サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第2章

50話 義実家の同居を考える

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真凛と結婚して半年が過ぎ、最近の真凛は平日でも帰宅は夜中の十二時を過ぎるようになっていた。

そんなに弁護士事務所が多忙なのかと思っていた。

義父の会社の顧問弁護士だから、真凛に変なことをされるとは思ってもいなかったので、その点は心配していなかったが、パートで勤務しているのに不思議だった。

自宅のマンションで暮らしていても、私は単身生活のような感じで、夕飯を作って真凛の帰りを待っていても彼女は夕食を食べて来て毎日、捨てていた。

義母も義父と義祖母が入院しているので食事を一人分作るのが面倒らしくインスタント物で過ごしていた。

たまたま実家に行った際に、従姉の美津子さんが居て、「ミキ君、最近、真凛の帰りが遅いから大変なんだって?」と言われた。

「はい、何だか真凛の仕事が忙しくなったみたいで、平日でも帰りが殆ど十二時過ぎなので、夕飯を作っても捨てるようになってしまうので」

「そうなんだ。それと、叔母さんから聞いたんだけど、今までは遅番の仕事の前に来てお祖母ちゃまに週二回の入浴介助にしてくれていたんでしょ?だったらここに同居しちゃった方が色々な面で楽なんじゃないのかな?」

「真凛からも以前にその事を言われて、そのようにしようかとは話していたのですが、最近はすれ違いの生活なので話が出来ないで居たので困っていたんです」

「だったら、話し合いなんか後にして、ミキ君だけでも身の回りの荷物だけ持って、引っ越したらいいんじゃないの。そうすれば私たちも安心だし、叔母さんだってその方がいいでしょ?」

「そりゃぁ、ミキ君には悪いけど、その方が色々な面で助かるし、お義母さんの介助が私一人では大変になるから有難いからね」

「では、そうしますか」と言う事で、私はその日はホテルに出勤して、夜に自宅に戻って、身の周りの物を車に積み実家に行き、義母に真凛に電話してもらって今日から実家で生活する旨を言ってもらった。

最近の私は真凛の変化を感じていたので、私から連絡するのが嫌だったからだ。

夫婦でいながら、真凛は感じていないのかもしれないが、私にはそう思えてならなかった。

疲れからなのか言葉の端々が以前とは違った冷たさを感じるようになっていたからだ。

 ※

実家に帰宅すると夕飯が出来ていた。

夕食を食べてから、一人で自宅マンションに戻り、栽培していた観葉植物やキッチンハーブを引っ越した際の段ボール箱は捨てないで取ってあったので、再度梱包して、今度の休みに移動してもらいたかったので赤帽に引っ越しの予約をした。

実家に帰ると、義母は真凛とすれ違い生活の事を心配してくれていた。

私もその事だけは頭の片隅にいつもあって、スッキリしなかった。

この夜の真凛は珍しく二十二時に帰宅して夕食を取っている時に義母が、「もう弁護士事務所を辞めたら?」と言ったのですが、「重要なポジションだから辞められない」と言った。

私は「今の真凛は何をやっているの?」と訊いた。

真凛は「若先生の担当で新規顧問先の案件で今、裁判になっているので大変なの」と言った。

義母は「ミキトさんも大事なホテルの仕事があるのにお婿さんにばかり家の色々な事を頼んでやってもらって申し訳ないと思っているから」と言った。

私は「それは気にしないで下さい」と言った。

それで話は終わった。

真凛は私に「同居してくれてありがとう」と言っただけで同じベッドで寝たが、私を求める事はなかった。

義祖母と同居したので私は週三回の入浴介助で私の生活も忙しくなっていて、私も疲れていたので爆睡した。

つづく
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