人生が狂い始めた始まり

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疲れる彼との付き合い

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彼との付き合いは本当に疲れるものだった。
いい時はいいけど、何か地雷を踏むと最悪だ。謝ってもなかなか許してくれない、すぐ帰ってしまう。そして決まって数日連絡が取れない。
久々に電話が来ると"ハイ、ゴージャス"、"ハイ、マイプリンセス"、"ハイ、パンプキン"など日本人には慣れない、でも心地いいフレーズで電話口で言われると何もなかったように私も話してしまう。今思えばバカな私だ。
彼は友達と家を何人かでシェアしており、度々私は遊びに行っていた。彼の親友という二人の友達も紹介してもらって皆んなで遊んだりもした。これも今思えばだが、彼の親友なのにその男友達は私に"男は海にいる魚の数ほどいるんだよ"まるで日本でいう"男は星の数ほどいる"バージョン的な・・・シェアハウスの男友達にも言われたな。なのに私はその忠告聞かなかったんだよなぁ。
でもボブとの思い出は悪いことばかりではなかった。
私のビザの申請のため色々手伝ってくれたり、私の為に古い車だったけど買ってよく送り迎えもしてくれた。たいした料理じゃないけど手料理も作ってくれた。そして私は妊娠した・・・。
私の中で中絶は即決だった。病院で中絶をお願いすると何度もカウンセリングを受けさせられやめるよう言われる。しかし私の気持ちは変わらなかった。子供を産んで日本に戻ることを恥じたのだ。それとこの人の子供を産む勇気もなかった。これは今の人生が壊れていった天罰だきっと。
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