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〇2章【波乱と温泉】
8節~また来たいですね~ 5
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「ふわぁ~~~~っ……」
湯舟に沈み込んだ瞬間、同じ音が四方から重なった。
肩まで湯に浸かった体から、ふっと力が抜ける。
ほどよい熱が皮膚の内側へ浸透し、顔を撫でる湯気がまつげに触れ、視界すら柔らかくぼかしていく。
空は、湯気の向こうにひらけていた。
街では忘れかけていた星の光が、夜の水面に映るように静かに瞬いている。
日常の地続きでは絶対に届かない場所――そんな感覚が、胸の奥深くにゆっくり沈んでいく。
この時間は、現実の外側に作られた、ほんのひとときの避難所のようだった。
「最高……ほんと、背骨が溶ける……」
しおりが湯に身をゆだね、声まで湯気に溶けそうなトーンで呟く。
「今日、朝からずっと走り回ってましたもんね……」
キリカが笑う。
その声にも、どこか眠たげな余裕が滲んでいた。
「ほんとに。仕事より体力使った気がする……」
「いや、あんたははしゃぎすぎ」
ぷかぷかと仰向けで浮かぶちひろが、すみれに指摘されてくつくつと笑う。
反響する笑い声も、湯の温度に染められたみたいに丸く、柔らかい。
音が一つ落ちると、ふと静寂が降りた。
けれどそれは気まずさではなく、湯面の揺れさえ心地よいような、穏やかな沈黙だった。
お湯がコポコポと流れ込む音。
露天の木柵を越えた外からは、かすかな風の揺れる音。遠くで響く笑い声。
それらがただ、耳の奥で寄せては返し、誰も喋らなくても、気まずさなんて微塵もない。
むしろ胸の奥にゆっくり満ちていく安堵が、じんわり身体の芯まで広がっていく。
「……きれい」
湯に肩まで沈めたまま、ももがぽつりと息を吐くように呟いた。
それは誰に向けたわけでもない、心の底から自然に漏れた声だった。
その素直さに、四人の視線がゆっくりと同じ方向へ吸い上げられる。
湯気の薄幕の向こうで、星々がひそやかに瞬いていた。
街灯の届かない夜は、余白が多くて、空が深い。
その奥で、光の粒が息をするように瞬き、湯面にも、反射した星の群れが静かにまたたいていた。
誰も声を重ねないまま、同じ景色を見つめていた。
「なんかさぁ」
ざばっと湯を弾かせて、ちひろが体を起こした。
夜気が肩を撫で、湯気がその輪郭を淡く縁取る。
「学生のとき思い出すよね。こうして、わいわいして、意味もなく空見上げてさ」
「学生時代のちひろが、ノスタルジックに空見てたとか……ちょっと笑えるけど」
「ひどっ!」
笑い声が湯気を震わせる。
けれど、しおりも静かに頷いた。
「でも、今の方が楽しいよ、きっと。大変なことも多いけどね」
しおりが湯を軽く蹴り、柔らかく言う。
「お酒飲めるし?」
「それはそう」
湯面に小さな波紋が広がるたび、笑い声が重なり、夜空の星が揺れて見えた。
「あ~……これ終わったらまた仕事かぁ~」
ちひろが伸びをし、湯が肩から滴り落ちる。
そのため息に、他の四人も同じ思いを抱いていたように小さく息を吐いた。
「まぁ、いいじゃない。そのお仕事があるからこそ、こうやってお泊りできてるわけだし」
「それは、まぁ……そうですけどぉ」
「……また来たいですね」
それは、湯気に溶けてしまいそうな小さな声だった。
けれどだからこそ、まっすぐな願いだと誰もが分かった。
キリカの言葉に、三人は不意を突かれたように肩を揺らす。
「え……?」
一斉に向けられた視線に、キリカは胸の前で腕をぎゅっと抱える。
星の光が揺れ、頬にほんのり滲む赤を照らした。
「あ、明坂ちゃんからそんな言葉が聞けるなんて……」
「ほんと。ちょっと前なら考えられなかった」
「やば……ちょっと泣きそう……」
「な、なんでそんな反応なんですかっ!」
ばしゃん、と跳ねた湯しぶきが、苦笑と笑い声に包まれる。
横で首をかしげるももが、ぽつりと呟く。
「ちょっと前までの明坂せんぱいって、今と違ったんですかぁ?」
「天内ちゃんは知らないもんねぇ……そう、初めて私たちの前に現れたときの明坂ちゃんは……」
「わーっ! 言わなくていい! 言わなくていいですからっ!!」
キリカが慌ててちひろの口を塞ぐと、湯の中で小さな水しぶきが上がり、また笑いが弾ける。
もう、彼女の仕草にもぎこちなさは薄く、輪の中心にいるような温もりが漂っていた。
「でも、明坂ちゃんが言ったからじゃないけどさ」
お湯の中で格闘する二人を見ながら、しおりが言う。
「また来ようよ。みんなで」
その言葉にキリカも動きを止め、そして小さく頷いた。
「……次は自腹ですけどね」
淡々とした口ぶりで、でもどこか照れを隠すように。
すみれが肩をすくめると、視線は湯に沈んだまま、唇の端がわずかに上がった。
「じゃあ、そのためにもお仕事頑張らないとねぇ」
しおりの声音には、冗談とも本音ともつかない柔らかさが混じっていた。
ちひろが「うへぇ」と間の抜けた呻き声を上げる。
「じゃあじゃあ、またこのチームで。塚原せんぱいと……ヒロトせんぱいも! 絶対誘って、また来ましょうねっ!」
ももの言葉に、賛同しかける女子たちの動きが止まる。
「ヒロトさんかぁ……」
「え? イヤですかぁ?」
ちひろの反応にももが首をかしげる。
しおりが困ったように笑った。
「中町さんは……今回、会社のイベントだから参加したけど、私たちが誘っても……」
言葉の先を誰も言わない。
けれど、ふっと湯面が揺れた。
全員の脳裏に、同じ人物の、あの微妙に距離感のある笑顔が浮かぶ。
視線が静かに交わり、湯けむりの向こうで空気が一拍だけ止まる。
その沈黙が、もう答えを語っていた。
「…………来なそ~……」
五人の吹き出す声が、夜空へふわりと解けた。
本人不在のまま、勝手に下された哀れな判決。
謂われなき中傷を受けるヒロトに同情するように、夜空に輝く星たちが、一層強く光を放ったように見えた。
湯舟に沈み込んだ瞬間、同じ音が四方から重なった。
肩まで湯に浸かった体から、ふっと力が抜ける。
ほどよい熱が皮膚の内側へ浸透し、顔を撫でる湯気がまつげに触れ、視界すら柔らかくぼかしていく。
空は、湯気の向こうにひらけていた。
街では忘れかけていた星の光が、夜の水面に映るように静かに瞬いている。
日常の地続きでは絶対に届かない場所――そんな感覚が、胸の奥深くにゆっくり沈んでいく。
この時間は、現実の外側に作られた、ほんのひとときの避難所のようだった。
「最高……ほんと、背骨が溶ける……」
しおりが湯に身をゆだね、声まで湯気に溶けそうなトーンで呟く。
「今日、朝からずっと走り回ってましたもんね……」
キリカが笑う。
その声にも、どこか眠たげな余裕が滲んでいた。
「ほんとに。仕事より体力使った気がする……」
「いや、あんたははしゃぎすぎ」
ぷかぷかと仰向けで浮かぶちひろが、すみれに指摘されてくつくつと笑う。
反響する笑い声も、湯の温度に染められたみたいに丸く、柔らかい。
音が一つ落ちると、ふと静寂が降りた。
けれどそれは気まずさではなく、湯面の揺れさえ心地よいような、穏やかな沈黙だった。
お湯がコポコポと流れ込む音。
露天の木柵を越えた外からは、かすかな風の揺れる音。遠くで響く笑い声。
それらがただ、耳の奥で寄せては返し、誰も喋らなくても、気まずさなんて微塵もない。
むしろ胸の奥にゆっくり満ちていく安堵が、じんわり身体の芯まで広がっていく。
「……きれい」
湯に肩まで沈めたまま、ももがぽつりと息を吐くように呟いた。
それは誰に向けたわけでもない、心の底から自然に漏れた声だった。
その素直さに、四人の視線がゆっくりと同じ方向へ吸い上げられる。
