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50.冷えたからだには温かいものを
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「体冷えちゃったよね」
貴文が売店で甘酒を買ってきて義隆の手に握らせた。白磁の湯呑に甘酒が入っていて、握った手のひらにほんのりとした温かさが伝わってきた。手袋をしていなかったから、指先が冷たくなっていたのは事実であるが、今はそれ以外の理由で体が冷えていた。
「す、みませ、ん」
まったくアルファらしくない、𠮟られた子犬のような顔をして貴文を見つめてくるものだから、貴文はその大きな子犬の頭を撫でた。冬の寒さのせいで冷たくなってはいるが、義隆の髪は滑らかで指どおりが良かった。
「俺のためだよね?」
貴文の言葉に義隆は黙って頷いた。
「俺から見たら、どっちも子どもだよ。それに、俺が冴えない平凡ベータってことは俺が一番わかっていることだから、さ」
とっさに義隆はそれを否定したかったが、まだいうタイミングではない。貴文に促され、甘酒を一口口に含んだ。
「おいしい」
どこか心が安心する。そんな味がした。実際は義隆にとっては初めて経験する味なので、どう表現すれば正解なのかはわからなかった。
「甘酒はねぇ、飲む点滴って言われるぐらい体にいい飲み物なんだよ」
貴文がちょっと年上風を吹かせてうんちくを述べてみた。
「すごいですね。母にお土産として買いたいです」
「確か売ってたけど、瓶だから重たいかも」
「何言っているんですか。俺はアルファだから平気です」
そんな会話を楽しみながら、甘酒を飲み干し、店内に湯呑を返しながらお土産用の甘酒を買い求めた。瓶入りの横にパックに入ったものも売られていた。
「こっちの方が持ち運び楽かも」
貴文はパック入りを勧めたが、義隆は瓶入りを買い求めた。
「こちらの方がインパクトがあります」
風呂敷に綺麗に包まれた瓶を掲げ、義隆は嬉しそうに笑った。そうして二人仲良く参道を後にした。
「ごはんどうしよう」
すっかり昼時を回っていて、どこの店も順番待ちの列ができていた。
「俺はこのあたり詳しくないので、貴文さんにおまかせします」
いきなり年下感を出されてしまい、貴文はたじろいだ。年末に体験させられた感じからすると、義隆は相当なグルメだ。以前見せてもらった朝食の写真はまるで旅館の朝ごはんだった。どう考えても、貴文の頭にそんなレベルの食事を提供してくれる店などあるわけがなかった。
「そうだなぁ……」
歩きながら貴文は必死に考える。昼時だからどこの店も客で溢れていて、ちょっと空いていそうな店はとても名家のお坊ちゃまである義隆を連れて行っていい感じがしなかった。だからと言って昼飯を食べないで帰らせるのは体裁が悪い。一応貴文は社会人なのだから、お年玉は渡せなくてもご飯ぐらいは奢るべきだろう。
スマホをじっと見つめ、貴文はふと気がついた。
(アプリで店探せんじゃん)
食べ物関係のアプリを見てみるが、どのアプリも三が日は予約を受け付けてはいなかった。そもそも三が日が休みの店の方が多かったのだ。さてさてと悩みつつ、夏頃まで活躍していたファストフードのアプリを開いた。開くと同時に近くの店舗情報が目に付いた。
「義隆くん、これ食べてみないか?」
貴文が出した答えはそれだった。
「なんですか、これ?ハンバーガーですよね?」
見せられたところで義隆は別段驚いたような反応を見せなかった。ただ、何度も目を瞬いているから、戸惑ってはいるようだ。
「そう、この近くにあるんだけど、正月限定で大きいのが売られてるんだ。直径30cmなんだって、男二人なら食べられそうじゃない?」
そう説明されて義隆は更に瞬きをした。多分頭の中で想像しているのだろう。直径30センチはなかなかの大きさだ。
「面白そうですね」
「だろ?こんな時しか食べられないから、挑戦してみよう?飲み物はどうする?」
「?貴文さん、今ここで飲み物を決めるんですか?」
どうやら義隆は、ネット注文と言うシステムを知らなかったらしい。不思議そうな顔をして貴文を見つめてくる。
「ああ、これね。アプリで注文できるんだよ。クレジットカードの登録が必要だから学生には使えないシステムだけどね」
貴文はそう言ってアプリの画面を義隆に見せた。既にカートに30センチのハンバーガーが入っていて、飲み物を2つ選択することになっていた。
