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本編(アルフォンシーナ視点)
96.ビアンカとの再会
ベルナルドと別れたその足で、アルフォンシーナはビアンカの部屋へと向かうことにした。
(………旦那様は眠っていると言ったけれど………)
一体どんな様子なのか、怪我の程度はどれくらいなのか、本当ならばベルナルドに問い詰めたかったが、妙に距離を取ろうとするベルナルドに対して、あれ以上の会話を続けることが出来なかった、というのが正直なところだった。
だが、そんなアルフォンシーナの心を揺さぶるように、廊下を行く侍女たちの会話が耳に飛び込んでくる。
「もっと清潔な布を用意しないと…………」
「包帯が不足しているそうよ。急いで持っていきましょう」
しっかりと聞こえてくる会話の内容に、アルフォンシーナは些かの不安を感じた。
(旦那様は『命に別状はない』と仰られたけれど………………ビアンカの今の様子を直接確認して、自分で納得するのが一番よね………)
募る不安を払拭するため、ビアンカの無事な素形を見たらすぐに自室へと戻ることーー。
アルフォンシーナはそれを決意し、ソフィアを従え、使用人たちの部屋が並ぶ別棟のほうへと足を運んだのだった。
※※※※
別棟にあるビアンカの部屋は、いかにも彼女らしい、それは可愛らしい部屋だった。
アルフォンシーナはさして広くもない部屋の最奥に置かれたベッドへと迷わず近付いた。
だが次の瞬間、アルフォンシーナの目に飛び込んできたのは、横たわるビアンカは頬や手に巻かれた痛々しい包帯達だった。
丁寧に手当はされているが、包帯の範囲はかなり広いように感じられる。
「ビアンカ…………」
贖罪のような気持ちで、アルフォンシーナは彼女の名前を静かに口にする。
「ビアンカ………あなた、一体どんな酷い目に遭わされたの………?」
返事が返ってこないと分かっていながらも、アルフォンシーナは切なそうに目を細めながら眠るビアンカに話しかけた。
「………わたくしが安易な気持ちで遣いを頼んだばかりに……」
アルフォンシーナは顔を顰め、ビアンカの頬に貼り付けられた白っぽい絆創膏のようなものをそっと撫でた。
「…………本当に、ごめんなさい………」
目を伏せるのではくきちんとビアンカに向き合わなければならない。
アルフォンシーナははっきりと謝罪の言葉を口にしたあと、ビアンカの手を取り、ぎゅっと握りしめたのだった。
(………旦那様は眠っていると言ったけれど………)
一体どんな様子なのか、怪我の程度はどれくらいなのか、本当ならばベルナルドに問い詰めたかったが、妙に距離を取ろうとするベルナルドに対して、あれ以上の会話を続けることが出来なかった、というのが正直なところだった。
だが、そんなアルフォンシーナの心を揺さぶるように、廊下を行く侍女たちの会話が耳に飛び込んでくる。
「もっと清潔な布を用意しないと…………」
「包帯が不足しているそうよ。急いで持っていきましょう」
しっかりと聞こえてくる会話の内容に、アルフォンシーナは些かの不安を感じた。
(旦那様は『命に別状はない』と仰られたけれど………………ビアンカの今の様子を直接確認して、自分で納得するのが一番よね………)
募る不安を払拭するため、ビアンカの無事な素形を見たらすぐに自室へと戻ることーー。
アルフォンシーナはそれを決意し、ソフィアを従え、使用人たちの部屋が並ぶ別棟のほうへと足を運んだのだった。
※※※※
別棟にあるビアンカの部屋は、いかにも彼女らしい、それは可愛らしい部屋だった。
アルフォンシーナはさして広くもない部屋の最奥に置かれたベッドへと迷わず近付いた。
だが次の瞬間、アルフォンシーナの目に飛び込んできたのは、横たわるビアンカは頬や手に巻かれた痛々しい包帯達だった。
丁寧に手当はされているが、包帯の範囲はかなり広いように感じられる。
「ビアンカ…………」
贖罪のような気持ちで、アルフォンシーナは彼女の名前を静かに口にする。
「ビアンカ………あなた、一体どんな酷い目に遭わされたの………?」
返事が返ってこないと分かっていながらも、アルフォンシーナは切なそうに目を細めながら眠るビアンカに話しかけた。
「………わたくしが安易な気持ちで遣いを頼んだばかりに……」
アルフォンシーナは顔を顰め、ビアンカの頬に貼り付けられた白っぽい絆創膏のようなものをそっと撫でた。
「…………本当に、ごめんなさい………」
目を伏せるのではくきちんとビアンカに向き合わなければならない。
アルフォンシーナははっきりと謝罪の言葉を口にしたあと、ビアンカの手を取り、ぎゅっと握りしめたのだった。
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