湯気の薄幕の向こうで、星々がひそやかに瞬いていた。
街灯の届かない夜は、余白が多くて、空が深い。
その奥で、光の粒が息をするように瞬き、湯面にも、反射した星の群れが静かにまたたいていた。
誰も声を重ねないまま、同じ景色を見つめていた。
「なんかさぁ」
ざばっと湯を弾かせて、ちひろが体を起こした。
夜気が肩を撫で、湯気がその輪郭を淡く縁取る。
「学生のとき思い出すよね。こうして、わいわいして、意味もなく空見上げてさ」
「学生時代のちひろが、ノスタルジックに空見てたとか……ちょっと笑えるけど」
「ひどっ!」
笑い声が湯気を震わせる。
けれど、しおりも静かに頷いた。
「でも、今の方が楽しいよ、きっと。大変なことも多いけどね」
しおりが湯を軽く蹴り、柔らかく言う。
「お酒飲めるし?」
「それはそう」
湯面に小さな波紋が広がるたび、笑い声が重なり、夜空の星が揺れて見えた。
「あ~……これ終わったらまた仕事かぁ~」
ちひろが伸びをし、湯が肩から滴り落ちる。
そのため息に、他の四人も同じ思いを抱いていたように小さく息を吐いた。
「まぁ、いいじゃない。そのお仕事があるからこそ、こうやってお泊りできてるわけだし」
「それは、まぁ……そうですけどぉ」
「……また来たいですね」
それは、湯気に溶けてしまいそうな小さな声だった。
けれどだからこそ、まっすぐな願いだと誰もが分かった。
キリカの言葉に、三人は不意を突かれたように肩を揺らす。
「え……?」
一斉に向けられた視線に、キリカは胸の前で腕をぎゅっと抱える。
星の光が揺れ、頬にほんのり滲む赤を照らした。
「あ、明坂ちゃんからそんな言葉が聞けるなんて……」
「ほんと。ちょっと前なら考えられなかった」
「やば……ちょっと泣きそう……」
「な、なんでそんな反応なんですかっ!」
ばしゃん、と跳ねた湯しぶきが、苦笑と笑い声に包まれる。
横で首をかしげるももが、ぽつりと呟く。
「ちょっと前までの明坂せんぱいって、今と違ったんですかぁ?」
「天内ちゃんは知らないもんねぇ……そう、初めて私たちの前に現れたときの明坂ちゃんは……」
「わーっ! 言わなくていい! 言わなくていいですからっ!!」
キリカが慌ててちひろの口を塞ぐと、湯の中で小さな水しぶきが上がり、また笑いが弾ける。
もう、彼女の仕草にもぎこちなさは薄く、輪の中心にいるような温もりが漂っていた。
「でも、明坂ちゃんが言ったからじゃないけどさ」
お湯の中で格闘する二人を見ながら、しおりが言う。
「また来ようよ。みんなで」
その言葉にキリカも動きを止め、そして小さく頷いた。
「……次は自腹ですけどね」
淡々とした口ぶりで、でもどこか照れを隠すように。
すみれが肩をすくめると、視線は湯に沈んだまま、唇の端がわずかに上がった。
「じゃあ、そのためにもお仕事頑張らないとねぇ」
しおりの声音には、冗談とも本音ともつかない柔らかさが混じっていた。
ちひろが「うへぇ」と間の抜けた呻き声を上げる。
「じゃあじゃあ、またこのチームで。塚原せんぱいと……ヒロトせんぱいも! 絶対誘って、また来ましょうねっ!」
ももの言葉に、賛同しかける女子たちの動きが止まる。
「ヒロトさんかぁ……」
「え? イヤですかぁ?」
ちひろの反応にももが首をかしげる。
しおりが困ったように笑った。
「中町さんは……今回、会社のイベントだから参加したけど、私たちが誘っても……」
言葉の先を誰も言わない。
けれど、ふっと湯面が揺れた。
全員の脳裏に、同じ人物の、あの微妙に距離感のある笑顔が浮かぶ。
視線が静かに交わり、湯けむりの向こうで空気が一拍だけ止まる。
その沈黙が、もう答えを語っていた。
「…………来なそ~……」
五人の吹き出す声が、夜空へふわりと解けた。
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