グレープフルーツを食べなさい

美森 萠

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再会

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 入社式から二週間が経ち、私が担当した新入社員二人の研修も無事終了した。
週明けには彼らの配属先が決まる。
二人とも、希望の部署に決まればいいけれど、そううまくはいかないだろう。
 希望通りにいかなかった場合の二人へのフォローも、もちろん彼らの担当である私の役目だ。
マイペースそうに見えて、何事にも柔軟な岸くんはまだいいけど、私には、ちょっと気性の激しいところがある二宮さんのことが心配だった。

 就業時間を過ぎて、休憩所で缶コーヒーを手に一息つく。ようやく研修が終わってホッとしたものの、私はすっかり疲れ切っていた。
 毎年のことだけれど、たった一週間の社外研修では、電話応対すら満足にできるようにならない。彼らにビジネスマナーを一から叩き込むことから始めて、部内の仕事の流れを覚えさせる毎日。
 それに、新入社員研修があるからといって、私の受け持つ仕事を減らしてもらえるわけではない。定時までに終わらなかった自分の仕事は、就業後に回すことになる。
 連日の残業で、体はヘトヘト。本当は早く家に帰ってゆっくりしたいけれど、研修最終日の夜は慰労も兼ねて歓迎会を開くのがうちの部の恒例になっている。 
 今日の会場は、会社近くの大衆居酒屋だ。疲れてるからといって、ぐずぐずしている場合ではない。
 急いで缶コーヒーを飲み干し、オフィスに戻る。自分のデスクを手早く片づけると、私は二週間ぶりに定時で会社を後にした。

