外面だけは!

豆餅

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六章

はじめての言葉

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 今日は珍しく仕事がオフらしく、姫ちゃんと、陽太も一緒に登校した。
すると、集まる視線。
さすがは、芸能人だ。
そして、わたしを見る目の冷たさ。
わたしは、特段傷つかなかった。
一般人だから当然だろうと思っていたからだ。
しかも、一般人の中でも特段目立つ存在でもないし、友達も多いわけでもない。 
だから、周りからどう見られようと気にしないはずだった。

てか、姫乃って調子乗ってない?
あんな地味子連れてさ~
自分の飾りとして、あの子置いてるんでしょ?きっと

なんか姫乃のお父さんの友人の子みたいで、今預かってるらしいよ

え?あの芸能人一家のお宅があんな平凡な子を?というふうにクラスの子はそれぞれ勝手な憶測を並び立てたのだ。
自分のこと地味だとか言われるのは、慣れてるから気にしない。
むしろ目立ちたくないわたしからしたら、嬉しい程だ。
だけど、わたしをこんなわたしを認めてくれた姫ちゃんや、静さんに、陽太くんが悪く言われるのは我慢できない。
だから、わたしはその少女たちを恨むにに至った。

てか、姫乃ってさー可愛いくせに頭もいいんだよねムカつく。
でさー体弱いときた、クラスの男子みんな持ってく気かよ。
それが、計算なら尚更立ち悪いよね~
と根も歯もないことをベラベラと並べる。
わたしは、あの女どもに一泡吹かしてやりたい一心で、今思うと、とんでもない発言をする。

あのさー勝手なことベラベラ喋るならそのうっさい舌切るけど?
しかも笑いながら言い放つ。

すると、あっという間に相手は顔を青ざめさせ、逃げていく。
逃げ足の早い女たちだ全く
そしたら  、隣にいた姫ちゃんが驚いた顔で口を開く。
優美、貴方今凄かったわ 
そこまで口が悪かったのね
わたし興奮しちゃった。

姫ちゃんはどうやらドSである。
しかも、究極の
人の真っ青な顔が面白かったようだ。
そして、放課後になり私たちは帰る用意をして、廊下に出る。
すると、待ち構えていた男たちがいた。

 姫乃さん、好きです
男の手にはハートが描かれていた封筒。
そして、それを言葉と共に差し出す男ども。

え?スキーシーズンはもう終わりましたわよ?

姫ちゃんは色恋沙汰などかなり鈍感である。
まさに変人の域である。
こんなこと言ったら怒られそうだが、
そして、そばにいた陽太がさり気なく対処し、交わしていく。
そうして、家に着いた頃にはもう夕方であった。
姫ちゃんと陽太くんと登校した学校はある意味、思い出として残るだろう。
面白い日でもあったし、わたしがある意味初めて自分の言葉を、話せた日だから。


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