38 / 75
【37】世界会議
しおりを挟む
会議室は円卓で、壁には《中央国家》アディーナの青の旗が掲げられていた。それを挟んで東西南北の大国、その他の国々の旗が並ぶ。
住む土地も、信じる神も、大義も違う者たちが、一つの卓を囲む――緊張の雰囲気は無く、表向きは和気藹々と、各国の代表者が握手や抱擁を交わし始まったが、席に着くとガラリと厳粛な雰囲気に変わる。
開会を告げる鐘が鳴る前から、駆け引きはすでに始まっていた。
顔ぶれを見て、エルドがヒューに耳打ちした。
「帝国は、老いた皇帝ではなく、第一皇子だ。父親と同じ領土拡張派だ。外交派の第二皇子じゃないのは、痛いね。揉めるだろう」
その言葉の通りに、会議はすぐに割れた。
「魔族領の占領を拒む理由は何だ、バルディオン? 勝者は領土を得る。それが戦争の常だろう」
西方帝国――カルドウェイン帝国の使節団が声を荒げる。
黒を基調とした軍務風の礼装で、鋭い目をした男たちだ。帝国は富も軍も強大だが、魔王戦では最も距離が遠く、民の犠牲はほぼ無かった。
しかし、遠方より大軍を投じ、膨大な魔導エネルギーを消費する空挺団を惜しむことなく運用し、軍事面においても輸送面においても多大な貢献を果たしている。
それが、戦後の“分配”で声を強くする理由だった。
「帝国の言い分は理解する。だが魔族領は、単なる空白地帯ではない」
バルディオン側が反論する。
平原と城砦の国であり、何百年以上にも渡り魔境線を支え続ける国だ。
使節団の中心に座る第一王子フィリップは、落ち着いた声で言った。
「魔族にも自治と血統がある。すべての魔族が魔王に従ったわけでもない。占領すれば反発が起こる。終わった戦争が、また始まるぞ」
「だからこその支配だ」
帝国第一皇子のラクトゥスが冷たく返す。
尊厳をまとった顔立ち、軍律で鍛えられた声音。
政治家でもあり、軍人でもある人間の説得力を帯びている。
「武器を捨てた民は、支配するほうが安い。反乱が起きれば鎮圧するだけだ。我が国にとっては、魔族領の開拓は十分に採算が合う」
「血の採算まで口にされるか」
別の国が鼻で笑う。
バルディオンと同じく東の大陸にある、《商業国家》カリステリス王国からの発言だ。
第二王女とその夫である外交大臣が席を並べている。
煽ったのは外交大臣だが、王女が厳かに言葉を続ける。
「かりに得たとして、穢れぬ土地の御方がたに、魔族領が扱えましょうか?」
帝国の椅子が一斉に軋んだ。ラクトゥス皇子が手で制し、静かに告げる。
「採算を語らぬ戦は、ただの浪漫だ。帝国は浪漫で十万人の兵を動かさぬ」
その物言いは、完全な“悪”ではない。
ただ徹底した“合理”だ。
「”貢献”と”犠牲”を引き合いにされるのであれば、我々東方諸国こそ、多大な戦力と補給線を維持し続けました」
「無論だ。公平な分配を望んでいる」
「我々バルディオンは多大な犠牲を払ったが、魔族領の分配を望まぬ。カリステリス王女の言わんとすることは、そういう意味だ」
議長であるアディーナ国は、沈黙を保っている。
さらに帝国の重鎮が続ける。
「我々には独自の測量結果があります。魔族領には肥沃な鉱脈が複数埋まり、魔石資源の埋蔵も高い可能性がある。魔王が存在した間は採掘が不可能だったが、いまは違います。領土は開発すべきです」
「あの瘴気の強い土地で、その労働力をなんとする? まさか、魔族を奴隷に使うつもりで?」
南の大国――《海洋国家》コルド海洋共和国の若き王が、どこか皮肉っぽく言った。
「かつて貴国が、隷属国にそうしたようにか?」
「奴隷制度は廃止した。だが契約労働は違法ではない」
「魔族側に、納得できる利が?」
