サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第2章

47話 結婚式

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いよいよ、明日は結婚式当日だ。

昨日の夕方に、パーティー会場へ荷物を搬入した。

そのあと、プランナーたちへの心付けを用意し、これを式場のプランナーたちとその後の友人たちとの会食のスタッフたちに渡す事にした。

夕飯を食べた後に真凛は私への手紙を書いていた。

そのあと、新郎謝辞を私が考えて書いておいた。

私は部下たちの結婚式に良く呼ばれ、挨拶をする事が多いので、原稿を読まないでも話せるので大雑把に流れを書いただけだった。

真凛は体中のシェービングも完了したし、やるべきことはやったようだった。

今、一番気になっているのが、親族との会食から、パーティー会場への移動のことだけだった。

十四時に会食終了だが、十四時十五分の電車に乗りたいので、十四時五分には式場からタクシーで出発しないといけない。

挙式終了から会食開始までの間に、荷物を宅配便で送る準備をして、パーティー会場へ持っていく荷物は会食会場へ持ち込み、十四時になったらすぐ解散だ。

荷物を持って、すぐにタクシーに乗り込むという手順でスムーズにやらないといけないのでタイトだった。

十五分の電車に乗れなかったら、次の電車でもいいが、パーティー会場への到着が十分か十五分ほど遅れてしまうのでできれば避けたかった。

逆に遅れてもその程度ですから、歓談を少し短くすれば済む。

真凛は「ドレスを着たまま電車に乗るのはどうなんだろう?」と訊いてきた。

私は「良い思い出になっていいんじゃない?」と。

式場からパーティー会場までの道は空いていれば直ぐですが、日曜日の昼過ぎなので混んでいると思っていたからだ。

「長めのコートを着ればドレスが見えないけど、気温が高そうだからなぁ、でも、何とかなるよね?」と真凛。

「うん。ケセラケラだよ」

「先生はいつもそういう言葉を言うよね」と不満げで、ちょっとイライラしていた。

  ※

結婚式当日。

結婚式はだいぶ、慌しい感じだったが、真凛は始終、満面の笑みを浮かべ、ドレスを皆に褒められていてパーティーも楽しくできて本当に良かったと言っていた。

親族の会食は気まずい空気が流れたものの、私の両親や兄弟夫婦たちから真凛がプレゼントをもらって和む場面もあった。

思いがけず、真凛の元彼の会社や中学の友人たちが二次会に参加したので帰るのが遅くなった。

真凛はとても楽しかったようだ。

そして何と言っても私が作ったマグカップの引き出物が、実は一番、喜ばれた。

それだけで私は感無量だった。

何せ、制作期間が短かったが一所懸命に作ったし、康子先生にも手伝って貰ったので、彼女に対しては感謝の気持ちを後ほど表す事にした。

実は先生にも招待状を差し上げたが、「ミキトさんの幸せな顔を見るのが辛いから、私は欠席するから」と言われていた。

こればかりは真凛と出会った後に先生と出会ったのだから仕方ない。

先生だって、大人だからセフレはセフレと言う事は理解していたが、やはりそこは情があるので、その気持ちは分からないでもなかった。

自宅マンションに帰ってからの私は真凛に優しくして上げた。

結婚式はゴールではなく、スタートだから、これからの結婚生活が長くなる訳で、妻としての真凛を大切にしながら、私の職場での夢を追い掛けて、結婚生活も充実させて尚且つ、その他の生活でも大いに楽しんでいけたらと思っていた。

とりあえず、真凛と義父母の為の結婚式を執り行う事が出来た事だけは良かったと思った。

つづく
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