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一章
20 撮影
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朔菜ちゃんが休憩所の方へ向かった。私もバッグから視線を離し後を追う。
休憩所にはほとりちゃんとユララ姿のさりあちゃんが立っていて、話をしていたらしい二人は私たちに気付いてこっちを見た。
「似合ってるじゃん」
朔菜ちゃんの褒言葉にさりあちゃんはそっぽを向いて投げ遣りな口調で返した。
「フン! そっちも上等ね」
朔菜ちゃんの衣装は水色が多く使われているけど、さりあちゃんの衣装はその水色のほかにエメラルドグリーンも入っている。朔菜ちゃんが着ているのは初期のユララの基本コスチューム。さりあちゃんのはアニメが進んでいく中でバージョンアップしたタイプのものだ。
さりあちゃんの方もスラッと背が高く大人っぽい美人なユララに仕上がっている。ユララは元々キャラの中でもお姉さん的なポジションだったので、さりあちゃんの醸し出す雰囲気も似合ってるように思う。
「さあ、二人とも準備できた事だし。さっそく始めよう!」
ほとりちゃんが意気揚々と手を打って宣言した。
「二人とも、心ゆくまで存分に戦って!」
「えっ?」
ほとりちゃんの言い出した内容が理解できなくて思わず聞き返した。朔菜ちゃんとさりあちゃんも同じ心境だったようで三人の声が重なった。せっかく仲良くなりかけていた二人をわざわざ戦わせるとは、どんな了見だろうか。
「この格好でっ?」
朔菜ちゃんが尤もな意見を呈する。二人が戦ったらこの素敵な衣装もボロボロになってしまうのではないだろうか。
「私ね、思ってたの。衣装ができたら二人にそれを着てもらって思いっ切り悔いのないくらい戦ってもらって、それでいがみ合うのは終わりにしてほしいって。これっ切りにしてほしいって。だから今日がケンカできる最後の日って事で、二人とも全力を出し切って!」
こぶしを握って力説するほとりちゃんに朔菜ちゃんとさりあちゃんは微妙な顔色をしている。
「ごめんほとり、そんな事できない」
朔菜ちゃんが神妙な表情でほとりちゃんと向き合った。ほとりちゃんに言い聞かせている。
「全力で戦えばほとりがせっかく作ってくれたこの衣装もきっと破れてしまうだろうし何より……人の目が気になってそれどころじゃないの、今。こっちの休憩所の方はまだマシだけど」
朔菜ちゃんの頬が薄ら赤い気がする。
さりあちゃんも朔菜ちゃんに同調するように深く深く頷いている。彼女は焦りの窺える声でほとりちゃんを促す。
「早く写真を撮りましょ? ユララになれたのはいいのだけれど、恥ずかしさで頭がおかしくなりそうなのよ」
さりあちゃんの気持ちも分かる。こんな田舎も田舎な場所でアニメのキャラに全力でなり切っている人がいたら目立つ。通りかかる人の誰からもジロジロ見られるのは必至。
「ちぇー。動画を撮って二人の弱みを握ってやろうと思ってたのに」
ほとりちゃんが肩を落としてブラックな発言をしている。すぐに気を取り直した様子の彼女は二人に新たな要求を持ち掛けた。
「じゃあ、ユララになり切って彼女のセリフを言うのは?」
スマホを二人に向けて動画の準備は完了している素振りのほとりちゃん。朔菜ちゃんとさりあちゃんの顔がハッと何かに思い至ったような真剣なものになった。朔菜ちゃんが言葉にする。
「そっか……。この姿で言えるんだ。あのセリフも!」
「いつもの決めゼリフも!」
さりあちゃんも長年抑圧されていたものを解放された人のように高らかに声を響かせた。
朔菜ちゃんとさりあちゃんが目を合わせている。その心は確かに通じ合っているように見えた。
