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第29話 恋は女を強くさせる
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童顔少女モードのアンズは、潤んだ瞳で、俺を責めるように見ている。
「悪いと思ったけどさ、ヌカタのこと、つけてたんだよ」
え? どういうこと?
「私、透明になることができるから」
そういえばそんな能力があったな。だが気づくはずなんだが。
あっ! そうか! アンズの奴隷って状態だと、意識すれば、どこにいるかすぐわかった。
でもその状態でなくなっていたから、アンズが後をつけていてもわからなかった!
ちょっと待って?
あとをつけていた? 計画を全部聞いていたってこと?
え?
待って待って、そういうことなわけ?
いや、そんなわけないな。
もしそうなら、アンズがやすやすとスキル封じを受け、俺の「奴隷化」を食らうはずがない。
「ヌカタが、やたらうきうきしていたから、おかしいと思ったんだよ。後を付けたら、女のところに行ったね!」
「アンズ、ちょっと離れて、落ち着け」
「いやだよ。この腕を離すつもりはないよ」
どうなってる?
奴隷になってるはずなのに、なぜだ。
「ヌカタが人の家に入って行って、ショックだった。しばらくその前で、呆然としていたよ」
「いや、違うよ、アンズ」
ついこびへつらうように言ってしまう。
「言い訳はやめてよ! 私、悪いとは思ったけどさ、家の中に入ったんだよ。そうしたら、女と会っていた。ちょうどヌカタは女に、『食事でもどうですか』って言われてて、ヌカタはいいって言ったんだよ!」
あぶねえ。
聞かれたのはそこだけか。
いや、待て。
じゃあなんで、俺の奴隷化が効いてない?
落ち着いてステータスを確認すればいい。
名前:アンズ
HP :90000/90000
攻撃力 :80000
守備力 :200000
魔法攻撃力:5000
魔法防御力:200000
スキル :魔法反射Lv6(封印) 進化Lv5 言語理解Lv8 時空間操作Lv4 変化Lv9 ヌカタの攻撃に対する耐性Lv5
状態 :一部スキル封印 ヌカタの奴隷
待って待って。
とんでもないことになってるな。
HPは9万? ハハ、9万って。
守備力と魔法防御力は20万!? おいおい、ギャルナやドラゴンが子供に思えるな。
確かに、ヌカタの奴隷となってるが。
ああ!? なんだこれは。
ヌカタの攻撃に対する耐性Lv5!?
おい、どういうことだ。
なんで俺の攻撃に対する耐性がある。
俺、アンズに何もしてないじゃないか! なんで!? 俺が攻撃したらならわかるよ。
何もしてないのに、なんで俺の攻撃に対する耐性がある。
おかしいぞ!
「ヌカタ、浮気しようとしたでしょ」
アンズが俺をじっと見ている。
どうする?
どうすればいい。
奴隷化がきいてないんだよ。理由はわからないが、きいてない。
ということは、怒らせるとまずい。殺される可能性がある、そういうことだよね? そういうことだよ! 畜生! 何がどうなってるんだよォォォォ!
「ごめん、アンズ!」
俺は土下座したよ! だってほかにどうすればいいんだよ! もう土下座するしかないだろうが!
「許してあげる。浮気はまだしてなくて、未遂だったみたいだからね? 食事の約束、ちゃんと断って。いいね?」
「わかった。ごめん、俺はアンズ一筋だ」
「信用できないね!」
「許してくれ」
やばい、殺される可能性がある。
俺だけじゃなくて、シースヤも!
あああああああ!
バラ色の未来が真っ黒だよ! なんでこんなことになったかはわからないが、謝り倒すしかない!
「アンズ! 俺はアンズがいないと生きていけない! 悪かった! 許してくれ!」
「もうしないっていう、誓いのチューをしてくれるならいいよ」
ふざけんなァァァァァァ!
なんでお前にキスをしないといけないんだよォォォォォ!
おかしいだろうが!
絶対嫌だよ!
でも、死にたくない。
死にたくないし、シースヤを死なせたくないんだよォォォォッ!
ああ、大福に唇を奪われるとは。
でもいまは童顔色白美少女だ。それがせめてもの救いだな。
俺は顔の筋肉に命令を出し、笑顔を作った。
「好きだよ、アンズ」
キスした。
アンズは「今回だけだからね」と言った。
アンズの奴隷化は成功している。
だってアンズから離れた今、アンズの居場所がわかる。あいつはいま、宿でおとなしくしている。
じゃあなんでだ?
シースヤに泣きながら訪ねた。
「ヌカタさんの攻撃に対する耐性ですよね?」
「そうだよォォォォ! 俺は何にもしてないのに!」
「恋愛的な意味では? アンズは、ヌカタさんの不審な行動や、ちょっとした冷たい態度に、傷つき続けていたんですよ」
「え、それで、俺の攻撃に対する耐性を獲得したってこと?」
「ほら、恋愛は女を成長させるって言うじゃないですか。ヌカタさんとの恋愛の中で、傷つき、成長し、そういうスキルを手に入れたのでは?」
え、嘘でしょ?
「でもLv5って」
「浮気未遂の現場を見て、一気にそのスキルが目覚めたんですよ。たぶん」
嘘でしょ?
勘弁してよ。
俺、これからどうなるわけ?
「悪いと思ったけどさ、ヌカタのこと、つけてたんだよ」
え? どういうこと?
「私、透明になることができるから」
そういえばそんな能力があったな。だが気づくはずなんだが。
あっ! そうか! アンズの奴隷って状態だと、意識すれば、どこにいるかすぐわかった。
でもその状態でなくなっていたから、アンズが後をつけていてもわからなかった!
ちょっと待って?
あとをつけていた? 計画を全部聞いていたってこと?
え?
待って待って、そういうことなわけ?
いや、そんなわけないな。
もしそうなら、アンズがやすやすとスキル封じを受け、俺の「奴隷化」を食らうはずがない。
「ヌカタが、やたらうきうきしていたから、おかしいと思ったんだよ。後を付けたら、女のところに行ったね!」
「アンズ、ちょっと離れて、落ち着け」
「いやだよ。この腕を離すつもりはないよ」
どうなってる?
奴隷になってるはずなのに、なぜだ。
「ヌカタが人の家に入って行って、ショックだった。しばらくその前で、呆然としていたよ」
「いや、違うよ、アンズ」
ついこびへつらうように言ってしまう。
「言い訳はやめてよ! 私、悪いとは思ったけどさ、家の中に入ったんだよ。そうしたら、女と会っていた。ちょうどヌカタは女に、『食事でもどうですか』って言われてて、ヌカタはいいって言ったんだよ!」
あぶねえ。
聞かれたのはそこだけか。
いや、待て。
じゃあなんで、俺の奴隷化が効いてない?
落ち着いてステータスを確認すればいい。
名前:アンズ
HP :90000/90000
攻撃力 :80000
守備力 :200000
魔法攻撃力:5000
魔法防御力:200000
スキル :魔法反射Lv6(封印) 進化Lv5 言語理解Lv8 時空間操作Lv4 変化Lv9 ヌカタの攻撃に対する耐性Lv5
状態 :一部スキル封印 ヌカタの奴隷
待って待って。
とんでもないことになってるな。
HPは9万? ハハ、9万って。
守備力と魔法防御力は20万!? おいおい、ギャルナやドラゴンが子供に思えるな。
確かに、ヌカタの奴隷となってるが。
ああ!? なんだこれは。
ヌカタの攻撃に対する耐性Lv5!?
おい、どういうことだ。
なんで俺の攻撃に対する耐性がある。
俺、アンズに何もしてないじゃないか! なんで!? 俺が攻撃したらならわかるよ。
何もしてないのに、なんで俺の攻撃に対する耐性がある。
おかしいぞ!
「ヌカタ、浮気しようとしたでしょ」
アンズが俺をじっと見ている。
どうする?
どうすればいい。
奴隷化がきいてないんだよ。理由はわからないが、きいてない。
ということは、怒らせるとまずい。殺される可能性がある、そういうことだよね? そういうことだよ! 畜生! 何がどうなってるんだよォォォォ!
「ごめん、アンズ!」
俺は土下座したよ! だってほかにどうすればいいんだよ! もう土下座するしかないだろうが!
「許してあげる。浮気はまだしてなくて、未遂だったみたいだからね? 食事の約束、ちゃんと断って。いいね?」
「わかった。ごめん、俺はアンズ一筋だ」
「信用できないね!」
「許してくれ」
やばい、殺される可能性がある。
俺だけじゃなくて、シースヤも!
あああああああ!
バラ色の未来が真っ黒だよ! なんでこんなことになったかはわからないが、謝り倒すしかない!
「アンズ! 俺はアンズがいないと生きていけない! 悪かった! 許してくれ!」
「もうしないっていう、誓いのチューをしてくれるならいいよ」
ふざけんなァァァァァァ!
なんでお前にキスをしないといけないんだよォォォォォ!
おかしいだろうが!
絶対嫌だよ!
でも、死にたくない。
死にたくないし、シースヤを死なせたくないんだよォォォォッ!
ああ、大福に唇を奪われるとは。
でもいまは童顔色白美少女だ。それがせめてもの救いだな。
俺は顔の筋肉に命令を出し、笑顔を作った。
「好きだよ、アンズ」
キスした。
アンズは「今回だけだからね」と言った。
アンズの奴隷化は成功している。
だってアンズから離れた今、アンズの居場所がわかる。あいつはいま、宿でおとなしくしている。
じゃあなんでだ?
シースヤに泣きながら訪ねた。
「ヌカタさんの攻撃に対する耐性ですよね?」
「そうだよォォォォ! 俺は何にもしてないのに!」
「恋愛的な意味では? アンズは、ヌカタさんの不審な行動や、ちょっとした冷たい態度に、傷つき続けていたんですよ」
「え、それで、俺の攻撃に対する耐性を獲得したってこと?」
「ほら、恋愛は女を成長させるって言うじゃないですか。ヌカタさんとの恋愛の中で、傷つき、成長し、そういうスキルを手に入れたのでは?」
え、嘘でしょ?
「でもLv5って」
「浮気未遂の現場を見て、一気にそのスキルが目覚めたんですよ。たぶん」
嘘でしょ?
勘弁してよ。
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