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第4話:夢現の抱擁と越えてはならぬ一線
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久美が高校生の頃までは、日曜日になると家族三人でよく出かけていた。妻が久雄の腕に絡みつくたび、久美は疎外感を感じていて、プイッと膨れて、数メートル先を歩くようになっていた。
しかし、妻が亡くなってからは、状況が一変した。久美は久雄にべったりと寄り添うようになった。
一つ問題があった。久美が腕を組んでくる際、久雄の腕に、彼女の豊かな胸がムニムニと当てた。妻の胸も大きかったが、久美はそれを上回るGカップの豊満な胸を誇っていた。
久雄は、意識しないように努めた。しかし、どうにもこうにも、その柔らかい感触に意識が集中してしまい、仕方なかった。無意識の行動なのか、計算されたものなのか、久雄にはよくわからなかった。父親でありながら、彼は何も言えなかった。毎回、心の中では困惑しきっていた。
ある日の夜、夕食後のこと。久雄は一人で酒を飲みながら、テレビを見ていた。珍しくそこに久美がやってきた。彼女は久雄のすぐ横に座った。
「ねぇ、パパ……」久美が甘えるような声を出した。
「何だよ、急に」久雄は視線をテレビに向けたまま答えた。
「今日は一緒に寝たいの」
久雄は深く考えることなく承諾した。「別に良いよ」
久美は嬉しそうに声を上げた。「本当! 嬉しい!」
そんな他愛のない会話が交わされた。
その日の夕食前、久雄は一人で酒を飲み、テレビを見ていた。珍しく久美が来て、他愛のないことを喋りながら、彼と一緒に少し飲んでいた。
その後、久美が作ってくれた夕食を食べた。入浴を済ませ、ソファで寛いでいた久雄は、知らないうちに寝てしまっていた。娘に起こされ、ベッドへ移動した。
スヤスヤと眠っていると、腕を動かそうとした久雄は、誰かに腕を強く掴まれている感触で目が覚めた。
彼は、亡くなった妻が生きていて、隣に添い寝してくれた、という甘美な夢を見ていた。久雄は、夢の続きだと錯覚し、腕枕をしてそのまま眠り続けていた。
久雄に強く抱きついてきている久美の体を、久雄も抱きしめて添い寝していた。しかし、夢の温もりが、久雄の中に抑えきれない熱を生み出していた。彼はその体をぎゅっと引き寄せ、抱き締めた。
久雄は、夢の中の妻だと思い込んでいた。彼はおもむろにショーツの中に手を入れ、優しく触れた。
久美の柔らかな肌は既に湿っていた。久雄が秘めた一点を愛撫すると、久美の喉からは淫靡な吐息が漏れ始めた。
久雄はかなり泥酔していた。彼にとっては、全てが甘く官能的な夢の中の出来事だった。
久雄は全く気が付かぬまま、そのまま触り続けた。そして、蜜壺に指を入れようとした、その瞬間。久美が腰を引いた。
久雄は違和感を覚えた。「あれ?」と思った久雄は目を開けた。
目の前にいたのは、愛娘の久美だった。
久雄は飛び起きた。彼は混乱の極みにいました。「ママかと思って!」
すぐに、猛烈な羞恥心に襲われた。
「ごめん!」
しかし、久美はすぐに久雄に再び抱きついた。彼女は何も言わなかった。
パニック状態になった久雄は、久美の肩を掴んだ。
「何をしているんだ!? どうしたんだ!?」
久雄は猛烈な勢いで久美を責め立てた。亡くなった妻だと思って許されない行為をしてしまった恥ずかしさと、誤魔化したい気持ちでいっぱいだった。
久美は、ただ泣きながら久雄に抱きつくだけで、言葉を発さなかった。
次第に冷静になってきた久雄は、怒るのを止めた。 そして、優しく久美を抱き締めた。
「ごめんな、久美。 パパがママだと思って、寝ぼけて久美に変なことをしちゃったんだ」