「俺はアイスコーヒーにするけど、義隆くんは?ここから選べるよ」
貴文が示すところを凝視して、義隆は飲み物を選んだ。まさかのメロンソーダだ。
「サイドメニューはコールスローサラダにしておくね。さすがにポテトはキツイよね」
「そうですね」
そうやって注文を終了させると、画面には- ̗̀ 𝚃𝚑𝚊𝚗𝚔 𝚢𝚘𝚞 ̖́-の文字が現れた。
「よし、注文完了。出来上がりに時間がかかるらしいけど、歩いて行くからちょうどいいと思うんだ。道順はコレ」
貴文はそのままアプリで、今しがたオーダーを通した店舗への道順を義隆に見せた。
「便利ですね」
距離と大凡かかる時間が表示された画面をみて、義隆は感心したような顔をした。それを見ながら二人で歩いて、ついた店はなかなか、混雑していた。オーダーのために並ぶ人が結構いるが、貴文はそのまま客席に義隆を案内する。
「天気がいいからテラス席にしませんか?」
貴文が選んだ席を前に、義隆が外を提案してきた。
「え?義隆くんがいいなら俺は構わないけど」
そのまま外のテラス席に座れば、冬の日差しとはいえそこそこ暖かかった。風がないから底冷えするようなことは無い。
「すみません。明らかにオメガの人がいたので」
貴文の耳元で義隆が済まなさそうな声で言ってきた。貴文はチラと店内を見てみたが、さっぱり分からなかった。普段から自称ベータの貴文は、第二次性を気にして生活などしていないのだ。だから言われたところでオメガの特徴など分かるはずもなかった。
「そうなんだ。ごめんね気が付かなくて」
貴文が素直に謝罪すると、義隆は少し困ったような顔をした。
「いえ、貴文さんは悪くありません。アルファが気をつけることなので」
そういった義隆の顔は、何処か堂々としていて、貴文は改めて顔がいいなぁと思うのであった。
そんなことをしているうちに、貴文のスマホが鳴った。どうやら注文したものが出来たらしい。席を立ち取りに行こうとした貴文を義隆がせいした。
「俺が持ってきますから貴文さんは座っていてください」
そう言って貴文の手からスマホを奪い、さっそうとカウンターへ歩いていく。その背中を目で追っていた貴文は、いくつかの目線とかち合った。だが、すべての目線はあちらから外されていく。振り返った義隆は、両手にトレーを持っていた。一つはドリンクが二個とコールスローサラダがのっていた。そうしてもう一つには、巨大なハンバーガーが乗っていたのであった。
「お待たせしました。貴文さん」
弾んだ声でそう言って、貴文の前に巨大なハンバーガーがのったトレイを置いた。それからゆっくりとドリンクの乗ったトレーを置いた。
「うわぁ、ごめん。俺の想像力が足りてなかった」
トレーはハンバーガーだけでいっぱいになっていた。これはかなり重たかっただろう。ついでに言えばドリンクはLサイズであった。それが二個だから、そこそこ重たかったはずだ。つまり、貴文では一人で持ってくくることはできなかったということだ。
「気にしないでください。俺はアルファですから」
そう言って義隆は貴文の隣に腰を下ろした。そうしてポケットからスマホを取り出し貴文に手渡そうとした時、貴文が口を開いた。
「そうだ、写真。写真撮ろうよ」
ハンバーガーの乗ったトレイを持ち、義隆に向かって満面の笑みを浮かべる。
「ねえ、俺のスマホで写真撮ってよ」
「あ、はい」
義隆は慌てながらも何枚か写真を撮った。すると貴文はスマホを義隆の手から取り、カメラを向ける。
「次は義隆くん。何ならかじっちゃってよ」
貴文にそう言われ、義隆が巨大なハンバーガーにかじりつく。それを楽しそうに連写する貴文。そんな風に楽しく二人で巨大なハンバーガーを食べたのであった。もちろん、義隆の方がより多く食べたのは言うまでもないことである。
そうして、腹ごなしと称して一駅分歩いて、改札をくぐると、義隆が貴文に言った。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「いや、こちらこそ楽しかった」
なぜかお互い頭を下げた。
「では、貴文さん。また明日。寝坊しないでくださいね?」
義隆が笑いながら言うので、貴文は苦笑いするしかなかった。クリスマスの日、寝坊してしまったことは申し訳なかったと反省している。なにしろ寝巻のスエット上下で高級ホテルに行ったのだから。
「明日?」
貴文が小首をかしげる。明日の約束は何だっただろうか?
「貴文さん。明日からお仕事ですよ?」
義隆に言われ、貴文の顔が青ざめる。
「噓ーー」
貴文の絶望的な叫びが駅構内にこだました。
「体冷えちゃったよね」
貴文が売店で甘酒を買ってきて義隆の手に握らせた。白磁の湯呑に甘酒が入っていて、握った手のひらにほんのりとした温かさが伝わってきた。手袋をしていなかったから、指先が冷たくなっていたのは事実であるが、今はそれ以外の理由で体が冷えていた。
「す、みませ、ん」
まったくアルファらしくない、𠮟られた子犬のような顔をして貴文を見つめてくるものだから、貴文はその大きな子犬の頭を撫でた。冬の寒さのせいで冷たくなってはいるが、義隆の髪は滑らかで指どおりが良かった。
「俺のためだよね?」
貴文の言葉に義隆は黙って頷いた。
「俺から見たら、どっちも子どもだよ。それに、俺が冴えない平凡ベータってことは俺が一番わかっていることだから、さ」
とっさに義隆はそれを否定したかったが、まだいうタイミングではない。貴文に促され、甘酒を一口口に含んだ。
「おいしい」
どこか心が安心する。そんな味がした。実際は義隆にとっては初めて経験する味なので、どう表現すれば正解なのかはわからなかった。
「甘酒はねぇ、飲む点滴って言われるぐらい体にいい飲み物なんだよ」
貴文がちょっと年上風を吹かせてうんちくを述べてみた。
「すごいですね。母にお土産として買いたいです」
「確か売ってたけど、瓶だから重たいかも」
「何言っているんですか。俺はアルファだから平気です」
そんな会話を楽しみながら、甘酒を飲み干し、店内に湯呑を返しながらお土産用の甘酒を買い求めた。瓶入りの横にパックに入ったものも売られていた。
「こっちの方が持ち運び楽かも」
貴文はパック入りを勧めたが、義隆は瓶入りを買い求めた。
「こちらの方がインパクトがあります」
風呂敷に綺麗に包まれた瓶を掲げ、義隆は嬉しそうに笑った。そうして二人仲良く参道を後にした。
「ごはんどうしよう」
すっかり昼時を回っていて、どこの店も順番待ちの列ができていた。
「俺はこのあたり詳しくないので、貴文さんにおまかせします」
いきなり年下感を出されてしまい、貴文はたじろいだ。年末に体験させられた感じからすると、義隆は相当なグルメだ。以前見せてもらった朝食の写真はまるで旅館の朝ごはんだった。どう考えても、貴文の頭にそんなレベルの食事を提供してくれる店などあるわけがなかった。
「そうだなぁ……」
歩きながら貴文は必死に考える。昼時だからどこの店も客で溢れていて、ちょっと空いていそうな店はとても名家のお坊ちゃまである義隆を連れて行っていい感じがしなかった。だからと言って昼飯を食べないで帰らせるのは体裁が悪い。一応貴文は社会人なのだから、お年玉は渡せなくてもご飯ぐらいは奢るべきだろう。
スマホをじっと見つめ、貴文はふと気がついた。
(アプリで店探せんじゃん)
食べ物関係のアプリを見てみるが、どのアプリも三が日は予約を受け付けてはいなかった。そもそも三が日が休みの店の方が多かったのだ。さてさてと悩みつつ、夏頃まで活躍していたファストフードのアプリを開いた。開くと同時に近くの店舗情報が目に付いた。
「義隆くん、これ食べてみないか?」
貴文が出した答えはそれだった。
「なんですか、これ?ハンバーガーですよね?」
見せられたところで義隆は別段驚いたような反応を見せなかった。ただ、何度も目を瞬いているから、戸惑ってはいるようだ。
「そう、この近くにあるんだけど、正月限定で大きいのが売られてるんだ。直径30cmなんだって、男二人なら食べられそうじゃない?」
そう説明されて義隆は更に瞬きをした。多分頭の中で想像しているのだろう。直径30センチはなかなかの大きさだ。
「面白そうですね」
「だろ?こんな時しか食べられないから、挑戦してみよう?飲み物はどうする?」
「?貴文さん、今ここで飲み物を決めるんですか?」
どうやら義隆は、ネット注文と言うシステムを知らなかったらしい。不思議そうな顔をして貴文を見つめてくる。
「ああ、これね。アプリで注文できるんだよ。クレジットカードの登録が必要だから学生には使えないシステムだけどね」
貴文はそう言ってアプリの画面を義隆に見せた。既にカートに30センチのハンバーガーが入っていて、飲み物を2つ選択することになっていた。
「俺はアイスコーヒーにするけど、義隆くんは?ここから選べるよ」
貴文が示すところを凝視して、義隆は飲み物を選んだ。まさかのメロンソーダだ。
