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絶対不可侵中立国アルカンと第一次勇者戦争

逃亡完了と笑う仮面②

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前回のあらすじ

 とりあえず騎士さん達の逃亡完了。



 検問所も特に問題なく通れた。

 早速買った家へと案内する。

「エレナさん達の家族はここね。家具は揃ってるから後は自由にしちゃって」

 「「.........え?」」

 あれ?なんか二人共固まっちゃったんだけどどうしたのかな?

「どうしたの?」

「どうしたの?じゃねぇよ!!なんだよこの家!!」

 「もしかしてしょぼかった?」

「逆だよ逆!!なんでこんなにすげぇ家なんだよ!!」

 え?ちょっと大きめの家買っただけで値段は20万ロルぐらいだぞ?私の家より30万ロル安いぐらいだ。

 本当は100万ロルぐらいでいいかなって思ってたんだけど、結構でかい家ばっかりだったからな。

「大丈夫、大丈夫20万ロルぐらいしかしてないから」

「「「「「「20万ロル?!」」」」」」

 20万ロルってそんなに驚くことかな?私の財産まだ2000万ロル以上残っているんだけど。

「ね、ねぇノアちゃん。本当にいいのこんな家を貰っちゃって」

 恐る恐るエレナさんが聞いてくる。

「いいよいいよ、私よりも全然小さいけどそれでもいいならね」

「.....ノアちゃんって天然?」

「多分な」

 おい、二人共聞こえてるぞ。

 まぁ、いいやとりあえずエレナさん達を家に案内し、家具などを置いてきた。

「どうする?私の家に来てみる?」

 特に家に来られても問題ない。

 .......マーリンはちょっとアウトかもしれないけど。

 返答は全員YESだった。

「ここが私の家だよ」

 家に案内すると全員が完全にフリーズした。

「ここら辺って電波悪いのか?」

(なに馬鹿なこと言っているのですかな?ここはゲームでは無いから電波関係ないですぞ。ってかちょっとつまらないですぞ!!)

 私の精神に500ダメージ!!ノアは死んでしまった!!

 .....なんかテンションがおかしいぞ私。

「おーい戻ってきてー」

「「「「「「は!!」」」」」」

 全員戻ってきたようだ。

「こんなにバカでかい家に住んでいるのか?」

「そうだよ。ちょっと訳ありでね50万ロルで買えたよ」

「ご、50万ロル....」

 この世界では、家の値段はさほど高くない。

 どちらかと言えば、食料や水の方が高いのだ。

 日本にいた感覚で物を買おうとすると結構不便だ。

 確かに家はなくても生きていけるが、食料、水がないと生きていけないからな。

 どうしても食料が高くなるのは仕方がない。

「すごいな。そんなに稼いでいるのか。冒険者なのか?」

「そうだね。ランクはCだよ」

「C?!すごいな!!」

 ちょこちょこ依頼を受けていたらなんか上がったんだよな。

ちなみに試験は模擬戦だったけど瞬殺でしたね。

 あっ、別に殺してはないよ。
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