勝手に久雄が寝ぼけて触り出しただけにすぎなかった。 この状況で、悪いのは当然、久雄なのだと、彼は苦く理解した。
つづく
しかし、妻が亡くなってからは、状況が一変した。久美は久雄にべったりと寄り添うようになった。
一つ問題があった。久美が腕を組んでくる際、久雄の腕に、彼女の豊かな胸がムニムニと当てた。妻の胸も大きかったが、久美はそれを上回るGカップの豊満な胸を誇っていた。
久雄は、意識しないように努めた。しかし、どうにもこうにも、その柔らかい感触に意識が集中してしまい、仕方なかった。無意識の行動なのか、計算されたものなのか、久雄にはよくわからなかった。父親でありながら、彼は何も言えなかった。毎回、心の中では困惑しきっていた。
ある日の夜、夕食後のこと。久雄は一人で酒を飲みながら、テレビを見ていた。珍しくそこに久美がやってきた。彼女は久雄のすぐ横に座った。
「ねぇ、パパ……」久美が甘えるような声を出した。
「何だよ、急に」久雄は視線をテレビに向けたまま答えた。
「今日は一緒に寝たいの」
久雄は深く考えることなく承諾した。「別に良いよ」
久美は嬉しそうに声を上げた。「本当! 嬉しい!」
そんな他愛のない会話が交わされた。
その日の夕食前、久雄は一人で酒を飲み、テレビを見ていた。珍しく久美が来て、他愛のないことを喋りながら、彼と一緒に少し飲んでいた。
その後、久美が作ってくれた夕食を食べた。入浴を済ませ、ソファで寛いでいた久雄は、知らないうちに寝てしまっていた。娘に起こされ、ベッドへ移動した。
スヤスヤと眠っていると、腕を動かそうとした久雄は、誰かに腕を強く掴まれている感触で目が覚めた。
彼は、亡くなった妻が生きていて、隣に添い寝してくれた、という甘美な夢を見ていた。久雄は、夢の続きだと錯覚し、腕枕をしてそのまま眠り続けていた。
久雄に強く抱きついてきている久美の体を、久雄も抱きしめて添い寝していた。しかし、夢の温もりが、久雄の中に抑えきれない熱を生み出していた。彼はその体をぎゅっと引き寄せ、抱き締めた。
久雄は、夢の中の妻だと思い込んでいた。彼はおもむろにショーツの中に手を入れ、優しく触れた。
久美の柔らかな肌は既に湿っていた。久雄が秘めた一点を愛撫すると、久美の喉からは淫靡な吐息が漏れ始めた。
久雄はかなり泥酔していた。彼にとっては、全てが甘く官能的な夢の中の出来事だった。
久雄は全く気が付かぬまま、そのまま触り続けた。そして、蜜壺に指を入れようとした、その瞬間。久美が腰を引いた。
久雄は違和感を覚えた。「あれ?」と思った久雄は目を開けた。
目の前にいたのは、愛娘の久美だった。
久雄は飛び起きた。彼は混乱の極みにいました。「ママかと思って!」
すぐに、猛烈な羞恥心に襲われた。
「ごめん!」
しかし、久美はすぐに久雄に再び抱きついた。彼女は何も言わなかった。
パニック状態になった久雄は、久美の肩を掴んだ。
「何をしているんだ!? どうしたんだ!?」
久雄は猛烈な勢いで久美を責め立てた。亡くなった妻だと思って許されない行為をしてしまった恥ずかしさと、誤魔化したい気持ちでいっぱいだった。
久美は、ただ泣きながら久雄に抱きつくだけで、言葉を発さなかった。
次第に冷静になってきた久雄は、怒るのを止めた。 そして、優しく久美を抱き締めた。
「ごめんな、久美。 パパがママだと思って、寝ぼけて久美に変なことをしちゃったんだ」
勝手に久雄が寝ぼけて触り出しただけにすぎなかった。 この状況で、悪いのは当然、久雄なのだと、彼は苦く理解した。
つづく
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