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第一部 王国編 第一章 迷宮都市インゼル
『最強』の軍勢グレイ①
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ニーナと合流し、本格的に迷宮都市インゼルを落としに行く。その為の下準備はしっかり終わっているので、後は場所を確保するだけだ。
と、言うわけで...........
「いやァァァァァァァァァァァ!!」
アザンの悲鳴が山の中に響き渡る。今、俺たちは山を登っている訳だが、アザンはもちろんラオルフさんも山登りに参加すると時間がかかりすぎてしまう。
あまりモタモタしすぎると、日が明けてしまうので、ニーナはアザンを俺はラオルフさんを担いで山を登ることにした。
なぜアザンが、悲鳴をあげているのかと言うと、とてつもなく速く山を駆け上がっているからだ。ニーナはアザンを小脇に抱えながら走っており、アザンは普段体験できない速さを感じて絶叫している。
偶に出てくる魔物をニーナが瞬殺するので、その返り血が顔にかかるのも1つの原因かもしれない。
一方のラオルフさんは一切声を出さず、静かに俺に背負われている。これだけ聞くと肝が座っている人だと思うが、心音が聞こえるほどドクドクなっているので、かなり怖いのだろう。
...............一応聞いとくか。
「ラオルフさん大丈夫ですか?」
「え、えぇ..........心頭滅却すれば火もまた涼し。大丈夫です。怖くないと思えば、怖くないのです」
めっちゃ怖いようだ。声がブルブルに震えている。
少し申し訳ない気もするが、我慢して欲しい。
「帰りはゆっくり帰りましょう」
気休め程度に、慰めを言う。慰めになっているのか微妙だが............
「えぇ、是非ともそうしてください。でないと死にます」
そこまで言うか。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!また顔に!!顔に血がァァァ!!」
「煩いですね........」
そんな若干キャラが変わったアザンの悲鳴を聞きながら、30分後、迷宮都市インゼルを見下ろせる山の山頂に辿り着いた。
「はぁはぁはぁ.........今までで1番命の危険を感じたぞ.......」
ようやく絶叫から開放されたアザンは、水を飲みながらゆっくりと呼吸を整える。今にも死にそうな顔をしているのは、見なかったことにしてあげよう。せめてもの情だ。
「いやぁ、グレイ様がここまで動ける方だったとは.......てっきり魔導師と同じように、運動はできないとばかり思っていました」
ラオルフさんも水を飲みながら呼吸を整えてはいるが、アザンの様に顔は死んでいない。彼の場合は仕事の関係上、何度か修羅場を潜ったことがあるのだろう。まぁ、怖いものは怖いので、心臓バクバク言ってたけど。
そんなアザンを殺しかけたニーナは
「うーん!!やっぱりランニングは気持ちいいですね!!」
晴れやかな顔をしていた。平常運転である。
「さて、それじゃぁ、仕事をしますか」
俺はローブから杖を取り出し、仮面をつける。
杖は魔法を発動する上で補助的役目があるが、仮面は正直付ける意味は無い。え?なんで付けるのかって?気分だ。こういう時はテンションあげないとね!!雰囲気大事。
「ニーナは周囲の警戒。アザンとラオルフさんは、つかず離れずの位置にいてくれ。あとニーナは魔法の準備もしておけよ?」
「了解です。マスター。魔法の方も、問題なく発動できます」
「えっと.........分かった」
「了解です。グレイ様」
3人の返答を聞き、俺は頷く。この3人なら問題はまず起きないだろう。起きてもニーナが何とかしてくれる......はずだ。
「さて、人間諸君。まずは、スタンピードを味わってみるのはどうかな?」
俺はダンジョン内に設置した魔法陣を起動させ、魔物を召喚する。
洞窟の為、かなり召喚数に限りがあるが、限界まで召喚しちゃおう。
召喚するのは、スケルトンとスライム飲みながら2体。スケルトンの1部には、同じく召喚した鉄の剣を持たせている。
俺は召喚獣達に命令を飛ばし、3分の2を地上に、残りを下の階層に行くように命じる。
ぞろぞろと動き出すスケルトンとスライム。この時間に、この階層に居る冒険者はほぼいない。
とんでもない速さで召喚され続けるスケルトンとスライムは、ゆっくりと、だが着実にその歩みを進める。
仕掛けた魔法陣は、全部で1287箇所。おばちゃんに教えてもらった3階層から5階層までの場所と、1.2階層にラットを潜り込ませて仕込んだ魔法だ。
既に1~5階層の殆どが、俺の召喚獣達によって埋め尽くされている。
ダンジョンに出てくるホブゴブリンや、オークなどは召喚獣の波によって押し流され、その姿を魔石へと変えている。
例え1体1で勝てたとしても、100対1、1000対1では勝てないのだ。
圧倒的に多い物量で相手を押しつぶす。それが俺の戦い方であり、『最強』の軍勢と呼ばれる由縁だ。
とある事故により、手に入れた無限に等しい魔力と、長年かけて磨いてきた召喚魔法。決して尽きることの無い軍勢が、今夜王国で3番目に栄えているこの街迷宮都市インゼルで、暴れる。
俺はにぃと口を歪めて笑う。
「さぁ、殺戮の時間だ」
と、言うわけで...........
