64 / 81
第70層 黒刻大山脈 -クロノマウンテン-
第64話 新たな場所へ
しおりを挟む
食と酒に溺れながらもギリギリで息継ぎをしながら過ごした時戻し祭は終わり、日が昇った次の日の朝。ここ数日では見られなかった濃い霧に包まれたガルガルを窓越しに見ながら朝の支度を済ませた僕は部屋に置いていた私物を片付ける。
「こんなもんでいいか」
ある程度、見える範囲での掃除も済ませ、部屋を後にする。各種、体にくっつけた装備のベルトの具合なんかを確かめながら廊下を歩き、階段を下ると既に3人のパーティーメンバーが集まっていた。
「遅い」
「すまん。部屋の掃除もしてたから」
「じゃあ全員集まったことだし、行きましょうか」
「しゅっぱつ~!」
宿の外はまだまだ霧に包まれている。見上げた空には白く丸い太陽が浮かんでいる。視線を下へ向けると、昨日とは打って変わって仕事着に着替えたドワーフ達が手入れのされたつるはしを手に雑談を交わしながら歩いていた。初めて来た時とは大違いの光景に、思わず胸の奥が熱くなった。あの時はゾンビの集団が行軍しているようにしか見えなかったのに、今は筋骨隆々の男たちが、仕事をしたくてしたくてたまらないといった様子で楽しげに笑い合っているのだ。
そんな行軍の間を縫い、一際大きなシルエットがこちらへ向かってきた。
「やぁ、そろそろかと思って」
「ジーモン」
ガルガルの市長、ジーモンだった。市長自らも働くのか、手には使い込まれたつるはしが握られている。
「仕事はいいのか?」
「これも仕事さ。現場を見て、自分も動く。我が王と同じくな」
「そっか。働き過ぎないようにな」
なんだか照れ臭くて、少し素っ気なくなってしまった。申し訳ない気持ちでジーモンを見るが、全部見透かされたようにニヤニヤと、嬉しくも気持ち悪い笑みを浮かべていた。こうなってしまうと僕も笑うしかなくなってしまう。
「近い内にまた来る。それまでダンジョンにしっかり貢献しておくように。皆のことも、頼んだぞ」
「御意! ではな、我が王よ!」
つるはしを肩に担ぎ、踵を返したジーモンは人ごみから頭一つ出しながら霧の中に消えていった。完全に姿が見えなくなるまで見送った僕は深く長い息を吐き、皆に出発を促した。
「行くか」
「はい」
「出発~」
昨日、八咫と共に下りた螺旋階段へ向かい、中へ入る。ぐるぐると窓の向こうを眺めながら下り、2番街へ。更に下層、3番街へ続く階段はずっと階段が続いている。なので2番街へは向かわず、そのまま階段を下り続けた。窓の外の景色はあまり変わらない。ただ、階層ごとの広さは目に見えて変わっていた。下るごとに霧も薄くなり、広がる家屋の数はどんどん増えていく。この殆どが住居のようで、時々階段を慌てて駆け上がっていくドワーフ達とすれ違った。昨日、騒ぎ過ぎて寝坊した者達だろう。僕にいっぱい頭を下げていたが、頑張ってと応援して送り出してあげた。
73層、7番街からは町の様子が少し変わった。家屋の数が極端に減り、建物自体の大きさが倍以上になっていた。以前、休暇中にジーモンから聞いていたが、ここから71層まではずっと倉庫街だ。流石に倉庫街に住む人はいないようで、人とすれ違うこともなくなった。
末広がりの街の構造上、下層に向かう程にどんどん町は広くなっていく。9番街は1番街の約8倍程の広さになるらしい。広大なので人が多く住めるかもしれないが、1番街からは1番遠くなる。鉱山の入口は1番街にあるしな。だからある程度の層を住宅街にし、下層は倉庫街としたそうだ。層分けして倉庫街の方が数が少なかったとしても、広さは倉庫街の方が勝る。採掘した鉱石だけではなく、食料といった生活必需品もこちらに格納されている。それもドブルのお陰で底をつきかけていたが、これからは狩猟担当のドワーフ達の働きでゆっくりではあるが補充されていくだろう。
「構造上、ダンジョンへの侵入者は最初に倉庫街に現れるのですよね。それってまずくないですか?」
「そうだな……階層間の移動が可能になったら灰燼兵団から何人か置いて見回りをさせるか」
「それがいいな。敵対するのであれば殺してしまっていいだろう」
僕としては生活に関わる物だから奪わないでほしいし、できれば穏便に済ませたいが八咫は殲滅担当だから言葉も強い。まぁしょうがない部分はあるか……僕も心を鬼にして守るべき者を間違えないようにしなければならない。
今後の、未来の話だが、単なる探索であれば入場料を払えば探索は許可しようとは思っている。何か悪さをすれば灰燼兵団に対処させるつもりだ。
怖いだろうな。例えば50番台で悪さを働いたら90番台に常駐してるモンスターが現れるのだから。僕だったら裸足で駈け出すが、当然追いつかれるだろう。捕まったら灰霊宮殿の監獄へと送られ、罪状によっては装備の没収などを考えている。その後は懲役として黒刻大山脈で採掘労働だ。その際の拾得物はまぁ、あげてもいいだろう。半分だけな。
「すぐに殺してたら、それこそ僕らが殺されるからな。できるだけ穏便に。度が過ぎてる奴は殺してもいいよ」
「その時はヴァネちゃんがやるぜ!」
「あぁ、頼むぞ」
ここは不思議なダンジョンだ。ダンジョンの中に世界がある。国がある。人が住んでいる。生活している。文化的な暮らしをしているのであれば、それはもう人だ。
僕は人々を守る為に王に選ばれたのかもしれないな……。王のいない、無防備なこの世界を守る為に、運命的な出会いをしたのかもしれない。
まぁ、そんなことはなくても、僕はここを守りたい。僕なんかの為にいっぱい良くしてくれた人たちを見捨てるなんてことは、人としてできることじゃない。
「次の階層が楽しみだ。八咫、次はどんな場所なんだ?」
「そうだな……色々考えてはいたが、そろそろ治安も悪くなってくる。ここらで一度、最悪の場所を訪れてみるのもいいかもしれない」
「それはちょっと怖いな……どんな場所なんだ?」
肩に留まる八咫が嘴を開き、クククと笑う。目を細め、吐く言葉はまるで僕達を脅すような、そんな言葉だった。
「このダンジョンが【禍津世界樹】と呼ばれる原因。禍津世界樹の根元……災厄の根。毒と死の淀み。腐毒溢れる最終戦場、【悪辣湖沼地帯】。それが次に向かう場所だ」
「こんなもんでいいか」
ある程度、見える範囲での掃除も済ませ、部屋を後にする。各種、体にくっつけた装備のベルトの具合なんかを確かめながら廊下を歩き、階段を下ると既に3人のパーティーメンバーが集まっていた。
「遅い」
「すまん。部屋の掃除もしてたから」
「じゃあ全員集まったことだし、行きましょうか」
「しゅっぱつ~!」
宿の外はまだまだ霧に包まれている。見上げた空には白く丸い太陽が浮かんでいる。視線を下へ向けると、昨日とは打って変わって仕事着に着替えたドワーフ達が手入れのされたつるはしを手に雑談を交わしながら歩いていた。初めて来た時とは大違いの光景に、思わず胸の奥が熱くなった。あの時はゾンビの集団が行軍しているようにしか見えなかったのに、今は筋骨隆々の男たちが、仕事をしたくてしたくてたまらないといった様子で楽しげに笑い合っているのだ。
そんな行軍の間を縫い、一際大きなシルエットがこちらへ向かってきた。
「やぁ、そろそろかと思って」
「ジーモン」
ガルガルの市長、ジーモンだった。市長自らも働くのか、手には使い込まれたつるはしが握られている。
「仕事はいいのか?」
「これも仕事さ。現場を見て、自分も動く。我が王と同じくな」
「そっか。働き過ぎないようにな」
なんだか照れ臭くて、少し素っ気なくなってしまった。申し訳ない気持ちでジーモンを見るが、全部見透かされたようにニヤニヤと、嬉しくも気持ち悪い笑みを浮かべていた。こうなってしまうと僕も笑うしかなくなってしまう。
「近い内にまた来る。それまでダンジョンにしっかり貢献しておくように。皆のことも、頼んだぞ」
「御意! ではな、我が王よ!」
つるはしを肩に担ぎ、踵を返したジーモンは人ごみから頭一つ出しながら霧の中に消えていった。完全に姿が見えなくなるまで見送った僕は深く長い息を吐き、皆に出発を促した。
「行くか」
「はい」
「出発~」
昨日、八咫と共に下りた螺旋階段へ向かい、中へ入る。ぐるぐると窓の向こうを眺めながら下り、2番街へ。更に下層、3番街へ続く階段はずっと階段が続いている。なので2番街へは向かわず、そのまま階段を下り続けた。窓の外の景色はあまり変わらない。ただ、階層ごとの広さは目に見えて変わっていた。下るごとに霧も薄くなり、広がる家屋の数はどんどん増えていく。この殆どが住居のようで、時々階段を慌てて駆け上がっていくドワーフ達とすれ違った。昨日、騒ぎ過ぎて寝坊した者達だろう。僕にいっぱい頭を下げていたが、頑張ってと応援して送り出してあげた。
73層、7番街からは町の様子が少し変わった。家屋の数が極端に減り、建物自体の大きさが倍以上になっていた。以前、休暇中にジーモンから聞いていたが、ここから71層まではずっと倉庫街だ。流石に倉庫街に住む人はいないようで、人とすれ違うこともなくなった。
末広がりの街の構造上、下層に向かう程にどんどん町は広くなっていく。9番街は1番街の約8倍程の広さになるらしい。広大なので人が多く住めるかもしれないが、1番街からは1番遠くなる。鉱山の入口は1番街にあるしな。だからある程度の層を住宅街にし、下層は倉庫街としたそうだ。層分けして倉庫街の方が数が少なかったとしても、広さは倉庫街の方が勝る。採掘した鉱石だけではなく、食料といった生活必需品もこちらに格納されている。それもドブルのお陰で底をつきかけていたが、これからは狩猟担当のドワーフ達の働きでゆっくりではあるが補充されていくだろう。
「構造上、ダンジョンへの侵入者は最初に倉庫街に現れるのですよね。それってまずくないですか?」
「そうだな……階層間の移動が可能になったら灰燼兵団から何人か置いて見回りをさせるか」
「それがいいな。敵対するのであれば殺してしまっていいだろう」
僕としては生活に関わる物だから奪わないでほしいし、できれば穏便に済ませたいが八咫は殲滅担当だから言葉も強い。まぁしょうがない部分はあるか……僕も心を鬼にして守るべき者を間違えないようにしなければならない。
今後の、未来の話だが、単なる探索であれば入場料を払えば探索は許可しようとは思っている。何か悪さをすれば灰燼兵団に対処させるつもりだ。
怖いだろうな。例えば50番台で悪さを働いたら90番台に常駐してるモンスターが現れるのだから。僕だったら裸足で駈け出すが、当然追いつかれるだろう。捕まったら灰霊宮殿の監獄へと送られ、罪状によっては装備の没収などを考えている。その後は懲役として黒刻大山脈で採掘労働だ。その際の拾得物はまぁ、あげてもいいだろう。半分だけな。
「すぐに殺してたら、それこそ僕らが殺されるからな。できるだけ穏便に。度が過ぎてる奴は殺してもいいよ」
「その時はヴァネちゃんがやるぜ!」
「あぁ、頼むぞ」
ここは不思議なダンジョンだ。ダンジョンの中に世界がある。国がある。人が住んでいる。生活している。文化的な暮らしをしているのであれば、それはもう人だ。
僕は人々を守る為に王に選ばれたのかもしれないな……。王のいない、無防備なこの世界を守る為に、運命的な出会いをしたのかもしれない。
まぁ、そんなことはなくても、僕はここを守りたい。僕なんかの為にいっぱい良くしてくれた人たちを見捨てるなんてことは、人としてできることじゃない。
「次の階層が楽しみだ。八咫、次はどんな場所なんだ?」
「そうだな……色々考えてはいたが、そろそろ治安も悪くなってくる。ここらで一度、最悪の場所を訪れてみるのもいいかもしれない」
「それはちょっと怖いな……どんな場所なんだ?」
肩に留まる八咫が嘴を開き、クククと笑う。目を細め、吐く言葉はまるで僕達を脅すような、そんな言葉だった。
「このダンジョンが【禍津世界樹】と呼ばれる原因。禍津世界樹の根元……災厄の根。毒と死の淀み。腐毒溢れる最終戦場、【悪辣湖沼地帯】。それが次に向かう場所だ」
0
あなたにおすすめの小説
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる