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絶対不可侵中立国アルカンと第一次勇者戦争

暴露と家族③

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前回のあらすじ

 ごめんねイン、完全に存在忘れてたわ。



 私と契約を結んだため魔力的繋がりができた。

 やっとインを紹介できる。

 契約うんぬんで話が逸れて完全に忘れてたけど....

(ちょっと泣きそうでしたぞ!!あれ?前が霞んできた)

 泣いとるやないかい。

「?今の声誰だい?」

 クリスさんがキョロキョロと辺りを見渡す。

「私の眷属だよ。インこっちにおいで」

 私の頭の上にぴょんっと乗ってた。

「私の頭の上にいるスライムが私の眷属のインだよ」

(ふHAHAHA!!我が主がお世話になっておりますぞ!!シルク殿クリス殿マーリン殿!!わたしは我が主の眷属のインですぞ!!)

 頭の上でぴょんぴょん跳ねない。

 頭がぐわんぐわんするからやめて。

「頭の中に声が直接来る感じですね」

「念話だよ。インは声を発することはできないからね」

「で?このインだっけ?この眷属さんがどうしたのさ」

 おっと、インが調査してきたことを話さないとな。

「近いうちに王国と戦争するって言ったでしょ?それをインが調べてくれたんだよ。宣戦布告まで約1ヶ月、戦争開始まで約1ヶ月。後2ヶ月後には戦争が始まるんだよ」

「それは本当なの?」

(間違いないですぞ!!この国の王であるユリウスとか言う人が頭抱えてましたからな!!)

 へーこの国の王様ユリウスって言うのか。

 初めて知ったわ。

「それでね。私が王国を出ていく時にお世話になった騎士の人達がいてね。多分戦争に出てくると思うんだよ。できれば殺したくない。そこでクリスさんに相談なんだ」

 やっと本題だよ。

「相談?」

「お世話になった騎士の人達をこの国に呼びたい。まだ返事を聞いてないけど多分OKだから」

 これで全員NOだったらウケるな。

「この家に住まわせるの?」

「いや、新しく家を買ってあげようと思う。3軒ほどね」

「その家を買うために色々としてほしいと」

「そゆこと」

 立て続けに家を買うのは怪しまれそうだからな。

 立場のある人の後ろ盾があった方がやりやすい。

「でもその人達はまともな人なのですか?王国は人間至上主義だと聞いていますが....」

(問題ないですぞわたしがそこら辺はしっかりと、調べましたぞ!!)

 インは優秀なのだよ!!私の存在意義が霞むぐらいにな!!

 ....言ってて悲しくなってきた。

『その騎士さん達をこの家の護衛にでも雇うのかい?』

 あーその手もあったか。

 スライムちゃん達がいるから家の護衛とか必要ないんだよな。

「それは大丈夫だね。おいで~スライムちゃん達~」

 部屋のあちこちに隠れていたスライムちゃん達が、私の元に集まってくる。

「「『は?』」」

 みんなフリーズしたなう。
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