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第一部 王国編 第一章 迷宮都市インゼル
えぇぇぇぇ!!
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炭火焼き機を買っても、俺達はまだアザンの魔道具店いた。
他にも色々と話したいというのもあったが、それ以上に棚に並んでいる魔道具が面白いのだ。
虫除け用の魔道具や、魔力がある限り水を生み出す水筒の様に実用的な物から、箱を開けると機械仕掛けの鳩が飛び出すびっくり箱、投げると必ず自分の元に戻ってくるブーメランなど、何に使うんだよと思うようなものまで置いてある。
正直何時間でもここにいれる。
更にはアザンの魔道具解説だ。久々に買い物で楽しんでいる。
「......そう言えば、バレそうだったんだって言っていたな?どういう事だ?」
魔道具を物色しながら、俺はアザンに話しかける。
魔道具解説も楽しいが、今後のことを考えるとアザンのことをしっかりと知っておいた方がいい。しっかりと情報を交換しあっていなかった為に、面倒事を起こすかもしれない。
できるだけ懸念材料は、取り除いておきたかった。
「ん?あぁ、その事かい?私追われてるんだよ」
「へぇ?どこかで魔族ってバレたのか?」
魔族は、見つけた瞬間即討伐が当たり前だ。魔族狩りと言われる、魔族専門に狩る冒険者がいたりするほどだからな。
「それは元から。私は村で生まれたんだけど、5年ぐらい経った時だったかな?魔族調査があってね。そこで魔族の反応があったのさ。後は分かるだろ?殺されかけたよ。私の場合は、親がそれでも私を逃がしてくれたんだ。私の代わりに犠牲になってね........」
寂しそうな顔をしながら、左手の人差し指に嵌めている指輪を撫でるアザン。
おそらくあの指輪は形見なのだろう。
魔族がどうやって生まれるのかはわかっていない。
普通の人間から生まれることはわかっているが、何故魔石を持った人間が生まれるのかは分からないのだ。
一般的には、人間が魔物になった姿として認識されている。
人間の街や村では、定期的に生まれた子供が魔族かどうか調査するらしい。
魔族と分かった子供はもちろん殺される。例え権力者の子供であろうと。
過去にはどこかの国の王族の子が魔族と分かり、国王が即首を撥ねたなんて事もあったようだ。
産んだ親には魔族の子を身ごもったとして、自分の手で子を殺すと定めている街や村もある。
だが、魔族であろうと自分の可愛い子、何とかして逃がそうと暴れる親もいるそうだ。
アザンの親はその1人だったのだろう。
「じゃぁ、なんで追われているんだ?」
「幸い、私には魔道具を作る才能があったから、魔道具を売りながらて街を転々としてたんだけど、ある日貴族に愛人にならないかと言われてね。ほら、自分で言うのもなんだが、私見た目はそこそこいいだろ?」
「そこそこいいな。そこそこだが」
ニーナには及ばん。
「そこそこを強調するな。殺すぞ。まぁ、そのクソ豚が強引に迫ってきたからたたき出したんだよ。殺したら不味いかなと思って、そこら辺に転がしたのが間違いだったね。恨みを買ってあっという間に指名手配犯さ。あの時の自分を殴ってやりたいね。しっかり殺れって」
「その時、魔王国に来ようとは思わなかったのか?」
少なくとも魔王国は、人間側の指名手配など気にしない。魔王国に逃げれればなんとでもなったはずだ。
「思ったよ?でも、出来たら苦労しないさ。一応魔王国についで調べて、大丈夫だって思ったんだけど、私は指名手配犯だよ?街に入るにも一苦労さ。私の生まれは、王国の最西端だったからここまで来るのに何年もかかってる。路銀だって確保しなくちゃならない。大変すぎるよ。この街に入るのにも、かなり苦労したんだから」
おそらく、裏の組織の手引きでこの街に入ってきたのだろう。
「それから10年近くはここで路銀稼ぎさ。後、1.2年でで行くつもりだったんだよ。ま、私が聞いた話だと、あの豚がまだ私をおってるらしくてね。時間的にそろそろバレそうだったんだ」
なるほど。だから俺達の提案にも、結構すんなり乗った訳だ。
ただ、この2週間の間にバレない保証はどこにもない。
ここで騒ぎを起こされると、俺たちの仕事にも支障が出るので保険をかけておくとしよう。
俺はポケットから1枚の紙を取り出し、アザンに渡す。
「もし何かあったら、ここに行け。仲間達が助けてくれるはずだ。最悪、俺の名前を出せ『最弱』のグレイの客人だってな」
「『最弱』?」
アザンは渡された紙を受け取りながら、首を傾げる。
魔王国について調べたと言っても、限界があるからしょうがないと言えばしょうがないか。
「王国で言うなら『最強』か?魔王国では『最弱』で通っているがな」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
アザンが、耳がキーンとするぐらいの大声で叫ぶ。
俺もニーナも耳を塞いだが、それでもうるさい。
「おい、静かにしろ。周りに声が漏れるだろ」
「いや、それは大丈夫。この家、防音の魔道具置いてあるから」
あぁそう.........
「本当に貴方が『最強』なの?なんで『最弱』って呼ばれてるの?」
興奮しているのか、今までよりもグイグイ来る。
流石に機密事項だとわかっているからか、声は抑えているが目が輝いている。
まるで、憧れの人にあった様な反応だ。
俺はその後、日が沈むまでアザンに付き合わされるのだった。
後、俺がずっとアザンと話していたためか、ニーナの機嫌が悪かった。
ごめんなニーナ。明日はいっぱい構ってやるから.........
