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ラグーン帝国とダンジョン都市レーレン

ダンジョンと攻略⑧

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前回のあらすじ

 スライダーってやってみると結構楽しいよね!!



 砂漠の階層を抜けると、そこは火山地帯だった。

 どうやら101階層からは、熱い熱い火山地帯のようだ。

 ただ、あまり階層が広くない。

 洞窟ダンジョンの時ぐらいの広さだ。

「あぢぃ」

(熱いですな)

「熱いです」

 砂漠地帯は、私が氷の滑り台を作って遊んでたので、結構涼しかった。

......ここも全部凍らせればよくね?

(今我が主、「ここも全部凍らせればよくね?」と思いましたな?)

 でた、インの読心術。

「でも、凍らせた方が涼しくない?」

「このマグマがある中で氷は溶けないのですか?」

 アヴェがもっともな質問をしてくる。

 だがしかぁし!!私にマグマなど関係ない!!

 マグマで溶けてしまうなら、マグマを凍らせればいいじゃない!!

 スライム姿になり、『凍れアイス』を発動!!

『氷結魔法LvMAX"ex"』の強さを知れ!!

 パキンッ!!

 一面銀世界になった。

 マグマすらも凍っている。

「す、凄いですね....マグマって凍るものなんですね」

(普通は凍らないですぞ!!我が主がめちゃくちゃやってるから凍るのですぞ!!)

 めっちゃくちゃやってるってなんだよ。

 まぁ、これで熱くなくなったからよしとしよう。

「.....申し訳ありませんご主人様、寒いです」

 そりゃそうだ。

 この階層は今、氷河期だからな。

「アヴェ、『火属性魔法』で自分を燃やせ。自分が過ごしやすい火力でな」

 私も人の姿に戻り、『火属性魔法』で体温調節する。

「じゃ、この火山地帯はこんな感じで行くか」

(滑ってコケないように気をつけるのですぞ!!)

 そんな滑ってコケるおっちょこちょいは....

 するっ、ずてーん

.....いたわ。

 隣でアヴェが盛大にズッコケていた。

「アヴェ、この靴に履き替えな。滑らなくなるから」

 私はアイゼンが付いた靴をアヴェに履かせる。

「も、申し訳ありませんご主人様」

 顔を赤らめながら、靴を履き替える。

 可愛いなぁ~、あー本当に可愛い。

 もう私ロリコンでいいや、ちっちゃくて可愛い子は正義ってことでファイナルアンサーですわ。

「さ、今度こそ行くぞ~」

(了解ですぞ~)

「了解です~」

 最近アヴェもこのノリについてくるようになったな。

 そんなことを思いながら、氷河期になった火山地帯を走り抜けていく。

 魔物は全部凍っていた。

 ごめんね、せっかくの出番が出オチすらでもないなんて。

 125階層までは多分こんな感じかな。


ダンジョン:せめて出番は与えてやれよ。
ノア:長いダンジョン作ったお前が悪い。
ダンジョン:えぇ....(困惑)
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