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第六章 花の記憶
(55)花の記憶 その2-2
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ピンポーン
「はぁーい」
インターホン越しに真奈美の声がする。
「私ですー」
「あ、愛子ちゃん、今開けるよ」
程なくして玄関度ドアが開き、かわいいクマのエプロンを掛けた真奈美が出てくる。
「いらっしゃい。どうしたの? 今日は。克也くん一緒ってのもちょっと珍しいね」
「はい。昨日のホテルの件でちょっと気になることがあって」
「あぁ、やっぱり心配だったんだ。ちょうど私からその件で相談に行こうと思ってたんだ。まぁ、上がって」
「はい。おじゃまします」
それから愛子と克也は竹屋家のリビングに上がる。ソファーでは孝がスマホを片手に連絡を取っている様子だったが、程なくしてスマホを切り、ふたりに微笑みかける。
「いらっしゃい。珍しいね。ふたりでうちに来るなんて」
孝も真奈美と同じ言葉を口にする。
「ふたりとも、来週の話が気になってたみたいよー」
真奈美はキッチンでコーヒーの準備をしながら孝に聞こえるように言う。
「そっか。ちょうどその件で連絡してたところだったんだ。まぁ、掛けて」
孝はふたりにソファーをすすめる。克也と愛子が並んでソファーに腰かけ、真奈美が人数分のコーヒーを用意して戻ってきて孝の隣に座ると、克也が早速本題を切り出す。
「おそらく、拓美くん追加って話だとややこしくなるだろうなと思って、ちょっと来てみたんです。」
「うん、そうなんだよ。やっぱり子供のいくところじゃないしね。残念ながらホテルは無理な感じになってきたよ」
孝は苦笑いしながらコーヒーを口にする。
「あの旅館って手もあるんだけど、今回は取材ってことにもできないし、あそこも子供連れって話だと、ややこしい話になるし。どうしようかって、真奈美と話していたところだったんだ」
「それは優菜も心配してて、もしそうなったらってことを考えておこう。って、昨日話してたんです」
「そうだったのねー」
真奈美もちょっと残念そうな顔をしながら、コーヒーを口に運ぶ。孝はちょっと考えてから克也に向かって言う。
「克也くん、ちょっと僕と営業まわりしよう。もしかするとってところ、少し回ってみようと思う」
「はい。僕で助けになるなら」
克也は即答で孝の依頼を了承する。
「じゃぁ、私と愛子ちゃんはここでみんなと連絡取り合いながら相談してるよ」
真奈美はそう言って微笑みながら愛子を見る。
「そうですね。私たちもこっちでいろいろ考えてます」
「わかったよ。なんかいいアイデアあったらすぐ連絡くれるかな」
孝は愛子と真奈美にそう頼んで、腰を上げると、出かける準備を始める。克也も席を立って、孝の準備が整ったところで、玄関に向かった。
「はぁーい」
インターホン越しに真奈美の声がする。
「私ですー」
「あ、愛子ちゃん、今開けるよ」
程なくして玄関度ドアが開き、かわいいクマのエプロンを掛けた真奈美が出てくる。
「いらっしゃい。どうしたの? 今日は。克也くん一緒ってのもちょっと珍しいね」
「はい。昨日のホテルの件でちょっと気になることがあって」
「あぁ、やっぱり心配だったんだ。ちょうど私からその件で相談に行こうと思ってたんだ。まぁ、上がって」
「はい。おじゃまします」
それから愛子と克也は竹屋家のリビングに上がる。ソファーでは孝がスマホを片手に連絡を取っている様子だったが、程なくしてスマホを切り、ふたりに微笑みかける。
「いらっしゃい。珍しいね。ふたりでうちに来るなんて」
孝も真奈美と同じ言葉を口にする。
「ふたりとも、来週の話が気になってたみたいよー」
真奈美はキッチンでコーヒーの準備をしながら孝に聞こえるように言う。
「そっか。ちょうどその件で連絡してたところだったんだ。まぁ、掛けて」
孝はふたりにソファーをすすめる。克也と愛子が並んでソファーに腰かけ、真奈美が人数分のコーヒーを用意して戻ってきて孝の隣に座ると、克也が早速本題を切り出す。
「おそらく、拓美くん追加って話だとややこしくなるだろうなと思って、ちょっと来てみたんです。」
「うん、そうなんだよ。やっぱり子供のいくところじゃないしね。残念ながらホテルは無理な感じになってきたよ」
孝は苦笑いしながらコーヒーを口にする。
「あの旅館って手もあるんだけど、今回は取材ってことにもできないし、あそこも子供連れって話だと、ややこしい話になるし。どうしようかって、真奈美と話していたところだったんだ」
「それは優菜も心配してて、もしそうなったらってことを考えておこう。って、昨日話してたんです」
「そうだったのねー」
真奈美もちょっと残念そうな顔をしながら、コーヒーを口に運ぶ。孝はちょっと考えてから克也に向かって言う。
「克也くん、ちょっと僕と営業まわりしよう。もしかするとってところ、少し回ってみようと思う」
「はい。僕で助けになるなら」
克也は即答で孝の依頼を了承する。
「じゃぁ、私と愛子ちゃんはここでみんなと連絡取り合いながら相談してるよ」
真奈美はそう言って微笑みながら愛子を見る。
「そうですね。私たちもこっちでいろいろ考えてます」
「わかったよ。なんかいいアイデアあったらすぐ連絡くれるかな」
孝は愛子と真奈美にそう頼んで、腰を上げると、出かける準備を始める。克也も席を立って、孝の準備が整ったところで、玄関に向かった。
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