サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第4章

5話-5 送別会としてのキャンプ

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クーラーボックスを開けたBが、「副長!全部、出来ているじゃないですか!?」と驚嘆の声を上げていて、その後のAとCも同様の驚きだった。

実は全ての食材を焼いたり温めたりするだけで食せるように仕込みをしてきていたのだ。

そんな訳で今更、仕込みをする事がなかったとので、先日のパートたちとの飲み会で彼女らは魚料理が食べたいと言ったので、魚介類の料理を多めに作って来ていた。

それを見た彼女らは「副長!ありがとうございます」と言って喜んでくれた。

明朝のサンドイッチの食パンも自家製で焼いて来て、スライスまでしてきていたので、それを見た彼女らは本当に驚いていた。

私は皆の喜ぶ顔を見るのが一番だし、送別会というのはお世話になった皆にありがとうの気持ちを表す最後の場だから、それで良いと思っていたし、それだけで私は嬉しくなった。

三人に温泉に行ってもらって、私は昼寝をしようと思いバンガローに行くと、誰も帰ってなかったので静かに眠る事が出来た。

ゆっくり温泉に浸かってその後、屋根付きBBQスペースに皆は集まっていた。

私はパートたちに頼んで、仕込んで来たタッパーウエアに入れた料理を出して貰い、缶ビールやワインそして焼酎、紙コップやアイスペールの代わりのボウルには後輩たちに預けて配って貰った。

まずは炭に火を入れて、A-5のブランド牛のステーキ肉や味付けをして圧力鍋で煮込んだ豚のスペアリブや地鶏、車エビや殻付きホタテ貝、姫サザエなど、そして野菜類を焼き出した。

釣りをしていた職員たちがヤマメやイワナ、ニジマスなどを十尾ほど持って来たので、掃除して塩を振って後で焼く事にした。

若いので皆は欠食児童のように食べまくってくれた。

パートたちには魚介類の料理やサラダ類を仕込んで来たので食べさせていると、「副長は焼いてばかりなので代わります!」と一番若い職員が言った。

「良いから食べて飲みなさい」と私。

ある程度、腹がおさまると皆のペースが、ゆっくりになったので、私はヤカンに水を入れて湯を沸かしてミニカップヌードルのカレー味、十三個を買って来ていたので湯を注いで皆に持たせて食べさせた。

その後、私はタッパーに仕込んで来た博多風牛モツ鍋を鍋に入れ替えて火を入れ、温まったので、パートたちに頼んでカップヌードルの中身を食べ終わった人たちの順にもつ鍋の具を入れて食べさせた。

途中で思い出して、我が家の自家製の糠漬けのキュウリと大根をタッパーごと出した。

皆、美味しいと言ってくれて、それだけで私は満足だった。

ブランド牛のモツなので甘く、ニンニクとニラとキャベツそしてコチジャンまで入れていたので、食欲をそそるので皆、あっと言う間に完食した。

一般的な大人数でのキャンプは飯盒でご飯を炊いたり、カレーを作ったり、焼きそばなどが定番だ。

しかし作るのが面倒だから自宅で半調理して持ち込むのが大正解だった。

食べ終って片付けてから皆で場所を変えて焚火を囲んで、それぞれが好きな酒を飲んで語り合った。

そして男女が別れてバンガローで眠った。

 ※

朝起きて、洗顔した後に私はコーヒーと紅茶を選ばせて紙コップに作り、持って来た自家製の食パンにハムとチーズと目玉焼をサンドイッチにして食べさせた。

最後に私が挨拶をしてお開きにした。

帰京後、マンションへ

皆と別れて四人だけで帰京して、マンションのゴミ集積所でゴミを捨てて、一緒に車から荷物などを運んでもらった。

お陰で、二往復で済んで助かった。

彼女らが居なかったら行き同様で恐らく五往復はしていたからだ。

部屋に入ると、引っ越しの段ボール箱が一杯だったので皆、驚いていた。

観葉植物は既に叔母の家に運んだ。

家電製品はこちらにおいておくことにした。

引っ越しの当日までは生活道具は出していたので、キッチンでキャンプに持って行ったタッパーなどを洗剤で洗っていると、パートたちも手伝ってくれた。

自宅の冷蔵庫にあった食材で昼食を作って振舞い、一緒に食べていると、彼女らは泣いてくれた。

私は彼女らに感謝しそれぞれ三々五々帰って行った。

つづく
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