54 / 88
第六章 花の記憶
(54)花の記憶 その2-1
しおりを挟む
翌朝、カーテンから柔らかな光が差し込む中、克也は布団のぬくもりの中でうとうとしていた。布団がめくれ上がる感覚に気がつき、寝返りをうつと、頬に暖かな感触が不意に寄ってきた。
チュッ
克也はその感触で目を覚ますと、目の前に笑顔でのぞき込む、愛しき妻の姿があった。
「おはよう、愛子」
「ふふっ、おはよう、克也さん。起きた?」
愛子はそう言って、もう一度克也の頬に自分の頬を摺り寄せる。
「そっか……、昨日リクエストしたんだっけ」
克也は寝る前にキスをせがんだことを思い出した。
「もっと、気持ちいい起こし方、してあげても良かったんだけど?」
愛子は左手を克也の股間に当てながら、克也の身体にもたれかかる。
「んんっ、どうしよっかな……」
克也は微睡みながら、愛子の身体を受け止め、そっと抱きしめる。お互いの体温を感じ、心臓の鼓動を伝えながらふたりは布団の中で、もそもそする。
「ずっと……、こうしていたい気分」
「ふふっ。私も。でも、起きないと」
「そうだね。もういい時間でしょ」
「うん。いつもならご飯食べてる時間だよ」
「じゃ、起きよっか」
それからふたりは起き上がると、布団を上げて寝室を出た。
いつもより遅い朝食をとっている間に、ふと愛子が克也に言う。
「昨日の話で気になってたんだけど、ホテルの件、もしかすると、真奈美さんたち、結構ドタバタしてたんじゃないかな」
金曜日から土曜日にかけて、また人数の増員があって、真奈美たちがどう立ち回ったかが気になる様子だった。
「そうか。ご飯食べ終わったら行ってみようか」
「そうだね。ちょっと真奈美さんともお話したいし。最近の真奈美さん、ちょっと元気ないみたいだし……。特に綾女さんと会ってから、何かおかしい気がする」
「僕は気がつかなかったけど、いわれてみると……。うん。分かったよ」
それからふたりは朝食を済ませて片付けを終えると、軽く身支度をしてから隣の竹屋家へと向かった。
チュッ
克也はその感触で目を覚ますと、目の前に笑顔でのぞき込む、愛しき妻の姿があった。
「おはよう、愛子」
「ふふっ、おはよう、克也さん。起きた?」
愛子はそう言って、もう一度克也の頬に自分の頬を摺り寄せる。
「そっか……、昨日リクエストしたんだっけ」
克也は寝る前にキスをせがんだことを思い出した。
「もっと、気持ちいい起こし方、してあげても良かったんだけど?」
愛子は左手を克也の股間に当てながら、克也の身体にもたれかかる。
「んんっ、どうしよっかな……」
克也は微睡みながら、愛子の身体を受け止め、そっと抱きしめる。お互いの体温を感じ、心臓の鼓動を伝えながらふたりは布団の中で、もそもそする。
「ずっと……、こうしていたい気分」
「ふふっ。私も。でも、起きないと」
「そうだね。もういい時間でしょ」
「うん。いつもならご飯食べてる時間だよ」
「じゃ、起きよっか」
それからふたりは起き上がると、布団を上げて寝室を出た。
いつもより遅い朝食をとっている間に、ふと愛子が克也に言う。
「昨日の話で気になってたんだけど、ホテルの件、もしかすると、真奈美さんたち、結構ドタバタしてたんじゃないかな」
金曜日から土曜日にかけて、また人数の増員があって、真奈美たちがどう立ち回ったかが気になる様子だった。
「そうか。ご飯食べ終わったら行ってみようか」
「そうだね。ちょっと真奈美さんともお話したいし。最近の真奈美さん、ちょっと元気ないみたいだし……。特に綾女さんと会ってから、何かおかしい気がする」
「僕は気がつかなかったけど、いわれてみると……。うん。分かったよ」
それからふたりは朝食を済ませて片付けを終えると、軽く身支度をしてから隣の竹屋家へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる