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自分の状況を理解して最初にしたのは、自分を化け物に変えた相手を殺すことだった。
その胸に杭を打ち込んで屋敷を出て、行く当てもなく歩いた。
酷く喉が渇いて、でも血なんて口にするのも嫌で仕方なく森の中で川の水や、人間だったならば確実に腹を壊すような木の実を食べて過ごした。
ある日、姿を変えられる事に気が付いて狼の姿になった。
4本の足は人間より早く走れる。森を駆け回って、力尽きて眠る。だけど、また目が覚める。
死にたいと思った。死に方も知っていた。
なのに、生きたいとも思った。
だから昼でも夜でも真っ暗な森の中をがむしゃらに走り回る。
相反する気持ちがせめぎあってどうすることも出来なかったから。――そしてあの日、森の隅で小さな家を見つけたのだ。
「お義母さん、狼……かしら?何かいます」
家の回りをウロウロしていたら急に頭上から声がして、狼はビクリと体を震わせた。
「おやおや、お前魔の物だね?」
次いで聞こえた声にまたビクリとして身を翻そうとして、でもあまりの空腹にチラリと窓を見上げる。
若い女と、年かさの女が見下ろしていた。
「どうした、随分と腹を減らしているじゃないか。……ははぁん、大方怖くて食事できないんだろ」
年かさの女が笑って言い当てる。狼は耳を垂らして俯いた。
「……」
だって、人の血を飲むなんて。出来っこない。
気持ち悪いじゃないか。
「いけないねぇ、人間だってオマンマ食わなきゃ死んじまう。それで他の生き物を殺して食べてるんだよ。変わらないじゃないか。何をそんなに怯える事があるんだい。ちょっと待ってな」
狼の心の声が聞こえたわけではないだろうに答えるようにそう言って、女達は窓から離れた。
今のうちに帰ろう、と思ったけどやっぱり腹が減っている。
木の実では決して満たされない渇きと空腹は極限まできていた。
ふと鼻腔をついた匂いに勢いよく顔を上げると、目の前にまだ血抜きの終わっていないらしい動物の肉がぶら下がってる。
「……!」
咄嗟にその肉にかじりついて窓から少し離れる。
「見たとこお前吸血鬼だね?それで足しになるかわからないが、多少は満たされるだろう」
甘く芳しい、と感じるその匂いにつられて滲み出た血を舐めた。途端に我慢が出来なくなり血を啜り、血がなくなるとその肉を食べる。――そして酷く後悔した。
本物の化け物になってしまったと思った。
そんな狼の姿に彼女が何を思ったのかはわからないけど、小さな溜め息と共に窓から姿が消えた。
何だか見捨てられたように思えて、狼はしょんぼりしたまま森の深部へ帰ろうと踵を返す。
しかし。
「こら、待ちな」
見れば、玄関の扉を開けて彼女が立っている。
「……ちょっと中入っといで。許すのはあんただけだ、他の魔はお断りだよ」
狼を招き入れたことで他の魔が来てはいけないと彼女はそう言って薄汚れた彼を殆ど無理矢理家に招いた。
それからもう一匹、今度はまだ姿形のわかる動物を狼の前に置く。
腹は減っているけれど、口をつけられず戸惑う狼に彼女は言う。
これは私達の食糧だがね、と前置いた。
「何もお前に人間を殺せと言ってるわけじゃないよ。殺さずに少しだけわけてもらうんだ。私達は殺さないと食べられないが、お前達は生かす事だって出来るだろう?」
「……好きでなったわけじゃないよ……」
「おや、喋れるじゃないか」
思わず言葉がついてでた。―― そう、好きでなった訳じゃない。
狼だって元は人間で、自然から分けてもらって他の生き物を殺して生きていた。
それが急に自分と同じものの血を啜らないと生きられない化け物にされたのだ。割り切れる筈もない。
「俺、好きで吸血鬼になったわけじゃないよ!」
「そうかいそうかい、でもあたしらだって好きで人間になったわけじゃない。あたしたちには選ぶ権利なんてないのさ。そうなっちまったからには、諦めて生きるしかないじゃないか。だったら楽しい方がいいだろう?」
