異世界に召喚されましたが平和になっていたので 大神と食べ歩きの旅を楽しみます(と配信♥♥♥) ―配信中―

健二

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異世界に召喚されましたが 平和になっていたので  大神と食べ歩きの旅を楽しみます(と配信♥♥♥ #3

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――――

 始まりの時 虎の年、10月

 様々な人で賑わう石畳の街道をフェリルポメ形態と歩いていた私は…

 苛酷にして無茶・無謀・無理な運動(主に小麦の刈り入れ)が祟り…

 魔女の一撃(別名 ぎっくり腰)に
 なりました…

 これは痛い

 つきんつきんと腰が痛む
 
 どれほど 痛いかというと
 笑ってしまう。

 笑えるくらい 痛い

 …仕方なしに 街道から離れて
 黄金色の木々に囲まれた場所で野宿…療養中

 よかった!!

 本当に良かった!!

 こんなこともあろうかと!

 こんなこともあろうかと!!
 サンドイッチの材料(銀貨二枚)多めに 購入しておいて…!!

 ともかく

 暇でも やることなくても
 大枚をはたいて買った
 しっかりしたテント(寝袋合わせ 床付きテント 銀貨20枚)で
 ごろごろしてる。

 あー

 空はこんなに青いのに風はこんなに暖かいのに太陽はとっても明るいのに

 どうして

 私は寝込んでるの!?

 いくら高らかに心の中で歌っても仕方がない…

 とはいえ、とはいえ。
 
 今日でもう3日目…
 とほほほほ………
 
 ふと

 暇なのか 元のフェンリルに戻った
 フェリルが珍しくしっぽを振って話しかけてくる。

「暇か?
 雪…」
「ひまー
 でも 腰痛いー」
 すると なぜか
 いつもよりとても非常にそわそわしたフェリルは 言う

「雪…
 したくないか?
 その…」
『ピコーン!』
 何がいたしたいかを電光石火のごとく閃いた 私は言う

「したいけど 無理ー
 腰ミリも動かないー」
「どれ、癒してやろう…」
 フェリルが私の腰の上に前足を置くと 背後からまばゆい光を放ち
 そのあと腰がじんわりと温かくなって……

「え!?
 何々??
 何してるのん?
 気持ちいいんだけど……」

 何か手ごたえを感じた風なフェリルは言う。

「ふむ。
 起き上がってみろ…」

 またまた無茶をおっしゃるフェリル様ー!

 そう思いつつ腰を軽く動かしてみると痛くない…
 
 というか腰が軽くさえある…今ならギャルジャンプできそうなほどに!!
 
 正に腰の痛みは嘘のように取れた

 が、もういつの間にか辺りは夜

 それも辺境の村を出て 初めての夜だ

 月明りと満天の星空が樹木の隙間から零れ落ちそうなくらい綺麗な中……
 
「ありがとう フェリル…
 それじゃ…
 しよっか?」
 こうして…
 
 
 
 
――――

 今日も 私は変身して
 通信用クリスタルの前に 裸で立つ…

「はーい♥♥♥
 今日はまず わんちゃんに
 気持ち良くしてもらってる お礼をしたいと思いまーす♥♥♥」
 そういうと

 仰向けになってもらった フェリルの上に乗り
 大きなおちんぽを 口いっぱいに頬張る。

『じゅぞぞぞぞぞぞっ♥♥♥
 じゅるるるるるるっ♥♥♥
 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ♥♥♥』
「…せ!!
 ……人間…♥♥♥
 こ、これはぁっ…♥♥♥♥♥♥」
 私は亀頭を舐めて 解説する。

「これはぁ…♥♥♥
 フェラチオって 言うんだよぉ♥♥♥
 わんちゃんのおちんちん びくびくしてて
 かわい♥♥♥
 それに 先っぽから
 はつじょーした 雄の味がして
 おいしいよ?♥♥♥♥♥♥」
「だめだっ…♥♥♥
 にんげんっ♥♥♥
 でるぅっ♥♥♥♥♥♥」
『れるれるれるれる
 れるれるれるれる♥♥♥
 ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ
 ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ♥♥♥
 びゅくびゅくっ♥♥♥
 びゅっ♥♥♥
 ごくっごくっごくっごくっごくっごくっごくっごくっごくっごくっごくん♥♥♥♥♥♥』
 フェリルの大量の精子を 飲み切った私は
 口の端から 白濁液をたらしつつ
 クリスタルに向かって ピースサインをする。

「わんちゃんのせーし♥♥♥
 おいしかったです♥♥♥
 おまんこ ぬれぬれに
 なっちゃった…♥♥♥♥♥♥」
 我ながら 雌犬化してきているなと思っていると
 我慢しきれなくなったフェリルが 起き上がって
 反撃してきた

「ぬおおおおおおおおっ♥♥♥
 もう がまんできぬっ♥♥♥
 こんやきさまを つがいにするぞっ♥♥♥♥♥♥」
『ごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅううううう…♥♥♥
 ぐっぽ♥♥♥』
「ひぎい♥♥♥
 おまんこ
 さけちゃうううううう♥♥♥♥♥♥」
 歪な音がして 腹がフェリルの
 それの形に 膨らんだ。

 これが…フェリルの本気ちんぽ?

 もしかして…発情期???♥♥♥

 発情期ちんぽは 抑えが利かないらしく
 容赦なく 私の子宮の中に入り
 暴力的に発情期ちんぽで 番の形に変えてくれる…

「うおおおおおおおお♥♥♥
 はらませるはらませるはらませるはらませるううううう♥♥♥♥♥♥」
『ごっちゅんごっちゅんごっちゅんごっちゅん
 ごっちゅんごっちゅんごっちゅんごっちゅん♥♥♥
 ごりゅごりゅごりゅごりゅ
 ごりゅごりゅごりゅごりゅ♥♥♥
 ごっごっごっごっ
 ごっごっごっごっ♥♥♥
 びゅーーーーーーっびゅるびゅーーーーーー♥♥♥
 がくがくがくっ♥♥♥
 じょぼぼぼぼぼおおお♥♥♥♥♥♥』
「ごわれるごわれるっ♥♥♥
 いじぎとぶっ♥♥♥♥♥♥」
 子宮を 作り変えられるような快楽で
 おしっこを漏らした 私は
 そのまま 意識を手放し…

 フェリルによる 種付けおちんぽは
 朝方まで 続いた。

 
―翌日―

 あれから…

 朝方になってようやく 理性を取り戻したフェリルは
 まず 配信を切って…

 魔法より 私とフェリルの身を清め
 私を動けるようにしてくれた。

 その事には 大変感謝せざる負えない

 なんせそれがなかったら もう何日か出発が遅れていたに違いないから。

 それにきっと この澄み渡るような青い空の景色も
 高くに構える雲たちも 拝めなかったに違いない
  
 それはいいとしよう

 が。

 街道の端…森の暗がりの隙間から聞こえる…
「おんっ♥♥♥
 おんっ♥♥♥
 おんんんんんんっ♥♥♥♥♥♥」
「おぢんぼ♥♥♥
 おぢんぼ♥♥♥
 おぢんぼ♥♥♥♥♥♥」
「あがっ♥♥♥
 あおおおおおおおおお♥♥♥♥♥♥」
 この私の汚い声…オホ声はいただけない…

 幸いなことに あまりに汚声(おごえ)すぎて
 私の正体こそバレないものの…

 これでは配信ではなく ただの公開処刑だ……

 録画や再生機能を 説明したり

 何より…

 あんなに…売るんじゃなかった…

 どうも…
 多すぎると思った人数は…

 あめの国の領主や
 そこに勤めている人も いたらしい…

 道理でやたら身成が良い人が 多いと思った…

『恥の多い人生でした。(i)
 …せめて
 もっと ボレばよかった…』
 などと 私が落ち込んでいると
 ポメラニアンに戻ったフェリルも心なしか 申し訳なさそうにしている。

「………ふ
 どうした、雪?」
 こころない天使の攻撃!

 反省してない、こいつ。

 それどころか 欲望を満たして艶々だああああああああ!
 
 投げたい背中を ぐっとこらえ
 自分のオホ声だらけの大きな十字架を背負い お寒い街道を歩く……
 
 ニコ〇スでもあるまいし 十字架背負わなくてもいいじゃない。
 
 
 
―街道―

 朝から大分歩いた私は
 フェリルといたした 配信の声も
 いよいよ、街道沿いからは止み…

 琥珀色の透明な壁でできた大きなトンネルを 抜けると……

 そこは…ステンドグラスだけで出来た町でした!!

「わあ……
 綺麗…!!」
 太陽に照らされて赤や黄・オレンジ等 様々な色で光る
 ステンドグラスの街並みに
 私は先ほどまでの事を 忘れて
 すっかり 見惚れる

 何より 外周にそびえたつ
 琥珀色の 城壁が綺麗だ……。

 が

 せっかく 綺麗な透明の壁なのに
 あちらこちらに 張り紙が…

「何々……
 『舐めるの禁止』…?
 硝子をどうして 舐めるのよ?」
 すると

 とても満足そうにフェリルは 笑って見せる。

「何…ここの国はな。
 みんな 飴細工で出来ている。
 魔法加工をして 強化・耐熱・虫除けをしたな…?
 ただ それでも
 観光客とかいう 壁を舐める阿呆が止まらん
 だから こうして
 張り紙と罰金で 壁を舐められて
 強度が落ちるのを 防いでおるのよ…
 真、人間は忙しいの…雪?」
 フェリル様から説明を聞いた私は 恐る恐る、街を歩く。

 くれぐれも 己の欲望に負けて壁や建物を舐めないように。

 さて
 
 観光も捨てがたいが とりあえず…

「先に 嫌な事…
 ギルド登録 済ませちゃおう!」
 ギルドを 目指した。

 これまた 綺麗で可愛いインスタ映えしそうな
 紙がたくさん貼ってある 飴の掲示板を見ると
 ギルド商会とやらは 中央通りにある。

 ほほう。

 よく見るとこの掲示板

 縁こそ硬いものの真ん中は柔らかい飴で出来ているのか…

 どれど………

 フェリルの視線が痛い

 それはもう刺さるように

 気を取り直し!
 
 ならばいざいざ中央通りへ!!
 
―中央通り―

 中央通りに ギルド商会はあった

 大きなレンガ造りの貴族の家っぽいけど………これは全部飴だ!!

 しゅごい!!!

 なんでも ここまでのフェリルから聞いた話によると
 様々なギルドが 混在する場所らしい

「ここで…
 旅行者登録と商人登録をして…!?」
「あー!
 あー!
 お客様!!
 これはこれはこちらへどうぞ!!!」
「ささっ!!」
 突然

 笑顔のギルド職員と思しき人達に ポメフェリルを抱っこする両腕を掴まれ
 建物の中へ連れていかれる…!!

 まさか…

 早くもピンチか?!

 
―貴賓室―

 通されたのは、尋問室や牢屋ではなく……
 
 高そうな調度品に囲まれた がっしりとした木の作りでふっわふわの腰まで沈む
 紺のソファーが心地よい貴賓室でした…

 (うんまそうな紅茶と お菓子付き)

 しかし

 どんなにお菓子や紅茶が美味しそうでも 今は喉を通らない

 何故って?

 ピンチだから

 ピンチだから

 ピンチだから!!!
 (大切な事なので三回言いました)

 フェリルは決して警戒を 怠らない。
 
 こういう急な好待遇には裏があるからだそうな

 私も禿同だ。
 
 すると 奥から…

 若手で いかにもやり手そうで男性の…

 ギルト長と思しき人が 出てきて
 にこやかに 話し始める

「やあやあ
 いらっしゃいませ 雪さん」
 !?

『この人…
 どうして 一度しか名乗ったことのない
 名前を…!?』
 私が驚いていると
 更に 男は陽気にべらべら喋る

「私…ギルド組合会長を務めさせて いただいてまして……
 もしかして…」
 不意に男は言葉を区切り ニヤアと笑う

「転生者様…とお呼びしたほうが
 よろしいでしょうか?」
「…囀るな。
 人間。」
 フェリルが威嚇してくれたおかげで なんとか
 相手は対応を 変えてきた。

「申し訳ありません!
 商人は 情報が命
 ついつい 先日
 耳に入った情報をもとに 憶測で物事を口にしてしまいました!
 重ねて失礼!」
 ニコニコしてるけど…

 この人 侮れない…!!

 警戒したまま私は恐る恐る話す。
 
「それで…
 何の御用ですか?」
「やだなあ…
 お客様!
 あ、その紅茶
 お口に合いませんでした?
 この国で一番の紅茶なのですが…
 ま、いいでしょうお嬢さん。
 是非、我がギルド商会で
 冒険者の最低ランク
 旅行者として登録なさいませんか?
 あ、お連れのフェリル様…
 いえ
 フェンリル様も冒険者登録いかがでしょう?
 せっかくプラチナ帯でしたのに更新期限執行で
 Eランクからのスタートにはなってしまいますが……いかがでしょ?」
「…………」
 私は慎重になりすぎて 言葉を選びかねる

 フェリルのことまで知ってるならなおさらだ。

「商人登録…
 雪様なら露店・行商・商店・グループ店舗の中でも
 最大級のグループ店舗としての登録をお勧めします!
 ここだけの話。
 グループ店舗に登録しておくと
 最初と更新日にはそれなりにお金がかかりますが
 特許料と我がギルド商会に卸していただいた品の
 利益をお守りいたします
 具体的に言うと利益の上乗せと商品流通の確保ですね!」
 なんだか立て続けに喋られて頭がガンガンしてきた……。
 
 しかしギルド長の大事な今後に響くお話は無情にも続く。
 
「それから 魔法のクリスタルの流通
 及び 利用者特許をとられませんか…?
 何、悪いようにはいたしませんとも!!
 魔法のクリスタルが 売れるごとに
 我が商会より 銀行へ銀貨20…
 仕入れ値は…そうですね
 銅貨50枚で 魔法のバックに転送いたしましょう
 ご注文は月末までで 月末払いで結構です!
 で。
 肝心の特許料の方ですが…」
 私はこの人の話術に 食われていた

 それもう 完全に。


―それから―

 ギルド商会で すべての登録を
 済ませて 出てきた。

 バックに、特許料頭金の金貨150枚と…

 前金で差し引かれたグループ登録料、金貨1枚
 特許料一軒に着き、金貨7・5枚が
 月末に入る 契約を結んで…

 基、結ばされて…

 人の足元も見れず 流されるままとは
 …商人失格だ

 そりゃ お嬢様と呼ばれるわけだ。

「完敗だわ……」
 ひどく落ち込む私に フェリルが声をかけてくれる

「落ち込むな 雪よ…
 あれはな…
 また 別物だ。」
 崎〇かよおおおおおおおおおおおおお!!

 偶然、〇山一
 カッコいい台詞の聞けた(私 統計)ところで
 私 復活!!

「とりあえず…
 何か食べ歩きながら 観光しよっか?」
「うむ。」

―北区―

 区画整理されてる割には 原宿のように
 ごちゃごちゃとした店が 乱立する中。
 
 虹色の綿あめや どう考えてもご本人とはおおよそ思えない勇者一行の版画
 最新流行の華やかで可愛い 洋服などを横目に
 そこいら辺のちゃかちゃかした色合いの飴細工で出来た 出店でドリンクを二人分購入。

 フェリル曰く
 短時間の効果がある強化魔法のかかった 紙のコップへ
 飴細工を トッピングしてある
 コーヒーにミルクと生クリームと 特産品の飴をふんだんに溶かして混ぜた飲み物
 ホットのカフェラッテ(銀貨67枚)を 片手に
 教会を 目指す。

 実は出店で 飲み物を買うときに
 この教会を見ておいたほうが良いと すすめられたのだ。

「甘くてうまいな…
 これは。」
 フェリルもご満悦で もう片手に持ったカフェラッテを
 腕の中に居座り 飲んでいる

 フェリルの説明は雑だが…

 確かに この温かいカフェラッテは苦みも少なく
 ただの飴とは思えぬほど 華やかな甘さと
 クリームと牛乳の優しさが 傷ついた心に染みる。

『ひゅごおおおおおおお!!
 ずぞぞぞぞぞっ!』
 あっという間に私とフェリルは カフェラッテを飲み終えて
 教会前にきて紙コップを普通のゴミ箱に捨てると 教会の前へ…

 教会は外から見てもわかるほどに 様々な飴細工で壁や柱を彩っており…。

 ステンドグラスから射す光が なんとも厳かな空気を醸し出していた。
 
「中に入るには ご寄付をお願いします…」
 ああ、拝観料ね?