「それこそ、安定だ。新魔王を立てることは後押ししよう。前魔王ヴァルナオグに追従しなかった魔公の中から、選定される限りはな」
冷静に返答する帝国皇子は、揺さぶりに言葉を荒げることなく、話の筋が通っていないわけでもない。
だからこそ、この会議は難航するだろうとヒューは思った。
「なんなら次期魔王の選定は、今日この場で行っても良い」
ラクトゥス皇子の発言に、ヴェルゼの肩がわずかにぴくりと震えた。傍らでヒューが、そっと背中を叩くと、大丈夫だと言うように、彼は小さく微笑んだ。
「慎まれよ、ラクトゥス殿。ここには《友好派》の魔族の皇子もいる。前魔王と袂を分かち、勝利をもたらし、和平のために尽くしてくれているのだ」
フィリップ王子が強い口調で咎める。
東と南の大国は、西の帝国の魔族領分配について、完全に真っ向からぶつかっている。
東、西、南の軍事的に強大な三国と、バルディオンの同盟国であるカリステリスだけが積極的に発言し、他の国はほぼ沈黙していた。
空気が荒れ始めたところで、ついにアディーナ王が口を開いた。
「世界はまだ混乱の只中にある。魔瘴は濃くなり、魔獣は活性化している。膨張政策は慎重であるべきだ。帝国が正当な野心を持つこと自体を否定する気は無い。しかし、いまは戦後の秩序を整える段階だ」
最も巨大な中央国家の、老いた王の言葉にも、帝国の皇子は黙さなかった。
「ならば問いましょう。魔族らを“国家”と扱う理由はどこにあるのか。国境線も税制も法も無い集団だ。だからこそ、最も強き《魔王》に支配されてきた。自治権を与える根拠は?」
論理攻めだ。
感情ではなく、条約と法も熟知したうえで発言している。
数秒の沈黙があった。
「まあまあ、その魔族が反乱を起こせば、《勇者》が黙っておられないでしょう?」
北の大国――《神聖国家》エストラ神聖国が派遣された、柔らかな雰囲気の青年が微笑みながら、重い沈黙を破った。
最年少で神聖騎士団の団長を務め、軍事・政治・宗教いずれにも多大な影響力を持つ、《聖務卿》の地位を得た男だ。
エストラの貧民街出身のヒューは、国を出る前からその名は知っていた。彼が騎士として台頭してきた頃だ。旅に出てからも、勇者を激励する祝宴などで見たことがあり、魔境線の戦いにも強力な神聖騎士団を率いて現れた。
金髪の美丈夫で、爽やかな見た目に加え、北の人間らしい雰囲気が、アレックスと少し似ていて、『頭の良いアレク』と勝手にあだ名を付けていた。
シグルド・ラウレンティウス聖務卿。最も古く、最も宗教的であり、荘厳さと貧しさを内包した、いびつな神聖国で、教王に次いで力を持っている。
一瞬、ヒューと目が合った。彼はにこりと笑った。
あの国の人間は、こういう微笑みをたたえる。気高い心と奉仕精神を持ち、ゆるやかに腐りゆく国家の運命を、受け入れている。狂信的なまでに。
「この重要な会議に、勇者アレックスが不在であること、それこそが何よりの抑止力でしょう? 魔族の反乱など、恐れるに足りないのでは?」
「勇者殿に、なおも戦わせるおつもりか」
フィリップ王子が、不快さを隠さずに言った。
シグルド卿は、穏やかに返した。
「《勇者》は神の代行者。それだけの力を与えられて、一個人とは言えませんよ。彼は人間で唯一、《魔王》にもなり得る存在。その功績とともに、彼の立場ははっきりさせておかなければならない――この会議の主題は、そこでしょう? アディーナ王」
議長であるアディーナ王を見やり、それからラクトゥス皇子に目線を向ける。
「その緊急性に比べれば、魔族領や資源の分配など、現状さしたる問題ではない」
次に、大国の各代表を見渡す。