一頻り二人がセリフの言い合いを満喫した後、いよいよ写真撮影タイムに移った。
木の柵に腰掛けて薄を眺めるユララ姿の朔菜ちゃんにスマホを向ける。どこか物憂げな表情。美しくて見惚れてしまう。
粗方休憩所での撮影を終え、いよいよ海の方へ行ってみようという話になった。海までは車の通りがある道を歩かないといけないので朔菜ちゃんとさりあちゃんには予め持ってきてもらった丈が長く大きめの上着(フード付き)を着てもらった。
二人の今の姿は、私は皆に見せびらかしたい程凄くいいと思うけど本人たちはまだ心の葛藤があるみたいだった。
歩道を進み目的の海が見えた。道路沿いに堤防が続いており、その先に青々と広がっていた。堤防下の小さな砂浜に白い波が打ち寄せている。堤防が途中で切れている場所があり、そこにあった階段から砂浜へ下りた。
私たちは無我夢中で写真を撮りまくった。きらめく陽光の下、美少女と美女のユララを堪能させてもらった。このアニメのファンという訳でもなかったけど、彼女たち三人のおかげで凄く好きになったよ。
「あっ!」
急にほとりちゃんが叫んだ。
「そろそろ戻らないと。時間の事忘れてたねぇ」
言われてスマホの時計を確認した。あと十分で約束の二時間が経つ。
私たちは砂浜を後にした。
元いた駐車場へ帰る道すがら朔菜ちゃんが「今すぐトイレに行かないとヤバい」と言い出した。
「えーっと、駐車場のトイレまでは……」
私が聞くと朔菜ちゃんが悲痛な表情で言い切る。
「持たない」
「そういえば、そこに公園があったわよね? さっき来る時トイレがあるの見えたわ」
さりあちゃんの助言を受け朔菜ちゃんは「恩に着る」と言い残して走り出した。
「あっじゃあ私、朔菜ちゃんと一緒に戻るね!」
さりあちゃんとほとりちゃんに伝えて朔菜ちゃんの後を追った。知らない土地で女の子の一人行動は心配だ。
「私たちは先に戻ってるねー!」
ほとりちゃんの言葉に手を振って応えた。
休憩所にはほとりちゃんとユララ姿のさりあちゃんが立っていて、話をしていたらしい二人は私たちに気付いてこっちを見た。
「似合ってるじゃん」
朔菜ちゃんの褒言葉にさりあちゃんはそっぽを向いて投げ遣りな口調で返した。
「フン! そっちも上等ね」
朔菜ちゃんの衣装は水色が多く使われているけど、さりあちゃんの衣装はその水色のほかにエメラルドグリーンも入っている。朔菜ちゃんが着ているのは初期のユララの基本コスチューム。さりあちゃんのはアニメが進んでいく中でバージョンアップしたタイプのものだ。
さりあちゃんの方もスラッと背が高く大人っぽい美人なユララに仕上がっている。ユララは元々キャラの中でもお姉さん的なポジションだったので、さりあちゃんの醸し出す雰囲気も似合ってるように思う。
「さあ、二人とも準備できた事だし。さっそく始めよう!」
ほとりちゃんが意気揚々と手を打って宣言した。
「二人とも、心ゆくまで存分に戦って!」
「えっ?」
ほとりちゃんの言い出した内容が理解できなくて思わず聞き返した。朔菜ちゃんとさりあちゃんも同じ心境だったようで三人の声が重なった。せっかく仲良くなりかけていた二人をわざわざ戦わせるとは、どんな了見だろうか。
「この格好でっ?」
朔菜ちゃんが尤もな意見を呈する。二人が戦ったらこの素敵な衣装もボロボロになってしまうのではないだろうか。
「私ね、思ってたの。衣装ができたら二人にそれを着てもらって思いっ切り悔いのないくらい戦ってもらって、それでいがみ合うのは終わりにしてほしいって。これっ切りにしてほしいって。だから今日がケンカできる最後の日って事で、二人とも全力を出し切って!」
こぶしを握って力説するほとりちゃんに朔菜ちゃんとさりあちゃんは微妙な顔色をしている。
