさみしいなって思ってたとこだから」
「はい。では、おじゃまさせてもらいます」
それから三人は綾女の住むマンションの方向へと歩き出した。
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