「《勇者》が機能していれば、“勝ち”なのです。逆に言えば、彼を失えば、人類は“負け”。相手は、もはや魔族ではない。この満ちゆく魔瘴であり、世界の均衡であり、神の采配なのです」
「その物言いは、勇者アレックス・ディアこそが脅威と言っているようだが?」
帝国皇子ラクトゥスが、静かに返した。聖務卿シグルドは微笑みをたたえたまま、底知れないほど穏やかに返した。
「その通りです。そして、世界の抑止である勇者の、さらなる抑止力たる存在が、こちらにおられるではありませんか」
シグルドがその手のひらを、ヒューのほうに向けた。室内の視線がすべて、ヒューに集まった。
「彼は勇者の親友であり、我がエストラ神聖国の生まれで、今なお我が国の慈善事業に尽力してくれています。彼こそ、勇者にもっとも近しい存在です」
エルドが口を開きかけるのを、ヒューは手で遮った。その指に光る指輪に、シグルドの目線が向いた。
「おや、ヒュー様。御婚約の噂は、本当でしたか」
ヒューは躊躇わず、頷いた。
「――祖国エストラでは、同性同士の契りは認められていないので、他国に籍を置くことになると思いますが」
場がかすかにざわめいたが、さすがに諸国の代表たちだ。それ以上の動揺が広がることはなかった。
「俺は、勇者に選ばれました。勇者アレックスは、俺の伴侶です」
住む土地も、信じる神も、大義も違う者たちが、一つの卓を囲む――緊張の雰囲気は無く、表向きは和気藹々と、各国の代表者が握手や抱擁を交わし始まったが、席に着くとガラリと厳粛な雰囲気に変わる。
開会を告げる鐘が鳴る前から、駆け引きはすでに始まっていた。
顔ぶれを見て、エルドがヒューに耳打ちした。
「帝国は、老いた皇帝ではなく、第一皇子だ。父親と同じ領土拡張派だ。外交派の第二皇子じゃないのは、痛いね。揉めるだろう」
その言葉の通りに、会議はすぐに割れた。
「魔族領の占領を拒む理由は何だ、バルディオン? 勝者は領土を得る。それが戦争の常だろう」
西方帝国――カルドウェイン帝国の使節団が声を荒げる。
黒を基調とした軍務風の礼装で、鋭い目をした男たちだ。帝国は富も軍も強大だが、魔王戦では最も距離が遠く、民の犠牲はほぼ無かった。
しかし、遠方より大軍を投じ、膨大な魔導エネルギーを消費する空挺団を惜しむことなく運用し、軍事面においても輸送面においても多大な貢献を果たしている。
それが、戦後の“分配”で声を強くする理由だった。
「帝国の言い分は理解する。だが魔族領は、単なる空白地帯ではない」
バルディオン側が反論する。
平原と城砦の国であり、何百年以上にも渡り魔境線を支え続ける国だ。
使節団の中心に座る第一王子フィリップは、落ち着いた声で言った。
「魔族にも自治と血統がある。すべての魔族が魔王に従ったわけでもない。占領すれば反発が起こる。終わった戦争が、また始まるぞ」
「だからこその支配だ」
帝国第一皇子のラクトゥスが冷たく返す。
尊厳をまとった顔立ち、軍律で鍛えられた声音。
政治家でもあり、軍人でもある人間の説得力を帯びている。
「武器を捨てた民は、支配するほうが安い。反乱が起きれば鎮圧するだけだ。我が国にとっては、魔族領の開拓は十分に採算が合う」
「血の採算まで口にされるか」
別の国が鼻で笑う。
バルディオンと同じく東の大陸にある、《商業国家》カリステリス王国からの発言だ。
第二王女とその夫である外交大臣が席を並べている。
煽ったのは外交大臣だが、王女が厳かに言葉を続ける。
「かりに得たとして、穢れぬ土地の御方がたに、魔族領が扱えましょうか?」
帝国の椅子が一斉に軋んだ。ラクトゥス皇子が手で制し、静かに告げる。
「採算を語らぬ戦は、ただの浪漫だ。帝国は浪漫で十万人の兵を動かさぬ」
その物言いは、完全な“悪”ではない。