「ごめんほとり、そんな事できない」
朔菜ちゃんが神妙な表情でほとりちゃんと向き合った。ほとりちゃんに言い聞かせている。
「全力で戦えばほとりがせっかく作ってくれたこの衣装もきっと破れてしまうだろうし何より……人の目が気になってそれどころじゃないの、今。こっちの休憩所の方はまだマシだけど」
朔菜ちゃんの頬が薄ら赤い気がする。
さりあちゃんも朔菜ちゃんに同調するように深く深く頷いている。彼女は焦りの窺える声でほとりちゃんを促す。
「早く写真を撮りましょ? ユララになれたのはいいのだけれど、恥ずかしさで頭がおかしくなりそうなのよ」
さりあちゃんの気持ちも分かる。こんな田舎も田舎な場所でアニメのキャラに全力でなり切っている人がいたら目立つ。通りかかる人の誰からもジロジロ見られるのは必至。
「ちぇー。動画を撮って二人の弱みを握ってやろうと思ってたのに」
ほとりちゃんが肩を落としてブラックな発言をしている。すぐに気を取り直した様子の彼女は二人に新たな要求を持ち掛けた。
「じゃあ、ユララになり切って彼女のセリフを言うのは?」
スマホを二人に向けて動画の準備は完了している素振りのほとりちゃん。朔菜ちゃんとさりあちゃんの顔がハッと何かに思い至ったような真剣なものになった。朔菜ちゃんが言葉にする。
「そっか……。この姿で言えるんだ。あのセリフも!」
「いつもの決めゼリフも!」
さりあちゃんも長年抑圧されていたものを解放された人のように高らかに声を響かせた。
朔菜ちゃんとさりあちゃんが目を合わせている。その心は確かに通じ合っているように見えた。
一頻り二人がセリフの言い合いを満喫した後、いよいよ写真撮影タイムに移った。
木の柵に腰掛けて薄を眺めるユララ姿の朔菜ちゃんにスマホを向ける。どこか物憂げな表情。美しくて見惚れてしまう。
粗方休憩所での撮影を終え、いよいよ海の方へ行ってみようという話になった。海までは車の通りがある道を歩かないといけないので朔菜ちゃんとさりあちゃんには予め持ってきてもらった丈が長く大きめの上着(フード付き)を着てもらった。
二人の今の姿は、私は皆に見せびらかしたい程凄くいいと思うけど本人たちはまだ心の葛藤があるみたいだった。
歩道を進み目的の海が見えた。道路沿いに堤防が続いており、その先に青々と広がっていた。堤防下の小さな砂浜に白い波が打ち寄せている。堤防が途中で切れている場所があり、そこにあった階段から砂浜へ下りた。
私たちは無我夢中で写真を撮りまくった。きらめく陽光の下、美少女と美女のユララを堪能させてもらった。このアニメのファンという訳でもなかったけど、彼女たち三人のおかげで凄く好きになったよ。
「あっ!」
急にほとりちゃんが叫んだ。
「そろそろ戻らないと。時間の事忘れてたねぇ」
言われてスマホの時計を確認した。あと十分で約束の二時間が経つ。
私たちは砂浜を後にした。
元いた駐車場へ帰る道すがら朔菜ちゃんが「今すぐトイレに行かないとヤバい」と言い出した。
「えーっと、駐車場のトイレまでは……」
私が聞くと朔菜ちゃんが悲痛な表情で言い切る。
「持たない」
「そういえば、そこに公園があったわよね? さっき来る時トイレがあるの見えたわ」
さりあちゃんの助言を受け朔菜ちゃんは「恩に着る」と言い残して走り出した。
「あっじゃあ私、朔菜ちゃんと一緒に戻るね!」
さりあちゃんとほとりちゃんに伝えて朔菜ちゃんの後を追った。知らない土地で女の子の一人行動は心配だ。
「私たちは先に戻ってるねー!」
ほとりちゃんの言葉に手を振って応えた。
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