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【40】神の庭
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《神の庭》は、降り立つたびに世界を変える。
本来は、扉も、階段も、道も無い。
実体の無い世界のはずだ。
だけど、アレックスが人間の輪郭を保つために、その姿を変えてくれているのだ。
「――あ、ここって」
アレックスは顔を緩ませた。
「バルディオンの、王城の庭だ」
ヒューと口づけを躱した、あの夜の庭だ。
――アレックス。
ワインで頬を赤らめさせたヒューは、少し眠たそうに目を細めて、近づいてくるアレックスを見て微笑んでいた。機嫌が良さそうで、とても可愛くて。抱き締めたら驚いていた。
本当はあのとき指輪を渡そうと思っていたけれど、キスをしたら夢中になって、忘れてしまった。
アレックスは自分の左手に触れた。
寝ている間にこっそり付けた指輪を、ヒューがはめていると聞いて、すぐにでも会いに行って抱き寄せたいくらい嬉しかった。
魔瘴の強いバルディオンで、色鮮やかな美しい花を咲かせるのは難しい。丁寧に育てられた花の一輪に、アレックスは触れた。
感触がある。あの夜の匂いもする。
現実ではないのに、現実を変わらない。ここで朽ちた肉体は朽ちるし、閉じ込められたら永遠に出られない。
一部の魔族が使う、《夢渡り》に近い。
言うなれば、ここは神々の夢の中だ。
彼らはいつでもアレックスを招いてくれて。
この庭の風景はきっと、アレックスが戻りたい場所を再現してくれている。
「ふうん……あの子のこと、嫌いなくせに……」
美しく咲いた花をくしゃりと握り潰す。花弁が散って、緑の芝に落ちた。
アレックスの目の前が、ぐにゃりと歪んだ。最初は、光の塊が集まって、だんだんとその輪郭が決まっていく。それをアレックスは冷たい眼差しで見つめた。
そのうち、あの日と同じ、礼装姿のヒューの姿になった。
灰色の混じった黒い髪。くすんだ蒼い瞳。北の聖都生まれらしい白い肌。華奢な体も、すらりとした手足も、あまり伸びなかった背も、アレックスがよく知るヒューだ。
『望むなら、ずっと、この姿でいてもいいよ』
礼装の裾をはためかせて、ヒューの姿をした“それ”が、アレックスの傍に駆け寄る。
『それとも、こっち?』
また光に戻って、形が歪む。現れたのは、見慣れた旅姿のヒューだった。
『アレク』
アレックスの胸に手を置き、顔を上げる。
『俺と、ずっと一緒にいよう?』
左手の薬指に、指輪が光っていた。アレックスは眉をひそめ、その腕を掴んだ。そのまま吊り上げると小柄な体が地面から離れる。ヒューが驚いた顔をする。
『なにすんだよ、アレク……』
「こういうことされたら、人間は痛がるんだよ。指輪付けてるとこ、本物で見たかったのにな……」
『そんなに弱い人間が、アレクと一緒になれるわけないじゃん』
片腕を吊られたまま、ヒューはもう片方の手で、アレックスの頬を撫でた。
『アレク、大好き。綺麗で、強くて、今まで生んだ人間の中で、一番好き』
「ありがとう。僕も貴女のこと、好きだよ」
『勇者にするならお前って、ずっと決めてた。魔王がちょっと強かったからさ。たくさんの加護をあげた。神の鎧も、剣も、馬も。その全部を、完璧に使いこなした。本当にお前は強くて、格好良くて――大好き』
アレックスの頬に手を滑らせながら、ヒューの顔が近くで微笑む。
『ヒューのことも、気に入ってるよ。お前と出会う強い運命だった子。綺麗で、可哀相な子。アレクのことを愛させて、何処で死なせようかって、すごくわくわくした』
ヒューの指がアレックスの髪に触れ、愛しそうに撫でる。
『聖女のときはね、男を早く殺し過ぎちゃった。奇跡の余地も残してたけど、発動せずに死んじゃって、少しつまらなかったな』
残念そうに、ヒューの顔をして呟く。アレックスは目を細めた。
『だからヒューはね、死ぬなら一番幸せなときに、アレクと結ばれてから。それを見たかったのにな……』
「そう。ヒューをどう殺すか、考えた?」
『どうしようかな……綺麗に殺そうか、醜く殺そうか……どうやったら、アレクは泣くかな? 悲しむかな?』
「泣くだけで済むと思ってるの?」
