18 / 19
第18話 ねだってみた
しおりを挟む
キスをし続けたからなのか、匂いがとても濃くなって、そのせいで思考がままならない。もしかすると、酸欠なのかもしれないけれど、そんなことを冷静に考えられなかった。
「…あっ……やっ…っあ」
アルグレイトの指が俺の中に入ってきた。
長い指がゆっくりと入ってきて、俺の胎内をゆっくりとなぞる。
「んぁ……ん…そ…こ」
気持ちいいと思う箇所があって、そこに触れられて思わず声が出ると共に、アルグレイトに回す手に力が入った。
「ここ?」
アルグレイトの指が、確認をするように俺の胎内で擦るような動きをして、摘むようにそこを押す。
「あっ……あぁ、そこ、だめ」
腰の辺りに強い痺れが来て、お腹に力が入る。
身体の中のどこかで、なにかか収縮するような感じがした。
「だめ?」
耳元で低い声が問いかける。
「あ…気持ち…いい……か、ら…だめ」
「どうして?」
指が増えて、かき混ぜるような動きをされた。しかも、ゆっくりでなくかなり早い。ちょっと乱暴な感じもするほど、強い刺激だった。
「あぁぁぁぁぁ……だめ…だ…めっ」
腰から崩れる程の刺激に、俺の腕から力が抜ける。
「気持ちいいのですね?」
確認されても、返事ができない。
アルグレイトが俺を覗き込むように見ている。いつの間にか俺が下になって、背中がシーツに着いていた。
「はっ…な…なん……で?」
状況が飲み込めないで、何回か瞬きを繰り返すが、アルグレイトはただ笑うだけで答えをくれない。
「顔を見せてください」
そう言って、アルグレイトは俺の前髪をかきあげる。いつの間にかに汗をかいていて、前髪がおでこに張り付いていた。でも、それはアルグレイトも同じで、前髪をかきあげるアルグレイトからは、強い匂いがした。
汗にフェロモンが混ざっている。
それは、さっき舐めた時に知っていた。
だから舐めると甘い。おいしい。俺だけの味だ。
「3年分の思いを込めると大変なことになりますから、今日はできるだけ我慢します」
銀縁メガネの奥の瞳にこもる熱は、3年分あるらしい。けれど、それを解放はしないと言うけれど、できるだけ、というのが不安になる。
俺がゆっくり瞬きをしていると、アルグレイトの顔が近づいてきて、唇が重なった。我慢すると言っただけあって、ゆっくりと味わうように舌が動いて、そっちに気を取られていると、俺の腹の中でアルグレイトの指が出入りを繰り返していた。
息継ぎみたいに唇が離れては、またくっついて、その度に間に糸が出来ると、それをアルグレイトが舐めとる。
それを何度も繰り返していくうちに、どんどん熱にやらていく。考えることが面倒になっていく。
「…ほし……ぃ…」
「なんて?」
俺の声が聞き取れなかったのか、アルグレイトが聞き返す。
「いれて……俺に、いれて」
頭の中に溢れた欲を、そのまま口にする。
この匂いが欲しい。この匂いで満たされたい。
「いいんですか?」
確認してくる声は、低くそれでいて艶があった。
その声の響きさえ、俺の身体に刺激を与える。
「俺の…なかっ……いっぱいに…して…」
欲しい匂いが、強くなって、周りの空気がそれで満たされていくのが分かる。けれど、俺はその匂いを胎内にいれたい。
「挿入ますよ」
優しい声で宣言されて、下半身に甘い疼きが広がってきた。押し広げるような波がゆっくりときて、その後に続く鈍い痛み。
「…っあ…っあ……あっ………あぁ……」
息を吐き出すと、そのまま声になり、その声が自分のものだとは思えないぐらいに甘えていた。征服されていく感覚が、堪らなく心地いいなんて思わなかった。俺を支配する甘い匂いの疼きだ。
「苦しいですか?」
動かないで待っているアルグレイトが、俺に確認をする。苦しいかもしれないけれど、胎内が満たされていることの方がはるかに上だ。
「いっぱい…に、して…」