他にも色々と話したいというのもあったが、それ以上に棚に並んでいる魔道具が面白いのだ。
虫除け用の魔道具や、魔力がある限り水を生み出す水筒の様に実用的な物から、箱を開けると機械仕掛けの鳩が飛び出すびっくり箱、投げると必ず自分の元に戻ってくるブーメランなど、何に使うんだよと思うようなものまで置いてある。
正直何時間でもここにいれる。
更にはアザンの魔道具解説だ。久々に買い物で楽しんでいる。
「......そう言えば、バレそうだったんだって言っていたな?どういう事だ?」
魔道具を物色しながら、俺はアザンに話しかける。
魔道具解説も楽しいが、今後のことを考えるとアザンのことをしっかりと知っておいた方がいい。しっかりと情報を交換しあっていなかった為に、面倒事を起こすかもしれない。
できるだけ懸念材料は、取り除いておきたかった。
「ん?あぁ、その事かい?私追われてるんだよ」
「へぇ?どこかで魔族ってバレたのか?」
魔族は、見つけた瞬間即討伐が当たり前だ。魔族狩りと言われる、魔族専門に狩る冒険者がいたりするほどだからな。
「それは元から。私は村で生まれたんだけど、5年ぐらい経った時だったかな?魔族調査があってね。そこで魔族の反応があったのさ。後は分かるだろ?殺されかけたよ。私の場合は、親がそれでも私を逃がしてくれたんだ。私の代わりに犠牲になってね........」
寂しそうな顔をしながら、左手の人差し指に嵌めている指輪を撫でるアザン。
おそらくあの指輪は形見なのだろう。
魔族がどうやって生まれるのかはわかっていない。
普通の人間から生まれることはわかっているが、何故魔石を持った人間が生まれるのかは分からないのだ。
一般的には、人間が魔物になった姿として認識されている。
人間の街や村では、定期的に生まれた子供が魔族かどうか調査するらしい。
魔族と分かった子供はもちろん殺される。例え権力者の子供であろうと。
過去にはどこかの国の王族の子が魔族と分かり、国王が即首を撥ねたなんて事もあったようだ。
産んだ親には魔族の子を身ごもったとして、自分の手で子を殺すと定めている街や村もある。
だが、魔族であろうと自分の可愛い子、何とかして逃がそうと暴れる親もいるそうだ。
アザンの親はその1人だったのだろう。
「じゃぁ、なんで追われているんだ?」
「幸い、私には魔道具を作る才能があったから、魔道具を売りながらて街を転々としてたんだけど、ある日貴族に愛人にならないかと言われてね。ほら、自分で言うのもなんだが、私見た目はそこそこいいだろ?」
「そこそこいいな。そこそこだが」
ニーナには及ばん。
「そこそこを強調するな。殺すぞ。まぁ、そのクソ豚が強引に迫ってきたからたたき出したんだよ。殺したら不味いかなと思って、そこら辺に転がしたのが間違いだったね。恨みを買ってあっという間に指名手配犯さ。あの時の自分を殴ってやりたいね。しっかり殺れって」
「その時、魔王国に来ようとは思わなかったのか?」
少なくとも魔王国は、人間側の指名手配など気にしない。魔王国に逃げれればなんとでもなったはずだ。
「思ったよ?でも、出来たら苦労しないさ。一応魔王国についで調べて、大丈夫だって思ったんだけど、私は指名手配犯だよ?街に入るにも一苦労さ。私の生まれは、王国の最西端だったからここまで来るのに何年もかかってる。路銀だって確保しなくちゃならない。大変すぎるよ。この街に入るのにも、かなり苦労したんだから」
おそらく、裏の組織の手引きでこの街に入ってきたのだろう。
「それから10年近くはここで路銀稼ぎさ。後、1.2年でで行くつもりだったんだよ。ま、私が聞いた話だと、あの豚がまだ私をおってるらしくてね。時間的にそろそろバレそうだったんだ」
なるほど。だから俺達の提案にも、結構すんなり乗った訳だ。
ただ、この2週間の間にバレない保証はどこにもない。
ここで騒ぎを起こされると、俺たちの仕事にも支障が出るので保険をかけておくとしよう。
俺はポケットから1枚の紙を取り出し、アザンに渡す。
「もし何かあったら、ここに行け。仲間達が助けてくれるはずだ。最悪、俺の名前を出せ『最弱』のグレイの客人だってな」
「『最弱』?」
アザンは渡された紙を受け取りながら、首を傾げる。
魔王国について調べたと言っても、限界があるからしょうがないと言えばしょうがないか。
「王国で言うなら『最強』か?魔王国では『最弱』で通っているがな」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
アザンが、耳がキーンとするぐらいの大声で叫ぶ。
俺もニーナも耳を塞いだが、それでもうるさい。
「おい、静かにしろ。周りに声が漏れるだろ」
「いや、それは大丈夫。この家、防音の魔道具置いてあるから」
あぁそう.........
「本当に貴方が『最強』なの?なんで『最弱』って呼ばれてるの?」
興奮しているのか、今までよりもグイグイ来る。
流石に機密事項だとわかっているからか、声は抑えているが目が輝いている。
まるで、憧れの人にあった様な反応だ。
俺はその後、日が沈むまでアザンに付き合わされるのだった。
後、俺がずっとアザンと話していたためか、ニーナの機嫌が悪かった。
ごめんなニーナ。明日はいっぱい構ってやるから.........
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