ただ徹底した“合理”だ。
「”貢献”と”犠牲”を引き合いにされるのであれば、我々東方諸国こそ、多大な戦力と補給線を維持し続けました」
「無論だ。公平な分配を望んでいる」
「我々バルディオンは多大な犠牲を払ったが、魔族領の分配を望まぬ。カリステリス王女の言わんとすることは、そういう意味だ」
議長であるアディーナ国は、沈黙を保っている。
さらに帝国の重鎮が続ける。
「我々には独自の測量結果があります。魔族領には肥沃な鉱脈が複数埋まり、魔石資源の埋蔵も高い可能性がある。魔王が存在した間は採掘が不可能だったが、いまは違います。領土は開発すべきです」
「あの瘴気の強い土地で、その労働力をなんとする? まさか、魔族を奴隷に使うつもりで?」
南の大国――《海洋国家》コルド海洋共和国の若き王が、どこか皮肉っぽく言った。
「かつて貴国が、隷属国にそうしたようにか?」
「奴隷制度は廃止した。だが契約労働は違法ではない」
「魔族側に、納得できる利が?」
「それこそ、安定だ。新魔王を立てることは後押ししよう。前魔王ヴァルナオグに追従しなかった魔公の中から、選定される限りはな」
冷静に返答する帝国皇子は、揺さぶりに言葉を荒げることなく、話の筋が通っていないわけでもない。
だからこそ、この会議は難航するだろうとヒューは思った。
「なんなら次期魔王の選定は、今日この場で行っても良い」
ラクトゥス皇子の発言に、ヴェルゼの肩がわずかにぴくりと震えた。傍らでヒューが、そっと背中を叩くと、大丈夫だと言うように、彼は小さく微笑んだ。
「慎まれよ、ラクトゥス殿。ここには《友好派》の魔族の皇子もいる。前魔王と袂を分かち、勝利をもたらし、和平のために尽くしてくれているのだ」
フィリップ王子が強い口調で咎める。
東と南の大国は、西の帝国の魔族領分配について、完全に真っ向からぶつかっている。
東、西、南の軍事的に強大な三国と、バルディオンの同盟国であるカリステリスだけが積極的に発言し、他の国はほぼ沈黙していた。
空気が荒れ始めたところで、ついにアディーナ王が口を開いた。
「世界はまだ混乱の只中にある。魔瘴は濃くなり、魔獣は活性化している。膨張政策は慎重であるべきだ。帝国が正当な野心を持つこと自体を否定する気は無い。しかし、いまは戦後の秩序を整える段階だ」
最も巨大な中央国家の、老いた王の言葉にも、帝国の皇子は黙さなかった。
「ならば問いましょう。魔族らを“国家”と扱う理由はどこにあるのか。国境線も税制も法も無い集団だ。だからこそ、最も強き《魔王》に支配されてきた。自治権を与える根拠は?」
論理攻めだ。
感情ではなく、条約と法も熟知したうえで発言している。
数秒の沈黙があった。
「まあまあ、その魔族が反乱を起こせば、《勇者》が黙っておられないでしょう?」
北の大国――《神聖国家》エストラ神聖国が派遣された、柔らかな雰囲気の青年が微笑みながら、重い沈黙を破った。
最年少で神聖騎士団の団長を務め、軍事・政治・宗教いずれにも多大な影響力を持つ、《聖務卿》の地位を得た男だ。
エストラの貧民街出身のヒューは、国を出る前からその名は知っていた。彼が騎士として台頭してきた頃だ。旅に出てからも、勇者を激励する祝宴などで見たことがあり、魔境線の戦いにも強力な神聖騎士団を率いて現れた。
金髪の美丈夫で、爽やかな見た目に加え、北の人間らしい雰囲気が、アレックスと少し似ていて、『頭の良いアレク』と勝手にあだ名を付けていた。
シグルド・ラウレンティウス聖務卿。最も古く、最も宗教的であり、荘厳さと貧しさを内包した、いびつな神聖国で、教王に次いで力を持っている。