「さっすが、美奈子。早速上村くんにべったりですね」
 お座敷の上座に座っているのは野々村部長。部長から見て右側の席に上村が座り、上村の隣にはずっと美奈子が張りついている。
「もう響子ったら、お酒弱いんだからほどほどにしておきなよ」
 調子に乗って酎ハイのおかわりを頼む響子をやんわりとけん制した。
「だいじょーぶですよ。三谷さんが送ってくれるから」
「ちょっと、毎回毎回勘弁してよ」
あいかわらず調子のいい響子に、笑いを滲ませてそう返した。
 お酒に弱いくせに毎回飲みまくっては潰れる響子にうんざりもする時もあるけれど、実はちょっと感謝もしている。
 響子が毎回一次会で潰れてくれるおかげで、私まで二次会に行かなくてすむからだ。義務感から仕方なしに二次会に顔を出したものの、後輩の女子社員たちに嫌な顔をされるのは、正直言って気分がへこむ。
「えっ!? それ本当なんですか?」
 座敷の奥の方から二宮さんの大きな声が響いた。ざわついていたその場が一気に静まり返る。
「私、就職説明会で女性もいずれ総合職に就けるようになるからって言われたから、この会社に入ったんですけど!?」
 興奮して周りが見えなくなっているのか、二宮さんは席から立ち上がり、隣の女性社員に食って掛かっていた。
「どうかしたのか?」
 それまで部長や美奈子をはじめ、他の女性社員たちと和やかに飲んでいた上村が彼女たちの席へと向かった。
「あ、上村さん。実は入社前に聞いたことと、色々話が違ってて……」
「……そっか。とりあえず座って話そうか」
 上村にそう促されいくらか冷静さを取り戻したのか、二宮さんはおとなしく従った。
「あれですかね? 毎年恒例の」
「そうかもね」
 響子が「またか」という顔で私を見た。
 うちの会社では、女性はほぼ全員、入社後いったんは一般事務系の仕事に回される。
 建前上、募集要項では男女を問わず総合職も募集となっているけれど、現実はそんなに甘くはない。
 希望を出し続けても、途中から総合職に回してもらえた人は、ごくわずか。私にも、これまで一人二人くらいしか記憶にない。
 入社してからそのことを知って、やる気を失くしてしまう女の子も多い。中には会社に見切りをつけて、さっさと転職してしまう子もいるくらいだ。
 上村はきっと二宮さんのことをうまく説得しているのだろう。
はじめは涙ぐんでいたのに、上村と話すうちに落ち着いたようで最後には彼女も黙って上村の言葉に頷いていた。
「へえ……」
 私はその様子を見て、一人で感心していた。
 ああやって自分からトラブル解決に動くなんて、さすが上村だ。上から期待されているだけのことはある。
 上村は、新入社員の頃から頭一つ分飛び抜けてる印象だったけれど、本社を離れてる間にさらに成長したようだ。自分が将来の幹部候補として会社からも目をかけられていると、自覚があるのだろう。
「ところで三谷さん、上村くんとは話しました?」
 そんなことを考えつつぼんやりしていたら、向かいの席に座る響子が話しかけてきた。
 三杯目の酎ハイを半分ほど飲んだだけなのに、響子の目はもう据わっている。
思っていたより、お酒の回り方が早い。年度が替わったばかりで今週もバタバタしていたから、響子も疲れが溜まっているのかもしれない。
「ねー、三谷さぁん」
「もう酔っちゃった?」
「酔ってませんよぅ。何いってるんですか」
 この様子じゃ、今日の響子は絡み酒になるだろう。
うんざりする気持ちを抑えつつ、彼女に答えた。
「いいえ、特に仕事で絡みもなかったし」
「どーしてですか!? 上村くんだって私同様、可愛い後輩でしょう?」
「どうしてって、別にそんな機会もなかっただけで……」
「わかりました! じゃあここに呼びますね。上村くーん!!」
「ちょっと、響子!」
 大きな声で名前を呼ばれて、上村がこちらを振り向いた。
それに気づいた美奈子が、お酌をしていた手を止め、眉間に皺を寄せて私たちを睨みつける。
「もう、ホントにやめてったら!」
  飲み会であんなに目立つやつと一緒にいたら、また女の子たちに余計な反感を買ってしまう。
なんとかして響子を黙らせようと、二人で押し問答をしていると、高いところから声が聞こえた。
「中山、……三谷先輩も。お久しぶりです」
「……久しぶりね、上村」
 ああ、来てしまった。こうなったら、もう上村を無下にするわけにはいかない。
 観念した私は、体を横にずらし、上村が座るスペースを作ってやった。
「三谷先輩、なんだかずいぶん印象が変わりましたよね」
「……そう?」
 隣から話しかけてくる上村の顔も見ず、私はジョッキをぐいぐい呷あおった。
こんなやつと話しててもつまらない。そう思って早く元の席に戻らないかな。
 向こうから私と響子を睨みつける美奈子を目の端で認めながら、私は心の中でそう思っていた。
「なんというか……見た目からして違う。昔はそんなひっつめ髪してなかったですよね?」
「こっちの方が仕事中に気合が入って好きなの」
 私は、素っ気ない言い方をしてビールを飲み干すと、大皿の唐揚げをわざと乱暴に箸で突き刺した。 
「俺の居ない間に何かあったんですか?」
「そーなのよ、上村くん! 実はさー」
「響子!!」
(それ以上しゃべったら置いて帰るわよ!)
 調子に乗って余計なことまで話しそうな響子を睨み付けて念を送る。
 私の顔を見て「ヤバイ!」と思ったのか、響子は咄嗟に口を噤んだ。
「別に何にもないわよ。そんなことよりほら、野々村部長が待ってるわよ。
 私たちのことはいいから、早く戻ってあげたら?」
 上村の注意を私から逸らしたくて、わざと部長の名前を持ち出した。
 心の中でだけ、『早くあっちへ行け』と舌を出す。
「それも……そうですね」
 周りが若い女の子ばかりで、話し相手がいなくて部長が退屈そうにしていることに気がついたのか、ようやく上村が腰を上げた。上村が戻ることを察知して、美奈子が慌てて笑顔を作る。
(……何よあれ、まるで百面相だわ。)
あからさまな美奈子の態度に、つい苦笑が漏れる。
「じゃあ先輩。中山も、これからよろしくお願いします」
 上村はコップのビールを飲み干すと、響子の肩を軽く叩き部長のもとへと戻っていった。
 やっと上村がいなくなった。せっかく挨拶に来てくれた上村には悪いけれど、これで楽しくお酒が飲める!!
「あー、ビールが美味しい!! 響子、おかわり頼む?」
 上機嫌でジョッキを置くと、響子は不機嫌そうに頬を膨らませていた。
「何よその顔。せっかくの美人が台無しよ」
「三谷さーん、どーして上村くんのこと帰しちゃうんですか? せっかく久しぶりに三人揃ったのに……」
 どうして響子がそこまでこの三人にこだわるのか、今まで不思議に思っていたのだけれど。
 厳しい新入社員時代を一緒に乗り切ったメンバーだから、彼女なりに、特別な思い入れがあるのかもしれない。
そう考えたら、響子のことがなんだか余計に可愛く思えた。
「まあ響子はそう言うけどさ、響子も見たでしょ? 美奈子のあの顔」
「……見ました」
 そう言うと、響子は堪らずブッと噴き出した。
 外食事業部の女の子たちは、美奈子に掌握されていると言っていい。
 美奈子の機嫌次第で私への嫌がらせがエスカレートして、業務に支障が出ないともないとも限らない。仕事に影響を及ぼすような事態だけは、絶対に避けたいのだ。
「だからさ、あの子のこと怒らせると面倒じゃない。あれ、響子……?」
 ジョッキを片手に視線を向かいの席に戻すと、響子はテーブルに肘をついてスースー寝息を立てていた。
  
「もう。しっかりして、響子」
「しっかりしてますぅ……」
 脱力した人間とは、どうしてこうも重いのか。
 一次会を終えた店の前で、私は左手に二人分の荷物を持ち、右手で響子を支え解散の声がかかるのを待っていた。
「三谷さん、中山さん大丈夫ですか?」
 心配して話しかけてくれたのは、新入社員の岸くんだった。学生時代を大阪で過ごしたという彼には、少し関西の訛りがある。
「大丈夫よ、すぐにタクシー捕まえるから」
「俺も一緒に送って行きましょうか?」
「ううん、平気。響子っていつもこうだから慣れてるし。岸くんは今日の主役の一人なんだから、ちゃんと二次会へ行って」
「……わかりました。何かあった時は電話くださいね」
「うん、ありがとう」
「それじゃあ、失礼します」
 そう言って頭を下げる岸くんに、両手が塞がっている私は、手を振るかわりに頷いてみせた。 
 響子が一次会で潰れてしまうのは毎度のことだし、私たちのことなんて、いつも誰も気にも止めない。それなのに、気がついて声をかけてくれるなんて。
研修初日、緊張して私に質問もできなかった人と同じ人物だとは思えない。
 たった二週間の研修だったけれど、ちゃんと周囲に気を配ることができるようになっている。岸くんの成長ぶりを目の当たりにして、私は嬉しくなった。
「二次会、カラオケに行く人はこっちでーす」
 店の前で張り切って大声を上げている美奈子の姿が見える。その隣には上村の姿。美奈子はちゃっかり上村の腕に腕を絡ませている。
ここまでくると、美奈子のあざとさも可愛く思えてくるから不思議だ。
(まあ、せいぜい頑張んなさいよ)
 心の中でそっと美奈子にエールを送り、二次会へ向かう一団を見送る。
「さあ、私たちは帰るわよ」
 肩からずれ落ちそうになっていた鞄を持ち直し、私はふうっと息を吐いて気合を入れ直した。

 気を抜けば座り込みそうになる響子の体を引き上げながら、アーケード街を歩く。
大通りまで出れば、きっとすぐにタクシーが捕まるはず。私は心の中で自分を励ましながら、アーケード街の出口を目指して歩いた。
「うー、重い」
 このままでは、持たないかもしれない。少しベンチで休憩しようか。でも早くタクシーに乗って楽をしたい。
 迷いながらも、響子を支えふらふらと歩いていると、ふいに体から響子の重さが消えた。
「中山、相変わらず酒弱いな」
 後ろを振り向くと、背の高い上村が私を見下ろしていた。
「えっ、上村? 二次会に行ったんじゃなかったの?」
「よろよろ歩く二人が見えたんで、こっそり抜けてきました。先輩一人じゃ大変でしょう?」
「そんな。今日は上村の歓迎会でもあるのに……」
「もうみんな出来上がってるし、抜けたって構わないでしょう。俺が手伝います」
「ほんと? 助かるわ。ありがとう」
 正直に言って、上村の申し出はありがたかった。
響子はもう私の声掛けにも応じない。自分で動けないほど酔うなんて、もうちょっと考えて飲んでくれたらいいのだけれど。毎回私がどんなに言っても、なかなか改善しない。

 アーケード街を抜けると、やはりタクシーはすぐに捕まった。
「唐湊とそ郵便局の方へ向かってください」
「へえ中山、唐湊なんですか」
「響子K大卒でしょ? 学生の時からマンション変えてないのよ」
「ああ、引越しとか面倒くさがりそうですもんね」
 すっかり寝入っている響子の顔を見て、上村はくすりと笑った。
「上村、飲み会では変な態度取ってごめんね。上村ってもてるから、その……色々と面倒なんだよね」
 私は、飲み会でつれない態度を取って、つい上村を邪険にしてしまったことを謝った。
わざわざ席を移ってまで挨拶に来てくれたのに悪いことをしたな、とは思ってたから。
「ああ、別に気にしてないですよ。職場に女性が多いのも大変そうですね」
 私に肩を預け寝息を立てている響子の頭越しに、目尻を下げる上村が見えた。
「職場では、仕事のことだけ考えていられたらいいんだけどね」
 ふと私がこぼした言葉に、上村が敏感に反応した。
「……先輩ってそんなに仕事人間でしたっけ?」
「え? なに?」
「先輩を見てると、なんだかわざと人を遠ざけてるみたいな気がして。まあ、中山だけは例外みたいだけど」
 上村は顔をこちらに向けると、その目で私を捉えた。
「まるで何かを忘れるために、仕事ばっかりしているみたい」
 上村の言葉が、容赦なく胸に突き刺ささる。
返す言葉を思いつかなくて、私は不機嫌さを隠すこともなくそのまま押し黙った。

 響子の部屋の前でタクシーを降りると、私はとりあえず上村に会計を頼み、響子をタクシーの外に連れ出した。
 上村と二人で響子を支え、なんとか無事に部屋へと送り届けた。響子の部屋をロックして、部屋の鍵を玄関ドアの新聞受けに入れておく。
 マンションのエントランスを出ると、先ほどのタクシーはなぜかまだ停まったままだった。
「あれ私、上村に会計頼まなかったっけ?」
 私が聞くと、上村はやんわりと微笑んだ。
「俺が待ってるよう頼んだんです。先輩、良かったらこの後、飲みに行きませんか?」
「えっ、今から?」
 タクシーの中でちょっと険悪なムードになったから、まさか誘われるなんて思わなかった。
「お酒でだって、嫌なこと忘れられるんですよ」
「……上村?」
 いつもの私なら、そんな誘い絶対に乗らない。それなのに、何故か私は頷いていた。
「行きましょう」
「……うん」
 私は上村に促されるまま、待たせてあったタクシーに再び乗り込んだ。


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