魔物の夜~少年王はお馬鹿竜騎士にえっちな嘘をついてみた~

ももっけ

文字の大きさ
5 / 6

5

しおりを挟む
 魔物との戦いを終えて寝室に帰ってきた二人は、いつもどおり上着を脱ぎ、いつもどおり足の甲に口づけをした。
 流れ作業のようにアルンが僕のズボンを脱がせようとした時、その腕を掴んで止めさせた。

「陛下、どうしたのですか」
「なんだか最近マンネリしてきた気がする」
「マンネリ……ですか……?」

 アルンは聞き慣れない言葉に首をかしげた。

「最近は僕の精液を飲んでもパワーアップしてないだろう」
「たしかに! これがマンネリというのですね」
「うんうん。だからもう少し変化をつけようと思うんだ」

 目をキラキラと輝かせるアルンのズボンに手をかけ、僕はそれを引き下ろした。

「何をするのですか!?」
「痛くしないから、じっとしてて」

 僕は彼の下着も脱がせてベッドに仰向けに寝かせた。

「よし、両足を持って尻を見せろ」
「陛下ぁ~、この格好恥ずかしいです」

 下半身丸出しで、アルンは太ももに手を回し足を上げた。
 こうすると彼の菊門がよく見える。

「いい子だ」

 ベッドの下から油を取り出して、彼のむき出しの尻に垂らした。

「んっ……」

 むず痒そうに振られるアルンの尻を持ち、彼の菊門に指をゆっくりと差し入れた。

「なんてところ触ってるんですか、やめてくださいよ」
「黙って耐えろ。僕の騎士だろう」
「そんなぁ……」

 涙目になりながら、アルンは眉をしかめて尻の中をいじられる違和感に耐えた。
 彼が大人しくしているうちに、中に入れる指を二本、三本と増やしていく。
 やがて彼の穴が十分にほぐれた頃、僕はズボンを下ろして陰茎を取り出した。

「僕の精液に特別な力があることは教えただろう。あれは口から摂取するだけだと効果が弱い。尻から摂取するとさらにお前は強くなれる」
「ええっ、尻ですか!? でもどうやって!?」
「こうするのだ」

 僕はわずかに口を開けるアルンの尻穴に陰茎を押し当て、ズブズブと中に沈めていった。

「んぅううう!?」

 一気に根本まで彼の尻に収めていく。
 未知の感覚にアルンは目を丸くして腹筋を震わせた。

「なんか……すごい、変な感覚です……」
「僕の力にあてられているんだろう。大丈夫だ、すぐに慣れる」
「はいっ……」

 僕は中に沈めたばかりの陰茎を、今度は引き抜き、また中に突き入れた。
 その動作を何度か繰り返すとアルンの方も慣れてきたのか、次第にうめき声が甘い嬌声に変わってきた。

「あっ……んっ……陛下ぁ……」
「どうした?」
「腰がズンズンってしてきて……頭がぼーっとしてきました……」
「その調子でがんばれ」
「はいぃ……」

 喘ぐアルンの尻を何度も掘っているうちに、彼の締め付けがどんどん強くなっていった。
 それに煽られて、僕の陰茎もますます大きくなる。

「中に出すぞ、アルン」
「はぁっ……陛下……私……死んじゃいそうです……」
「死なないから、安心してイけ」
「いやっ……うぅぅうう!」

 アルンは腰を震わせて前から白濁をこぼした。
 彼に合わせて僕も突き上げを深くし、中に精液を注ぎ込んだ。

「ここにたくさん僕の力が注がれているんだ、わかるか」
「はいぃ……陛下のお力が私の中にたくさん入ってきます……」

 僕は彼の硬い腹筋を撫でながら、陰茎を引き抜いた。
 栓を失った白濁液が穴から溢れ出て尻を伝い落ちる。
 それに気付いたアルンは慌てて指でそこを抑えた。

「あっ……陛下のお力が……」

 本気で言ってそうなお馬鹿な彼が、僕には一層愛おしく見えた。

「ふふっ、アルン」
「はい」

 尻を指で抑えている間抜けな格好のアルンの唇に、僕は口づけた。

「愛している、僕の竜騎士」
「私も陛下を敬愛しております」

 こいつは意味を分かった上でそう言っているのか。
 一瞬殴りたくなったが、彼のへにゃりとした笑みをみるとすべてがどうでも良くなってしまう。

「もう寝よう」
「はい!」

 そして体を軽く拭いて整えた二人は並んで布団に入った。
 アルンは今日も、僕の背中を撫でて寝かしつけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した

あと
BL
「また物が置かれてる!」 最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…? ⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。 攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。 ちょっと怖い場面が含まれています。 ミステリー要素があります。 一応ハピエンです。 主人公:七瀬明 幼馴染:月城颯 ストーカー:不明 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 内容も時々サイレント修正するかもです。 定期的にタグ整理します。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...