「おいくらでしょうか?」
「金貨1枚…お願いします」
 守銭奴めええええええええ!!

 ここで気が付く メカニズム

 そもそも
 出店の親父とグルだったなああああああ

 ゴミ箱の配置と言い!!

 値段設定と言い!!

 …………。

 …………。

 …仕方なく 払いました。

 でも……

「きっれいーーーーー!!!」
 色とりどりに輝く室内は 宝石のようで…

 ともすれば 光が目に刺さるかと思うほどだった。

 見ていて ため息しか出ない…

 不意に奥に部屋があるのを 見つけ閲覧しようとする

「金貨 五枚です。」
 …仕方なく(ry

 奥の部屋にそれほどの 価値があるのかと
 覗いてみると…

 戦神を描いた神々しいまでに 迫力のある
 この世のものとは おおよそ思えない
 絵が 飾ってあった。

 特に目など 生きているかのように
 ギラギラして 今にも絵画に引き込まれそうだ…。

「絵なぞ見ても 得にはならんと思ったが…
 これはいいな…」
 フェリルの言葉に 共感しつつ…
 絵画の間を 後にし
 教会を 出ようとして…

 教会のミニチュアサイズの 飴細工を見つけた…

 ガラスのようにキラキラしていて 手にも張り付かない…

「金貨七枚です…」
 …仕方(ry
 
 ここで考え方を 変える

 特許料が…流通商品が…

 借りに売れなかったとしても
 手持ちの商品と お金があるし…

 ここには 散財して
 遊びに来たのだと
 楽しむことにした。

 
―南区―

 入り口の南区に戻って 食料品や
 旅のお役立ちグッツなどのあれこれ 買い出しを済ませ
 (しめて金貨65枚!)
 夕食にしようと あたりを彷徨う。

「商店…
 どこも品ぞろえが 良かったなあ…。
 季節を無視した 食べ物が多かった…
 きっと勇者様一行の 改良のおかげかな」
「うむ。
 あやつら暇あれば ふーぞくか
 発明して おったからな
 ここは 王都よりも…
 一部例外を除いて 一番
 栄えた国だから…な。
 商品を自然と 沢山そろう」
 勇者様一行も 人の子なんだなあ…

 だが それより!!

 私は 考えた

 結論

「ってことは 美味しいものも
 たくさんだよね!!」
 目を輝かせて 鼻を利かせる。

『どこも それぞれ
 美味しそうな 匂いのする店…
 でも!!
 今日 食べたいのはっ!!』
 一軒の寂れた立ち飲み屋を 私は選んだ。

 せっかくの飴細工の壁が年季をかけて 少しづつ溶けていったのか
 端っこのところが溶けかけていて 壁全体がうっすらと油と埃の混ざった汚れをまとい
 スモークガラスのように 店の中を隠し見えなくさせているが
 この店構えだからこそなのか 中からは極上な酒と肴の美味そうな匂いがする

 ……悪くない。

 むしろ この店構えは良いまである。
  
 ここならば フェリルも食べられるし…

 顔も知られていないはずだし…

 何より ほぼ食べ放題!!!

 (メニュー確認済み
  安くて大衆の味方!)

「いらっしゃい!!」
 中は外見からは想像できないほど 様々な人達の熱気でにぎわっていて
 年季の入った使い込んである油でてかりだした 独特の風合いの木のカウンターや
 ところどころに点在する端の壊れかけた樽のテーブルが 何とも開放的な心地にさせてくれる

 さあ どこで今日の夕餉を食べようかなあ…。

 ……ん?