アレクは吊り下げていた腕を離した。地面に降りたヒューの足裏からは音もせず、なんでもないことのように、見上げてくる。
「ちっともヒューに似てない。まだ僕のことあんまり分かってないんだな」
『分かるよ』
今度はアレックスから逃げるように距離を取り、振り返って微笑んだ。
『アレクはヒューに、もっと触れたかっただろ? その体の奥まで味わって、何回でも抱き締めたかった? ずっと傍にいて、死ぬまで一緒にいたかったよな?』
その体から、金とも白ともつかない光が溢れる。
幾つもの人の指の形、獣の爪、翼、蔦、触手のように変容し、ヒューの輪郭へ伸びる。
『勇者が触れたい器、他の生き物の触感でも試そうか? 噛む、抉る、掴む、抱く』
無数に伸びた光が、衣を裂こうとする。
価値のある器を分解するように。
『複数の生態で試したら、面白いかもな。特別な器だから、何か宿せるかもしれない。どれほどの魔瘴に耐えられるか、どれほど産めるか』
光の指が、ヒューの衣の糸を解くようになぞり、内部を覗こうとする。
「――やめろ」
『殺さないまま働かせるのもいいな。魔王がいなくなったから、世界の継ぎ目は空いている。瘴気の噴出口に、ちょうど良い蓋が要るだろ?』
アレックスが剣を抜き、薙ぎ払うと、一瞬にして光が霧散した。しかし、すぐに収縮し、再びヒューの輪郭を模そうとしたので、その腹を貫くように地面へ突き立てた。
「――不快なんだよ、やめろ……!」
刃に貫かれたまま、光はヒューの姿へ執着し続ける。剣を突き立てられた腹は血の代わりに光が溢れ、形を保とうと震えている。
『嬉しい。もっと、知らないアレクを見たい』
光の漏れ出した部分から、また腕や爪が這い出してくる。
『アレクはいつも、この顔を見てたよな? 呼吸、呻き声、睫毛の震え、泣き方……ちゃんと、全部見てた』
光で模した指が、ヒューの皮膚の上で動く。
『再現してやろうか?』
そう言って開いた唇の中に、光の指が入り込み、喉の奥をなぞる。ヒューの喉が鳴って、息が漏れた。
アレックスの顔から一瞬、色が失せた。瞳孔が狭まり、その先で愛しい存在の姿をしたものが、光に侵蝕されていく。
光は声帯の震えを愉しむように動いていたが、人間がする愛撫ではない。でもヒューの表情は、自分が触れて、抱いたときと同じだ。
「触れるな」
偽りのヒューの喉を掴むと、光が霧散した。
ヒューは唇を歪め、アレックスに向かって手を伸ばした。
『このまま抱いていいよ?』
その指に光る指輪に、勇者は明確に不快感を示した。
「お前はヒューじゃない……その姿は、ただの愚弄なんだよ」
『大好きなのに、ヒューに触れられなくて、可哀相。アレクは触れられないのに、他の奴らはヒューに触れてる。気が狂いそうにならないか?』
「……なるよ。なるけど、狂わない」
剣を引き抜き、伸ばしてきた手が触れる前に、斬り伏せる。
「ヒューがこの世界で生きてる限りは」
光は細かく輝いて、もう形を成さなかった。
この庭の主は、またひとたび眠ってしまった。
アレックスはもう一度、剣を振った。はっきりとした手ごたえがあって、庭の形が解けていく。王城も、庭園も、美しい花々も、すべて消えた。
聖剣を鞘に戻し、アレックスは息をついた。
女神の目覚める感覚が、だんだんと短くなってきている。
「……きつ」
アレックスは片手で額を押さえた。耳鳴りのような残響があり、目の奥が焼けて、吐き気に似た甘い眩暈がする。
ここは、どこの旧神の遺跡だっただろうか。現神の干渉が薄いとはいえ、神の庭に踏み込んだ直後は、“悪酔い”してしまう。勇者じゃなければ、踏み込んだだけで発狂する場所だ。だからなるべく、旧神の領域から踏み込むようにしている。
前は、運悪くヒューに出くわした。あれも神の悪戯だったのだろうか。あのときはまだマシだった。偽物とはいえ、ヒューの面影が離れない。もしいま本物に出くわしたら、たぶん理性が保てない。
「ああ、クソ……」
失敗した。ヒューの姿を取られただけで、簡単に心が動くのを、知られてしまった。これから先、何度もあの場所で、偽物相手に焼けつくような嫉妬を味わうのか。たとえ本物じゃなくても、世界より大切な人を、目の前で淫らに穢されるのか。
無理、とアレックスはぼそりと呟き、ぐしゃぐしゃと頭を掻いた。
