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覚醒③

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「んっ……」

 エルスの舌に、セノの舌が絡みつく。
  セノはエルスが横たわるベッドに乗り上げると、エルスの前開きの服を脱がせていった。

「なにするんだ変態」
「そりゃあ結ばれたんだから、やることはひとつだろ」
「……今更だが、ここはどこなんだ」

 エルスはそわそわとしながら部屋を見た。
  部屋の作りを見るに神殿内ではないようだ。
  室内には質素で最低限の家具が置かれている。

「王城内にある俺の部屋だから安心して喘いでくれ」
「馬鹿をいうなっ!」

 真っ赤になったエルスは手を振り上げセノの頬を打とうとした。
  しかしその腕は容易に彼に捕まれベッドに押さえつけられてしまう。

「セノ……!」
「俺のベッドにエルスがいるなんて、こんな状況で我慢出来るわけ無い」
「あんたはケダモノか! それくらい我慢しろよ!」
「見ろよこれ、全部お前のせいだぞ」

 セノはズボンを脱ぐとバキバキに勃起したものを取り出した。
  エルスは短く悲鳴をあげて首を振った。

「なんだよそのでかいのは! しまえ!」
「出すまではしまえないな」

 そう言ってセノはエルスの薄い胸を撫でた。

「や、やめろよ……」
「はぁ、可愛い乳首しやがって」

 エルスの小さな乳首にセノは吸い付いた。
  そしてエルスの抵抗を抑えながら、彼のズボンとパンツを引きずり下ろした。
  するとわずかに反応したエルスの小ぶりな陰茎が外に露出した。

「嫌がるふりして、感じてるんだ」

 ふっと笑ったセノは、その小さなものを手のひらで包むと優しく上下にしごいた。

「んっ……やだ……」

 潤んだ瞳で見上げてくるエルスに、なんの愛撫もされていないセノの下半身が勝手に高ぶっていく。

「冷たいかもしれないけど、我慢してくれ」

 いつのまにか手に赤いボトルを持ったセノは、その中身をエルスの下半身に垂らした。
  透明で粘度のあるその液体を、エルスの尻穴に塗り拡げる。
  やがてセノの硬い指が尻穴の中に入り込んできた。

「そこ入れちゃだめなところ……!」
「エルスはアナルセックスって言葉知らないのか? うぶで可愛いな」

 なぜか機嫌が良くなったセノにまた唇を塞がれた。
 尻の中を丁寧にほぐして入り口を十分広げると、指は中から出ていった。
  それにほっとしていると、今度はバキバキに血管を浮き上がらせているセノの肉棒がエルスの尻に押し付けられた。

「もう大丈夫そうだな。入れるぞ」
「そんなもの入るわけあるか! やめっ……!」

 エルスが言い終わらないうちにセノは肉棒を中に突き入れた。

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