「やあ、また逢いましたね?
 隣でもどうぞ。」
 今…一番、逢いたくない人…

 ギルド長が何故か 飲んでいた。

 仕方なく…

 空いた席も無いので ギルド長の隣に立ち
 飲み物をまず 頼もうとして…

「ここをよく 見つけましたね。
 今日は商談を祝って 奢らせてもらいますよ?
 ここで酒を頼むなら 特製エール1択です!」
 すすめられるまま…

 ホイホイと エールを頼む

「エールと…
 鶏の照り蒸し
 かぼちゃの煮物
 きゅうりのサラダ
 トマトのスープパスタ
 ロールキャベツ
 トマトのコンポート
 にんじんの丸ごとグラッセ
 ふわふわパンケーキ
 とりあえず。」
「とりあえずっ?!」
 私は今日 初めて
 ニヤリとして 言った

「今日はお祝いで 奢っていただけるんですよね…?」
 にっこり。

 相手は 歴戦の商人だ

 笑顔は 崩さない

「はははははは…
 …勿論。
 喜んで。」
 こうして

 カウンターに食べ物が 落ちそうなくらい並ぶ。

 まずは使い古されて エールが中まで染み込んでいそうな
 木のジョッキに なみなみと注がれたエールと
 エールの上に網目のドーム状になった 非常に繊細な飴細工。

「それでは 乾杯」
「…乾杯。」
 にっこりとした後 バリっと飴細工を噛み
 胃の中に一気に エールをほおり込んだ!

 旨い!!

 何がうまいって あれだけ頑なだった飴細工ちゃんが
 喉の奥で泡に揉まれて 溶けてゆき
 ここの飴特有の華やかさと
 レモンの爽やかさが 口の中に広がり
 それをエールの苦みと のど越しが流してくれる!!

「どうです?
 上手いでしょう?
 ここでは これを飲みながら
 鶏の照り蒸しを食べる!!
 これが 通でして…」
「エール!!
 おかわりを三…
 五杯!!」
「ええええええぇぇぇぇぇぇぇええええぇぇえええ!!!?」
 よし!

 張り付いた笑顔を 引っぺがしてやった!!

 しかも。

 やはり 使い古されて端が欠けている白い皿の上に鎮座する
 あっつあつの鶏の照り蒸しにも 飴を使ってあるのか
 使い古された木のフォークで ぶすっと刺してお口まで運んであげると
 お口の中が 華やかな香りがして
 スパイスと塩が がっつり効いており
 甘辛さっぱりの肉汁が染み出ること うましうまし!!

 私とフェリルは気が付くと 目の前の皿全てを平らげていた。

 ギルド長は また笑って言った

「いいでしょう!
 食べられるなら 好きなだけ
 食べてください!」
『この人…
 こういう笑い方も 出来るんだな…』
 そう思いつつも 食べ物とエールは
 私とフェリルを 前に
 秒で 消えていった

 
―南通り―

「まいどありー!!
 もうくんなと 言いてえところだが…
 今度来るときは 連絡入れろよー!!」
 そう 店主に
 背中越しに言われて 店をギルド長と出る。

 もう鈴虫やコオロギ、キリギリスが演奏会を始めている。
 
「ふふ……
 ふふふふふふ」
 多額のツケを作った ギルド長の目は
 どこか 虚ろだ

 まあ、店の食べ物と酒樽…

 全部 空けたから
 仕方ないと言えば 仕方ないのかも。

 憐みの心を持った フェリルは
 ギルド長に 声をかける

「無事か…?
 ……人間。」
 途端に商人の顔に戻る ギルド長

「…失礼
 無様な姿を お見せしました。
 ですが!
 この商談…
 必ずや 成功させましょう!!
 私の誇りに かけて!」
 私は初めて 心からお礼を言う

「ありがとうございます!」
 こんなに素直に 人にお礼を言ったのは
 久しぶりだ…

 ギルド長も 言われたのは
 初めてらしく
「今まで聞いたことのない 良い返事だ…!
 素敵な旅と…
 お仕事を♥♥♥」
『やっぱり 食えないわ…
 この人』
 そう思い 私は再び
 お辞儀をすると
 飴の国を 出国した。

 私はフェリルに 尋ねる。

「ここからなら…
 次はどこが おすすめ?」
「そうだな…
 山歩きで 綿雲山村(わたぐもさんそん)など
 どうだ?
 あそこの綿雲(わたぐも)は
 飴の国の飴の主原料にも なっててな…」
「良いね!!
 行こう!!」
 こうして。

 私はフェリルに導かれるまま 低山への真っすぐな街道を進んだ。


 ―――

 ――――

 雪とフェリルに目を付けた人物がいた。
「あの方たちならきっと…♥♥♥」

 風雲急を告げるか?!
 次回をお楽しみに。
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