奪われる前に。壊される前に。
「――早く……早く、あいつを殺さないと……」
本来は、扉も、階段も、道も無い。
実体の無い世界のはずだ。
だけど、アレックスが人間の輪郭を保つために、その姿を変えてくれているのだ。
「――あ、ここって」
アレックスは顔を緩ませた。
「バルディオンの、王城の庭だ」
ヒューと口づけを躱した、あの夜の庭だ。
――アレックス。
ワインで頬を赤らめさせたヒューは、少し眠たそうに目を細めて、近づいてくるアレックスを見て微笑んでいた。機嫌が良さそうで、とても可愛くて。抱き締めたら驚いていた。
本当はあのとき指輪を渡そうと思っていたけれど、キスをしたら夢中になって、忘れてしまった。
アレックスは自分の左手に触れた。
寝ている間にこっそり付けた指輪を、ヒューがはめていると聞いて、すぐにでも会いに行って抱き寄せたいくらい嬉しかった。
魔瘴の強いバルディオンで、色鮮やかな美しい花を咲かせるのは難しい。丁寧に育てられた花の一輪に、アレックスは触れた。
感触がある。あの夜の匂いもする。
現実ではないのに、現実を変わらない。ここで朽ちた肉体は朽ちるし、閉じ込められたら永遠に出られない。
一部の魔族が使う、《夢渡り》に近い。
言うなれば、ここは神々の夢の中だ。
彼らはいつでもアレックスを招いてくれて。
この庭の風景はきっと、アレックスが戻りたい場所を再現してくれている。
「ふうん……あの子のこと、嫌いなくせに……」
美しく咲いた花をくしゃりと握り潰す。花弁が散って、緑の芝に落ちた。
アレックスの目の前が、ぐにゃりと歪んだ。最初は、光の塊が集まって、だんだんとその輪郭が決まっていく。それをアレックスは冷たい眼差しで見つめた。
そのうち、あの日と同じ、礼装姿のヒューの姿になった。
灰色の混じった黒い髪。くすんだ蒼い瞳。北の聖都生まれらしい白い肌。華奢な体も、すらりとした手足も、あまり伸びなかった背も、アレックスがよく知るヒューだ。
『望むなら、ずっと、この姿でいてもいいよ』
礼装の裾をはためかせて、ヒューの姿をした“それ”が、アレックスの傍に駆け寄る。
『それとも、こっち?』
また光に戻って、形が歪む。現れたのは、見慣れた旅姿のヒューだった。
『アレク』
アレックスの胸に手を置き、顔を上げる。
『俺と、ずっと一緒にいよう?』
左手の薬指に、指輪が光っていた。アレックスは眉をひそめ、その腕を掴んだ。そのまま吊り上げると小柄な体が地面から離れる。ヒューが驚いた顔をする。
『なにすんだよ、アレク……』
「こういうことされたら、人間は痛がるんだよ。指輪付けてるとこ、本物で見たかったのにな……」
『そんなに弱い人間が、アレクと一緒になれるわけないじゃん』
片腕を吊られたまま、ヒューはもう片方の手で、アレックスの頬を撫でた。
『アレク、大好き。綺麗で、強くて、今まで生んだ人間の中で、一番好き』
「ありがとう。僕も貴女のこと、好きだよ」
『勇者にするならお前って、ずっと決めてた。魔王がちょっと強かったからさ。たくさんの加護をあげた。神の鎧も、剣も、馬も。その全部を、完璧に使いこなした。本当にお前は強くて、格好良くて――大好き』
アレックスの頬に手を滑らせながら、ヒューの顔が近くで微笑む。
『ヒューのことも、気に入ってるよ。お前と出会う強い運命だった子。綺麗で、可哀相な子。アレクのことを愛させて、何処で死なせようかって、すごくわくわくした』
ヒューの指がアレックスの髪に触れ、愛しそうに撫でる。
『聖女のときはね、男を早く殺し過ぎちゃった。奇跡の余地も残してたけど、発動せずに死んじゃって、少しつまらなかったな』
残念そうに、ヒューの顔をして呟く。アレックスは目を細めた。
『だからヒューはね、死ぬなら一番幸せなときに、アレクと結ばれてから。それを見たかったのにな……』
「そう。ヒューをどう殺すか、考えた?」
『どうしようかな……綺麗に殺そうか、醜く殺そうか……どうやったら、アレクは泣くかな? 悲しむかな?』
「泣くだけで済むと思ってるの?」
アレクは吊り下げていた腕を離した。地面に降りたヒューの足裏からは音もせず、なんでもないことのように、見上げてくる。
「ちっともヒューに似てない。まだ僕のことあんまり分かってないんだな」