そう言われたら見も蓋もないのだけれど。でも狼は俯いた。
「……だって、楽しめない。こんなの……」
死にたい、でも生きたい。
生きていたい、けどやっぱり死にたい。
――頭の中はずっとそれだけだ。
「……お前、どれだけ彷徨ってたんだい?随分と汚いねぇ。どれ、洗ってあげよう」
また殆ど無理矢理連れていかれて、お湯を遠慮なくザバザバ掛けられた。
何回か繰り返して漸く満足したらしい彼女が笑みを浮かべて言う。
「綺麗になったじゃないか。稲穂みたいないい色だ」
湯を含んだ毛が重たくて体を震わせると頭を軽く叩かれ、
「これ、水を飛ばすんじゃないよ。今拭いてやるから待ちな」
柔らかなタオルに包まれる。言葉は乱暴だけど手つきは優しい。
「お前、名前は何て言うんだい?」
「そんなの忘れた」
人間の時に何て呼ばれていたのか、その記憶はもううっすらしている。それが化け物になった所為なのか忘れるほど長い間彷徨っていたからかはわからないが。
「忘れた?仕方ないねぇ」
彼女は暫し考えるように手の動きを止めた。狼がまた体を震わせ、タオルを動かす。
少し経ってから、彼女はうん、と1つ頷いて言った。
「なら……カエルム。カエルムにしよう」
「カエルム?」
「空って意味だよ。うちの孫が太陽の名前を戴いてね、ソルっていうんだ。太陽に空、うん。ぴったりだ」
「孫?」
「綺麗になったら会わせてやるからもう少し待ちな」
くん、と鼻を鳴らせば確かに乳の匂いがする。その孫はまだ乳飲み子なのだろう。
水気を大分拭き取って、毛が乾いてフワフワになると彼女はカエルムと名付けた狼を暖炉の側に連れていった。カエルムは吸血鬼で、本来ならばその炎は恐怖を煽られるものだと言うのに何故かそんな感情はわかなかった。
揺り椅子に座った若い女の腕に小さな子供が抱かれている。
子供の母親の名前はステルラと言った。星、という意味らしい。そして子供の祖母にあたる彼女はマレ、海なのだという。
彼女達の一族はそういった意味合いの名前をつけるのが風習になっていて、みんな似たような感じだと教えてくれた。
星に海に太陽。キラキラと綺麗な名前だ。そう言ったらマレに、今日からお前も空じゃないかと笑われた。
狼が気になるのかソルが仕切りに母の腕から降りようとする。
ステルラがその小さな体を下ろすと彼は這いずってカエルムの側に座った。
じっ、と見つめて耳を掴む。
その手から逃れるように耳を動かすとまた掴む。
逃れて、また。
それが楽しいのか彼は声を上げて笑いだした。その笑顔に心が解れる。頬に鼻を寄せると彼はまた楽しそうに笑った。
「カエルム、お前は出会いも別れも人より多いだろう。その都度張り裂けそうな思いをするかも知れない。だけど忘れるんじゃないよ。人間もお前達も生きてるんだ。生きてる限り、出会いも別れも避けられない。だからその時の出会いを大事にしな。そうやってその一瞬一瞬を大事にしてたら、楽しみも見つけられるさ」
さっきの続きに、カエルムはまたしょんぼりと項垂れた。
カエルムの垂れ下がった耳をかじろうとするのをマレに止められ、不服そうな顔をする幼子は可愛い。
だけど、自分はもうこの子と同じように年を取ることは出来ない。
「でも、一瞬しか側にいられないじゃないか」
「人間の寿命は短いからねえ。でも、よく考えてごらんよ。人間だっていつ死ぬかわからない中で友を作り伴侶を作り子を作る。別れが辛いのなんて誰もがわかったことさ。それでも一人じゃ生きていけないんだよ。だから出会いを重ねるんだ。それにね、輪廻という言葉もある」
聞き慣れない言葉にカエルムは首をかしげた。
「輪廻?」
「魂は巡って、また生まれる。そうして生きた魂はまた巡る。その繰り返しで世界は成り立っているんだと。もしあたしが死んでもまた巡り巡ってお前と出会えるとしたら面白いじゃないか」
「……そしたら俺の事見つけてくれる?」
「そうだねぇ、魂の結び付きは堅いというから、案外近くに生まれるかも知れない。頑張ってみるとするよ」
マレは優しく笑った。
その胸に杭を打ち込んで屋敷を出て、行く当てもなく歩いた。
酷く喉が渇いて、でも血なんて口にするのも嫌で仕方なく森の中で川の水や、人間だったならば確実に腹を壊すような木の実を食べて過ごした。
ある日、姿を変えられる事に気が付いて狼の姿になった。
4本の足は人間より早く走れる。森を駆け回って、力尽きて眠る。だけど、また目が覚める。
死にたいと思った。死に方も知っていた。
なのに、生きたいとも思った。
だから昼でも夜でも真っ暗な森の中をがむしゃらに走り回る。
相反する気持ちがせめぎあってどうすることも出来なかったから。――そしてあの日、森の隅で小さな家を見つけたのだ。
「お義母さん、狼……かしら?何かいます」
家の回りをウロウロしていたら急に頭上から声がして、狼はビクリと体を震わせた。
「おやおや、お前魔の物だね?」
次いで聞こえた声にまたビクリとして身を翻そうとして、でもあまりの空腹にチラリと窓を見上げる。
若い女と、年かさの女が見下ろしていた。
「どうした、随分と腹を減らしているじゃないか。……ははぁん、大方怖くて食事できないんだろ」
年かさの女が笑って言い当てる。狼は耳を垂らして俯いた。
「……」
だって、人の血を飲むなんて。出来っこない。
気持ち悪いじゃないか。
「いけないねぇ、人間だってオマンマ食わなきゃ死んじまう。それで他の生き物を殺して食べてるんだよ。変わらないじゃないか。何をそんなに怯える事があるんだい。ちょっと待ってな」
狼の心の声が聞こえたわけではないだろうに答えるようにそう言って、女達は窓から離れた。
今のうちに帰ろう、と思ったけどやっぱり腹が減っている。
木の実では決して満たされない渇きと空腹は極限まできていた。
ふと鼻腔をついた匂いに勢いよく顔を上げると、目の前にまだ血抜きの終わっていないらしい動物の肉がぶら下がってる。
「……!」
咄嗟にその肉にかじりついて窓から少し離れる。
「見たとこお前吸血鬼だね?それで足しになるかわからないが、多少は満たされるだろう」
甘く芳しい、と感じるその匂いにつられて滲み出た血を舐めた。途端に我慢が出来なくなり血を啜り、血がなくなるとその肉を食べる。――そして酷く後悔した。
本物の化け物になってしまったと思った。
そんな狼の姿に彼女が何を思ったのかはわからないけど、小さな溜め息と共に窓から姿が消えた。
何だか見捨てられたように思えて、狼はしょんぼりしたまま森の深部へ帰ろうと踵を返す。
しかし。
「こら、待ちな」
見れば、玄関の扉を開けて彼女が立っている。
「……ちょっと中入っといで。許すのはあんただけだ、他の魔はお断りだよ」
狼を招き入れたことで他の魔が来てはいけないと彼女はそう言って薄汚れた彼を殆ど無理矢理家に招いた。
それからもう一匹、今度はまだ姿形のわかる動物を狼の前に置く。
腹は減っているけれど、口をつけられず戸惑う狼に彼女は言う。
これは私達の食糧だがね、と前置いた。
「何もお前に人間を殺せと言ってるわけじゃないよ。殺さずに少しだけわけてもらうんだ。私達は殺さないと食べられないが、お前達は生かす事だって出来るだろう?」
「……好きでなったわけじゃないよ……」
「おや、喋れるじゃないか」
思わず言葉がついてでた。―― そう、好きでなった訳じゃない。
狼だって元は人間で、自然から分けてもらって他の生き物を殺して生きていた。
それが急に自分と同じものの血を啜らないと生きられない化け物にされたのだ。割り切れる筈もない。
「俺、好きで吸血鬼になったわけじゃないよ!」
「そうかいそうかい、でもあたしらだって好きで人間になったわけじゃない。あたしたちには選ぶ権利なんてないのさ。そうなっちまったからには、諦めて生きるしかないじゃないか。だったら楽しい方がいいだろう?」
そう言われたら見も蓋もないのだけれど。でも狼は俯いた。
「……だって、楽しめない。こんなの……」
死にたい、でも生きたい。
生きていたい、けどやっぱり死にたい。
――頭の中はずっとそれだけだ。
「……お前、どれだけ彷徨ってたんだい?随分と汚いねぇ。どれ、洗ってあげよう」
また殆ど無理矢理連れていかれて、お湯を遠慮なくザバザバ掛けられた。
何回か繰り返して漸く満足したらしい彼女が笑みを浮かべて言う。
「綺麗になったじゃないか。稲穂みたいないい色だ」
湯を含んだ毛が重たくて体を震わせると頭を軽く叩かれ、
「これ、水を飛ばすんじゃないよ。今拭いてやるから待ちな」
柔らかなタオルに包まれる。言葉は乱暴だけど手つきは優しい。
「お前、名前は何て言うんだい?」
「そんなの忘れた」
人間の時に何て呼ばれていたのか、その記憶はもううっすらしている。それが化け物になった所為なのか忘れるほど長い間彷徨っていたからかはわからないが。
「忘れた?仕方ないねぇ」
彼女は暫し考えるように手の動きを止めた。狼がまた体を震わせ、タオルを動かす。
少し経ってから、彼女はうん、と1つ頷いて言った。
「なら……カエルム。カエルムにしよう」
「カエルム?」
「空って意味だよ。うちの孫が太陽の名前を戴いてね、ソルっていうんだ。太陽に空、うん。ぴったりだ」
「孫?」
「綺麗になったら会わせてやるからもう少し待ちな」
くん、と鼻を鳴らせば確かに乳の匂いがする。その孫はまだ乳飲み子なのだろう。
水気を大分拭き取って、毛が乾いてフワフワになると彼女はカエルムと名付けた狼を暖炉の側に連れていった。カエルムは吸血鬼で、本来ならばその炎は恐怖を煽られるものだと言うのに何故かそんな感情はわかなかった。
揺り椅子に座った若い女の腕に小さな子供が抱かれている。
子供の母親の名前はステルラと言った。星、という意味らしい。そして子供の祖母にあたる彼女はマレ、海なのだという。
彼女達の一族はそういった意味合いの名前をつけるのが風習になっていて、みんな似たような感じだと教えてくれた。
星に海に太陽。キラキラと綺麗な名前だ。そう言ったらマレに、今日からお前も空じゃないかと笑われた。
狼が気になるのかソルが仕切りに母の腕から降りようとする。
ステルラがその小さな体を下ろすと彼は這いずってカエルムの側に座った。
じっ、と見つめて耳を掴む。
その手から逃れるように耳を動かすとまた掴む。
逃れて、また。
それが楽しいのか彼は声を上げて笑いだした。その笑顔に心が解れる。頬に鼻を寄せると彼はまた楽しそうに笑った。
「カエルム、お前は出会いも別れも人より多いだろう。その都度張り裂けそうな思いをするかも知れない。だけど忘れるんじゃないよ。人間もお前達も生きてるんだ。生きてる限り、出会いも別れも避けられない。だからその時の出会いを大事にしな。そうやってその一瞬一瞬を大事にしてたら、楽しみも見つけられるさ」
さっきの続きに、カエルムはまたしょんぼりと項垂れた。
カエルムの垂れ下がった耳をかじろうとするのをマレに止められ、不服そうな顔をする幼子は可愛い。
だけど、自分はもうこの子と同じように年を取ることは出来ない。
「でも、一瞬しか側にいられないじゃないか」
「人間の寿命は短いからねえ。でも、よく考えてごらんよ。人間だっていつ死ぬかわからない中で友を作り伴侶を作り子を作る。別れが辛いのなんて誰もがわかったことさ。それでも一人じゃ生きていけないんだよ。だから出会いを重ねるんだ。それにね、輪廻という言葉もある」
聞き慣れない言葉にカエルムは首をかしげた。
「輪廻?」
「魂は巡って、また生まれる。そうして生きた魂はまた巡る。その繰り返しで世界は成り立っているんだと。もしあたしが死んでもまた巡り巡ってお前と出会えるとしたら面白いじゃないか」
「……そしたら俺の事見つけてくれる?」
「そうだねぇ、魂の結び付きは堅いというから、案外近くに生まれるかも知れない。頑張ってみるとするよ」
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