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二章:ハイヒューマンの生活

二十三話:森の探検ってなんかワクワクするよね

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あの後いつ行くか話し合った結果、一週間後に行くことになった。
それまでやりたい事もないのでハイヒューマンになった時に下がったレベル上げでもしようと、草原に向かう。
シルフも面白そうだと言って付いてきた。

「さて、モンスターを狩るのは素手でいいだろう。どこかにモンスターは…あれ?全然いなくね?」

以前来た時はあちこちに居たというのに今ではスライムすらいない。

『それは当たり前なの、人族には感じられないけど魔物からしたら今のショーは魔力の塊にしか見えないの』

「え、それは困る、レベル上げできないじゃん…」

『今体から出てる魔力を全て遮断すれば大丈夫だと思うの』

それは一体どうやるんだろう。
体から出てる魔力なんて意識した事なんて無いぞ。
うーん…悩んでたらトイレ行きたくなってきた、魔力の止め方は先に行ってから聞こう。

スキル《魔力遮断》を習得しました

『あ!出来てるの!流石なの!』

は?何で今習得できた?もしかしてトイレに行くのを我慢する感覚で魔力止めるの…?

なんか一気にレベル上げる気無くなったんだけど…

「か、帰えろうか…」

『何でなの?せっかく来たからショーが狩りするとこ見て見たいの』

「うーんそれもそうだな少し狩るか、でもちょっと用を足してからな」

用を足した終わった後、俺は早速モンスターを探し始めた。
しかしモンスターは余程遠くに逃げたのか、魔力を遮断した後も見つからなかったので仕方なく帰ることにした。

「そういえば俺は森の管理者なのに森の中を探索したことなかったな。暇だしこれから探索してみるか」

森に戻った後やる事もないので森を探索することにした。
ちなみにシルフはお昼寝中だ。

「しかし結構広いよなこの森、このでっかいキノコとか食べれるのかな」

それからしばらく探索を続けると色々と新発見があった。

まずはこの森には食べれるものが多いこと。でっかいキノコとかは流石に食っても美味しくなさそうだけど…

次にこの森にはダンジョンの様な洞窟がある事。
中に入ってみるとモンスターはいなかったが、鉱石やら宝石やらがそこらじゅうにあった。宝石は要らないが、鉱石は色々と使い道がありそうだ。

そしてさらに奥に進むと、光る木が真ん中に生えた泉があって、その泉の水には魔力が沢山含まれていた。

そして俺が住んでいた周りにはモンスターがいなかったが、森の奥に進むとモンスターが泉の周りに沢山いた。敵対して来たらレベル上げに倒そうと思ったけどこの俺が管理者だからか森のモンスターは俺には敵対してこなかった。

そして暗くなって来た頃俺は家に戻ってシルフに色々と報告すると森の事をさらに詳しく説明してくれた。

まずあの光る木は生えた泉は神樹の泉というらしく、泉の水には魔力や傷を癒す効果があるそうだ。

次にダンジョンの様な洞窟は以前にはなかったらしい。
ダンジョンは基本的に魔素が濃い場所で生成されるらしいので、俺が森を再生させた時に魔法を使った時に出来たんだろう。

それにしても今日は楽しかった。
なんか森の探検ってワクワクしするからな。
若返った気分になったよ。
まあ実際若返ってるんだけどさ…

それからシルフと色々雑談した後、俺は眠りについた。


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