『分かるよ』
今度はアレックスから逃げるように距離を取り、振り返って微笑んだ。
『アレクはヒューに、もっと触れたかっただろ? その体の奥まで味わって、何回でも抱き締めたかった? ずっと傍にいて、死ぬまで一緒にいたかったよな?』
その体から、金とも白ともつかない光が溢れる。
幾つもの人の指の形、獣の爪、翼、蔦、触手のように変容し、ヒューの輪郭へ伸びる。
『勇者が触れたい器、他の生き物の触感でも試そうか? 噛む、抉る、掴む、抱く』
無数に伸びた光が、衣を裂こうとする。
価値のある器を分解するように。
『複数の生態で試したら、面白いかもな。特別な器だから、何か宿せるかもしれない。どれほどの魔瘴に耐えられるか、どれほど産めるか』
光の指が、ヒューの衣の糸を解くようになぞり、内部を覗こうとする。
「――やめろ」
『殺さないまま働かせるのもいいな。魔王がいなくなったから、世界の継ぎ目は空いている。瘴気の噴出口に、ちょうど良い蓋が要るだろ?』
アレックスが剣を抜き、薙ぎ払うと、一瞬にして光が霧散した。しかし、すぐに収縮し、再びヒューの輪郭を模そうとしたので、その腹を貫くように地面へ突き立てた。
「――不快なんだよ、やめろ……!」
刃に貫かれたまま、光はヒューの姿へ執着し続ける。剣を突き立てられた腹は血の代わりに光が溢れ、形を保とうと震えている。
『嬉しい。もっと、知らないアレクを見たい』
光の漏れ出した部分から、また腕や爪が這い出してくる。
『アレクはいつも、この顔を見てたよな? 呼吸、呻き声、睫毛の震え、泣き方……ちゃんと、全部見てた』
光で模した指が、ヒューの皮膚の上で動く。
『再現してやろうか?』
そう言って開いた唇の中に、光の指が入り込み、喉の奥をなぞる。ヒューの喉が鳴って、息が漏れた。
アレックスの顔から一瞬、色が失せた。瞳孔が狭まり、その先で愛しい存在の姿をしたものが、光に侵蝕されていく。
光は声帯の震えを愉しむように動いていたが、人間がする愛撫ではない。でもヒューの表情は、自分が触れて、抱いたときと同じだ。
「触れるな」
偽りのヒューの喉を掴むと、光が霧散した。
ヒューは唇を歪め、アレックスに向かって手を伸ばした。
『このまま抱いていいよ?』
その指に光る指輪に、勇者は明確に不快感を示した。
「お前はヒューじゃない……その姿は、ただの愚弄なんだよ」
『大好きなのに、ヒューに触れられなくて、可哀相。アレクは触れられないのに、他の奴らはヒューに触れてる。気が狂いそうにならないか?』
「……なるよ。なるけど、狂わない」
剣を引き抜き、伸ばしてきた手が触れる前に、斬り伏せる。
「ヒューがこの世界で生きてる限りは」
光は細かく輝いて、もう形を成さなかった。
この庭の主は、またひとたび眠ってしまった。
アレックスはもう一度、剣を振った。はっきりとした手ごたえがあって、庭の形が解けていく。王城も、庭園も、美しい花々も、すべて消えた。
聖剣を鞘に戻し、アレックスは息をついた。
女神の目覚める感覚が、だんだんと短くなってきている。
「……きつ」
アレックスは片手で額を押さえた。耳鳴りのような残響があり、目の奥が焼けて、吐き気に似た甘い眩暈がする。
ここは、どこの旧神の遺跡だっただろうか。現神の干渉が薄いとはいえ、神の庭に踏み込んだ直後は、“悪酔い”してしまう。勇者じゃなければ、踏み込んだだけで発狂する場所だ。だからなるべく、旧神の領域から踏み込むようにしている。
前は、運悪くヒューに出くわした。あれも神の悪戯だったのだろうか。あのときはまだマシだった。偽物とはいえ、ヒューの面影が離れない。もしいま本物に出くわしたら、たぶん理性が保てない。
「ああ、クソ……」
失敗した。ヒューの姿を取られただけで、簡単に心が動くのを、知られてしまった。これから先、何度もあの場所で、偽物相手に焼けつくような嫉妬を味わうのか。たとえ本物じゃなくても、世界より大切な人を、目の前で淫らに穢されるのか。
無理、とアレックスはぼそりと呟き、ぐしゃぐしゃと頭を掻いた。
奪われる前に。壊される前に。
「――早く……早く、あいつを殺さないと……」
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