【完結】英雄が番になるって聞いたのになんか違う

久乃り

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第6話 こんなことでいいのだろうか

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 恐らく、母上からの差し入れと思われるディルドは、どう見ても初心者向けではなかった。
 まぁ、学園から初心者向けのディルドが配られると知っているからこそ、だとは思う。

 思うけどっ!

 つまり、母上は、初心者の用で満足出来ないでしょ?って・・・

「っう…わぁ……あ……っ」

 母上からの差し入れは、学園からのモノと違ってえげつない形をしていた。けれど、想像してしまうのだ。指で届かなかったところ、アソコにコレなら届いてしまって、気持ちイイのではないか?と。

 しかし、見れば見るほどグロい。

 学園からのヤツは、はっきりいってノーマルだ。未来の番を想像しながら使用するのに適しているだろう。優秀なαのモノは、やはり優秀なのだろうか?などと下衆な事を考えてしまう今の自分が嫌いだ。

 けれども想像してしまう。

 アレを、自分で、自分に、突っ込んで、いや、挿入て、だ。動かして、気持ち良くなってしまう、のか?

 ああ、ダメだ。

 想像しただけで、分身がゆるゆると主張を始めてしまった。下腹の辺りが疼いてくる。
 ああ、ダメだ、ダメだ。
 頭の中にみだらな想像が渦巻いてくる。
 何度も唾を飲み込みながら、俺は手に取るべきディルドを考える。

「で、でも…いきなりは、やっぱり…怖い、よな」

 俺は学園からので、一番小さいものを手に取った。
 しかし、小さいとはいえどなかなかな形をしている。思わず自分の分身と見比べる。

「いや、デカくない?」

 Ωは小さいのか?なんか、俺のは色も薄い気がする。いや、他の人のなんて見たことないけどさ。
 比べる対象がディルドって、どうよ?
 小さいヤツでも俺のよりデカいじゃん。
 いや、平均ってどんなよ?
 そーいや、なんかで読んだな。化粧品の瓶がアレの平均的なサイズを模している。って。

 化粧品の瓶?

 んなもん、あるわけ……あった。
 鏡台のとこにあった。
 俺はフラフラしながらも、鏡台から化粧品の瓶を持ってきた。
 だいぶ、膝に力が入らないけどな。

「で?コレってβも含めた平均値?なのか、な?」

 うん、化粧品の瓶に比べれば細いかな?

「俺、平均以下かよ」

 ダメだ、リアルに落ち込んできた。
 所詮、Ωって、Ωって、そんなもんなのか?
 ああ、分かってるよ。
 Ωのモノなんて、もはや、一生使い道ないですもんね!そうだよね!!

「潤滑剤、使わなくちゃ」

 俺はくだらない考えを捨て、本能に生きることにした。
 化粧品の瓶にもはや用はない。
 潤滑剤の瓶を手に取り、蓋を開ける。
 甘い香りが漂ってきた。なにか、花の香りだと思う。花の知識なんてほぼない俺は、甘くていい匂いだとしか認識できなかった。
 優秀なΩになるためには、花の香りも、いずれ覚える日が来るだろう。
 さて、潤滑剤と、ディルドだが、どうやって使う?致すには?

「……ぬ、、塗る?」

 ディルドに、塗りつければいいのか?
 さすがに、こいつを自分の穴に挿入は・・・無理、だよな?冷たそうだし。

 絶対、冷たいよな?

 だって、胎内だよ?そこにこんな液体入れたら、冷たくてびっくりしちゃうよ。

 うん。

 ディルドに、塗ろう。
 で?どんな体勢で致す?
 うつ伏せ?仰向け?
 仰向けだと、さっきみたいに腰の下に枕を入れて、ってなるけど、動かしにくそうだな。
 そうなると、うつ伏せかな?
 うん、万が一力が抜けてしまった時、うつ伏せの方がリスクが少ない。

 まぁ、そんな状態で意識気を失ったら、それはそれで十分な痴態を披露することになってしまえけれど。
 なんて、こんなことを考えている間に、俺の分身は更に主張を大きくしてきていた。期待しているのだろう。
 このディルドが、どんな仕事をしてくれるのかを。

 覚悟を決めて、俺は体勢を整えた。

 右手で持つから、顔を右向きかな?
 肩をシーツに付けて、腰を上げる様に突き出した。もう、どうにも恥ずかしい格好だ。誰にも見られていないのが救いだろう。
 意を決して先端をそっと充てがう。

「ふっ……んぅ…あっ……はぁ…」

 息を吐きながらゆっくりと押してみる。
 一定のリズムでないから、俺が押す度に水音に似た音が聞こえてくる。
 その音がなんとも卑猥だ。

「………っんぁ…ぁ」

 角度があるせいで、思ったところに上手いこと当たらない。それがもどかしくて動きが早くなる。
 潤滑剤はそんなに塗っていなかったけれど、俺から出てくる液体が、ディルドを挿入たあたりから量をましてきている気がする。
 入れる時よりも、出す時の方が背中を駆け上がる快感が強い。

 「はぁ…はぁ……あっ…あっん……ん」

 ゆっくりと動かした時、イイところを掠めたため、俺は動きを止めてしまった。
 ゆっくりと引き抜くように動かすと、またソコに当たった。

 「んんん……んっ」

 背中がゾクゾクするほどの何かがきた。
 ソコがいいのだ。

 「あ、ソコ…ソコが……」

 口にしたところで誰に聞こえるわけでもなく、俺は手に持つディルドをゆっくりと回転させた。本物ならそんな動きは出来ないけれど、コレはディルドだ。
 俺の意思で俺のイイところに当たって欲しい。

 「ふぁ……あ…」

 たまらない快感が押し寄せてきて、俺は達した。
 左手が何をする訳でもなく、自分の体の下になっていたため、何となく分身を握っていたのだ。
 ビクビクと緩く痙攣しながら、雫を垂れ流すのを手のひらでしっかりと感じてしまった。

 さすがに初めての発情期で二回も達したため、俺はそのまま目を閉じてしまった。

 自分が、どんな格好か考えもせずにな。
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