国一番の淑女結婚事情〜政略結婚は波乱の始まり〜
美しい容姿と教養の深さ、そして控えめな性格と完璧な立ち振る舞いから『国一番の淑女』と謳われるアルフォンシーナ・パルヴィス伯爵令嬢はまさに今、神の前で夫婦の誓いを交わそうとしていた。
相手は、無類の女好きとして有名なベルナルド・シルヴェストリ侯爵。
類稀な美貌に恵まれた彼は、多くの女性と浮名を流し、派手な暮らしぶりをしているで有名で、陰では『遊び人侯爵』などという不名誉な名で呼ばれている男だ。
しかもこの結婚はベルナルドの素行の悪さに頭を悩ませた国王の命令による結婚であり、当人の意思など全く伴っていない、文字通りの政略結婚。
だが、たとえ愛し合って夫婦となったのではなくても、妻として夫を敬い、慈しみ、尽くすことーーー。
両親から言い含められた通り、ベルナルドに寄り添い、生きていくことを心に誓うアルフォンシーナだったが、結婚式を終えた彼は、屋敷に彼女を送り届けた後、一人で娼館へ出掛けてしまいーーー?
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