一瞬、ヒューと目が合った。彼はにこりと笑った。
あの国の人間は、こういう微笑みをたたえる。気高い心と奉仕精神を持ち、ゆるやかに腐りゆく国家の運命を、受け入れている。狂信的なまでに。
「この重要な会議に、勇者アレックスが不在であること、それこそが何よりの抑止力でしょう? 魔族の反乱など、恐れるに足りないのでは?」
「勇者殿に、なおも戦わせるおつもりか」
フィリップ王子が、不快さを隠さずに言った。
シグルド卿は、穏やかに返した。
「《勇者》は神の代行者。それだけの力を与えられて、一個人とは言えませんよ。彼は人間で唯一、《魔王》にもなり得る存在。その功績とともに、彼の立場ははっきりさせておかなければならない――この会議の主題は、そこでしょう? アディーナ王」
議長であるアディーナ王を見やり、それからラクトゥス皇子に目線を向ける。
「その緊急性に比べれば、魔族領や資源の分配など、現状さしたる問題ではない」
次に、大国の各代表を見渡す。
「《勇者》が機能していれば、“勝ち”なのです。逆に言えば、彼を失えば、人類は“負け”。相手は、もはや魔族ではない。この満ちゆく魔瘴であり、世界の均衡であり、神の采配なのです」
「その物言いは、勇者アレックス・ディアこそが脅威と言っているようだが?」
帝国皇子ラクトゥスが、静かに返した。聖務卿シグルドは微笑みをたたえたまま、底知れないほど穏やかに返した。
「その通りです。そして、世界の抑止である勇者の、さらなる抑止力たる存在が、こちらにおられるではありませんか」
シグルドがその手のひらを、ヒューのほうに向けた。室内の視線がすべて、ヒューに集まった。
「彼は勇者の親友であり、我がエストラ神聖国の生まれで、今なお我が国の慈善事業に尽力してくれています。彼こそ、勇者にもっとも近しい存在です」
エルドが口を開きかけるのを、ヒューは手で遮った。その指に光る指輪に、シグルドの目線が向いた。
「おや、ヒュー様。御婚約の噂は、本当でしたか」
ヒューは躊躇わず、頷いた。
「――祖国エストラでは、同性同士の契りは認められていないので、他国に籍を置くことになると思いますが」
場がかすかにざわめいたが、さすがに諸国の代表たちだ。それ以上の動揺が広がることはなかった。
「俺は、勇者に選ばれました。勇者アレックスは、俺の伴侶です」
39
あなたにおすすめの小説
片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
おしまいのそのあとは
makase
BL
悪役令息として転生してしまった神楽坂龍一郎は、心を入れ替え、主人公のよき友人になるよう努力していた。ところがこの選択肢が、神楽坂の大切な人を傷つける可能性が浮上する。困った神楽坂は、自分を犠牲にする道を歩みかけるが……
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
偽りベータの宮廷薬師は、氷の宰相に匂いを嗅がれ溺愛される
水凪しおん
BL
「お前の匂いがないと、私は息ができない」
宮廷薬師のルチアーノは、オメガであることを隠し、自作の抑制薬でベータと偽って生きてきた。
しかしある日、冷徹無比と恐れられる「氷の宰相」アレクセイにその秘密がバレてしまう。
処刑を覚悟したルチアーノだったが、アレクセイが求めたのは、ルチアーノの身体から香る「匂い」だった!?
強すぎる能力ゆえに感覚過敏に苦しむ宰相と、彼の唯一の安らぎとなった薬師。
秘密の共有から始まる、契約と執着のオメガバース・ロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる