58 / 75
【57】勇者の資質
しおりを挟む
「ヴォルケリオン……それもあんたの姿なのか?」
「うむ。人間換算すると、このぐらいだ」
幼い子供の姿となった《天嶺公》――ヴァルケリオンが、こくりと頷く。
「五歳くらいじゃねーか……ヴァルナオグの最初の子なら、何百年も生きてるんだろ?」
「五百年くらいかの」
「一歳が百年……?」
途方もない話だ。仮に人間で寿命百年だとすると、一万年も生きることになる。
「お主こそ、その姿は気に入っているのか?」
「え? これ?」
ヴォルケリオンが、ドレスの裾をくいくいと引っ張る。
「耐性バフがたくさんついてて、性能が高いところは好きだけど……やっぱりジルの趣味だったのか」
「戻してやろう」
とヴォルケリオンが言ったかと思うと、ヒューの格好が普段の旅装備になっていた。
「え、すごい」
ジルディウスに貰った《秘匿庫》に仕舞っていた装備に、一瞬で着替えていた。盗賊の道具や、腰の裏に隠し持った弩もちゃんと身に着けている。
「弟の嫁としてではなく、普通に話をしたいからの」
ヴォルケリオンは事も無げに言った。
「ありがとう。やっぱこのほうが落ち着く」
ヒューは微笑み、それから小さなヴォルケリオンを見下ろした。
「五百年、この場所で、ずっと?」
「ああ」
ヒューは静かな神殿を見回した。声が反響し、消えていく。
「気が狂いそうだな……」
「風と雷もおるし、まあ暇になったら適当に弟らでも呼べばよい」
さほど感慨なさげに、ヴォルケリオンが言った。
「最近は来訪者が多いぞ。夜の弟、勇者、それからお主もな」
「勇者……アレックスは、やっぱり来たのか?」
「ああ、特に呼んではおらんが、普通に来たな」
「そんな近所みたいに……」
「八脚の神馬に乗ってな。いくら神馬でも、”竜の通り道”を超えるのは無茶だがな」
「シルヴァーン……可哀相に……」
思わず呟く。アレクは生き物の世話などしないから、美しいたてがみも今頃ぼさぼさに違いない。シルヴァーンは綺麗好きなのに。
「そういうお主は、生き物を飼い過ぎではないか?」
心を読んだかのように、ヴォルケリオンが言った。
「なんでもすぐに愛着を持つ性質だろう、お主。だから面倒ごとを次々抱え込む」
思いきり指を差されてしまった。否定は出来ない。
「俺のことに詳しいな……あんたも、人の記憶を覗いたり出来るのか?」
「いや、我は見ていただけだ。やることもないからな。外界の様子を眺めている。《運命》のように盤上で遊びはせんがな。だから、我は世界の理から外れていられる」
「世界を、眺めているだけ……?」
「そうだ。干渉しようとすれば、たちまち世界に組み込まれるだろう。観測者も、一人くらいは必要だからな」
「観測者……?」
「我は、世界に干渉しない。直接はな。こうしてお主と話すことは出来るがな」
「じゃあ、質問しても大丈夫?」
「無論だ」
彼が《観測者》であるなら、聞きたいことはいくらでもある。
「運命の女神は、もう壊れちまうのか?」
「そのようだな」
「壊れないかもしれないのか?」
「さあ。前例が無いからな。これから初めて壊れるから、どうなるのか誰も分からん」
そう言ってから、ヒューの顔を見上げ、ぽつりと呟いた。
「――《運命》は、お前に似ている」
「え?」
「あいつは、旧神を追いやり、世界を創りかえ、神を生み、人を生み、世界を回し続けた。お主と同じで、あれもこれもと、たくさんのことを抱え込んだのだ。だから神のくせに早い終わりを迎えることになった」
「……ミスト……俺の体にいる“竜”は、結局なんなんだ?」
「世界の竜。旧神の遺した、《運命》への贈り物だ」
「贈り物……? 神殺しの刃じゃないのか?」
「狂う前に、女神を解き放つものだ」
女神といい、魔王といい、まるで滅びが救いであるかのようだ。
超然たる存在においても、壊れていくことは、そんなにまでも苦しいのか。
「聞きたいこととやらは仕舞いか? もっといいぞ」
どことなく待ちわびているように、ヴォルケリオンが言った。遊んでもらうのを待つ子供のようで、ヒューは少し笑ってしまった。
「あのさ、ヴォルケリオンは、五百年くらい生きてるんだよな? でも、あんたから感じるのは、もっと古いもののような感覚がするんだけど……」
神や世界を、昔から見てきたように語るので、ヒューはそう言った。
その質問が気に入ったのか、幼い子供の表情が嬉しそうになる。
「ミュルグレスを宿しているだけあって、勘が良いな。我の記憶は、代々受け継がれてきた。母グラディウサから、そして母もその親から――とな」
「記憶の継承?」
「失われゆく、古竜の力だ」
様々な竜を母体とし、生きてきたミストと、どことなく重なった。
「アレクは……アレックスは、どうしてここへ?」
「ああ、我は竜なのだから、竜のことを教えろとな」
「こいつのことか……」
ヒューは腹に手を当てた。まだ静かだ。まるで深い眠りについているようだった。
「まだ死にたくもないからの。分かることは教えてやった」
「あんたでも、アレクに勝てないのか?」
「勝ち負けが生死ならば、確実に殺されるだろう。勇者というものは、“壊すこと”に特化している」
物騒なことを言いながら、ヴォルケリオンは愉しそうだ。
「話せて良かったぞ。ずっと見ていたからな。勇者の旅を」
「旅って、魔王討伐の……俺たちの?」
「ああ、そうだ。愉しかった、アレックスの旅は」
「あんたの……親父を殺す旅なのに?」
「ヴァルナオグの輝かしい時代はもう終わっていた。滅びを待つばかりの王であれば、最も強き者に討たれて本望だったろう」
ヴォルケリオンは気に入った芝居を反芻でもするかのように、熱っぽく語った。
「歴代のどの勇者よりも強く、完成されている。人間の言葉で言うなら“兵器”、弟の言葉を借りるなら、“システム”か」
「それは、アレク自体が神の武器だってこと?」
「だが、たった一人、愛する者が出来てしまった。完璧な勇者に綻びを作った。小さな欠陥――それがお主だ」
「それって……いいことなのか? それとも、悪いこと?」
新しい魔王を立て、瘴気に蓋をしなければならないのなら、アレクは魔王になるべき存在だったのかもしれない。
ヒューの存在が、魔王の座を空位にしているのなら、たしかにヒューは世界の欠陥だ。
だが、ヒューはやはり、そんなことは望めない。
アレクはたしかに、人間離れした強さを持っている。仲間なんて要らなかったのかもしれない。それどころか仲間を攻撃しようとしたり、常軌を逸した行動や言動もする。
人の夢の中にまで入って来るし、好き勝手犯しやがったし、遺跡は壊すし、本当にやることがいちいち怖い。本気で怯えたこともある。強姦のことは今でも許しがたい。あのときは本気で、大嫌いだと思った。それでも。
「……でも……俺……」
声が震えた。
言いたいことが、何一つ言葉にならない。
それでも――彼と過ごした日々のこと、思い出す。目が合うと、いつも子供のように微笑む顔。剣を握る以外は何も出来ない、不器用なところ。料理が出来ない、火起こしも下手で、買い物をしたらぼったくられる。斥候や情報収集のような危ないことはするなとヒューに怒って、よく言い合いになった。ヒューが言い負かすと、今度はずっと拗ねる。そのくせ寂しがりで。膝枕が好き。口喧嘩が弱い。生き物に嫌われる。たくさん食べる。勉強が嫌い。それから。
ヒューのことが好きで、世界さえどうでもよくなってしまう。
本当に――どうしようもない勇者だ。
「……俺、アレクを失いたくない……」
自分でも気づかないうちに、目尻から涙が零れていた。
「……でも、同じくらい、大切なものがたくさんあるんだ……アレクには、俺しかないのに……」
一度堰を切ると、涙は止まらない。苦しくなって、ヒューは手で顔を覆った。
「アレクだけ愛してやることが、出来ない……」
アレクさえいれば、世界なんてどうでもいい。
そんなふうに、どうしても思えない。
あの小さな市で、人と魔族が懸命に商いをしているのを眺めながら、こういう世界を自分は見たいんだと思った。そのためになら、どれだけでも命を賭けられる。
だけど、恋のために命は賭けられない。
「……でも、アレクを、魔王にはしたくない……」
左手の薬指で、アレクから貰った指輪が鈍く光っている。
便利な能力なんて何も無い、ただの金属。買い物なんて何一つ興味がないアレクが、一人で、どんな顔して選んだんだろう。そう考えたら、可笑しかった。愛しかった。
「好きなんだ……アレクのこと……、俺たちが生きてる、この世界と同じくらい……」
世界より好きだと、大切だと、言えない。
「でも、好き……」
指の間から、涙が溢れて零れた。感情が震えて、ミストがまどろみから目を醒ます。泣いているヒューに寄り添うように、小さな輝きが舞った。
「……ありがとう……ミスト……」
泣きながらはにかんで、ヒューは腹を優しく撫でた。
すると、ヴォルケリオンが重く、静かに、口を開いた。
「《勇者》はきっと、お主だな――ヒュー」
その声は、とても優しかった。
王と呼ばれるのに相応しい慈愛に満ちていた。
「アレックス・ディアに欠けている、“勇者の資質”は、お主こそが持っている。“勇者の力”しか持たないあの者が、焦がれて止まない、美しい魂は、お主だよ」
「うむ。人間換算すると、このぐらいだ」
幼い子供の姿となった《天嶺公》――ヴァルケリオンが、こくりと頷く。
「五歳くらいじゃねーか……ヴァルナオグの最初の子なら、何百年も生きてるんだろ?」
「五百年くらいかの」
「一歳が百年……?」
途方もない話だ。仮に人間で寿命百年だとすると、一万年も生きることになる。
「お主こそ、その姿は気に入っているのか?」
「え? これ?」
ヴォルケリオンが、ドレスの裾をくいくいと引っ張る。
「耐性バフがたくさんついてて、性能が高いところは好きだけど……やっぱりジルの趣味だったのか」
「戻してやろう」
とヴォルケリオンが言ったかと思うと、ヒューの格好が普段の旅装備になっていた。
「え、すごい」
ジルディウスに貰った《秘匿庫》に仕舞っていた装備に、一瞬で着替えていた。盗賊の道具や、腰の裏に隠し持った弩もちゃんと身に着けている。
「弟の嫁としてではなく、普通に話をしたいからの」
ヴォルケリオンは事も無げに言った。
「ありがとう。やっぱこのほうが落ち着く」
ヒューは微笑み、それから小さなヴォルケリオンを見下ろした。
「五百年、この場所で、ずっと?」
「ああ」
ヒューは静かな神殿を見回した。声が反響し、消えていく。
「気が狂いそうだな……」
「風と雷もおるし、まあ暇になったら適当に弟らでも呼べばよい」
さほど感慨なさげに、ヴォルケリオンが言った。
「最近は来訪者が多いぞ。夜の弟、勇者、それからお主もな」
「勇者……アレックスは、やっぱり来たのか?」
「ああ、特に呼んではおらんが、普通に来たな」
「そんな近所みたいに……」
「八脚の神馬に乗ってな。いくら神馬でも、”竜の通り道”を超えるのは無茶だがな」
「シルヴァーン……可哀相に……」
思わず呟く。アレクは生き物の世話などしないから、美しいたてがみも今頃ぼさぼさに違いない。シルヴァーンは綺麗好きなのに。
「そういうお主は、生き物を飼い過ぎではないか?」
心を読んだかのように、ヴォルケリオンが言った。
「なんでもすぐに愛着を持つ性質だろう、お主。だから面倒ごとを次々抱え込む」
思いきり指を差されてしまった。否定は出来ない。
「俺のことに詳しいな……あんたも、人の記憶を覗いたり出来るのか?」
「いや、我は見ていただけだ。やることもないからな。外界の様子を眺めている。《運命》のように盤上で遊びはせんがな。だから、我は世界の理から外れていられる」
「世界を、眺めているだけ……?」
「そうだ。干渉しようとすれば、たちまち世界に組み込まれるだろう。観測者も、一人くらいは必要だからな」
「観測者……?」
「我は、世界に干渉しない。直接はな。こうしてお主と話すことは出来るがな」
「じゃあ、質問しても大丈夫?」
「無論だ」
彼が《観測者》であるなら、聞きたいことはいくらでもある。
「運命の女神は、もう壊れちまうのか?」
「そのようだな」
「壊れないかもしれないのか?」
「さあ。前例が無いからな。これから初めて壊れるから、どうなるのか誰も分からん」
そう言ってから、ヒューの顔を見上げ、ぽつりと呟いた。
「――《運命》は、お前に似ている」
「え?」
「あいつは、旧神を追いやり、世界を創りかえ、神を生み、人を生み、世界を回し続けた。お主と同じで、あれもこれもと、たくさんのことを抱え込んだのだ。だから神のくせに早い終わりを迎えることになった」
「……ミスト……俺の体にいる“竜”は、結局なんなんだ?」
「世界の竜。旧神の遺した、《運命》への贈り物だ」
「贈り物……? 神殺しの刃じゃないのか?」
「狂う前に、女神を解き放つものだ」
女神といい、魔王といい、まるで滅びが救いであるかのようだ。
超然たる存在においても、壊れていくことは、そんなにまでも苦しいのか。
「聞きたいこととやらは仕舞いか? もっといいぞ」
どことなく待ちわびているように、ヴォルケリオンが言った。遊んでもらうのを待つ子供のようで、ヒューは少し笑ってしまった。
「あのさ、ヴォルケリオンは、五百年くらい生きてるんだよな? でも、あんたから感じるのは、もっと古いもののような感覚がするんだけど……」
神や世界を、昔から見てきたように語るので、ヒューはそう言った。
その質問が気に入ったのか、幼い子供の表情が嬉しそうになる。
「ミュルグレスを宿しているだけあって、勘が良いな。我の記憶は、代々受け継がれてきた。母グラディウサから、そして母もその親から――とな」
「記憶の継承?」
「失われゆく、古竜の力だ」
様々な竜を母体とし、生きてきたミストと、どことなく重なった。
「アレクは……アレックスは、どうしてここへ?」
「ああ、我は竜なのだから、竜のことを教えろとな」
「こいつのことか……」
ヒューは腹に手を当てた。まだ静かだ。まるで深い眠りについているようだった。
「まだ死にたくもないからの。分かることは教えてやった」
「あんたでも、アレクに勝てないのか?」
「勝ち負けが生死ならば、確実に殺されるだろう。勇者というものは、“壊すこと”に特化している」
物騒なことを言いながら、ヴォルケリオンは愉しそうだ。
「話せて良かったぞ。ずっと見ていたからな。勇者の旅を」
「旅って、魔王討伐の……俺たちの?」
「ああ、そうだ。愉しかった、アレックスの旅は」
「あんたの……親父を殺す旅なのに?」
「ヴァルナオグの輝かしい時代はもう終わっていた。滅びを待つばかりの王であれば、最も強き者に討たれて本望だったろう」
ヴォルケリオンは気に入った芝居を反芻でもするかのように、熱っぽく語った。
「歴代のどの勇者よりも強く、完成されている。人間の言葉で言うなら“兵器”、弟の言葉を借りるなら、“システム”か」
「それは、アレク自体が神の武器だってこと?」
「だが、たった一人、愛する者が出来てしまった。完璧な勇者に綻びを作った。小さな欠陥――それがお主だ」
「それって……いいことなのか? それとも、悪いこと?」
新しい魔王を立て、瘴気に蓋をしなければならないのなら、アレクは魔王になるべき存在だったのかもしれない。
ヒューの存在が、魔王の座を空位にしているのなら、たしかにヒューは世界の欠陥だ。
だが、ヒューはやはり、そんなことは望めない。
アレクはたしかに、人間離れした強さを持っている。仲間なんて要らなかったのかもしれない。それどころか仲間を攻撃しようとしたり、常軌を逸した行動や言動もする。
人の夢の中にまで入って来るし、好き勝手犯しやがったし、遺跡は壊すし、本当にやることがいちいち怖い。本気で怯えたこともある。強姦のことは今でも許しがたい。あのときは本気で、大嫌いだと思った。それでも。
「……でも……俺……」
声が震えた。
言いたいことが、何一つ言葉にならない。
それでも――彼と過ごした日々のこと、思い出す。目が合うと、いつも子供のように微笑む顔。剣を握る以外は何も出来ない、不器用なところ。料理が出来ない、火起こしも下手で、買い物をしたらぼったくられる。斥候や情報収集のような危ないことはするなとヒューに怒って、よく言い合いになった。ヒューが言い負かすと、今度はずっと拗ねる。そのくせ寂しがりで。膝枕が好き。口喧嘩が弱い。生き物に嫌われる。たくさん食べる。勉強が嫌い。それから。
ヒューのことが好きで、世界さえどうでもよくなってしまう。
本当に――どうしようもない勇者だ。
「……俺、アレクを失いたくない……」
自分でも気づかないうちに、目尻から涙が零れていた。
「……でも、同じくらい、大切なものがたくさんあるんだ……アレクには、俺しかないのに……」
一度堰を切ると、涙は止まらない。苦しくなって、ヒューは手で顔を覆った。
「アレクだけ愛してやることが、出来ない……」
アレクさえいれば、世界なんてどうでもいい。
そんなふうに、どうしても思えない。
あの小さな市で、人と魔族が懸命に商いをしているのを眺めながら、こういう世界を自分は見たいんだと思った。そのためになら、どれだけでも命を賭けられる。
だけど、恋のために命は賭けられない。
「……でも、アレクを、魔王にはしたくない……」
左手の薬指で、アレクから貰った指輪が鈍く光っている。
便利な能力なんて何も無い、ただの金属。買い物なんて何一つ興味がないアレクが、一人で、どんな顔して選んだんだろう。そう考えたら、可笑しかった。愛しかった。
「好きなんだ……アレクのこと……、俺たちが生きてる、この世界と同じくらい……」
世界より好きだと、大切だと、言えない。
「でも、好き……」
指の間から、涙が溢れて零れた。感情が震えて、ミストがまどろみから目を醒ます。泣いているヒューに寄り添うように、小さな輝きが舞った。
「……ありがとう……ミスト……」
泣きながらはにかんで、ヒューは腹を優しく撫でた。
すると、ヴォルケリオンが重く、静かに、口を開いた。
「《勇者》はきっと、お主だな――ヒュー」
その声は、とても優しかった。
王と呼ばれるのに相応しい慈愛に満ちていた。
「アレックス・ディアに欠けている、“勇者の資質”は、お主こそが持っている。“勇者の力”しか持たないあの者が、焦がれて止まない、美しい魂は、お主だよ」
42
あなたにおすすめの小説
片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
おしまいのそのあとは
makase
BL
悪役令息として転生してしまった神楽坂龍一郎は、心を入れ替え、主人公のよき友人になるよう努力していた。ところがこの選択肢が、神楽坂の大切な人を傷つける可能性が浮上する。困った神楽坂は、自分を犠牲にする道を歩みかけるが……
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
偽りベータの宮廷薬師は、氷の宰相に匂いを嗅がれ溺愛される
水凪しおん
BL
「お前の匂いがないと、私は息ができない」
宮廷薬師のルチアーノは、オメガであることを隠し、自作の抑制薬でベータと偽って生きてきた。
しかしある日、冷徹無比と恐れられる「氷の宰相」アレクセイにその秘密がバレてしまう。
処刑を覚悟したルチアーノだったが、アレクセイが求めたのは、ルチアーノの身体から香る「匂い」だった!?
強すぎる能力ゆえに感覚過敏に苦しむ宰相と、彼の唯一の安らぎとなった薬師。
秘密の共有から始まる、契約と執着のオメガバース・ロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる