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〇2章【波乱と温泉】
8節~また来たいですね~ 6
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「私、内湯巡りしてくるけど、すみれは~?」
「私は涼んでるから、好きなだけ巡ってきていいよ」
「はぁーい」
露天の縁、木製のデッキチェアに身を預け、すみれはそっと目を閉じた。
長湯で火照った身体を夜風が撫でる。ゆるやかな風が濡れた髪を揺らし、肌の熱気を少しずつ奪っていく。
隣でしおりも同じように息をつき、肩を落とした。
鎖骨のラインに細い水滴がつうっと滑り、湯面がほのかに光る。
「ちひろのこと放っておいて大丈夫なの?」
「アレに付き合ってたらのぼせますから……」
「確かに」としおりは頷き、脱力した笑いがゆるく弾んだ。
その少し後ろで、キリカは迷ったまま立ち尽くしていた。
合流して一緒に涼むか、それとも他の湯を巡るか。
浴衣みたいに湯気をまとった空気の中で、判断に迷っていた、その時――
「明坂せんぱい、こっちこっち」
湯けむりの揺れる向こう、ももが両手を小さく振りながらこちらを覗き込む。
ほんのり上気した頬が灯の色を受けて、湯に溶けてしまいそうなほど柔らかい。
その無邪気な笑顔に視線が引き寄せられた瞬間、「断る」という選択肢が、湯気の奥へすっと消えていった。
「ちょ、ちょっと天内さん……!?」
腕を捕まれ、くいっと引っ張られる。
ももの腕は驚くほど温かく、細いのに女性らしい柔らかさが宿っていて、キリカの細い腕に絡むように触れた。
引きずられるように連れてこられた先、重厚な木の扉。
ガラス越しの曇った熱気が、すでにそこから漏れている。
「え、サウナ……?」
吊り下げられた札に目を留め、思わず困惑の声が漏れた。
その横で、ももは嬉々とした表情を浮かべている。
「はいっ! どっちが長く入っていられるか、勝負しませんか?」
「なっ……」
まるで小学生男子のような提案に、キリカは思わず言葉を飲む。
バカバカしいし、子供じみた争いだ。
「嫌ですよ」と呆れて口にするはずだった言葉は、いつの間にか形を変えていた。
「……受けて立ちます」
言い切った瞬間、キリカはわずかに目を瞬いた。
自分の口から出た声だとは、すぐに実感できなかった。
胸の奥で、小さな火花がぱち、と弾けた音がした気がした。
ももはぱあっと表情を明るくし、子どもみたいに目尻を下げる。
その嬉しそうな笑顔を見て、ようやくキリカは自分が後戻りできない返事をしたのだと気づく。
本当は、こういう遊びに乗るつもりなんてなかった。
そんな無茶に巻き込まれる気なんてさらさらなかった。
……はずだったのに。
ここで断ったら――何かに負けると思った。
敗北の先は、自分でもよく分からない。
意地なのか、見栄なのか、悔しさなのか、それとも――。
ただ、引いた瞬間、自分だけ取り残されてしまうような気がした。
何からかは、まだ言葉にできないけれど……きっと、後悔すると思った。
「じゃあ、行きましょ~」
扉が開くと、もわっと熱の壁が身体を包んだ。
肺の中の空気まで熱くなるようで、キリカは一瞬だけ足をすくませたが、ぐっと堪えてあとに続く。
扉が閉まる音がやけに重い。
密室の空気が肌に張り付き、呼吸がゆっくりと熱で満たされていく。
「…………」
入った瞬間、諦めの音が胸の内で小さく鳴った。
汗が額から、首から、背中から止まらず流れ落ちる。
じゅっ、とサウナストーンに落ちた水が鋭い音を立てるたび、熱が刺すように跳ね返ってくる。
――暑いの、苦手だったんだ。
ようやくその事実が思い出された時には、遅かった。
隣のももは、まるで別世界にいるみたいに息を整え、しっとり汗を滲ませて座っていた。
その余裕の笑みに、キリカは黙って唇を結ぶ。
「……ごめんなさい」
ももが突然、ぽつりと言った。
「え?」
キリカが顔を向けると、ももはぺろっと舌を出して、いたずらっぽくウィンクをした。
「勝負って、ウソです」
「…………え?」
ももは背もたれに軽く体重を預け、秘密を告げる子どもみたいに声を落とした。
「だって、こうでも言わないと……明坂せんぱい、二人っきりになってくれないかなぁって思ったんですもん」
熱とは違う種類の汗が、背筋を伝う。
額から落ちた滴が急に居心地を失い、ゆっくり頬へ滑った。
「え、っと……それは、どういう……?」
ぽかんとした様子で汗を流すキリカを見て、ももはもったいぶるように足をぱたぱたと上下させる。
熱気と湿度が支配する空間で、妙な緊張感が二人を包む。
「明坂せんぱいって……」
ぽつりと、ももが視線を前に向けたまま静寂を破った。
「どれくらい本気なんですか?」
ももの視線がまっすぐに捉え、キリカはビクリと肩を揺らす。
首から流れた汗が鎖骨を伝い、胸に落ちた。
「ど、どれくらいって……何がですか?」
「私は、二人にどんな絆があるのかよく知らないです」
声が震える。
言葉の逃げ道を探したのに、ももは容赦なく続けた。
「私が『そのとき』に戻って、割って入ることなんてできないし、どれだけ羨ましくても、そこはどうしようもないです」
「でも……」と、ももは目を細めてキリカを見る。
小さな笑顔の奥に、確かな芯が宿った視線。
「たった一日で、嫌そうな顔をしていたせんぱいが……まっすぐ、私のことを見てくれるようになりました」
ももはキリカの反応を伺うように、一度言葉を切る。
喉の奥が熱で痺れる。
息を吸うたび、肺の内側が焼けつきそうだ。
「今日だけで、私……どれくらい二人の距離に近づけたと思います?」
声は柔らかいのに、言葉は鋭い。
触れられていないのに、胸を指で押されたみたいに息が詰まる。
「……か、」
熱波が喉を妬くように張り付き、キリカは小さく咳をする。
汗で濡れた手の平を膝の上に置いたまま、無意識にぎゅっと指を握る。
「彼女がいる人に……そういう感情は、よくないと思います」
絞り出した声は、熱に押されて掠れていた。
正しいことを言ったはずなのに、胸の奥がなぜかじりじり焼ける。
ももは、くすりと小さく笑った。
そして、どこか満足そうに頬をほころばせたまま、言う。
「じゃあ、明坂せんぱいはそこで見ててください」
それが『満足そう』なのではなく、『勝ち誇った笑み』であることに、キリカはようやく気が付いた。
それでも、キリカは何も言えなかった。
心臓が、熱に締めあげられるようにキリキリと痛む。
――私だって。
心の内側で、掠れた声が揺れる。
けれど声は出ない。
熱に飲まれた喉が、ただ息を零すだけ。
「わっ! 大変っ!」
ももが急に身を起こし、キリカの顔を覗き込んだ。
指先が頬に触れ、瞳が慌てた色を帯びる。
「せんぱい、お顔真っ赤! 倒れたりしたら怒られちゃいますよぉ! そろそろ出ましょ?」
さっきまでの緊張を置いてきたみたいに、無邪気な笑顔で手を取る。
キリカは呆然と、その手に引かれた。
扉が開き、ひんやりした空気が肌に触れた瞬間、息がようやく戻る。
きゃあきゃあと水風呂へ走るももの声が明るく跳ねる。
キリカは汗と熱と、さっきの言葉全てがまだ体にまとわりついたまま、脱力した足取りで後を追った。
胸の奥に、言いそびれた言葉がひとつ。
熱より重く、沈んだまま動かない。
――言えなかった。
受けて立ったクセに、結局逃げるよりも傷を負ったみたいだ。
サウナの熱が消えたあとも、心だけが熱に焼かれたまま冷めてくれなかった。
「私は涼んでるから、好きなだけ巡ってきていいよ」
「はぁーい」
露天の縁、木製のデッキチェアに身を預け、すみれはそっと目を閉じた。
長湯で火照った身体を夜風が撫でる。ゆるやかな風が濡れた髪を揺らし、肌の熱気を少しずつ奪っていく。
隣でしおりも同じように息をつき、肩を落とした。
鎖骨のラインに細い水滴がつうっと滑り、湯面がほのかに光る。
「ちひろのこと放っておいて大丈夫なの?」
「アレに付き合ってたらのぼせますから……」
「確かに」としおりは頷き、脱力した笑いがゆるく弾んだ。
その少し後ろで、キリカは迷ったまま立ち尽くしていた。
合流して一緒に涼むか、それとも他の湯を巡るか。
浴衣みたいに湯気をまとった空気の中で、判断に迷っていた、その時――
「明坂せんぱい、こっちこっち」
湯けむりの揺れる向こう、ももが両手を小さく振りながらこちらを覗き込む。
ほんのり上気した頬が灯の色を受けて、湯に溶けてしまいそうなほど柔らかい。
その無邪気な笑顔に視線が引き寄せられた瞬間、「断る」という選択肢が、湯気の奥へすっと消えていった。
「ちょ、ちょっと天内さん……!?」
腕を捕まれ、くいっと引っ張られる。
ももの腕は驚くほど温かく、細いのに女性らしい柔らかさが宿っていて、キリカの細い腕に絡むように触れた。
引きずられるように連れてこられた先、重厚な木の扉。
ガラス越しの曇った熱気が、すでにそこから漏れている。
「え、サウナ……?」
吊り下げられた札に目を留め、思わず困惑の声が漏れた。
その横で、ももは嬉々とした表情を浮かべている。
「はいっ! どっちが長く入っていられるか、勝負しませんか?」
「なっ……」
まるで小学生男子のような提案に、キリカは思わず言葉を飲む。
バカバカしいし、子供じみた争いだ。
「嫌ですよ」と呆れて口にするはずだった言葉は、いつの間にか形を変えていた。
「……受けて立ちます」
言い切った瞬間、キリカはわずかに目を瞬いた。
自分の口から出た声だとは、すぐに実感できなかった。
胸の奥で、小さな火花がぱち、と弾けた音がした気がした。
ももはぱあっと表情を明るくし、子どもみたいに目尻を下げる。
その嬉しそうな笑顔を見て、ようやくキリカは自分が後戻りできない返事をしたのだと気づく。
本当は、こういう遊びに乗るつもりなんてなかった。
そんな無茶に巻き込まれる気なんてさらさらなかった。
……はずだったのに。
ここで断ったら――何かに負けると思った。
敗北の先は、自分でもよく分からない。
意地なのか、見栄なのか、悔しさなのか、それとも――。
ただ、引いた瞬間、自分だけ取り残されてしまうような気がした。
何からかは、まだ言葉にできないけれど……きっと、後悔すると思った。
「じゃあ、行きましょ~」
扉が開くと、もわっと熱の壁が身体を包んだ。
肺の中の空気まで熱くなるようで、キリカは一瞬だけ足をすくませたが、ぐっと堪えてあとに続く。
扉が閉まる音がやけに重い。
密室の空気が肌に張り付き、呼吸がゆっくりと熱で満たされていく。
「…………」
入った瞬間、諦めの音が胸の内で小さく鳴った。
汗が額から、首から、背中から止まらず流れ落ちる。
じゅっ、とサウナストーンに落ちた水が鋭い音を立てるたび、熱が刺すように跳ね返ってくる。
――暑いの、苦手だったんだ。
ようやくその事実が思い出された時には、遅かった。
隣のももは、まるで別世界にいるみたいに息を整え、しっとり汗を滲ませて座っていた。
その余裕の笑みに、キリカは黙って唇を結ぶ。
「……ごめんなさい」
ももが突然、ぽつりと言った。
「え?」
キリカが顔を向けると、ももはぺろっと舌を出して、いたずらっぽくウィンクをした。
「勝負って、ウソです」
「…………え?」
ももは背もたれに軽く体重を預け、秘密を告げる子どもみたいに声を落とした。
「だって、こうでも言わないと……明坂せんぱい、二人っきりになってくれないかなぁって思ったんですもん」
熱とは違う種類の汗が、背筋を伝う。
額から落ちた滴が急に居心地を失い、ゆっくり頬へ滑った。
「え、っと……それは、どういう……?」
ぽかんとした様子で汗を流すキリカを見て、ももはもったいぶるように足をぱたぱたと上下させる。
熱気と湿度が支配する空間で、妙な緊張感が二人を包む。
「明坂せんぱいって……」
ぽつりと、ももが視線を前に向けたまま静寂を破った。
「どれくらい本気なんですか?」
ももの視線がまっすぐに捉え、キリカはビクリと肩を揺らす。
首から流れた汗が鎖骨を伝い、胸に落ちた。
「ど、どれくらいって……何がですか?」
「私は、二人にどんな絆があるのかよく知らないです」
声が震える。
言葉の逃げ道を探したのに、ももは容赦なく続けた。
「私が『そのとき』に戻って、割って入ることなんてできないし、どれだけ羨ましくても、そこはどうしようもないです」
「でも……」と、ももは目を細めてキリカを見る。
小さな笑顔の奥に、確かな芯が宿った視線。
「たった一日で、嫌そうな顔をしていたせんぱいが……まっすぐ、私のことを見てくれるようになりました」
ももはキリカの反応を伺うように、一度言葉を切る。
喉の奥が熱で痺れる。
息を吸うたび、肺の内側が焼けつきそうだ。
「今日だけで、私……どれくらい二人の距離に近づけたと思います?」
声は柔らかいのに、言葉は鋭い。
触れられていないのに、胸を指で押されたみたいに息が詰まる。
「……か、」
熱波が喉を妬くように張り付き、キリカは小さく咳をする。
汗で濡れた手の平を膝の上に置いたまま、無意識にぎゅっと指を握る。
「彼女がいる人に……そういう感情は、よくないと思います」
絞り出した声は、熱に押されて掠れていた。
正しいことを言ったはずなのに、胸の奥がなぜかじりじり焼ける。
ももは、くすりと小さく笑った。
そして、どこか満足そうに頬をほころばせたまま、言う。
「じゃあ、明坂せんぱいはそこで見ててください」
それが『満足そう』なのではなく、『勝ち誇った笑み』であることに、キリカはようやく気が付いた。
それでも、キリカは何も言えなかった。
心臓が、熱に締めあげられるようにキリキリと痛む。
――私だって。
心の内側で、掠れた声が揺れる。
けれど声は出ない。
熱に飲まれた喉が、ただ息を零すだけ。
「わっ! 大変っ!」
ももが急に身を起こし、キリカの顔を覗き込んだ。
指先が頬に触れ、瞳が慌てた色を帯びる。
「せんぱい、お顔真っ赤! 倒れたりしたら怒られちゃいますよぉ! そろそろ出ましょ?」
さっきまでの緊張を置いてきたみたいに、無邪気な笑顔で手を取る。
キリカは呆然と、その手に引かれた。
扉が開き、ひんやりした空気が肌に触れた瞬間、息がようやく戻る。
きゃあきゃあと水風呂へ走るももの声が明るく跳ねる。
キリカは汗と熱と、さっきの言葉全てがまだ体にまとわりついたまま、脱力した足取りで後を追った。
胸の奥に、言いそびれた言葉がひとつ。
熱より重く、沈んだまま動かない。
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