「サイドメニューはコールスローサラダにしておくね。さすがにポテトはキツイよね」
「そうですね」
そうやって注文を終了させると、画面には- ̗̀ 𝚃𝚑𝚊𝚗𝚔 𝚢𝚘𝚞 ̖́-の文字が現れた。
「よし、注文完了。出来上がりに時間がかかるらしいけど、歩いて行くからちょうどいいと思うんだ。道順はコレ」
貴文はそのままアプリで、今しがたオーダーを通した店舗への道順を義隆に見せた。
「便利ですね」
距離と大凡かかる時間が表示された画面をみて、義隆は感心したような顔をした。それを見ながら二人で歩いて、ついた店はなかなか、混雑していた。オーダーのために並ぶ人が結構いるが、貴文はそのまま客席に義隆を案内する。
「天気がいいからテラス席にしませんか?」
貴文が選んだ席を前に、義隆が外を提案してきた。
「え?義隆くんがいいなら俺は構わないけど」
そのまま外のテラス席に座れば、冬の日差しとはいえそこそこ暖かかった。風がないから底冷えするようなことは無い。
「すみません。明らかにオメガの人がいたので」
貴文の耳元で義隆が済まなさそうな声で言ってきた。貴文はチラと店内を見てみたが、さっぱり分からなかった。普段から自称ベータの貴文は、第二次性を気にして生活などしていないのだ。だから言われたところでオメガの特徴など分かるはずもなかった。
「そうなんだ。ごめんね気が付かなくて」
貴文が素直に謝罪すると、義隆は少し困ったような顔をした。
「いえ、貴文さんは悪くありません。アルファが気をつけることなので」
そういった義隆の顔は、何処か堂々としていて、貴文は改めて顔がいいなぁと思うのであった。
そんなことをしているうちに、貴文のスマホが鳴った。どうやら注文したものが出来たらしい。席を立ち取りに行こうとした貴文を義隆がせいした。
「俺が持ってきますから貴文さんは座っていてください」
そう言って貴文の手からスマホを奪い、さっそうとカウンターへ歩いていく。その背中を目で追っていた貴文は、いくつかの目線とかち合った。だが、すべての目線はあちらから外されていく。振り返った義隆は、両手にトレーを持っていた。一つはドリンクが二個とコールスローサラダがのっていた。そうしてもう一つには、巨大なハンバーガーが乗っていたのであった。
「お待たせしました。貴文さん」
弾んだ声でそう言って、貴文の前に巨大なハンバーガーがのったトレイを置いた。それからゆっくりとドリンクの乗ったトレーを置いた。
「うわぁ、ごめん。俺の想像力が足りてなかった」
トレーはハンバーガーだけでいっぱいになっていた。これはかなり重たかっただろう。ついでに言えばドリンクはLサイズであった。それが二個だから、そこそこ重たかったはずだ。つまり、貴文では一人で持ってくくることはできなかったということだ。
「気にしないでください。俺はアルファですから」
そう言って義隆は貴文の隣に腰を下ろした。そうしてポケットからスマホを取り出し貴文に手渡そうとした時、貴文が口を開いた。
「そうだ、写真。写真撮ろうよ」
ハンバーガーの乗ったトレイを持ち、義隆に向かって満面の笑みを浮かべる。
「ねえ、俺のスマホで写真撮ってよ」
「あ、はい」
義隆は慌てながらも何枚か写真を撮った。すると貴文はスマホを義隆の手から取り、カメラを向ける。
「次は義隆くん。何ならかじっちゃってよ」
貴文にそう言われ、義隆が巨大なハンバーガーにかじりつく。それを楽しそうに連写する貴文。そんな風に楽しく二人で巨大なハンバーガーを食べたのであった。もちろん、義隆の方がより多く食べたのは言うまでもないことである。
そうして、腹ごなしと称して一駅分歩いて、改札をくぐると、義隆が貴文に言った。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「いや、こちらこそ楽しかった」
なぜかお互い頭を下げた。
「では、貴文さん。また明日。寝坊しないでくださいね?」
義隆が笑いながら言うので、貴文は苦笑いするしかなかった。クリスマスの日、寝坊してしまったことは申し訳なかったと反省している。なにしろ寝巻のスエット上下で高級ホテルに行ったのだから。
「明日?」
貴文が小首をかしげる。明日の約束は何だっただろうか?
「貴文さん。明日からお仕事ですよ?」
義隆に言われ、貴文の顔が青ざめる。
「噓ーー」
貴文の絶望的な叫びが駅構内にこだました。
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