「いやァァァァァァァァァァァ!!」
アザンの悲鳴が山の中に響き渡る。今、俺たちは山を登っている訳だが、アザンはもちろんラオルフさんも山登りに参加すると時間がかかりすぎてしまう。
あまりモタモタしすぎると、日が明けてしまうので、ニーナはアザンを俺はラオルフさんを担いで山を登ることにした。
なぜアザンが、悲鳴をあげているのかと言うと、とてつもなく速く山を駆け上がっているからだ。ニーナはアザンを小脇に抱えながら走っており、アザンは普段体験できない速さを感じて絶叫している。
偶に出てくる魔物をニーナが瞬殺するので、その返り血が顔にかかるのも1つの原因かもしれない。
一方のラオルフさんは一切声を出さず、静かに俺に背負われている。これだけ聞くと肝が座っている人だと思うが、心音が聞こえるほどドクドクなっているので、かなり怖いのだろう。
...............一応聞いとくか。
「ラオルフさん大丈夫ですか?」
「え、えぇ..........心頭滅却すれば火もまた涼し。大丈夫です。怖くないと思えば、怖くないのです」
めっちゃ怖いようだ。声がブルブルに震えている。
少し申し訳ない気もするが、我慢して欲しい。
「帰りはゆっくり帰りましょう」
気休め程度に、慰めを言う。慰めになっているのか微妙だが............
「えぇ、是非ともそうしてください。でないと死にます」
そこまで言うか。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!また顔に!!顔に血がァァァ!!」
「煩いですね........」
そんな若干キャラが変わったアザンの悲鳴を聞きながら、30分後、迷宮都市インゼルを見下ろせる山の山頂に辿り着いた。
「はぁはぁはぁ.........今までで1番命の危険を感じたぞ.......」
ようやく絶叫から開放されたアザンは、水を飲みながらゆっくりと呼吸を整える。今にも死にそうな顔をしているのは、見なかったことにしてあげよう。せめてもの情だ。
「いやぁ、グレイ様がここまで動ける方だったとは.......てっきり魔導師と同じように、運動はできないとばかり思っていました」
ラオルフさんも水を飲みながら呼吸を整えてはいるが、アザンの様に顔は死んでいない。彼の場合は仕事の関係上、何度か修羅場を潜ったことがあるのだろう。まぁ、怖いものは怖いので、心臓バクバク言ってたけど。
そんなアザンを殺しかけたニーナは
「うーん!!やっぱりランニングは気持ちいいですね!!」
晴れやかな顔をしていた。平常運転である。
「さて、それじゃぁ、仕事をしますか」
俺はローブから杖を取り出し、仮面をつける。
杖は魔法を発動する上で補助的役目があるが、仮面は正直付ける意味は無い。え?なんで付けるのかって?気分だ。こういう時はテンションあげないとね!!雰囲気大事。
「ニーナは周囲の警戒。アザンとラオルフさんは、つかず離れずの位置にいてくれ。あとニーナは魔法の準備もしておけよ?」
「了解です。マスター。魔法の方も、問題なく発動できます」
「えっと.........分かった」
「了解です。グレイ様」
3人の返答を聞き、俺は頷く。この3人なら問題はまず起きないだろう。起きてもニーナが何とかしてくれる......はずだ。
「さて、人間諸君。まずは、スタンピードを味わってみるのはどうかな?」
俺はダンジョン内に設置した魔法陣を起動させ、魔物を召喚する。
洞窟の為、かなり召喚数に限りがあるが、限界まで召喚しちゃおう。
召喚するのは、スケルトンとスライム飲みながら2体。スケルトンの1部には、同じく召喚した鉄の剣を持たせている。
俺は召喚獣達に命令を飛ばし、3分の2を地上に、残りを下の階層に行くように命じる。
ぞろぞろと動き出すスケルトンとスライム。この時間に、この階層に居る冒険者はほぼいない。
とんでもない速さで召喚され続けるスケルトンとスライムは、ゆっくりと、だが着実にその歩みを進める。
仕掛けた魔法陣は、全部で1287箇所。おばちゃんに教えてもらった3階層から5階層までの場所と、1.2階層にラットを潜り込ませて仕込んだ魔法だ。
既に1~5階層の殆どが、俺の召喚獣達によって埋め尽くされている。
ダンジョンに出てくるホブゴブリンや、オークなどは召喚獣の波によって押し流され、その姿を魔石へと変えている。
例え1体1で勝てたとしても、100対1、1000対1では勝てないのだ。
圧倒的に多い物量で相手を押しつぶす。それが俺の戦い方であり、『最強』の軍勢と呼ばれる由縁だ。
とある事故により、手に入れた無限に等しい魔力と、長年かけて磨いてきた召喚魔法。決して尽きることの無い軍勢が、今夜王国で3番目に栄えているこの街迷宮都市インゼルで、暴れる。
俺はにぃと口を歪めて笑う。
「さぁ、殺戮の時間だ」
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