口にしたのは俺の欲だった。何を、とか、何で、とか、そんなことを言わなくても伝わったらしい。
「できるだけ優しくします」
ゆっくりと動きだして、俺の胎内をかき混ぜるけれど、その度に俺の中に匂いが入ってきて、どんどん満たされていく。
「お…おくにっ……もっと、奥に……くれよっ」
満たされたい願望を口にすると、アルグレイトに抱き抱えられるような体勢になった。すごく苦しいのに、一気に匂いに囲まれて俺は満足して微笑んだ。
その顔を見たからか、アルグレイトの動きが早くなる。奥に奥にと深くなって、俺の胎内を突き進む。
「噛んで……噛んでよ」
甘い疼きがゆるゆると迫ってきて、俺の欲が爆発寸前にまできていた。けれど、それは腹の中の欲望ではなくて、なにか別の衝動に置き換えられていく。
アルグレイトが一気に俺から抜けると、身体の向きを変えられた。腰を高くされて、しっかりと掴まれる。辛うじて膝がシーツに着いてはいるけれど、俺は自分の体を支えてはいない。
その体勢にされて、首だけを動かしてアルグレイトを見ると、相変わらず銀縁メガネをかけたまま、一気に俺の奥にまではいってきた。
「んっ…あっ……あ、あ、あ」
アルグレイトの動きに合わせて声が出る。鼻にかかるような声は、猫の鳴き声にも似ているかもしれない。
項に舌が這う。温かくて、ねっとりとした感触がくるけれと、俺が欲しいのはそういった刺激ではない。そんな優しいのではない。
「……か、噛んでっ」
ものすごくギリギリまできているのに、最後のモノが足りない。そんな物足りなさから口にしたの懇願は、Ωの本能なのだろうか?それをしてもらわないと、イケない。
「覚悟してくださいね」
甘く熱の篭った声がした。それを聞いて、背中がゾクリとする程に期待が高まる。
一瞬、全ての神経がそこに集まった。
「…………っあ、あぁぁぁぁ………ぁあ」
欲しかった匂いが、そこから一気に溢れた。溢れたのは俺なのかアルグレイトなのか。
俺の中で張り詰めていたものが一気に解放されて、俺の欲は満たされた。
「…あっ……やっ…っあ」
アルグレイトの指が俺の中に入ってきた。
長い指がゆっくりと入ってきて、俺の胎内をゆっくりとなぞる。
「んぁ……ん…そ…こ」
気持ちいいと思う箇所があって、そこに触れられて思わず声が出ると共に、アルグレイトに回す手に力が入った。
「ここ?」
アルグレイトの指が、確認をするように俺の胎内で擦るような動きをして、摘むようにそこを押す。
「あっ……あぁ、そこ、だめ」
腰の辺りに強い痺れが来て、お腹に力が入る。
身体の中のどこかで、なにかか収縮するような感じがした。
「だめ?」
耳元で低い声が問いかける。
「あ…気持ち…いい……か、ら…だめ」
「どうして?」
指が増えて、かき混ぜるような動きをされた。しかも、ゆっくりでなくかなり早い。ちょっと乱暴な感じもするほど、強い刺激だった。
「あぁぁぁぁぁ……だめ…だ…めっ」
腰から崩れる程の刺激に、俺の腕から力が抜ける。
「気持ちいいのですね?」
確認されても、返事ができない。
アルグレイトが俺を覗き込むように見ている。いつの間にか俺が下になって、背中がシーツに着いていた。
「はっ…な…なん……で?」
状況が飲み込めないで、何回か瞬きを繰り返すが、アルグレイトはただ笑うだけで答えをくれない。
「顔を見せてください」
そう言って、アルグレイトは俺の前髪をかきあげる。いつの間にかに汗をかいていて、前髪がおでこに張り付いていた。でも、それはアルグレイトも同じで、前髪をかきあげるアルグレイトからは、強い匂いがした。
汗にフェロモンが混ざっている。
それは、さっき舐めた時に知っていた。
だから舐めると甘い。おいしい。俺だけの味だ。
「3年分の思いを込めると大変なことになりますから、今日はできるだけ我慢します」
銀縁メガネの奥の瞳にこもる熱は、3年分あるらしい。けれど、それを解放はしないと言うけれど、できるだけ、というのが不安になる。
俺がゆっくり瞬きをしていると、アルグレイトの顔が近づいてきて、唇が重なった。我慢すると言っただけあって、ゆっくりと味わうように舌が動いて、そっちに気を取られていると、俺の腹の中でアルグレイトの指が出入りを繰り返していた。
息継ぎみたいに唇が離れては、またくっついて、その度に間に糸が出来ると、それをアルグレイトが舐めとる。
それを何度も繰り返していくうちに、どんどん熱にやらていく。考えることが面倒になっていく。
「…ほし……ぃ…」
「なんて?」
俺の声が聞き取れなかったのか、アルグレイトが聞き返す。
「いれて……俺に、いれて」
頭の中に溢れた欲を、そのまま口にする。
この匂いが欲しい。この匂いで満たされたい。
「いいんですか?」
確認してくる声は、低くそれでいて艶があった。
その声の響きさえ、俺の身体に刺激を与える。
「俺の…なかっ……いっぱいに…して…」
欲しい匂いが、強くなって、周りの空気がそれで満たされていくのが分かる。けれど、俺はその匂いを胎内にいれたい。
「挿入ますよ」
優しい声で宣言されて、下半身に甘い疼きが広がってきた。押し広げるような波がゆっくりときて、その後に続く鈍い痛み。
「…っあ…っあ……あっ………あぁ……」
息を吐き出すと、そのまま声になり、その声が自分のものだとは思えないぐらいに甘えていた。征服されていく感覚が、堪らなく心地いいなんて思わなかった。俺を支配する甘い匂いの疼きだ。
「苦しいですか?」
動かないで待っているアルグレイトが、俺に確認をする。苦しいかもしれないけれど、胎内が満たされていることの方がはるかに上だ。
「いっぱい…に、して…」
口にしたのは俺の欲だった。何を、とか、何で、とか、そんなことを言わなくても伝わったらしい。
「できるだけ優しくします」
ゆっくりと動きだして、俺の胎内をかき混ぜるけれど、その度に俺の中に匂いが入ってきて、どんどん満たされていく。
「お…おくにっ……もっと、奥に……くれよっ」
満たされたい願望を口にすると、アルグレイトに抱き抱えられるような体勢になった。すごく苦しいのに、一気に匂いに囲まれて俺は満足して微笑んだ。
その顔を見たからか、アルグレイトの動きが早くなる。奥に奥にと深くなって、俺の胎内を突き進む。
「噛んで……噛んでよ」
甘い疼きがゆるゆると迫ってきて、俺の欲が爆発寸前にまできていた。けれど、それは腹の中の欲望ではなくて、なにか別の衝動に置き換えられていく。
アルグレイトが一気に俺から抜けると、身体の向きを変えられた。腰を高くされて、しっかりと掴まれる。辛うじて膝がシーツに着いてはいるけれど、俺は自分の体を支えてはいない。
その体勢にされて、首だけを動かしてアルグレイトを見ると、相変わらず銀縁メガネをかけたまま、一気に俺の奥にまではいってきた。
「んっ…あっ……あ、あ、あ」
アルグレイトの動きに合わせて声が出る。鼻にかかるような声は、猫の鳴き声にも似ているかもしれない。
項に舌が這う。温かくて、ねっとりとした感触がくるけれと、俺が欲しいのはそういった刺激ではない。そんな優しいのではない。
「……か、噛んでっ」
ものすごくギリギリまできているのに、最後のモノが足りない。そんな物足りなさから口にしたの懇願は、Ωの本能なのだろうか?それをしてもらわないと、イケない。
「覚悟してくださいね」
甘く熱の篭った声がした。それを聞いて、背中がゾクリとする程に期待が高まる。
一瞬、全ての神経がそこに集まった。
「…………っあ、あぁぁぁぁ………ぁあ」
欲しかった匂いが、そこから一気に溢れた。溢れたのは俺なのかアルグレイトなのか。
俺の中で張り詰めていたものが一気に解放されて、俺の欲は満たされた。
13
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる