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番外編パート2 お姉さんの下着を濡らしたら合格できる予備校があるらしい
(8)お姉さんの下着を濡らしたら合格できる予備校があるらしい その3-2
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「ところで、現代文だっけ? テキストとか、今あったりするの?」
「あ、はい。今日も午前中講習はなかったので、自習してて、持ってきてます」
陽太は黒いショルダーバッグの中から、予備校で使っているテキストを取り出すと、綾女の前に置く。
「私のも次来たときまでに用意しておくよ。ちょっと見せてね」
綾女はぱらぱらとテキストをめくる。あちこちにラインが引かれ、メモをとってある陽太のテキストに感心しながらめくっていると、急に綾女が眉間にしわを寄せ始める。
「なっ……、何このテキスト、いつの時代のやつよっ!」
「え? どうしたの綾女?」
めぐみが興味津々に綾女のもとへ寄ってきて陽太のテキストを覗き込む。
「先輩も見てください。いまどき『天神想語』なんて出題している学校なんてないですよ。しかも、こんなにたくさん」
「うわぁー、これ、テキスト作った人の思想が丸写しだねー。これじゃ受かるものも受かんないんじゃない?」
「少なくとも、A大の入試ではこんなの出題しません」
綾女がきっぱりと言う。
「そ、そうなんですか?」
綾女の豹変ぶりに陽太は驚き、目を丸める。
「陽太くん、こんな講習は役に立たない。蹴って正解よ。私がちゃんとA大対策の現代文は教えてあげるから」
綾女は眉間にしわを寄せ、怒りを露わにしながら陽太に言う。
「あ、でも、マーカー引いてあるところとか、メモ書いてるとか、そういうのはすっごく重要だから。勉強の仕方は間違ってないよ。うん。大丈夫。陽太くんなら行けるよ。A大っ」
「そういう予備校だと、他の教科も気になるね。陽太くん、ちょっと英語見せてくれる?」
めぐみがそう言うと、陽太は何冊かのテキストを机の上に置く。
「英語がA大は配分高いんだよねー。陽太くん、英語の成績は?」
「現役の時でギリギリなんとかってところでした。付け刃的にやってたところもあったので、今は英語重点でやっています」
「うんうん……。テキストは問題なさそうね。長文読解もいい出題使ってる。予備校の講習はどう?」
「まだ数ヶ月程度なので何とも。ただ、足りない物が多かったのは身にしみてます」
「そっかぁ……。ね、陽太くん、英語の方は、私が見てあげようか?」
「えっ? いいんですか?」
「それいいねっ! めぐみさん、英語大得意だし」
「うんうん。きっと、すっごい成績が上がるよ」
いつの間にかそばに来ていた裕子と香織もめぐみの案に賛成する。
「あの、お気持ちは嬉しいのですが、お仕事の邪魔になってしまいませんか?」
陽太がおずおずと聞くと、めぐみが首を横に振って微笑みながら答える。
「陽太くん、君と会えたことを、私たちは、これから作る会社の糧にしていきたいの。きっと、この出会いはわたしたちにとって、すごくすごく大切なもの。だから、遠慮はしないで、どんどんわたしたちを頼って。いいえ、頼らせてほしいな」
めぐみはそう言いながら、回りにいる三人を見渡す。綾女、裕子、香織、三人は揃って笑顔で頷いて陽太の顔を見る。
陽太は四人の女性の熱い視線にドキドキしながら答える。
「よ……、良くわからないですが、僕も綾女さんたちと一緒に勉強したいです。是非、宜しくお願いします」
そう言って陽太は立ち上がり四人に向かって頭を下げる。
「ふふっ、これは、何が何でも、陽太くん合格させないとね」
「頑張ろうっ、陽太くん」
そして陽太と綾女は、次から始める勉強のスケジュールをめぐみを交え、相談して組む。それから綾女をはじめ、四人の女性と握手を交わし、手を振って笑顔で見送られながら陽太は部屋を後にした。
「あ、はい。今日も午前中講習はなかったので、自習してて、持ってきてます」
陽太は黒いショルダーバッグの中から、予備校で使っているテキストを取り出すと、綾女の前に置く。
「私のも次来たときまでに用意しておくよ。ちょっと見せてね」
綾女はぱらぱらとテキストをめくる。あちこちにラインが引かれ、メモをとってある陽太のテキストに感心しながらめくっていると、急に綾女が眉間にしわを寄せ始める。
「なっ……、何このテキスト、いつの時代のやつよっ!」
「え? どうしたの綾女?」
めぐみが興味津々に綾女のもとへ寄ってきて陽太のテキストを覗き込む。
「先輩も見てください。いまどき『天神想語』なんて出題している学校なんてないですよ。しかも、こんなにたくさん」
「うわぁー、これ、テキスト作った人の思想が丸写しだねー。これじゃ受かるものも受かんないんじゃない?」
「少なくとも、A大の入試ではこんなの出題しません」
綾女がきっぱりと言う。
「そ、そうなんですか?」
綾女の豹変ぶりに陽太は驚き、目を丸める。
「陽太くん、こんな講習は役に立たない。蹴って正解よ。私がちゃんとA大対策の現代文は教えてあげるから」
綾女は眉間にしわを寄せ、怒りを露わにしながら陽太に言う。
「あ、でも、マーカー引いてあるところとか、メモ書いてるとか、そういうのはすっごく重要だから。勉強の仕方は間違ってないよ。うん。大丈夫。陽太くんなら行けるよ。A大っ」
「そういう予備校だと、他の教科も気になるね。陽太くん、ちょっと英語見せてくれる?」
めぐみがそう言うと、陽太は何冊かのテキストを机の上に置く。
「英語がA大は配分高いんだよねー。陽太くん、英語の成績は?」
「現役の時でギリギリなんとかってところでした。付け刃的にやってたところもあったので、今は英語重点でやっています」
「うんうん……。テキストは問題なさそうね。長文読解もいい出題使ってる。予備校の講習はどう?」
「まだ数ヶ月程度なので何とも。ただ、足りない物が多かったのは身にしみてます」
「そっかぁ……。ね、陽太くん、英語の方は、私が見てあげようか?」
「えっ? いいんですか?」
「それいいねっ! めぐみさん、英語大得意だし」
「うんうん。きっと、すっごい成績が上がるよ」
いつの間にかそばに来ていた裕子と香織もめぐみの案に賛成する。
「あの、お気持ちは嬉しいのですが、お仕事の邪魔になってしまいませんか?」
陽太がおずおずと聞くと、めぐみが首を横に振って微笑みながら答える。
「陽太くん、君と会えたことを、私たちは、これから作る会社の糧にしていきたいの。きっと、この出会いはわたしたちにとって、すごくすごく大切なもの。だから、遠慮はしないで、どんどんわたしたちを頼って。いいえ、頼らせてほしいな」
めぐみはそう言いながら、回りにいる三人を見渡す。綾女、裕子、香織、三人は揃って笑顔で頷いて陽太の顔を見る。
陽太は四人の女性の熱い視線にドキドキしながら答える。
「よ……、良くわからないですが、僕も綾女さんたちと一緒に勉強したいです。是非、宜しくお願いします」
そう言って陽太は立ち上がり四人に向かって頭を下げる。
「ふふっ、これは、何が何でも、陽太くん合格させないとね」
「頑張ろうっ、陽太くん」
そして陽太と綾女は、次から始める勉強のスケジュールをめぐみを交え、相談して組む。それから綾女をはじめ、四人の女性と握手を交わし、手を振って笑顔で見送られながら陽太は部屋を後にした。
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