サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第5章

5話-1 勤務11日目 朝の出勤 山下湖畔のティールーム落札の件で事件勃発

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朝、いつも通りに一時間早く出勤すると、深夜勤務の渋谷と会い挨拶した。

その後、渋谷が「昨夜は参りましたよ。聞いて下さいよ」

「何が有ったの?」

「昨日、ライメンズの定例会があったじゃないですか?」

「はい」

「その時に社長がメンバーから聞いた話で、山無県庁の美術館が山下湖畔に新築されて、その中のティールームの営業権の入札を副社長が社長に黙って入札して、それが落札した事で昨日の夜、ここで例の如く社長と副社長が怒鳴り合って大変だったんですよ」

「それは大変だったですね」

「で、まだオチが有って、その声がフロントのお客さんに聞こえていて例の如く『うるせー!』って怒鳴られたら社長がそのお客さんに『うるせー!』って怒鳴り返したんですよ」

「そんな事があったんですか。最悪でしたね。聞いていた渋谷さんも困りますよね。お疲れさまでした」

この渋谷が素直で可愛くて私は大好きでした。

その後は箒と塵取りを持っていつものルーティーンを行った。

事務所に帰ってくると愛美がいて「久留実野さん、お話しがあるのですが」と言われ二人で会議室に行った。

「実は昨夜に家族会議があって例のティールームの件ですが、久留実野さんと私で何とかしてほしいと社長と副社長に言われたのですが、どうしましょうか?」

私はガビーンと頭を金槌で殴られたかのようなショックを感じた。

「私と愛美さんだけですか?」

「それが専従の店長夫妻を入れて、そのご夫婦が休みの時は落札をした副社長と副支配人の品川さんがやるって言うんですが、その他の県庁と第三セクターとの交渉事を久留実野さんと私でやってほしいと言われたのです」

「とりあえず、今日の中休みの時間にでもミーティングをしましょう」

「そうですね。朝は忙しいですからね」

「それでは!」と私は挨拶して、カウンターの朝の準備に行った。

つづく
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